Oracle Database 12c: Advanced Administration (1Z0-063) サンプル問題

問題1:

Recovery Manager以外で、データベースのバックアップファイルを作成できるツールを1つ選択してください。

1.      SQL*Plus

2.      DataPump

3.      SQL*Loader

4.      AWR

 

解答:2

解説

DataPumpユーティリティのエクスポートを使用して、データベースの論理バックアップを作成することができます。

問題2:

NOARCHIVELOGモードで運用しているデータベースでリカバリを行います。REDOログファイルが損失しており、REDOログを増分バックアップに適用できない場合、RECOVER DATABASEコマンドに指定するオプションを1つ選択してください。

1.      RESETLOGS

2.      オプションは要らない

3.      UNTIL CANCEL

4.      NOREDO

 

解答4

解説

NOARCHIVELOGモードは、アーカイブ・ログ・ファイルが生成されないため、データベースのリカバリーは常に実行できるとは限りません。

バックアップファイルにログファイルの適用が実行できないケースでも、NOREDOオプションを指定することで、増分バックアップのみを適用することができます。

問題3:

RMANで永続設定が可能な構成を3つ選択してください。

1.       デバイスの並列度

2.      自動チャネル構成

3.      ブロック変更トラッキングの有効化・無効化

4.      バックアップピースのサイズ制限

 

解答1, 2, 4

解説

RMANCONFIGUREコマンドでデバイスの並列度、自動チャネル構成、バックアップピースのサイズ制限などの永続設定を行うことができます。

ブロック変更トラッキングの有効化・無効化はSQLコマンドで設定します。

問題4:

リカバリカタログの作成手順として適切に並んでいるものを1つ選択して下さい。

 

1 リカバリカタログ用ユーザ作成と、ロールの付与

2 リカバリカタログの作成

3 新規データベースの作成

4 ターゲットデータベースの登録

5 リカバリカタログ用表領域を作成

 

1.      3  5  2  1  4

2.      3  5  1  2  4

3.      5  3  2  1  4

4.      5  3  2  4  1

 

解答2

解説

RMANのバックアップ情報は制御ファイルに保存されますが、オプションでリカバリカタログに保存することが可能です。

リカバリカタログは以下の手順で作成します。

新規データベースの作成→リカバリカタログ用表領域を作成→リカバリカタログ用ユーザ作成と、ロールの付与→リカバリカタログの作成→ターゲットデータベースの登録

 

問題5: 

読み書き可能表領域のデータファイルが破損しました。この表領域をバックアップしたとき、表領域は読み取り専用でした。リカバリ方法として適切なものを1つ選択してください。

1.      表領域を再作成し、リカバリする

2.      データファイルのバックアップをリストアする

3.      バックアップ制御ファイルとデータファイルのバックアップをリストアし、リカバリする 

4.      データファイルのバックアップをリストアし、読み書き可能になってからの変更を適用させるため、リカバリを実行する

 

解答4

解説

バックアップ時の表領域の状態がread only(読み取り専用)であり、その後、read onlyのままで使用していた場合は、障害時の対応はバックアップファイルのリストアのみです。read write(読み書き可能)に変更していた場合は、リカバリが必要です。

ステータス変更(read only/read writeなど)のケースでは、バックアップ制御ファイルのリストアは不要です。

問題6: 

RMANで、EXPIRED(期限切れ)となったリポジトリ情報を削除する場合、どのコマンドを使えばよいですか。1つ選択してください。

1.      DELETE OBSOLETE

2.      DELETE EXPIRED

3.      CROSSCHECK

4.      REPORT OBSOLETE

 

解答2

解説

RMANリポジトリ内のバックアップ情報のEXPIRED(期限切れ)ステータスは、バックアップ情報に対する物理バックアップファイルが損失・破損している状態を表します。crosscheckコマンドでバックアップファイルにアクセス可能かどうかチェックを行うことができます。

DELETE EXPIREDコマンドで、EXPIREDにマーク付けされたバックアップ情報をリポジトリから削除することができます。

問題7: 

バックアップの圧縮レベルについて、正しく述べているものを2つ選択してください。

1.      最も圧縮される圧縮アルゴリズムは、BASICである

2.      使用可能な圧縮アルゴリズムは、HIGHMEDIUMLOW である

3.      最も圧縮される圧縮アルゴリズムは、HIGHである

4.      使用可能な圧縮アルゴリズムは、HIGHMEDIUM,LOWBASICである

 

解答3, 4

解説

RMANでバックアップの取得時にバックアップセット形式のファイルを圧縮することが可能です。

使用可能な圧縮アルゴリズムは、HIGHMEDIUM,LOWBASICであり、HIGHが最も圧縮されるアルゴリズムです。

 

問題8:

Recovery Managerでバックアップに指定できる暗号化モードを3つ選択してください。

1.      ブロック暗号化

2.      透過的暗号化

3.      パスワード暗号化

4.      ウォレット暗号化

5.      デュアルモード暗号化

 

解答2, 3, 5

解説

RMANでバックアップを暗号化することが可能です。

透過的暗号化モード、パスワード暗号化モード、デュアルモードの3種類があります。

問題9: 

自動診断リポジトリ(ADR)のADRベースのデフォルト値について、優先順位として正しく並んでいるものはどれですか。1つ選択してください。

 

A. $ORACLE_HOME/log

B. ORACLE_BASE環境変数の値

C. DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータ

1.      C → B → A

2.      B → A → C

3.      A → B → A

4.      C → A → B

 

解答1

解説

自動診断リポジトリ(ADR)内には、アラートログやトレースファイルなどのトラブル時の診断に使用するための情報が保存されます。

ADRベースの場所の優先順位は、DIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータ→ORACLE_BASE環境変数の値→$ORACLE_HOME/logの順になります。

問題10:

Recovery Managerを使用して、データベースを不完全リカバリします。ログ順序番号161REDOログは損失しています。損失したREDOログの直前までリカバリするには、どのコマンドを使用したらよいですか。1つ選択してください。

1.      SET UNTIL SEQUENCE 160 THREAD 1;

2.      SET UNTIL SEQUENCE 161 THREAD 1;

3.      UNTIL SCN 160

4.      UNTIL SCN 161

 

解答2

解説

REDOログを損失した場合、操作ミスなどの理由で過去の状態に戻したい場合などで不完全リカバリを実行します。不完全リカバリではどこまでログを適用するのか指定をしますが、コマンドで指定した番号の直前までが適用されます。

ログ順序番号161REDOログの損失であれば、SET UNTIL SEQUENCE 161 THREAD 1;と指定することでログ順序番号160までがリカバリで適用されます。

問題11: 

制御ファイルが全損した場合のリカバリ手順について、空欄に入る正しい組み合わせを1つ選択してください。

データベースを [ A ] で起動

[ B ] の指定 

 制御ファイルのリストア

データベースの [ C ]

データベースのリカバリ

[ D ] オプションを指定して、データベースをOPEN

 

1.      A: MOUNT B: DBID C: MOUNT D:RESETLOGS

2.      A: MOUNT B: DBID C: MOUNT D:NORED

3.      A: NOMOUNT B: DBID C: MOUNT D:RESETLOGS

4.      A: NOMOUNT B: SCN C: MOUNT D:RESETLOGS

 

解答3

解説

制御ファイルが全損した場合のリカバリ手順は以下の通りです。

 

1.データベースを [NOMOUNT] で起動

2.[DBID] の指定 

3.制御ファイルのリストア

4.データベースの [MOUNT]

5.データベースのリカバリ

6.[RESETLOGS] オプションを指定して、データベースをOPEN

 

制御ファイルが全損しているため、以下の操作は必要な作業です。

nomountで起動制御ファイルをリストア→MOUNTモードにするリカバリresetlogsでオープン

DBIDの指定は、フラッシュリカバリ領域以外に制御ファイルの自動バックアップを作成している場合、必要になります。

問題12:

フラッシュバックドロップを使用して、誤って削除された表を復旧するために必要な前提条件を1つ選択してください。

1.      ARCHIVELOGモードに設定

2.      自動UNDO管理で運用

3.      対象の表で、行の移動を有効化

4.      ごみ箱を有効化

 

解答4

解説

フラッシュバックドロップ操作でdropした表をリストアすることができます。この機能を使用するためには、ごみ箱を有効化(RECYCLEBINパラメータ=ON(デフォルト))しておく必要があります。

問題13:

フラッシュバック・データベースを使用する場合に行なわなくてはならない手順を3つ選択してください。

1.      ARCHIVELOGモードに設定

2.      自動UNDO管理で運用

3.      フラッシュリカバリ領域を構成する

4.      DB_FLASHBACK_RETENTION_TARGETパラメータを設定

 

解答1, 3, 4

解説

フラッシュバック・データベースを実行すると、データベース全体を過去の状態に戻すことが可能です。

使用するためは、ARCHIVELOGモードの設定、フラッシュリカバリ領域を構成(フラッシュデータベース・ログが保存されます)が必要です。DB_FLASHBACK_RETENTIO_TARGETパラメータでフラッシュデータベース・ログの保存期間を指定することができます。

問題14:

データベースの転送を行う際に注意しなければならないことを、2つ選択してください。

1.      COMPATIBLE初期化パラメータが、12.0.0.0以上であること

2.      パスワードファイル使用時は手動で作成する

3.      ソース・プラットフォームと宛先プラットフォームのエンディアン形式

4.      同じプラットフォームの場合、データファイルをそのままコピーする

 

解答2, 3

解説

データベース転送の前提条件として、ソース・プラットフォームと宛先プラットフォームのエンディアン形式は同じである必要があります。

データベースの転送は以前のversionからも使用可能のため、COMPATIBLE12.0.0.0以上である必要はありません。

データベースの転送方法は、データファイルをOSコマンドでコピーする方法と、12c新機能であるRMANを使用する方法がありますが、いずれの場合も、パスワードファイルは手動で作成する必要があります。

問題15:

Recovery Managerを使用してデータベースの複製を行います。USERS表領域の複製は行いたくありません。適切なオプションを1つ選択してください。

1.      SKIP READONLY

2.      SKIP TABLESPACE

3.      TO RESTORE POINT

4.      OPEN RESTRICTED

 

解答2

解説

RMANDUPLICATEコマンドでデータベースの複製をおこなうことができます。

一部の表領域を複製させない場合は、SKIP TABLESPACEオプションを使用します。

問題16:

マルチテナントで作成したコンテナデータベースに含まれるコンテナとして正しい説明を2つ選択してください。

1.      PDBに個々のインスタンスが対応付けられる

2.      1つのルートコンテナで管理される

3.      一つのインスタンスが一つのCDBに関連付けられる

4.      CDBを作成した時点で、最低1つのユーザPDBが必要

 

解答2, 3

解説

コンテナデータベースには、1つのルートコンテナとシードを含む1つ以上の複数のPDBコンテナで構成されます。

インスタンスはCDBに対して1つです。CDB作成時にユーザデータ用のPDBを含める必要はありません。

問題17:

Oracle Secure Backupについて、正しく述べているものを2つ選択してください。

1.      ファイル・システムをテープにバックアップすることによって信頼性の高い安全なデータ保護を提供するメディア・マネージャ

2.      データベースのバックアップおよびリカバリのアルゴリズムに関する専用の機能も備えている

3.      ファイル・システムをディスクにバックアップすることによって信頼性の高い安全なデータ保護を提供するメディア・マネージャ

4.      SBTインタフェースを介してRMANのメディア管理レイヤーとして機能できる

 

解答 1, 4

解説

Oracle Secure Backupはテープバックアップアップ用のOracleソフトウエアです。

ファイルシステム上にバックアップを取る以外に、テープ媒体にもバックアップを保存することでデータ保護を強化することができます。

Oracle Secure BackupRMANと統合されています。SBTインタフェースを使用してテープ上にバックアップを作成することができます。

問題18: 

Recovery ManagerBACKUPコマンドで、次のオプションを設定しました。設定される多重化レベルを1つ選択してください。

 

チャネルに割り当てられた実ファイル数 3

FILESPERSETパラメータ 4

MAXOPENFILESパラメータ :5

 

1.      3

2.      4

3.      5

4.      9

 

解答1

解説

RMANのバックアップセットは、複数のファイルをまとめて1つのセットとして作成します。1つのセットに含めるファイル数を多重化レベルと呼んでいます。

MAXOPENFILESパラメータは、1つのチャネルでアクセスする最大ファイル数、FILESPERSETパラメータは1つのバックアップセット内に含める最大ファイル数です。

この問題では、チャネルに割り当てられた実ファイル数が3つのため、多重化レベルは3になります。

 

問題19: 

マルチテナントのデータディクショナリビューについて、誤っている記述を1つ選択してください。

1.      CDB_USERSを検索すると、ローカル・ユーザーのリストのみが表示される

2.      DBA_XXXビューには、現コンテナに関する情報が表示される

3.      CDB_XXXビューには、すべてのコンテナに関する情報が表示される

4.      PDBに接続してCDB_USERSまたはDBA_USERSを問い合せると、そのPDBコンテナ内のユーザー(共通およびローカル)のリストが表示される

 

解答1

 

解説

CDB全体(全てのPDBを含む)情報を検索する場合は、ルートコンテナに接続して、CDB_xxxデータディクショナリを使用します。DBA_xxxは、接続しているコンテナDBの情報のみ表示されます。

ルートコンテナにてCDB_USERSを検索すると、全コンテナの共通ユーザ、ローカルユーザが表示されます。

問題20:

ALTER SESSION SET CONTAINER文に関しての説明で、正しいものを1つ選択して下さい。

1.      システム権限 SET CONTAINERが付与されたローカルユーザのみ使用できる

2.      システム権限 SET CONTAINERが付与された共通ユーザのみ使用できる

3.      システム権限 SET CONTAINERが付与されたローカルユーザ、共通ユーザが使用できる

4.      AFTER LOGONトリガーが実行される

 

解答2

解説

PDBの切り替えが可能なのは共通ユーザのみです。

SET CONTAINERシステム権限が付与された共通ユーザーは、ALTER SESSION SET CONTAINER文で

接続するPDBを切り替えることができます。

問題21:

マルチコンテナ環境で、CDBだけに存在し、PDBには存在しないものを2つ選択してください。

1.      データファイル

2.      REDOログファイル

3.      制御ファイル

4.      アーカイブ・ログ・ファイル

 

解答2, 3

解説

マルチコンテナ環境では、各PDBに制御ファイルとREDOログファイルが構成はされていません。

CDB(rootコンテナ)の制御ファイルとREDOログファイルを全てのPDBで使用します。

アーカイブログファイルは、NOARCHIVELOGモードであれば、CDBにも存在しません。

 

問題22:

マルチテナント環境のユーザに関する説明として、正しく述べているものを2つ選択してください。

1.      ローカルユーザは、すべてのコンテナから作成できる

2.      同じ名前と資格証明を持つユーザが複数のPDBに存在する場合、各ローカルユーザはそれぞれ、別のユーザである

3.      共有ユーザの名前は、 C## ではじまる名前にしなければならない

4.      共通ユーザは、すべてのコンテナから作成できる

 

解答2, 3

解説

マルチテナント環境のユーザーには、全てのコンテナに存在する共通ユーザーと各コンテナにのみ存在するローカルユーザの2種類があります。

共通ユーザはルートコンテナでのみ作成可能です。ルートコンテナ内には、ローカルユーザーの作成はできません。

共通ユーザーの名前は指定された接頭子(デフォルトはC##)にする必要があります。

各コンテナのローカルユーザーは他のコンテナに同じ名前のユーザーが存在していても別のユーザーです。

問題23:

マルチテナント環境のインスタンスリカバリについて、正しく述べているものを1つ選択してください。

1.      CDBPDBともに、インスタンスリカバリがサポートされている

2.      PDBのみ、インスタンスリカバリがサポートされている

3.      CDBのみ、インスタンスリカバリがサポートされている

4.      CDBPDBともに、インスタンスリカバリはサポートされてない

 

解答 3

解説

マルチテナント環境では、インスタンスはCDBに紐づいています。クラッシュ/インスタンス・リカバリはCDB全体に対してサポートされています。特定のPDBのインスタンスリカバリは不可能です。

問題24:

データベースリプレイで取得できないワークロードを3つ選択してください。

1.      分散トランザクション

2.      フラッシュバック問い合わせ

3.      専用サーバ接続からのリクエスト

4.      SQL以外のオブジェクトへのアクセス

 

解答 1, 2, 4

解説

データベースリプレイはワークロードを再実行するためのテスト用ツールです。

たとえば、本番環境で処理中のワークロードを取得し、テスト環境でワークロードを再実行(リプレイ)することができます。

分散トランザクション、フラッシュバック問い合わせ、SQL以外のオブジェクトへのアクセスは

データベースリプレイでサポートされていない操作です。

問題25:

トランスポータブル表領域を実行するための手順について、空欄に入る正しい組み合わせを1つ選択してください。

 

1. 転送する表領域を [ A ] にする

2. [ B ] を使用して、メタデータをエクスポートする

3. データファイルとダンプファイルを、OSコマンドなどで転送する

4. [ B ] を使用して、メタデータをインポートする

5. 表領域を [ C ] にする

 

1.      A: オフライン B: DataPump C: オンライン

2.      A: 読み取り専用 B: DataPump C: 読み書き可能

3.      A: 読み取り専用 B: SQL*Loader C: 読み書き可能

4.      A: オフライン B: SQL*Loader C: オンライン

 

解答 2

解説

トランスポータブル表領域の機能で表領域を別のOracle Databaseにコピーできます。

Oracle Database12cのトランスポータブル表領域の操作は、OSコマンドを使用してデータファイルをコピーする方法と、12c新機能であるRMANでコピーする方法の2種類があります。

この問題では、OSコマンドを使用する以下の手順が問われています。

1.転送する表領域を 読み取り専用にする

2.DataPumpを使用して、メタデータをエクスポートする

3.データファイルとダンプファイルを、OSコマンドなどで転送する

4.DataPumpを使用して、メタデータをインポートする

5.表領域を 読み書き可能にする