データベース管理者の管理コスト削減!オラクルサポートの120%活用法

 皆さんこんにちは。今回はみなさんにOracle Supportのサポート・プラットフォームであるMy Oracle Supportおよび、その主要コンポーネントであるOracle Configuration Manager(以下OCM)についてご紹介いたします。これらはOracle製品サポートをご契約いただいている方であれば標準サービスとして利用いただくことができます。

■My Oracle Support とは
 My Oracle Supportは、お客様がOracle製品を安心してご利用いただけるよう、各種サービス・機能を提供するサポート・プラットフォームです。
下記のような機能により、日々お客様がOracle製品をご利用いただく際に遭遇する、疑問、トラブルに対して技術サポートをご提供しております。
  • サービス・リクエスト(サポートへのお問い合わせ)の登録・更新機能
  • Oracle製品に関するナレッジ・ベースの提供(英語30万件以上、日本語6万件以上)
  • パッチ、更新版ソフトウェアの提供
  • 動作保証情報の提供
  • Oracleソフトウェア構成情報管理機能
  • システム・ヘルスチェックによるシステムリスクの低減
  • パッチ・アドバイス
  • コミュニティによる他のOracle製品ユーザーとの情報交換、技術交流(英語)
 お客様が実際に問題に遭遇された際に技術サポートを提供させていただくことはもちろんのことですが、Oracle Support では、日本をはじめ全世界のOracle製品を使用されているお客様が遭遇された事象をナレッジ化し、広くOracle製品をご利用いただいているお客様 に公開させていただくことにより、お客様がより迅速に問題解決を行うことをお手伝いさせていただいております。現在、My Oracle Supportでは、およそ30万件超の英語の技術文書を中心として技術情報および6万件の日本語の技術資料も公開させていただいております。
 以下は、日本語技術情報の検索画面です。
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 また、Oracleデータベース製品に関しては、より関連技術情報を活用いただくために、次のページも用意させていただいています。(https://krown.oracle.co.jp/techinfo/upload/dbem/index.html)
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 更に、現在My Oracle Supportでご提供している技術情報や機能をより多くのOracle製品ユーザーの皆様に知っていただくため、次のサイトでMy Oracle Supportの機能に関する紹介や、Oracleサポート契約をお持ちの方に是非ご参照いただきたい技術情報などを定期的にblog形式で紹介させてい ただいております。(http://blogs.oracle.com/supportjp/
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 ここまで、My Oracle Supportのサービスのひとつであるナレッジ・ベースについてご紹介して参りましたが、Oracle Supportでは、Oracle製品をご利用いただくお客様にとって、そもそも問題そのものを発生させないようにするにはどうしたらよいかを目指して 様々な取り組みを行っています。具体的には、『システム状態推奨』『システム・パッチの推奨』『アップグレードの計画』等の機能のご提供です。
 このあとご紹介するOCMは、これらMy Oracle Supportの機能を活用するための基礎なるコンポーネントです。極端に言えばOCM構成情報なしではこれらの機能を十二分に活用することはできません。

■データベース管理者の管理作業を軽減する - Oracle Configuration Manager
 Oracle Configuration Manager(OCM)とは、お客様が使用しているOracleソフトウェアのリリース情報、そのソフトウェアに適用されているパッチの情報を始め、 データベース・インスタンスの初期化パラメータファイルの設定状況をはじめ各種情報を一括収集し、My Oracle Supportのリポジトリにアップロードするという機能です。OCMによって管理対象のソフトウェアの構成情報を定期的かつ自動的にアップロードしてい ただき、My Oracle Supportと連携させることで、データベース管理者の管理コストを削減することが可能です。
  (OCMは様々なOracle製品に対応しておりますが、今回は、Oracle Database製品を利用している方を想定のうえ説明します)

 OCMがデータベース管理者の方にとって、どのようなメリットがあるかいくつかご紹介させていただきます。

(1)データベース初期化パラメータ履歴管理の自動化
 データベースの初期化パラメータファイルは、その対象となるデータベースのクリティカル度や企業・部門内での位置づけ応じて様々な方法で管理されていると思います。

 例えば、あるデータベースでは、初期化パラメータファイルを変更する度にファイル名に変更日付を付加することで、変更履歴管理されているかもしれません し、もしくは、単一のファイル内で変更履歴を含めつつ更新がされているかもしれません。更に、もしかしたらまったく履歴管理をされていないケースもあるか もしれません。

 これらのような初期化パラメータファイルの履歴を手動で管理されている場合、もしくは現状管理していない場合、OCMの利用により初期化パラメータの変更履歴管理が簡略化できます。

 OCMではデフォルトで毎日一回データを収集し、My Oracle Supportにアップロードします。アップロードしたデータは、My Oracle Supportの『ダッシュボード』から対象システムを選択することで詳細を確認することができます。単に最新のデータを参照できるというだけではなく、 毎日最新の構成情報がアップロードされるよう設定しておけば、最新の情報と、過去の任意の時点での構成情報を比較することもできます。比較することによ り、ある特定のパラメータの値が、いつからいつの間にどれだけ変更されたかという情報を確認することができるのです。
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 更に、このように最新の構成情報が My Oracle Supportにアップロードされていれば、Oracle Supportにお問い合わせいただく際の問題解決時間を短くする効果も期待することができます。

 例えば、データベース全体のパフォーマンスに関するお問い合わせを頂いたとします。
「ここ2週間ぐらいでだんだんデータベース全体のパフォーマンスが悪くなってきているが、きっかけがよく分からない」というものです。このようなケースで は、通常、お客様に初期化パラメータファイルおよびデータベースのアラートログなどの情報の取得をお願いすることになります。また同時に、最近データベー スに対して行った変更が何かないかを個別に確認させていただくことになります。

 OCMで最新の構成情報がアップロードされている場合は、お問い合わせを登録いただく際に、そのお問い合わせに対して構成情報を関連づけることができま す。サポート・エンジニアは初期化パラメータファイルを即座に確認を行うことができるだけではなく、最新時点と、現象の発生時点の複数時点の初期化パラ メータファイルの内容を比較することにより、データベース全体のパフォーマンス悪化が初期化パラメータの変更に起因するものかどうかを確認することができ ます。

 一方で履歴管理されていないケースでは、初期化パラメータファイルとアラートログファイルを提供していただき、提供された情報をサポート・エンジニアが 目視確認で変更履歴を遡り問題の切り分けを行います。その結果に基づき、変更内容の確認もしくはパラメータ変更によるパフォーマンス改善の確認を依頼させ ていただくことになります。

 OCMを利用することで、データベース管理者の管理コストの削減と、問題発生時の解析時間の短縮化を同時に期待できます。

(2)データベース・ソフトウェアのバージョン、パッチレベルの管理
 先の初期化パラメータの履歴管理と同様に、データベース管理者の方が行う作業にデータベース・ソフトウェアのバージョン、パッチレベル管理があります。 このバージョン、パッチレベル管理についてもOCMが最新の構成情報を自動収集し、My Oracle Supportにアップロードすることでデータベース管理者の管理コストを削減します。

 ここでは例えば、お客様のデータベースでデータベース・ソフトウェアの内部エラーが発生してお問い合わせいただくケースを考えてみましょう。

 ある製品の不具合に該当していることが確認でき、その製品の修正が存在していたとします。この場合、サポート・エンジニアは、通常お客様の環境に既に適用されているパッチのレベルを確認することになります。

 OCMにより最新の構成情報がアップロードされていない場合は、最新のパッチ情報をお客様環境で確認していただく方法を提示したうえで、お客様に情報の 取得をお願いすることになります。そのうえでお客様には情報取得をしていただき、取得結果をOracle Supportにご連絡いただくことになります。最後にお客様にご連絡いただいた結果に基づき、最終的にサポート・エンジニアが問題を修正するパッチの適 用が可能かどうかを判断します。

 一方、最新の構成情報がアップロードされており、お問い合わせに対してその構成情報が関連づけられていれば、お客様に何度も確認を行うまでもなく、サポート・エンジニアが即座に判断を行うことができるようになります。
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 2つの観点で、データベース管理者の管理コスト削減についてご紹介するとともに、Oracle Supportへの問合せ時の作業効率化の観点でメリットを紹介させていただきました。

 OCM構成情報を My Oracle Supportにアップロードすることは、My Oracle Supportで提供されている機能を活用するために必要です。そればかりではなく、同時にデータベース管理者にとって、一元的に構成情報を履歴管理でき るようになるというメリットを享受できます。OCMのインストール、構成は非常にシンプルであり、ネットワークを介した構成情報のアップロードについても セキュリティに考慮された実装になっています。

 データベース管理者の管理コスト削減を実現するために、My Oracle SupportおよびOCMを是非ご活用ください!