Oracle SQL Developer Data Modeler 3.1.4 Patchリリース・ノート

2012年11月

 


はじめに

Oracle SQL Developer Data Modelerはデータ・モデリングと設計の無償ツールであり、論理モデル、多次元モデル、ユーザー定義データ型モデル、リレーショナル・モデル、物理モデルに対する開発手段を提供することで、開発者の生産性を向上します。 このツールは、論理ERDモデルからリレーショナル・モデルへのエンジニアリング、およびその逆、データ・ディクショナリからのインポート、DDLスクリプトの生成など、包括的なフォワード・エンジニアリング機能を提供します。 Data Modelerを使用すると、各種のソースとターゲットを対象としたインポートおよびエクスポートや、事前定義された設計ルール・セットとの比較によるモデルの検証を実行できます。また、さまざまな書式設定オプションが提供されています。 Oracle SQL Developer Data Modeler 3.1の新機能について、詳しくはこちらを参照してください。

プラットフォーム・サポートとシステム要件

Oracle SQL Developer Data Modelerは次のオペレーティング・システム上で実行されます。

- Microsoft Windows(XP、Vista、Windows 7 - x64を含む)
- Linux
- Mac OS X

正しくインストールして実行するには、次の要件を満たす必要があります。

- JavaTM 1.6以上のStandard Editionランタイム環境
- 約125MBのハード・ディスク空き容量
- 512MB(最小)~1GB(推奨)のRAM

注:
- ダウンロードにはJavaランタイムが含まれているファイルとそうでないファイルがあります。 Javaランタイムが含まれていないファイルをダウンロードすると、起動時にJREのパスを入力するプロンプトが表示されます。 使用できる最小バージョンはJRE 1.6です。
- Linuxにインストールする場合は、.rpmファイルをダウンロードしてください。 Macにインストールする場合は、macosx.tar.gzファイルをダウンロードしてください。

作業を開始する前に

インストール前の作業

すでにSQL Developer Data Modeler 2.0リリースを使用している場合、「Tools」→「General Options」メニューで指定したデフォルト設計ディレクトリや書式設定オプションなどのデフォルト設定を保存して、再利用できます。 SQL Developer Data Modeler 3.1.4をインストールした後で、メニューの「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」にあるインポート/エクスポート機能を使用して、\datamodeler\bin\settings.xmlファイルをインポートします。

インストール

  • の新規ディレクトリにファイルをダウンロードし、解凍します。 既存のインストールに上書きする解凍は避けてください
  • LinuxおよびMac OS Xにインストールする場合、ダウンロードされたファイルにJREは含まれていません。 プロンプトが表示されたら、JRE 1.6ディレクトリのパスを入力します。 すでにJRE 1.5がインストールされており、デフォルトとして設定されている場合、プロンプトは表示されません。 この場合、\datamodeler\datamodeler\binディレクトリのdatamodeler.confファイルを編集し、SetJavaHomeを追加します (例:SetJavaHome /usr/lib/jdk16_11)
  • 64ビット版のサポート: SQL Developer Data Modelerは64ビット・プラットフォームでサポートされています。zipファイルに含まれる64ビットの実行可能ファイルを使用してください。 64ビットのData Modeler実行可能ファイルを使用する場合は、64ビットのJREを使用する必要があります。 JREが含まれるWindowsダウンロード・ファイルには、32ビットのJREのみが含まれる点に注意してください。

別名保存の使用

SQL Developer Data Modeler 2.0および3.xで構築したモデルを開く場合、SQL Developer Data Modeler 3.1.4で変更を加える前に"別名保存"を使用する必要があります。

書き出し

PDF、PNG、JPG、SVGなどの各種ファイル形式にダイアグラムを書き出すことができます。

レポート・リポジトリの使用

レポート・リポジトリに設計をエクスポートできます。 詳しくは、オンライン・ヘルプまたはFAQを参照してください。 また、レポート・リポジトリの作成およびレポート・リポジトリへのアクセスとレポートの実行を簡単に説明したOracle by Exampleチュートリアルも提供されています。 チュートリアルの一覧を表示するには、Oracle Learning Libraryで"Data Modeler"を検索してください。
注: レポート・スキーマは更新されています。更新スクリプト(インストール・ディレクトリの\datamodeler\reports\DMRS_Upgrade_Script_DM3.0_DM3.1.sqlを参照)を使用すると、Data Modeler 3.0で作成された既存リポジトリに変更を適用できます。 バージョン2.0のリポジトリを移行する場合、まず同じフォルダ内のスクリプトを使用してバージョン3.0にアップグレードしてから、バージョン3.1.4にアップグレードする必要があります。既存のリポジトリを削除して新しいリポジトリを作成する場合、更新スクリプトは必要ありません。

SQL Developer Data Modeler 3.1.4のレポート・リポジトリは、Oracle Database Express Edition 11gでもサポートされています。

Oracle Designerのインポート

SQL Developer Data ModelerはOracle Designerリポジトリに接続して、直接インポートを実行します。

Oracle Designerからのインポートがサポートされているオブジェクトは次のとおりです。

  • ドメイン、オブジェクト(構造化)型、コレクション型
  • エンティティ、リレーションシップ、アーク、エンティティ継承階層
  • 表、ビュー、外部キー、アーク
  • 表とビューのトリガー
  • スナップショット、クラスタ、シノニム、シーケンス
  • 表を含んだ、リレーショナル・モデルのサブビューに変換される各ダイアグラム
  • エンティティを含んだ、論理モデルのサブビューに変換される各ダイアグラム
  • オブジェクト(構造化)型を含んだ、データ型モデルのサブビューに変換される各ダイアグラム
  • SQL Developer Data Modelerでは、Oracle Designerリポジトリから表領域、ストアド・プロシージャ、パッケージ、ファンクション、データ・フロー・ダイアグラムをインポートできません (これらのサポートは将来のリリースで計画されています)。これらの構造は製品でサポートされているため、ユーザーはOracleデータ・ディクショナリに直接接続することで、これらの定義をSQL Developer Data Modelerへインポートできます。

ドメイン

  • SQL Developer Data Modelerにはデフォルト・ドメイン・ファイルが含まれていません。
  • 新しいドメイン定義を作成するには、「Tools」→「Domains Administration」→「Add」と選択し、独自のドメインを作成および追加します。 これらのドメインはデフォルト・ファイルであるdefaultdomains.xmlに追加され、すべてのプロジェクトで使用できるようになります。
  • 名前を指定してドメイン・ファイルを作成するには、「Tools」→「Domains Administration」と選択し、Domains Fileフィールドの隣の「Select」ボタンをクリックします。 新しいファイル名を入力し、「Open」をクリックします。 ここで、すべての新規ドメインをこのファイルに追加できます。 新規ファイルを使用するには、これらのドメインを現在の設計にインポートする必要があります。インポートを実行しない限り、デフォルト・ドメイン・ファイルが使用されます。ドメイン・ファイルをインポートするには、「File」→「Import」→「Domains」を選択します。 すべてのドメインを選択したままにするか、または個別のドメインを指定してインポートします。

論理モデルの比較

2つの論理モデルを比較するには、1つの論理モデルを開いた状態で「File」→「Import」→「Data Modeler Design」を選択します。 次に、比較対象となる論理モデルを選択します。 選択が完了すると、Compare Mergeダイアログが表示されます。

リレーショナル・モデルの比較とAlter DDLスクリプトの生成

  • 2つのリレーショナル・モデルを比較するには、設計で1つのリレーショナル・モデルを開いた状態で「File」→「Import」→「Data Dictionary」(または「DDL」)を選択します。 Importダイアログに、"Swap Target Model"オプションが表示されます。 このオプションで、どちらを正しいモデルにするかを指定し、その結果がMerge Compareダイアログに反映されます。 ここでは、モデルをマージするか、またはデータ・ディクショナリを更新するDDLを参照するためのDDLを表示するかを選択できます。
  • Tools」→「Compare /Merge Models」を使用すると、現在のモデルを別のData Modelerの設計と比較できます。

セキュリティ

物理モデルに含まれるすべてのパスワード・セットは、設計をファイル・システムに保存する際に暗号化されます。

削除ルール

新しい外部キーを作成する場合は、「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」→「Model」→「Relational」→「Default Foreign Key Delete Rule」を選択して、削除ルールを定義します。 DDLスクリプトをインポートしてモデルを作成する場合、インポート前にこのオプションが必要に応じて設定されているようにします。

物理モデルのクローニング

モデル間で物理情報をクローニングする場合、クローン元のデータベースが保存されていることを確認します。 クローンできるのは、同じリリースか、それ以前のデータベースのみです。つまり、Oracle Database 11gの物理モデルを移入する場合は、Oracle Database 11gまたはそれ以前の保存済みデータベースを選択できます。

Subversionリポジトリへの設計の追加

Subversionリポジトリに設計を追加する方法はいくつかあり、SQL Developer Data Modeler内から、または独立したクライアントを使用して実行できます。

  • 別のツールを使用して設計全体をSubversionリポジトリに保存する場合は、SQL Developer Data Modelerを開いて設計をチェックアウトした後で、すぐに設計をコミットします。 このコミット・アクションによって、製品内の設計に対するリポジトリ・プロパティが設定されます。
  • 推奨される方法は、Data Modeler内からSubversionリポジトリに設計を追加する方法です。
    • Data Modelerで新しいリモート・ディレクトリを作成し、このディレクトリをチェックアウトします。
    • Data Modelerで設計を開き、チェックアウトしたディレクトリにこの設計を保存します。 このアクションによって、製品内の設計に対するリポジトリ・プロパティが設定され、この設計がバージョン管理の対象となります。

重要: コミット、更新、マージといった操作を実行する前に、必ず設計全体を保存してください。 更新またはマージ処理が完了した後、特に競合を解決した後は、設計をいったん閉じてから、再度開くことを推奨します。 更新やマージの処理中または処理後に設計を保存しないでください。

SQL Developer Data ModelerでSubversionを使用する方法について、詳しくは関連ドキュメントとオンライン・デモを参照してください。

ユーザー定義の設計ルールと変換の作成

SQL Developer Data Modelerでは、ユーザー定義の設計ルールと変換のスクリプトを作成することができます。 オブジェクト・プロパティについては、"datamodeler/datamodeler/xmlmetadata/doc"ディレクトリを参照してください(index.htmlを使用)。

製品には、ユーザー定義の設計ルールと変換に関するいくつかのサンプルが提供されています。 詳しくは、関連ドキュメントとオンライン・デモを参照してください。

サポートされているインポート形式

別のモデリング・ツールからのインポート

    - Oracle Designer 9i以上
    - CA Erwin Data Modeler 4.xおよび7.x
    - Sterling COOL: DBA V2.1、Sterling Bsnteam V7.2、Cayenne Bsnteam V7.2形式
    - 多次元モデルの場合
         キューブ・ビューのメタデータ
         XMLA

データベースからのインポート

Oracle SQL Developer Data Modelerでは、次のデータベースからのインポートがサポートされています。

- サポートされているOracle Database、Microsoft SQL Server2000または2005、IBM DB2/LUW V7またはV8、IBM DB2 for OS/390およびz/OS、ODBC/JDBCに準拠したデータ・ディクショナリ

重要: オラクルはOracleドライバ以外のドライバを同梱していません。Oracle以外のデータベースにアクセスするには、必要なドライバをダウンロードして追加する必要があります。

次のドライバをダウンロードする必要があります。

- Microsoft SQL Server:
   SQL Server 2000:SQL Server 2000を使用する場合、3つの.jarファイル(msbase.jar、mssqlserver.jar、msutil.jar)すべてをインストールしている必要があります。
   SQL Server 2005:SQL Server 2000用のドライバを使用して、SQL Server 2005データベースからインポートできます。
- DB2/LUW:
   IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ:ODBC/JDBC用のドライバはJavaに含まれているため、追加でインストールする必要はありません。

ドライバを追加するには、 「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」→「Third Party JDBC drivers」へ移動します。

インストールが完了したら、Preferencesダイアログで次のとおりにドライバを設定する必要があります。

- SQL Server 2000 - msbase.jar, mssqlserver.jar, msutil.jar
- SQL Server 2005 - sqljdbc.jar
- DB2/UDB            - db2jcc.jar

サポートされているエクスポート形式

- サポートされているOracle Database
- Microsoft SQL Server 2000または2005
- IBM DB2 V7およびV8のスクリプト・ファイル
- 多次元サポート
    キューブ・ビューのメタデータ
    XMLAとOracle ROLAPおよびMOLAP(AW)
- CSVファイル

サポート

Oracle Databaseのサポート・ライセンスを持つすべてのユーザーは、My Oracle Supportを通じてSQL Developer Data Modelerのサポートを受けられます。

バグ修正

バグ修正リスト。 このリストは完全なリストではありませんが、OTNコミュニティのユーザーやお客様から報告された問題が多数含まれています。

ドキュメント

Oracle SQL Developer Data Modelerのヘルプ・ドキュメントを利用するか、またはオンライン・ドキュメントへアクセスしてください。

追加情報

詳しくは、Oracle SQL Developer Data Modelerを参照してください。 質問がある場合は、OTNのOracle SQL Developer Data Modelerフォーラムを利用してください。