Oracle Essbase

Oracle EssbaseはOLAP(オンライン分析処理)サーバーです。事前にパッケージ化されたアプリケーションをデプロイする環境と、カスタム分析アプリケーションや企業パフォーマンス管理アプリケーションを開発する環境を提供します。Oracle Essbaseは、Oracle BI Suite Enterprise Edition Plusと同様にOracle BI Foundationの一部です。

アプリケーションを短期間に開発できる環境でOracle Essbaseを使用すれば、ビジネス・ユーザーは、複雑なビジネス・シナリオを迅速にモデル化できるようになります。Oracle Essbaseのおもな特徴は、その高いスケーラビリティと、ユーザーがアプリケーションのデータ・リポジトリへ安全に"書き戻し"をおこなうことができる機能です。この機能は、予測、シナリオのモデル化、"what if"タイプの分析など、先進的なアプリケーションの開発に最適です。

Oracle Essbaseを使用して、組織はビジネスの次元ビューを定義し、ビジネス・ユーザーはこれまでにないレベルの自己管理性を得られます。これにより、クリティカルなビジネス上の問題に対する実用的なインサイトにアクセスおよびナビゲートし、それらを得ることが可能です。以上の機能はすべて、Oracle Essbaseの多様なエンドユーザー・ツールを使用して実現されます。ユーザーとOracle Essbaseアプリケーションとのやり取りを可能にする各種Oracleツールには、Oracle Hyperion Smart View for Office(Excel、PowerPoint、Word、Outlook)、Oracle Essbase Visual Explorer、Oracle BI Suite Enterprise Edition Plus(ダッシュボード、Answers、Hyperion Interactive Reporting、Hyperion Web Analysis、Hyperion Financial Reportingを含む)などがあります。

Oracle Essbaseによって、特殊な分析やパフォーマンス管理アプリケーションのために、適応性のあるデータ・ストレージ・メカニズムを使用できます。これにより、複雑な分析でも応答時間を1秒未満にすることが可能です。たとえば、ブロック・データ・ストレージ・オプション(BSO)によって、ドライバベースのシナリオのモデル化、予測、予測分析アプリケーションの機能が有効になります。集計データ・ストレージ・オプション(ASO)では、膨大なスパース・データ・セットが最適化され、何千ものビジネス・ユーザーが集中しても、思考スピードで高度な分析を実行できます。

Oracle Essbase 11のリリースにより、Oracle Fusion MiddlewareテクノロジーおよびOracle Database 11gとの統合が強化されました。


製品/オプション
Oracle Essbase Studio
Oracle Essbase Administration Services
Oracle Essbase Integration Services
Oracle Essbase Provider Services
Oracle Essbase Visual Explorer

What's New

Oracle Essbase 11.1.2.0リリースのハイライト


  • Enterprise Performance Management(EPM)Systemセキュリティの拡張機能- Oracle EssbaseがShared Services認証用に構成される場合は、ユーザーのデータはEssbaseセキュリティ・ファイルに保存されなくなります。 このため、EssbaseとShared Servicesの間でセキュリティ同期を行う必要がなくなります。 ただし、セキュリティ・フィルタはEssbaseセキュリティ・ファイルに保存されることに注意してください。
  • 集計ストレージ・データベースへの割当て- ASOキューブ内で割当てを実行できるようになります。 このために、新規のMaxL文'execute allocation'が追加されています。
  • 集計ストレージ・データベースでのカスタム計算- ASOキューブでカスタム計算を実行できるようになります。 このために、新規のMaxL文'execute allocation'が追加されています。
  • 計算中の、ブロックへの動的書戻し- 新しい関数@XWRITEを使用して、同じデータベースまたはリモート・データベースのブロックへデータを書き込めます。 この構文は@XREFとほぼ同じです。
  • エイリアス表の拡張- Essbaseは、ブロック・ストレージおよび集計ストレージ・データベース用に32のエイリアス表をサポートしています。
  • ユーザー、グループおよびフィルタ名の長さの拡張- Essbaseでは、ユーザー、グループおよびフィルタ名に256文字をサポートしています。
  • ブロック・ストレージ・アウトラインからUnicodeモードの集約ストレージ・アウトラインへの変換- 集約ストレージ・アウトラインへの変換のサポート
  • IPv6のサポート- Essbaseは、Microsoft Windows 2008およびすべてのUNIXプラットフォーム上でIPv6インターネット・プロトコルをサポートしています。
  • Oracle Call Interface(OCI)のサポート- Essbase Administration ServicesのData Prepエディタにより、Oracle Database Connectivityの他にOCIインタフェースの使用がサポートされます。 Essbase Studioでは、OCIをローディング・インタフェースとして指定できるようになりました。
  • データ・ロード・エラーのデバッグの改善- Essbaseでは、デバックのためのデータ・ロード・エラー・メッセージが改善され、エラーの原因となるレコードがログ・ファイルに含まれるようになりました。
  • MDX問合せサイズ上限値の増加- Essbaseは、232の問合せ制限を超えるMDX問合せをサポートします。
  • おもな特殊文字を含むユーザー名- ユーザー名には、ESSLANG変数が参照するコード・ページ内で定義されるすべての文字を含めることができます。 たとえば、'$Hypadmin'などのユーザーを作成できるようになります。
  • MaxL Shellによるエラー処理の改善- MaxL Shell IfErrorコマンドにより、構文エラー、ネストされたスクリプトのエラー、および許可の欠如によるエラーを検出できます。 MaxL Shell Exitコマンドは、ゼロ以外の引数を受け入れ、exitステータスを親シェルに返すことができます。
  • 計算スクリプトでの例外メッセージ- Essbaseでは、指定した論理条件の下で、計算を即座に終了できます。 新規の@RETURN関数を使用して、カスタマイズしたエラー・メッセージおよびレベルとともに計算を終了できます。
  • Oracle Process Manager and Notification Serverを使用したEssbaseによるフェイルオーバーのサポート- Essbaseは、Essbaseサーバーのクラスタ化をサポートすることにより、書戻し機能を持つアクティブ-パッシブなフェイルオーバーを提供します。 Essbaseのアクティブ-パッシブなフェイルオーバー・クラスタは、Oracle Process Manager and Notification Serverのサービス・フェイルオーバー機能を使用します。
  • Java APIにおけるMaxLのサポート- Java APIは、MaxL文の実行をサポートします。
  • 可変属性を用いた計算- 可変属性を使用するデータベースの計算機能を強化するために、新しい計算関数およびコマンドが追加されました。
    • @ISMBRWITHATTR
    • @ISATTRIBUTE
    • SET SCAPERSPECTIVE
  • 新しい計算関数
    • @BETWEEN
    • @EQUAL
    • @EXPAND
    • @ISATTRIBUTE
    • @ISMBRWITHATTR
    • @LIKE
    • @MBRCOMPARE
    • @MBRPARENT
    • @NOTEQUAL
    • @RETURN
    • @XWRITE
    • @WITHATTRは、可変属性を関数の引数で指定できるように強化されています。
Oracle Essbase V.11.1.1リリースのハイライト

 

  • 単一環境でのEssbaseキューブの作成と維持 - Oracle Essbase Studioでは、1つのインタフェースからデータソースのモデル化、キューブ設計、および分析アプリケーションの構築に関するタスクを実行できます。詳しくは、http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/bi/essbase/studio.htmlを参照してください。
  • 新しいインストールと構成 - Oracle EssbaseがEPMシステム・インストーラに統合されたため、すべてのEPM製品のインストールが1つのツール内で効率的に実行できます。
  • ライフ・サイクル管理 - Essbaseキューブ、アプリケーション、または個々の成果物を、開発、テスト、本番環境間で移動するための一貫した繰返し可能な手段が提供されます。また、監査およびアプリケーション比較機能も提供されます。
  • 可変属性 - 1つ以上のディメンションに渡って変化するデータを属性に格納し、変化する属性に対してメジャーを計算します。
  • 型付きメジャー - Oracle Essbaseの分析機能が拡張され、数値データだけでなく新たに2つのデータ型(テキスト・メジャーおよびデータ・メジャー)がサポートされました。アプリケーションは多次元レポートのメジャーとしてテキストとデータを使用できます。このリリースのOracle Essbaseアプリケーションは、テキスト・メジャーまたはデータ・メジャーに基づいた分析をサポートします。
  • ブロック・ストレージ・オプション(BSO)データベース - 管理者は、より効率的にデータベースのバックアップとリストアを実行できます。
  • トランザクションのロギングと再生 - データ・ロード、データ更新、計算(手続き型)スクリプトに関連したトランザクションを再生することで、バックアップされたデータベースを指定したバックアップ後の状態にリストアできます。
  • 集計ストレージ(ASO)データベースの特定領域からのデータ消去 - 特定の領域からデータを消去し、そのほかの領域にあるデータを保持します(例:履歴データ)。
  • ブロック・ストレージ・オプション(BSO)アプリケーションの計算スクリプトと計算式における環境変数の使用 - 計算スクリプトやアウトライン・メンバー計算式で、ユーザー固有のシステム設定におけるプレースホルダとしてシステム環境変数を使用できます。
  • 新しい計算関数 - このリリースで追加された計算関数は以下のとおりです。
    • @ILANCESTORS - 指定されたメンバーと、そのメンバーのすべての祖先または指定された間隔までの祖先を返します。
    • @ILDESCENDANTS - 指定されたメンバーと、そのメンバーのすべての子孫または指定された間隔までの子孫を返します。
    • @LANCESTORS - 指定されたメンバーのすべての祖先、または指定された間隔までの祖先を返します。
    • @LDESCENDANTS - 指定されたメンバーのすべての子孫、または指定された間隔までの子孫を返します。
    • @NEXTSIBLING - 指定されたメンバーの次の兄弟関係(すぐ右の兄弟関係)を返します。
    • @PREVSIBLING - 指定されたメンバーの前の兄弟関係(すぐ左の兄弟関係)を返します。
    • @SHIFTSIBLING - 指定されたメンバー、または指定されたメンバーのn番目の兄弟関係を返します。
  • 透過的パーティションの問合せ中のグリッド拡張 - 透過的パーティションに対して問合せが実行された場合にグリッドの拡張を実行します。
  • 透過的パーティション・ターゲットからのトランザクション応答時間のロギング - パフォーマンスを監視し、ユーザー・コミュニティとの品質保証契約を満たすために、トランザクション応答時間をロギングします。
  • 集計ストレージの透過的パーティション・ターゲットに対するグリッド・サイズ制限 - ASOで、リクエスト・グリッドとレスポンス・グリッドの最大サイズを指定します。
  • パーティション・ターゲット - ASOキューブを透過的パーティションまたは複製パーティションのターゲットにできるため、集計パフォーマンスが向上します。
  • リレーショナル・データベースへのデータ・エクスポート時のバッチ挿入 - Oracle Essbaseからリレーショナル・データベースにデータをエクスポートする際、直接INSERTがサポートされます。
  • 集計ストレージのUnicodeのサポート
  • 問合せの取消し - Administration Servicesで、データ・ロード、MaxL、MDX、計算スクリプトなどのプロセス実行を取り消します。
  • Smart Search管理機能の拡張 - メタデータ索引付けに対するレポート・スクリプトや計算スクリプトの選択機能を含む、Google OneBoxおよびOracle Secure Enterprise Search(Oracle SES)機能の高度な構成を提供します。
  • MDXの拡張 - MDXタイム・インテリジェンスと、メンバーおよび階層計算機能が強化されています。
  • XOLAP - リレーショナル・データベース上のOLAP拡張 - RDBMSから透過的かつ動的に取得されるEssbaseキューブをサポートします。混合型集計戦略を使用することで、Essbaseキューブの潜在的なサイズとスコープが大幅に拡大されます。Oracle EssbaseからRDBMSへのSQL問合せが減り、簡素化され、より効率的になるため、よりRDBMSに近い使い勝手となります。
  • パラレルSQLデータ・ロード - 一時ロード・バッファを介して最大8ルール・ファイルをサポートします。
  • Oracle EBS Financials 11iのソース統合とドリル・バック - Hyperion Financial Data Quality ManagementとともにOracle Essbaseを使用する場合、Oracle EBSへドリル・バックして預金残高を表示し、そこからさらにドリルできます。この機能により、顧客の財務データに対する信頼度が増加します。
  • Oracle Fusion Middlewareとの統合の強化 - Oracle Fusion Middlewareの主要コンポーネントが追加導入されたため、総所有コストが削減できます。
    • セキュリティ:Oracle Access Managerとの統合、Oracle SSO、デスクトップKerberosのサポート、ネイティブ・プロバイダとしてのOracle Internet Directory
    • システム管理、システム・インストーラとの統合、Oracleパッチ・インストーラ、ライフ・サイクル管理、Oracle Application Serverへの自動配置
    • Oracle Data Integratorのサポート

What's New In Oracle Essbase Release 11.1?


Oracle Essbase、リリース9.3のハイライト

  • 日付をファースト・クラス・オブジェクトとしてサポートします。
  • 時間ディメンション・ウィザードにより、Hyperion Essbase ASOデータベース内で時間ディメンション階層の作成を自動化します。
  • 事前定義された5種類のカレンダー(グレゴリオ、製造、ISO 8601、会計、小売)を標準でサポートします。
  • 頻繁に使用される問合せの問合せヒントをサポートします。
  • MDXを最適化します。
    • 新機能による文字列処理の強化
    • タプル/クロス・ディメンションの参照を含む式の処理
    • セット内のタプルのランク付け
    • 日付階層の分析
  • サブセット・データの高スピード・エクスポートをサポートします。
    • データ・スライス(動的計算メンバーおよび集計を含む)を自動的に選択し、リレーショナル表への直接エクスポートも含め、多数の異なる書式でエクスポートできます。
    • この機能では計算スクリプトが使用可能です。
  • AIXおよびSun Solarisに対する64ビット・サポートが強化されています。
  • "参照キューブ"により@XREFパフォーマンスが向上します。
  • EXCLUDE / ENDEXCLUDE構成メンバーを使用して、計算スクリプトにより計算しないメンバーを特定できます。
  • スクリプトでユーザー名とパスワードを暗号化するための手段を提供するMAXLが強化されています。

What's New in Hyperion Essbase Release 9.3?