Oracle Information Lifecycle Management

Oracle Information Lifecycle Management(ILM)情報ライフサイクル管理は、データの存続期間中に発生したすべての事項に関係する管理です。ほとんどの組織で、保管データはもっとも貴重な企業資産の1つであると考えられてきましたが、データの管理方法や維持方法は組織によって大きく異なっていました。 当初、データの使用目的は、経営目標の達成を支援し、事業を経営し、また将来の方向性を特定し、企業を成功に導くことにありました。しかし、米国サーベンス・オクスリー(SOX)法、HIPAA法、DOD5015.2-STD、EUの欧州データ保護指令などの新たな政府規制やガイドラインによって、組織は、非常に長期間にわたって情報を保存および管理することを義務付けられたため、これらの規制は、データを保存する方法と理由において重要な推進力となりました。

現在、情報の入手形式は、電子メール・メッセージから写真、オンライン・トランザクション処理システムの注文まで多岐にわたります。すべての組織が直面している課題は、データの発展方法を理解し、増加傾向を特定し、長期にわたる使用方法の変化を監視し、さらに保存期間を決定することにあります。

今日のITマネージャにはさらに2つの目標が課せられています。 大量のデータをできるかぎり低コストで保管すること、そして、データの保管と保護に関する新たな規制要件を満たすことです。

ビジネスILMに対応したOracle Database 11g

Oracle Database 11gは、ビジネスILMに対応しています。 Oracleデータベースを利用すると、多種多様なデータをすべて保管することが可能です。つまり、データをさまざまな形式で保管するのではなく、一箇所 にまとめて保管できるため、管理がはるかに簡単になります。 したがって、Oracleデータベースは、情報ライフサイクル管理ポリシーを実装するための理想的なプラットフォームです。ILMソリューションの実装を 非常に容易にする数多くの独自機能は、以下のとおりです。

  • 詳細な管理: 個々の行レベルでのデータ管理
  • アプリケーションの透過性:透過的なデータ分類
  • 低コスト: 低コスト・ストレージの使用によるコストの削減
  • 実施可能なコンプライアンス・ポリシー

ILMを実装するための4つの簡単なステップ

Oracle Database 11gを使用してILMを実装するには、次の4つのシンプルなステップに従います。

  1. データ・クラスの定義
  2. データ・クラスのストレージ層の作成
  3. データ・アクセス・ポリシーと移行ポリシーの作成
  4. コンプライアンス・ポリシーの定義と実施

デー タは使用頻度などのさまざまな方法で分類され、区分けされたデータ・クラスに対してストレージ層が作成されます。 データの存続期間中、データは各データ・クラス間を移動し、アクセスが制御されます。 最終的にデータはアーカイブされるか、または永久にデータベース・サーバー上に残されます。

Oracle ILM Assistant

Oracle ILM Assistantは、ILM環境を管理するためのGUIベースのツールです。 このツールでライフ・サイクル定義が作成され、それらはデータベース内の表に割り当てられます。 次に、ILM Assistantは、ライフ・サイクル・ポリシーに基づいて、データの移動、アーカイブ、削除のタイミングを通知します。 また、ストレージ要件や、データの移動に付随する費用の節約を示します。 その他の機能には、ライフ・サイクル定義に基づいて表をパーティション化する機能や、パーティション化された表のイベントをシミュレートする機能がありま す。

コンプライアンス関連事項の管理を支援するため、ILM Assistantでは、定義済みのVPDポリシーとFGAポリシーがすべて表示されます。 また、すべての監査レコードの表示と検索が実行でき、デジタル署名の生成と比較も行うことができます。

Oracle ILM AssistantにはOracle9i Database 以上が必要であり、ILM Assistantを使用して管理する表を含むデータベースには、Oracle Application Express(旧Oracle HTML DB)をインストールしなければなりません。はじめは、日付でパーティショニングされている表のみが対象であり、ILM Assistantはデータベースを物理的に変更しません。かわりにスクリプトを生成することで、準備ができ次第タスクを実行できるようにします。

結論

Oracle Database 11gは、特殊なデータ・ストアの管理を必要とせず、どのようなハードウェアにも依存しない使いやすいデータベースであるため、ILMを実装するには理想 的です。 実証済みの高速パフォーマンスを備えており、すべての情報を迅速に取得できます。 データベースのセキュリティ機能によって、不正なアクセスからデータを保護し、またデータのトランザクション一貫性を維持します。Oracle Databaseの提供する完全な柔軟性によって、どのような要件変更にも迅速に対応できます。新たな規制がすぐに加わる現状において、これはきわめて重 要なことです。

Oracle Database 11gを使用すると、包括的なILMソリューションが、可能な限り低コストで実装できます。

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