Oracle Database Lite Mobile Server 10g

Oracle Database Lite Mobile Serverは、企業のモバイル戦略を可能にするための統合された完全な中間層インフラストラクチャを提供します。 Oracle Database Lite Mobile Serverは、デバイス管理(例:リモート・コマンド実行)またはアプリケーションのプロビジョニング(例:初期ダウンロードおよびその後のアプリケーション・バイナリの更新)に使用できますが、セキュアかつ双方向のデータ同期、アプリケーションやユーザーおよびデバイスの中央管理を必要とする非接続のモバイル・アプリケーションを有効化するため、高い頻度でOracle Database Lite Clientと共に使用されます。

モバイル・デバイスの普及、パフォーマンスおよびストレージ機能の向上は、高度な企業アプリケーションおよびデータ・アクセス機能に対するユーザーの期待を増大させています。 さらに、管理者は、増え続ける企業のモバイル資産を活用および管理するといった課題に日々取り組んでいます。

理想的には、これらのモバイル・デバイスが、常にワイアレス・ネットワークまたは有線ネットワークに接続されていることが好ましく、その状況では、ユーザーおよび管理者の課題は簡略化されます。ただし、多くの場合、モバイル・ワーカーのネットワークへの常時接続は、実用性または魅力に欠け、実現されません。 Oracle Database Lite Mobile Serverは、アプリケーションのプロビジョニングおよびモバイル資産の管理を一元化し、企業データへの継続的なアクセスおよびネットワーク帯域幅と範囲に拘束されないアプリケーションを提供します。

非接続のモバイル・アプリケーションは、現場作業の効率化、データ取得プロセスの自動化、カスタマ・サービスの向上、分散型の資産の最適化、およびもっとも重要な販売の促進のサポートにおいて、不可欠な役割を果たします。 オフラインのモバイル・アプリケーションは、Oracle Database Lite Mobile ServerおよびOracle Database Lite Clientを使用して開発され、従業員がネットワークへ接続し、企業の中央システムからモバイル・デバイスへ一連のビジネス・データをダウンロードできるようにします。 Oracle Database Lite Mobile Serverはグリッド環境をモバイル・デバイスおよび組込みデバイスに拡張するため、モバイル・ワーカーは、モバイル・アプリケーションを通じて、ネットワーク接続なしで、企業のデータにアクセスできます。 従業員は、同期データが利用可能な場合に、ネットワークへの再接続を選択できます。

Oracle Database Lite Mobile Serverは、ミドルウェアとしてデプロイされますが、プラットフォーム固有のクライアント・スタックを提供することで、さまざまなプラットフォーム(Windows 2003/XP/Vista、Windows MobileおよびPocket PC、Linux、Embedded Linux、およびSymbian OSを含む)との相互運用を可能にします。また、素早くシンプルなモバイル・アプリケーションの開発および展開を可能にする包括的なアプリケーション開発ツールおよびAPIを提供します。

おもな特長

  • データ同期 - パフォーマンスが高く、多対1でスケーラブルな同期アーキテクチャは、何千ものモバイル・デバイスによる同期の同時実行をサポートするように設計されています。ワイヤ上でのデータ圧縮は、モバイル・デバイスを使用するシナリオで典型的な限られたネットワーク帯域幅の効率的な使用を可能にします。暗号化されたHTTPベースの通信チャネルは、ネットワーク転送を独立させます。
  • アプリケーションの配置とプロビジョニング - アプリケーションのランタイム環境では、クライアントと関連データおよびアプリケーションをプロビジョニングするブートストラップ・ファイルをダウンロードおよびインストールすることで、1度にプロビジョニングされます。保留されたアプリケーションの更新は、モバイル・クライアントにより自動的に検出され、ダウンロードされます。
  • デバイス管理 - デバイス管理機能を使用したコマンドの発行により、データベースまたはデバイス情報を収集でき、あるいはデプロイされたデバイス管理およびクライアント・デバイス上のアプリケーションとデータのリモート管理をそれぞれ可能にするアクションを実行できます。たとえば、管理者は、リモートで同期コマンドやアプリケーション・データベースの削除コマンドを実行することにより、紛失または盗難にあったデバイスに対し、企業のセキュリティ・ポリシーを施行できます。
  • ユーザー管理 - 管理者は、 Mobile Managerインタフェースを使用することにより、ユーザーとグループの作成および管理や、ユーザーとグループへのアプリケーションのアクセス権限の割当てを実行できます。 また、Mobile Serverは、任意の外部ユーザー認証コードと相互運用が可能です。たとえば、一元化された企業のLDAPディレクトリに対して認証を実行することで、エンタープライズ・シングル・サインオン機能の提供に使用できます。
  • アプリケーション管理 - Mobile Managerを使用することで、管理者は、Mobile Server上でアプリケーションの公開や管理を実行できます。さらに管理者は、アプリケーション・プロパティの変更、アプリケーションの一時停止/再開、および各ユーザーのためのデータ・サブセットのカスタマイズなどを実行できます。
  • システム管理およびパフォーマンス・チューニング - Mobile Managerを使用することで、管理者はバックグラウンド・ジョブのスケジューリングや、ログ設定のトレースのようなさまざまな運用パラメータの設定を実行できます。 また、管理者は、実行中の同期セッションの監視や任意のエラーおよび競合を解決することが可能です。 最後に、Mobile Serverにより、管理者は同期中に使用されるデータベース問合せの候補を分析し、既存の状況にもっとも適した問合せを選択することで、同期パフォーマンスのチューニングや運用環境への対応を実行できます。
  • 開発ツール - Mobile Serverは、モバイル・アプリケーション・スキーマを定義し、モバイル・アプリケーションをデプロイするツールを提供します。さらに、Mobile Serverは基盤となるAPIを公開し、開発者によるデフォルトのクライアントまたはサーバーの動作をカスタマイズするか、あるいはツール・ユーザー・インタフェースにより公開されていないタスクの達成を可能にします。
  • 複数のデータ更新ポリシー - アプリケーション開発者は、モバイル・アプリケーションからの要求やビジネス・ニーズの影響によって、増分同期(高速リフレッシュ)または全表同期(完全リフレッシュ)の一方を選択することが可能です。これ以外にも、開発者はデータ同期問合せを手動で管理し、データ・リフレッシュをカスタマイズすることが可能です。
  • カスタマイズ可能な競合の処理 - 開発者は、デフォルトで組み込まれている"Client Wins"または"Server Wins"競合解消ルールを選択できます。または、コードを記述することでカスタムの競合処理も使用できます。

Release 10.3の新機能

  • 自動同期 - 自動同期により、手動で同期を起動する必要がなくなります。また、ユーザーがアプリケーションを使用し、データベースにアクセスしている間に、バックグラウンドで同期を実行することも可能になります。開発者は、デバイスの状態(電池やメモリーの残量など)、ネットワーク帯域幅、およびクライアント側またはサーバー側から同期を実行するトリガーになる保留変更に基づいてルールを定義します。
  • 開発者ツール - リポジトリ診断ツールであるMSRDTにより、開発者はMobile Serverのリポジトリの検証および診断を実行できます。 Mobile Database Workbenchツールの新しい開発ウィザードとMobile Managerの追加管理スクリーンにより、アプリケーション開発および管理は簡素化し、加速します。
  • Oracle ADFおよびOC4Jのサポート - Oracle Containers for Java(OC4J)J2EEに基づくOracle Web-to-Goクライアントの新バージョンでは、Oracle Application Serverの最新版とのシームレスな統合により、堅牢性とスケーラビリティの向上が図られています。たとえば、Oracle JDeveloperを使用することで、開発者は、Oracle Application Development Framework(Oracle ADF)に基づく、非接続Webアプリケーションを作成できます。

Product Information

Oracle Database Lite Mobile Server 10g Release 3の最新情報