IHI回転機械、旧4社のシステムを統合。決算期間の50%短縮を実現し、業績資料作成の負荷の半減やBIの活用による経営スピードの向上を狙う
 
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IHI回転機械、旧4社のシステムを統合。決算期間の50%短縮を実現し、業績資料作成の負荷の半減やBIの活用による経営スピードの向上を狙う

 日本を代表する重工業メーカー、株式会社IHIのグループ企業である株式会社IHI回転機械(以下、ICM)は、IHIグループ内で主に大型あるいは汎用のコンプレッサーの製造販売、その設置・施工やメンテナンスを担当していた企業3社のほか、歯車製造などを主製品としていた企業を統合して誕生した大規模な機械メーカーである。この統合によってICMは製造販売からメンテナンスまでを垂直統合する企業となり、IHIグループのシナジー効果のさらなる向上に取り組んでいる。

 2009年当時、ICMは企業としては統合されたが情報や財務のシステムはバラバラのままで複雑化しており、作業の重複や非効率さが改善すべき課題となっていた。「システムを統合することによる業務の効率化を目指しました」と同社企画部長の上藤浩氏は話す。「統合された4社はそれぞれ生い立ちが異なります。IHI側との効率的な連結をおこなうために、会計周りの統合が必要とされていました」(上藤氏)。

 一方、既存のシステムも老朽化が進んでいた点について、企画部 情報システムグループ 部長の渕 秀明氏は説明する。「それまで利用していたオフコンの保守切れも近く、いずれにしても更改プロジェクトは必要でした。ICM自社開発も検討しましたが、1年という短期間で導入するにはERPしか選択肢はありませんでした。こうした時期的なことも背景にあり、ERPの統合が実施されました」(渕氏)。

 
「One ICM」をスローガンに目的意識を統一

A word from 株式会社IHI回転機械

  • “決算業務にかかる期間の半減を実現させるほか、財務関連スタッフの業務効率が上がり、作業負荷も50%近く削減されると予想しています。BIツールを使うことで業績資料の作成が大幅に簡略化され、経営スピードの迅速化も可能になると考えています” -株式会社IHI回転機械 企画部長 上藤 浩氏

業務内容は事業部によって異なる。製造から営業まで、各事業部門の受注、調達、財務、業績、システムの現場からリーダーの地位にあるスタッフが招集され、プロジェクトチームを発足。チームではまず、目的意識の共有や意識統一を狙って「One ICM」をスローガンとして掲げた。「このプロジェクトは全社の最適化を目的としています。自部門の都合を優先するのではなく、ICMは1つであるのだという意識を徹底しました」(上藤氏)。

 プロジェクトチームが最初に取り組んだことは、工事番号体系の刷新だ。「受注、財務、調達の各システムのコード体系はまったく異なるものでした。出荷で完了とする工場と、お客様の検収をもって納品完了とする営業部門など、完成基準にも差があります。こうした業務内容の違いを吸収できる新たな『工事番号体系』を確立させました」(渕氏)。

 工事番号は案件の受注確定で発番し、財務情報まで引き継いで利用される。「シンプルに設計すること」と「現場の意見を可能な限り取り入れること」のバランスを重視しながら、議論を重ねて体系化されて行った。

 
製品機能はもちろん、導入実績も評価して
オラクルのJD Edwards EnterpriseOneを選定

 
成功要因はトレーニングの徹底とパートナーシップ

 
決算業務期間の50%短縮、業績資料作成の負荷半減で
経営スピードの迅速化を目指す

 
 

 
 

Challenges

  • IHIとの連結決算のために会計関連のシステムを統合する
  • 統合された4社のビジネスフローは異なっていたため、ルールの整備なども含めた抜本的改革をおこなう
  • 汎用機で構築されたシステムは老朽化と保守切れが間近となっており、刷新する

Solutions

  • 多拠点のシステムを本社一括管理で運用できるWeb型へと統合できた
  • 引合い管理から売上げ、会計まで一連のデータの連携に成功し、財務系スタッフの業務負荷を50%削減、決算業務に必要な時間を2分の1に圧縮した
  • 優れたBIツールによって分析が可能な環境を整備できた
  • 自社開発後、バージョンアップや保守、拡張に柔軟に対応可能な環境が完成した
  • 営業が入力したデータを財務会計まで共通して利用するコード体系を確立した

Why Oracle

  • グローバル規模で企業統合を成功させている、JD Edwards EnterpriseOneの豊富な実績
  • 要求仕様に対し、必要な機能や環境などを迅速かつ正確に把握、的確な提案を実施する能力の高さ
  • コンサルティング部門のアドオン開発の高い技術レベルと、プロジェクト遂行の能力
  • システムだけでなく現場の業務プロセスも統合していく高いコミュニケーション能力とパートナーシップ
  • 適切なユーザートレーニングの展開。現場スタッフが迅速にスキル習熟するための懇切ていねいな協力体制

Implementation Process

  • 2009年12月 プロジェクト発足、要件定義を整理、工事番号体系の確立、新業務フローの策定
  • 2010年4月 プレゼンテーションを経てオラクルの提案を採用
  • 同年  9月 アドオン開発、テスト
  • 2011年4月  ユーザー操作習熟、検証テスト、移行準備
  • 同年  10月 移行実施
Advice from 株式会社IHI回転機械
統合の目的やゴールへの意識を常に共有すること。「One ICM」をスローガンとしたことで関係者の方向性を合わせることができ、長期プロジェクトではあるが成功した。(上藤氏)
経営層の直接参画による意思決定がおこなわれた点と、業務フローを再整理してJD Edwards EnterpriseOneのようなパッケージ製品のよい点を導入することが成功要因となった。(渕氏)