小松ウオール工業、メインフレームやオフコンで稼動していた基幹システムをオープン化することで、ビジネススピードの向上と業務の“見える化”を実現
 
 

小松ウオール工業、メインフレームやオフコンで稼動していた基幹システムをオープン化することで、ビジネススピードの向上と業務の“見える化”を実現

小松ウオール工業株式会社(以下、小松ウオール工業)は、一般企業のオフィスや教育機関などで利用される各種間仕切を取り扱う総合メーカーだ。製品の企画、設計はもとより、製造、販売、配送から施工に至るまで一貫して手がけ、そのシェアは国内でもトップクラスを誇っている。
近年同社では、受注から施工完了までのリードタイムを短縮しながら、いかにお客様に満足していただける製品を提供するかということが課題になっていた。
こうした課題を解決するうえで、ビジネスを支えるシステムが果たす役割はきわめて重要だ。そこで同社では2000年ごろから、社内のオフコンや汎用機上で稼動していた基幹系システムを段階的にオープン化し、再構築を進めてきた。
その最後のステップとして残されていたのが、オフコンとメインフレームが連携して処理している生産受付・生産計画・出荷物流管理の領域だ。ハードウェアの老朽化とサポートの期限切れを機に、同社はこの領域で新しいシステム基盤を構築し、サーバーを集約・統合してオープン化することに着手した。

 
既存のシステム資産の棚卸にもオラクルが大きく貢献

A word from KOMATSU WALL INDUSTRY CO., LTD./小松ウオール工業株式会社

  • “弊社のシステムは長年使用してきたため、さまざまなアプリケーションが複雑に絡み合っていました。オラクルには、旧システムの棚卸作業や開発フレームワークに関する教育も支援していただいたので、それを実際の開発でもすぐに活かすことができました。今回導入した製品も、期待どおりのパフォーマンスを発揮しています” - 小松ウオール工業株式会社 取締役執行役員 経理部長 兼 情報システム部長 鈴木 裕文氏

小松ウオール工業では、営業拠点の生産オーダーシステムと連携したオーダーエントリー・システムや、出荷物流管理、設計・生産業務など、さまざまなシステムをオフコンやメインフレーム上で稼動させている。これらのシステムは長年にわたり、屋台骨として同社のビジネスを支えてきた。しかし、2010年10月のハードウェアのサポート期限切れを控え、同社は新しいシステム基盤を完成させる必要に迫られていた。
これ以外にも同社では、システム上の課題があった。それは、営業や製造の現場から寄せられるシステム改善要求に、迅速に応えることが困難になっていたことだ。これについて、取締役執行役員 経理部長 兼 情報システム部長の鈴木 裕文氏は次のように語る。
「各業務部門の要望に個別に対応し続けてきた結果、複数のアプリケーションがスパゲティ状に絡み合って巨大なブラックボックスと化し、必要な経営改善もおこなえなくなっていました。新しいシステム基盤を構築するにあたっては、複雑化したシステムをシンプル化、見える化し、整理・統合する必要がありました」
そこで同社は2006年、オラクルのコンサルティング・サービスを活用して、既存システムの棚卸と移行プランの策定に着手した。小松ウオール工業とオラクルとの関係は、1998年に当時オフコンで稼動していた営業販売管理システムをオープン化、再構築した時から続いていた。Oracle Databaseをはじめとするオラクル製品に対し、同社は常に厚い信頼を寄せてきたという。情報システム部 開発課長の徳井 宏一氏は次のように話す。
「営業情報販売管理システムの再構築(オフコンからOracle/SUN FIREへの移行)に始まり、オラクルとは長い付き合いです。パフォーマンス含めオラクル製品には厚い信頼を寄せていますし、オラクルもまた、当社のシステムについて深く理解してくれています。新しいシステム基盤の構築にもオラクル製品は欠かせないと判断し、事前準備から参加いただくことになったのです」
事前準備は順調に進み、オラクルのコンサルタントが策定したガイドラインに基づき、単純な書き換えやリプレースではなく、サーバーを統合しダウンサイジングを図ることにした。ハードウェアは富士通SPARC Enterprise M8000を中核に据え、6つのパーティションに区画を分割して運用することで、保守・運用性を高めた。またOracle Database Enterprise EditionOracle Partitioningを始めとして、Oracle WebCenter PortalOracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionなどのソフトウェア製品を導入することで、営業・販売情報管理、業務・購買、営業情報、開発の各データベース、およびアプリケーション・サーバーも集約した。これらのシステム導入は富士通が担当した。

 
開発スピードの迅速化で想定以上のコスト削減も

 
ビジネスの核となる独自システムを、オラクル製品が支える

 
BIの本格活用を目指し、開発のしやすさも高評価

 
 

 
 

Challenges

  • Us旧システムのハードウェアサポート期限切れまでに新システム基盤を構築
  • 複雑に絡み合ったアプリケーションの整理
  • 複雑な業務フローの「見える化」による、受注から施工完了までのリードタイムの短縮
  • 現場からのシステム改善要求に迅速に応えられる体制の構築
  • 内部統制の観点からのセキュリティの強化、およびシステム全体の可用性・信頼性の向上

Solutions

  • アプリケーション開発が予想以上に迅速に進み、サポート期限切れ前にシステム基盤を完成させることができた
  • オラクルのコンサルティング・サービスを活用したことで、旧システムの棚卸、新システム基盤の要件定義を短期化できた
  • Oracle Databaseとの連携によって、設計部品表(EBOM)から、製造部品表(MBOM)を生成する自社開発のアプリケーション(RTM)の安定稼動を実現できた
  • EBOM出力後、わずか数分で工程やリードタイム、必要な原材料や予定製造原価などの製造プランを把握できるようになった
  • メインサーバーを社外のデータセンターを活用することで、情報セキュリティの向上、災害対応の強化、運用管理の効率化を図ることができた