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Oracle Customer: 株式会社NTTぷらら
Location: Tokyo, Japan
Industry: 通信
Employees: 380
Annual Revenue: Under $100 Million
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Oracle Customer: 株式会社NTTぷらら
Location: Tokyo, Japan
Industry: 通信
Employees: 380
Annual Revenue: Under $100 Million
株式会社NTTぷらら(以下、NTTぷらら)は、映像配信サービス「ひかりTV」の予想を超えるユーザー数の増加と継続的に求められるサービス拡充に対応するため、「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Oracle Exadata)と「Oracle Coherence」を組み合わせたサービス・データ管理基盤の更改プロジェクトを実施。今後も増え続けるデータの永続性管理、オンラインでのデータ参照の負荷軽減、サービス拡充に容易に対応できるスケールアウト性の強化が実現し、システム・メンテナンス時にもサービス継続を可能にする、柔軟で拡張性の高いサービス・データ管理基盤を実現した。
“今後のサービス拡充に対応するための拡張性や信頼性向上などを、当初の計画どおりに実現することができました。さまざまなOSSが登場するなかで、オラクルのデータベース製品は品質が確かで信頼性も高く、RDBMSもKVSも一日の長があると強く感じます。今後もオラクルにはOSSの進歩を凌駕するような技術革新を継続してほしいですね” – 株式会社NTTぷらら 取締役 技術本部長 永田勝美氏
NTTぷららは1995年に設立した共同事業体をルーツとし、現在までISP事業、VoIP事業、IPTV事業をコアビジネスとして発展。2012年3月時点で、インターネット接続サービス「ぷらら」の会員数は300万人を超え、光アクセスのユーザーはおよそ200万人を占めるなどISPのなかでも光ユーザーの割合が多いプロバイダーとして知られる。
なかでも伸張著しいのが、映像配信サービス「ひかりTV」をブランドとするIPTV事業だ。2008年に従来のIPTVサービスを刷新するとともに、NTTグループ内の映像配信事業会社を統合。その結果、最大94 チャンネル視聴可能な「テレビサービス」や、4万本以上のコンテンツを視聴できるVOD(ビデオ・オン・デマンド)などで構成する「ビデオサービス」を提供する、日本屈指の映像配信サービスに成長した。(2012年6月時点)
ひかりTVは2010年3月時点で約100万ユーザーを獲得していたが、ブロードバンド環境の浸透やセットトップボックス(STB)の性能向上などVODが受け入れやすい環境が整うとともに、作品も充実し、特に国民的人気アイドルグループが出演するオリジナル番組が話題となり、2012年3月末時点で200万ユーザーを突破。現在も順調に伸び続けている。
「IPTV事業の売上が、国内では飽和状態に近づきつつあるISP事業の売上を上回る結果となり、狙い通りに事業の構造転換に成功したと捉えています。今後さらに多くのお客様に多様なサービスを安定して提供し続けていく ために、システム側のさらなる強化が急務となっていました」
そのように語るのは、NTTぷらら 取締役 技術本部長の永田勝美氏だ。今後同社は、従来のSTBのほか、PCやスマートフォン/タブレット端末などのスマートデバイスからもコンテンツが視聴できるマルチデバイス化と、SNS連携による番組でのソーシャルメディア活用などを積極的に推進していくという。
しかし、こうした先進的なサービス拡充は、ユーザーあたりの処理を増やすことになり、必然的にシステム側の処理負荷として表面化してくる。今後も増加が予測されるユーザー数を合わせて考えると、現状の基盤ではいずれ今後の成長に耐えられなくなるであろうことが予想された。
「このまま、データベースが稼動するマシンのスケールアップを繰り返すよりは、サービスの拡大に応じて機能を的確にスケールアウトできるような、柔軟性の高いデータ管理基盤を先手を打って構築しようと考えました」(永田氏)
また、同社にはもうひとつ大きな課題があった。システムを支えるデータベースに対するメンテナンス作業は定期的に必要で、これまでは深夜などの時間帯を利用しておこなわれてきた。この時間帯はテレビサービス自体は継続しつつも、双方向のデータ処理が発生するVODなどのビデオサービスは停止せざるを得なかったという。
しかし、深夜にビデオサービスが停止することは営業上の大きな機会損失になっていたと打ち明けるのは、NTTぷらら 開発本部 技術開発部 担当部長の堀内周氏だ。
「深夜だからと言って利用者がいないわけではなく、VODのようなサービスは、むしろ深夜に利用されることもあります。ユーザー数やユーザー層が拡大し、サービスも多種多様に展開するようになった今、いかなる場合でもシステムを停止させることは許されなくなっています。定期メンテナンスなどに合わせてデータベースを長時間停止しても、サービスを継続できる何らかの仕組みが必要だったのです」
そこでNTTぷららでは、2011年1月にデータベースを含むサービス・データ管理基盤の強化を検討するため、情報収集を目的にRFI(情報提供依頼書)を作成。その条件は、1)データベースがメンテナンスなどで停止してもひかりTVの主要なサービスを継続できるこ
と、2)ユーザー数の増加に柔軟に対応できるよう、スケールアウトが可能なサービス基盤に強化することの2点だった。
「当初はバックエンド・データベースの更改を考えていましたが、データベースだけを改善しても将来に向けた事業拡大に対応できないため、データベースを含むサービス基盤アーキテクチャやハードウェアなど、ひかりTVの顧客データを維持管理する基盤そのものを総合的に刷新することを決断しました」(堀内氏)
その後、RFP(提案依頼書)を発行し、2011年3月末にSIパートナー各社からの提案を受けた結果、カスタムAPIでデータの一貫性を保ちながらOracle Exadataと Oracle Coherenceを組み合わせ、競合を回避しながらマルチマスターとして併用するアイデアを具体的に示した新日鉄ソリューションズの提案を採用。2011年6月に、「データ管理基盤更改プロジェクト」として本格的に開始されることとなった。
「Oracle Coherenceはオンライン処理におけるデータアクセスの負荷軽減と、今後のユーザー増加やサービス拡充に対して迅速かつ無停止でスケールアウト可能な構造の実現。一方のOracle Exadataの役割は何が起きてもデータが保存されている永続性管理。フロント・サービスが拡充されれば、必然的に永続化されるデータ量は増加します」と説明するのは、NTTぷらら 技術本部 技術開発部 マネージャーの 安達健一郎氏だ。
「当初、Oracle Exadataは性能は高いが価格も高いという認識でしたが、ソフトとハードが最適なバランスで組み込まれ、パフォーマンスと信頼性が両立している上に、複雑なSQLの設定やチューニングが不要など、採用すれば多くのメリットがあると判断しました。導入後は周辺システムの更改に合わせてExadataを活用する統合基盤としての利用も進めています」(安達氏)
プロジェクトは大きく3つのステップでおこなわれた。第1ステップでは、バックエンド・データベースを従来の「Oracle Real Application Clusters」(以下、Oracle RAC)からOracle Exadataに移行。第2ステップは、フロント・サービス領域としてのOracle Coherenceの導入。アプリケーションからデータの入出力を行うインターフェース(API)を工夫し、正常時はOracle Coherence上のデータにアクセスするように設計されているが、万が一、Oracle Coherenceが異常状態になってしまった場合には動的にそれを識別して、処理先をOracle Exadata側に切替えてサービス可用性を維持できる仕組みを確立している。
その後、第3ステップでは、テスト段階で対処できなかった問題の解決や細部の修正など、積み残した案件について段階的に対応。2012年7月にプロジェクトが完遂した。
NTTぷらら 技術本部 技術開発部 チーフエンジニアの植野宏直氏は、効果について次のように述べる。
「Oracle Coherenceを新たに活用したことでユーザー数の増加やサービス拡充に向けたスケールアウト性が強化され、バックエンドをOracle Exadataに代えることでデータの永続性とバックオフィス処理の円滑化が実現し、今後新たに登場するサービスやビジネスに安定して対応できるようになりました。参照系の処理は明らかにパフォーマンス向上が確認され、VODの利用が多いお客様ほどユーザーエクスペリエンスの改善を感じていただけるはずです」
また、安達氏も、「運用開始後、Oracle Coherenceが原因でトラブルになったことは1度もありません。オンメモリのKVS(Key-Valueストア)システムとしてきわめて優秀な製品であり、現状ではほかに選択肢はないでしょう」と太鼓判を押す。
「稼働開始直後に、当初の計画になかったVODのポイントサービスの追加要求が浮上しました。この要求に対して、サーバーをスケールアウトさせることでシステムを止めることなく、2か月程度でサービス拡充を成功させることができました。新しいサービス・データ管理基盤の柔軟なスケールアウト性能が証明されたことになります」(安達氏)
そして、永田氏は今回のデータ管理基盤更改プロジェクトについて、「今後のサービス拡充に対応するための拡張性や信頼性向上などを、当初の計画どおりに実現することができました」と総括する。
「さまざまなOSSが登場するなかで、オラクルのデータベース製品は品質が確かで信頼性も高く、RDBMSもKVSも一日の長があると強く感じます。今後もオラクルにはOSSの進歩を凌駕するような技術革新を継続してほしいですね」(永田氏)
Oracle Exadata : 将来にわたって増加・蓄積されるデータの永続性管理とバックオフィス業務の円滑化。複雑なSQLの設定やチューニングが不要で構築時間の短縮化に貢献
Oracle Coherence : オンライン処理のデータアクセスの負荷軽減とスケールアウト構造の強化。サービス拡充に対してシステムを止めずにスケールアウトを実現
Oracle Partner
NS Solutions Corporation