ポイント、汎用機による基幹システムをオープン化。Engineered Systemによるデータベース統合プラットフォームを構築し、運用コストを50%以上削減
 
 

ポイント、汎用機による基幹システムをオープン化。Engineered Systemによるデータベース統合プラットフォームを構築し、運用コストを50%以上削減

14のファッションブランドと9のストアブランドを創設し、Webストアをはじめ、国内766店舗、海外55店舗を展開するファッション・カジュアル・チェーンの株式会社ポイント(以下、ポイント)は、汎用機の老朽化と運用コストの増大、および業務パッケージとの不整合を改善するため、「Oracle Exadata Database Machine X2-2」(以下、Oracle Exadata)の導入を決断した。Oracle Exadataの導入によりデータベース統合プラットフォームを実現し、ビジネスに柔軟に対応できる基幹システムの迅速なスタートを成功させた。同社はPOSデータと物流管理、生産管理の各業務モジュールをOracle Exadataに移植、懸案となっていた繁忙期の膨大な売上処理を遅滞なくスムーズに進められるようになった。こうした成果はSPAへのシフトというビジネスプロセスの変化に柔軟に対応することを可能にし、将来の成長戦略を支えるIT基盤の確立につながった。

 
中間価格帯の「ファッション・カジュアル」市場を独自に開拓したポイント

A word from POINT INC. (株式会社ポイント)

  • “Oracle Exadataは、明確な戦略をもつ企業にとってきわめて有用なマシンです。企業の成長戦略を機能させるシステム構築のカギがデータベースの統合です。成長期にある企業はデータ量の増加や業務の多様化などに直面し、戦略遂行が立ちゆかなくなってしまいます。Oracle Exadataは巨大な基幹システムを含めたデータベースの統合を短期間で実施できます。また、OLTPシステムの受け皿としての機能は十分なキャパシティや処理能力は期待とおりのものでした。こうした結果から考えれば、ビジネスプロセスが多様に変革していく転換期において経営判断の迅速化を実現する最適なシステムといえるでしょう” -株式会社ポイント 執行役員 情報システム部 部長 出原 圭三氏

1953年に、茨城県水戸市で紳士服小売店として創業した福田屋洋服店(現在のポイント)は、メンズカジュアルショップ、ジーンズカジュアル・チェーンを経て、SPA型ファッション・カジュアル・チェーンへと経営基盤を転換。百貨店と量販店が展開するセグメントの中間に位置する「ファッション・カジュアル」市場を独自に開拓してきた。

CMで人気の「ローリーズファーム」を筆頭に「グローバルワーク」、「ジーナシス」など14のファッションブランドと9のストアブランドによるマルチブランド戦略を展開中で、10歳代から30歳代の女性層を中心ターゲットに、中間価格帯に設定した等身大のマーチャンダイジングによるブランド・ポートフォリオを充実させている。

また、鮮度の高い商品をタイムリーに市場に投入しながら欠品による販売機会ロスの削減をも両立するため、早期に情報化を進め汎用機による基幹システムを構築した同社は、独自の情報システムと物流インフラを構築し在庫リスクを最小限にするノウハウを蓄積。同時に、ディストリビューターや店舗のエリアマネジャーに対して権限委譲を進め、1.5~2カ月の商品投入サイクルを基本として、アパレル業界では他に類を見ない物流センターからの毎日配送を実現していることでも知られている。

 
老朽化した汎用機の維持・管理のコストが大きな負担に

 
コストは50%以上削減、バッチ処理速度は6倍、データ圧縮率は最大50分の1

 
正月初売りの繁忙期を余裕で乗り切ったOracle Exadata、わずか3カ月で統合完了

 
POSや物流機能の稼動を優先したのには理由があった

 
Exadataの情報をBIで活用

 
Exadataはグローバル展開のスタンダードに

 
 

 
 

Challenges

  • 老朽化した汎用機をオープン化し、保守費用など維持・管理コストの削減
  • 旧基幹システムと業務パッケージ間のデータ交換がリアルタイムに連携できない不整合の改善
  • 商品内製化(SPA)へのシフトにともなうビジネスプロセスの変化に対応できる情報システムの強化
  • 毎年1月の初売りにおいて発生する売上げデータの急増への遅滞のない対応
  • BIとの連携によるブランドや店舗ごとの販売予測や仕入れ予測、生産計画などさまざまな分析軸の活用

Solutions

  • Oracle Exadataでオープン化したことで汎用機を運用し続けるコストを50%以上削減できることが判明
  • 現状の基幹システムの夜間バッチ処理をOracle Exadataで検証した結果、約6分の1以下の時間で処理することが可能に
  • 従来の基幹システムのデータベースをOracle Exadataのデータ圧縮技術「Hybrid Columnar Compression」利用することで最大50分の1まで圧縮が可能に
  • 汎用機と比べOracle ExadataのCPUやメモリ、ディスクI/Oのリソース消費状況は10~15%程度にまで縮小
  • 海外の各拠点の日次による売上げ・仕入れ・在庫の各情報をOracle Exadataに投入することでグループ全体での状況把握を実現

Why Oracle

  • 業務システムの大半はオラクルDBを活用しており、Oracle Exadataならテキストベースでのデータ連携の必要もなくシームレスに連携させることが可能
  • Oracle Exadata X2以降はOLTPに対応したパフォーマンス強化や最新のフラッシュ・メモリ技術「Smart Flash Cache」、ディスクI/OにInfiniBandを採用するなど、基幹システムを余裕で搭載できるため
  • ソフトウェア・サーバー・ストレージを最適化したデータベース統合プラットフォームなので短期導入が可能。年明けの繁忙期から運用できるため
  • Oracle ExadataのパフォーマンスがOracle BIEE運用に最適なため
  • 商用データベースのなかでも、安定感や実績が豊富なOracle Databaseは、さまざまなシステムとのデータ連携を考えた際に最適だと評価したため

Implementation Process

  • 汎用機をアップグレードした際のハードウェア費用やライセンス費用、5年間の運用管理費用と、Oracle Exadataでオープン化した際の費用とを試算し比較した結果、50%以上コストダウンできることが判明
  • 現状の基幹システムの夜間バッチで集計するプログラムをPL/SQLで書き直したテストモジュールを作成し、それを日本オラクル本社においてOracle Exadataの実機で検証した結果、およそ6分の1以下の時間で処理可能となった
  • 従来の基幹システムのデータベース構造のままOracle Exadataで処理した場合、およそ8分の1から50分の1まで圧縮可能なことが判明
  • 2011年5月末にOracle Exadataを搬入し、同年7月に稼動開始
  • 旧基幹システム上の機能をサブシステム単位に分割して、販売管理のPOSデータ、物流管理、生産管理などのモジュールを優先してOracle Exadata上に移植
  • 繁忙期のOracle ExadataのCPUやメモリ、ディスクI/Oのリソース消費状況を観察することで、10~15%の負荷で運用可能なことを確認
  • 海外各拠点の日次での売上げ・仕入れ・在庫の各情報をOracle Exadataに投入

Advice from 株式会社ポイント  

“成長期にある企業はデータ量の増加や業務の多様化などに直面し、業務システムごとにデータベースが分断されている仕組みとなっていることが多いと思います。しかし、それを放置していては、戦略遂行が立ちゆかなくなってしまいます。また、ビジネスプロセスが多様に変革していく転換期にあたってはデータ分析の柔軟性が不可欠になるでしょう。Oracle Exadataは、OLTPシステムの受け皿としての機能は十分なキャパシティや処理能力をもち、あらかじめデータマートやDWHの作法に則ったスキーマや多次元キューブを作る必要もありません。こうしたことを考えれば、経営判断に結びつけられる可能性をもった最適なシステムといえるでしょう” -株式会社ポイント 執行役員 情報システム部 部長 出原 圭三氏