スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト Xのバックエンドを支えるデータベース基盤を構築。検証済みシステムの採用で、構築と検証にかかる工数も大幅に削減
 
 

スクウェア・エニックス、ドラゴンクエスト Xのバックエンドを支えるデータベース基盤を構築。検証済みシステムの採用で、構築と検証にかかる工数も大幅に削減

日本を代表するデジタル・エンターテインメントの企業である株式会社スクウェア・エニックスは「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなど、世界的にも人気の高いゲームソフトを生んだメーカーとして知られている。同社のIT部門は、人事・会計など企業内システムの管理はもちろん、ゲームやムービー開発をおこなうためのシステム、オンラインゲームの運営をおこなうITの、設計・構築・運用を担当している。2012年8月に発売された「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(以下、ドラゴンクエストX)は、2012年12月時点で出荷本数70万本以上、課金登録プレイヤー40万人以上と、国内最大規模のオンラインゲームである。同社はドラゴンクエストXのバックエンドのデータベース基盤にOracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)を採用。プレイヤーがオンラインロールプレイングゲーム上のひとつの世界で快適に遊べる環境の提供を実現した。

 
パートナー選定では、支援体制やコミットメントを重視

A word from SQUARE ENIX CO., LTD.(株式会社スクウェア・エニックス)

  • “『ドラゴンクエスト X』では、アプリケーションへのレスポンスタイムがとくに厳しく、データベースも大容量です。大量のデータを扱うにもかかわらずシビアなレスポンスタイム要求に応え、かつ24時間365日の安定稼動を実現するために、現場が選んだ最適解がExadataでした。” - 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス執行役員 情報システム担当 西角 浩一氏

「サーバーやネットワーク機器、ストレージといった機器は当社にとって、一般的なバックオフィス系のシステムで使われるだけでなく、ゲーム開発やオンライン運用の基盤、すなわち『生産設備』であり、『配信設備』でもあります。オンラインゲームへの注力を企業戦略として表明しているスクウェア・エニックスでは、すでに数千台規模のサーバーが稼動しており、ゲームのクリエイターからの要求に応え、全世界のゲームプレイヤーの方々に快適に楽しんでいただける環境づくりに取り組んでいます。当社のIT部門は、そういったすべてを併せもつ組織なのです」。株式会社スクウェア・エニックス ・ホールディングス 執行役員 情報システム担当 西角 浩一氏は同社のIT部門の位置付けについてこのように説明する。

世界的なゲームソフトメーカーであるスクウェア・エニックスでは、IT部門に対する要求もきわめてハイレベルだ。「一般的にオンラインゲームの開発においては、既存のインフラで運用できるようにコンテンツを企画することが多いですが、当社では真逆のアプローチをとります。ゲーム(アプリケーション)の開発プロジェクトの企画内容に対して、最適なインフラを設計・構築するのです。プロジェクトによって内容もさまざまですので、インフラも一様ではありません。各プロジェクトの期待に応えながらも過大な投資はせず、かつ機会損失は最小限におさえることが求められます」(西角氏)。

オンラインゲームは24時間365日の稼動が必須のサービスだ。このため安定性は、要件の第一となる。西角氏は可能な限り枯れた技術を利用する方針だが、最新プロジェクトが求めるパフォーマンスを得るためならば高性能な最新製品の投入も惜しまない。「リスクを最小化し、どのようなコミットメントや支援をいただけるのかを重視しながら製品やパートナーを選定します」と、西角氏はいう。

 
証券システムを凌駕する性能が必要だった

 
リスク管理、インフラ運用における、人的コスト削減効率が決定打

 
 

 
 

Challenges

  • 企画部門が要求する仕様に応えながらも過大な投資はせず、機会損失は最小にする
  • 1つのデータベースで数十万におよぶユーザーの要求を処理する
  • ネット証券などのOLTPに匹敵する超高速なレスポンス処理性能を確保する
  • 数十万人以上のユーザーが利用する、24時間365日稼動のシステムを提供する

Solutions

  • システム構築コストが大幅に減少した
  • 機器の組合せの動作検証が不要になった
  • 検証済みのEngineered Systemsのため、人的リソースをデータベースの論理チューニングなどクオリティ向上に集中できた
  • 運用開始後に発生する手戻りが減り、運用業務の効率性が向上した
  • Oracle Data Guardによる障害対策を実施

Why Oracle

  • ほかのシステムでは実現不可能な、OLTPレベルの超高速・超高性能
  • ハードウェアの相性の検証が不要な、Engineered Systemsによる構築期間短縮
  • 効率的なリスク管理の実現
  • 安定稼動を低コストで実現

Implementation Process

2011年    5月 RFPの作成
2011年後半 サーバーの選定、テストの継続
2012年2月 ベータテストの開始
    8月 本サービス運用開始

Advice from スクウェア・エニックス
Oracle Exadataを利用すれば、機器選定のプロセスを削減することができます。Oracle Exadataは、業界標準サーバー、ストレージ、ネットワーク・コンポーネントと、オラクルのソフトウェアが事前に統合されているため、構成について検討・検証するコストやリソースを削減できるなど、大きなメリットを得ることができます。