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Oracle Customer: SQUARE ENIX CO., LTD.(株式会社スクウェア・エニックス)
Location: Tokyo, Japan
Industry: メディア/エンタテインメント
Employees: 3,424人(連結、2012年3月31日現在) ※ホールディングスの従業員数
Annual Revenue: $1 to $5 Billion
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Oracle Customer: SQUARE ENIX CO., LTD.(株式会社スクウェア・エニックス)
Location: Tokyo, Japan
Industry: メディア/エンタテインメント
Employees: 3,424人(連結、2012年3月31日現在) ※ホールディングスの従業員数
Annual Revenue: $1 to $5 Billion
日本を代表するデジタル・エンターテインメントの企業である株式会社スクウェア・エニックスは「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなど、世界的にも人気の高いゲームソフトを生んだメーカーとして知られている。同社のIT部門は、人事・会計など企業内システムの管理はもちろん、ゲームやムービー開発をおこなうためのシステム、オンラインゲームの運営をおこなうITの、設計・構築・運用を担当している。2012年8月に発売された「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(以下、ドラゴンクエストX)は、2012年12月時点で出荷本数70万本以上、課金登録プレイヤー40万人以上と、国内最大規模のオンラインゲームである。同社はドラゴンクエストXのバックエンドのデータベース基盤にOracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)を採用。プレイヤーがオンラインロールプレイングゲーム上のひとつの世界で快適に遊べる環境の提供を実現した。
“『ドラゴンクエスト X』では、アプリケーションへのレスポンスタイムがとくに厳しく、データベースも大容量です。大量のデータを扱うにもかかわらずシビアなレスポンスタイム要求に応え、かつ24時間365日の安定稼動を実現するために、現場が選んだ最適解がExadataでした。” - 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス執行役員 情報システム担当 西角 浩一氏
「サーバーやネットワーク機器、ストレージといった機器は当社にとって、一般的なバックオフィス系のシステムで使われるだけでなく、ゲーム開発やオンライン運用の基盤、すなわち『生産設備』であり、『配信設備』でもあります。オンラインゲームへの注力を企業戦略として表明しているスクウェア・エニックスでは、すでに数千台規模のサーバーが稼動しており、ゲームのクリエイターからの要求に応え、全世界のゲームプレイヤーの方々に快適に楽しんでいただける環境づくりに取り組んでいます。当社のIT部門は、そういったすべてを併せもつ組織なのです」。株式会社スクウェア・エニックス ・ホールディングス 執行役員 情報システム担当 西角 浩一氏は同社のIT部門の位置付けについてこのように説明する。
世界的なゲームソフトメーカーであるスクウェア・エニックスでは、IT部門に対する要求もきわめてハイレベルだ。「一般的にオンラインゲームの開発においては、既存のインフラで運用できるようにコンテンツを企画することが多いですが、当社では真逆のアプローチをとります。ゲーム(アプリケーション)の開発プロジェクトの企画内容に対して、最適なインフラを設計・構築するのです。プロジェクトによって内容もさまざまですので、インフラも一様ではありません。各プロジェクトの期待に応えながらも過大な投資はせず、かつ機会損失は最小限におさえることが求められます」(西角氏)。
オンラインゲームは24時間365日の稼動が必須のサービスだ。このため安定性は、要件の第一となる。西角氏は可能な限り枯れた技術を利用する方針だが、最新プロジェクトが求めるパフォーマンスを得るためならば高性能な最新製品の投入も惜しまない。「リスクを最小化し、どのようなコミットメントや支援をいただけるのかを重視しながら製品やパートナーを選定します」と、西角氏はいう。
「ゲームでは、企画面での理想がすべての仕様を決定づけています」。西角氏はそのように話し、ゲームのプロデューサーやクリエイターの意向がシステム設計の根幹になることを強調する。そのため、「ドラゴンクエストX」ではとくにアプリケーションへのレスポンスタイムで高い要求があった。「その要求レベルはオンライン証券会社のシステム並みでした。事実、オラクル・コーポレーション データベース製品担当バイスプレジデント マーク・タウンゼントに会って話をしたところ、ドラゴンクエストXの要求は『OLTPを超えている』」とさえいわれました」と西角氏は振り返る。
一般的な業務システムとは異なり、データベースへの書込み頻度がきわめて高いのも、オンラインゲームの特徴だ。また従来は同一のゲームでも、複数のデータベースを用意して負荷を分散する手法が採られていた。「しかしドラゴンクエストXは、ユーザー同士の交流や協力プレイを実現するために、ゲームデータを格納するデータベースの統合が必須で、『世界はひとつ』のコンセプトのもと、1つのゲームを、1つのデータベースで提供することを実現しました」。同社の情報システム部マネージャー、立岡 雅也氏は、ドラゴンクエストX独自の要件について次のように解説する。「そのためには、データベースの要件として高いレベルでのレスポンス性能、トランザクション、可用性と拡張性、安定性とバックアップ。すべてを考慮してシステムを構築する必要がありました」
同社 情報システム部の笠井 一弘氏は、インフラの検討プロセスについて次のように説明する。「当初はOracle Real Application Clustersを自前で組み立てるケースを想定していましたが、今回はディスクの応答性能が通常のアレイを並べるだけでは間に合わないことが目に見えていました。そこで、パフォーマンスをカバーする手段として、Oracle Exadataを調べてみました」。これまでデータベース、サーバーやストレージ、ネットワークスイッチなどを自社で選定して構築してきたスクウェア・エニックスだが、Oracle Exadataを用いることで、こうした構築のコストや検証で発生する工数を大幅に減らせると判断された。「運用開始後に発生する障害対応や動作検証、人手などをコストに換算したところ、Oracle Exadataが圧倒的に有利でした。Engineered Systemsのコンセプトで最適化し、最高のパフォーマンスを表明しているOracle Exadataなら、工数を大幅削減できると気づきました」(笠井氏)。
実機に触れての第一声は「速いね」だったと笠井氏は語る。「予想はしていましたが、そのレスポンス性能の速さを目の当たりにしました。データベースをつくる段階ですでに速い。テスト用ツールを動かしてもやっぱり速いと感じました」(笠井氏)。「数万規模の疑似クライアントと膨大なダミーデータによる負荷テストや大量トランザクションを流し込んでも、データベースは正常に動作し、ハードウェアに起因する負荷問題もない。おかげで我々はデータベースの論理面のチューニングやアプリケーションの最適化といった作業に集中することができました」(立岡氏)。立岡氏によると、一般的にはこの工程が開発期間の長さやコスト、精度、クオリティに影響する。「ディスクの回転数やサイズを気にすることはなく、オラクルが『最高のものを用意している』と認識していますので、開発に集中できました」(立岡氏)。
「これらのパフォーマンスと、インフラの視点でみた場合の手戻り作業の少なさ、リスク管理がOracle Exadata採用の決定打となりました」と笠井氏は振り返る。また、Oracle Exadataの選定メリットについて立岡氏は、「機器選定プロセスは削除することができました。Oracle Exadataはオラクルが最適化・検証済みの製品ですので安心感がきわめて大きい」と話す。
トラブルなど非常時に備え、ドラゴンクエストXでは運用監視にはOracle Enterprise Managerを、データ保護にはOracle Data Guardを採用している。「プライマリ環境にトラブルが生じても、サービス自体は即時に復旧することが必要なので、そうした要求に応えられる設計なのです」と笠井氏も説明する。
ゲームのようなコンテンツは、同種のものでの代替が利かないという特徴がある。Eコマースやネット証券システムがダウンした場合、消費者は同種のほかのサービスへ乗り換えることができる。しかしゲームの場合、ユーザーは『このゲームで遊びたい』という目的でアクセスしているため、ほかのゲームへ乗り換えるようなことはまず起こらない。このため可用性についての要求はほかの業界よりも厳しく、要求仕様が高いのである。
ゲームは一般企業の業務システムで求められるコスト削減の対象ではなく、収益を生むプラットフォームなのだ。「だからこそ、いかにお客様の要求レベルが高くても、またいかにユーザー数が増えても、快適に楽しんでいただける環境を提供し続けていかなければならないのです。その実現のために、今後もオラクルとのパートナーシップに期待をしています」(立岡氏)。
2011年 5月 RFPの作成
2011年後半 サーバーの選定、テストの継続
2012年2月 ベータテストの開始
8月 本サービス運用開始
Advice from スクウェア・エニックス
Oracle Exadataを利用すれば、機器選定のプロセスを削減することができます。Oracle Exadataは、業界標準サーバー、ストレージ、ネットワーク・コンポーネントと、オラクルのソフトウェアが事前に統合されているため、構成について検討・検証するコストやリソースを削減できるなど、大きなメリットを得ることができます。