サントリー、顧客対応システムのデータベース基盤を刷新。 処理速度が最大50倍に高速化され、業務の効率と質の大幅な向上を実現
 
 

サントリー、顧客対応システムのデータベース基盤を刷新。 処理速度が最大50倍に高速化され、業務の効率と質の大幅な向上を実現

1899年の創業以来1世紀にわたり、フロンティアスピリッツあふれる挑戦と市場創造の歴史を刻んできたサントリーグループ(以下、サントリー)。甘味葡萄酒「赤玉ポートワイン」を生み出して日本の洋酒文化を拓き、日本初のウイスキー事業に着手。ビールや食品・清涼飲料事業にも進出するなどし、現在では飲料の製造販売だけでなく、花、ヘルスケア、外食、スポーツなど幅広い領域で事業を展開。いずれの事業も海外市場を含めて順調な成長を遂げている。

一方で、事業成長に伴うデータ量の爆発的な増大という課題に直面していた同社は、グループ全体のIT基盤再構築プロジェクトの一環として、顧客対応システムのデータベース基盤を刷新。Oracle Exadataをはじめとするオラクルのソリューションを採用した新システムは、大幅な性能向上と業務効率化を実現している。

 
レスポンス改善に向けデータベース基盤刷新が急務に

A word from サントリーホールディングス株式会社

  • “Oracle Exadataの導入により、今後の事業拡大に伴うデータ増に少なくとも5年間は耐えられるシステムが実現しました。さまざまな処理が劇的にスピードアップしたことで、バックオフィス系の業務の効率性が向上しています” ― サントリービジネスエキスパート株式会社 ビジネスシステム本部 グループ情報システム部 部長 村林 泰之氏

2009年に純粋持株会社に移行したサントリーは、新体制のもとで、さらなる成長へ向けたさまざまな施策に取り組んでいる。その1つが、事業の成長を支えるグループIT基盤の再構築だ。事業の成長に伴ってサントリーでは、年率数十%のペースで顧客データが増加。基本的に同社では顧客データを保持し続けているため、システムのチューニングをおこなっても性能を維持することが困難な状況に陥っていた。そこで、グループIT基盤の再構築の一環として、24時間365日稼動する顧客対応システムの基盤刷新が検討に挙げられた。

グループ企業に間接業務サービスを提供するサントリーの機能会社の1つ、サントリービジネスエキスパート株式会社において、グループ全体のIT基盤を統括しているビジネスシステム本部グループ情報システム部 部長、村林 泰之氏はその背景について次のように打ち明けた。「お客様の数、購買に関するデータ量は年を追うごとに増え続けています。ビジネスの成長に伴って1人のお客様に紐付くデータの種類も増えるため、顧客データは指数関数的に増加していました。この顧客対応システムでは、1日に100万件を超えるトランザクション処理をおこなっていましたが、2010年ごろにはその性能が限界を迎えつつあったのです」

今後も加速度的にデータ量が増え続けることが予測されるなか、サントリーは顧客対応システムのデータベース基盤刷新を決断した。

 
応答処理性能と短期導入が選定のポイントに

 
オラクルの最新テクノロジー製品を組み合わせ、
より強固なデータベース基盤を実現

 
システム性能の大幅アップにより、業務効率や顧客対応の質が向上

 
 

 
 

Challenges

  • データの増大にともない性能の限界に近づいていた顧客対応システムのデータベース基盤の刷新
  • システムのレスポンスを改善し、顧客対応の質を高める
  • 指数関数的な顧客データの増大にも容易に対応できる柔軟性と拡張性を確保する

Solutions

  • 停止時間を最小限に抑えたシステム移行が実現
  • オンライン処理の平均レスポンスタイムが3分の1以下に短縮され、顧客対応システムでの顧客対応率や顧客対応の質が向上
  • バッチ処理が最大50倍高速化され、バックオフィス系の業務の効率性が向上
  • リアルタイムの拠点間データバックアップが可能になったことで事業継続性が強化

Why Oracle

新たなデータベース基盤の要件として、同社が重視したのはパフォーマンス、拡張性、可用性、短期導入可能な点など。いくつかの製品が検討された結果、高い性能を備え、すべての構成があらかじめ最適化されているOracle Exadataが採用された。「パフォーマンスはもちろんですが、柔軟な拡張性、可用性も高く評価しました。また、従来のデータベースはシングル・インスタンス構成で利用していましたが、Oracle Exadataは冗長構成なので安心感があります」(小山氏)

Implementation Process

顧客対応システムのデータベース基盤刷新を決断したサントリーは、2010年後半から2011年初頭にかけてソリューション選定などの検討をおこなう。導入プロジェクトのキックオフは2011年9月。SIパートナーとして、Oracleデータベースの構築・運用において豊富なノウハウと経験、実績をもつ新日鉄ソリューションズ株式会社が参画した。そして2012年2月、予定どおりカットオーバーを迎えた。
(本事例の内容は2012年7月のものです)

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