愛知県豊川市、学校教職員と市役所職員の端末をシンクライアントへ刷新。TCOを大幅に削減し、集中管理とセキュリティ強化で生産性向上を目指す
 
 

愛知県豊川市、学校教職員と市役所職員の端末をシンクライアントへ刷新。TCOを大幅に削減し、集中管理とセキュリティ強化で生産性向上を目指す

  • Oracle Customer:  豊川市
    Location:  Toyokawa City, Aichi Prefecture, Japan
    Industry:  公共
    Employees:  2,615人(教職員951人と市役所職員1,652人の合計)※2010年
    Annual Revenue:  Over $5 Billion

愛知県の東部に位置する豊川市は名刹「豊川稲荷」で全国的に知られる、歴史と自然の豊かな都市だ。同市は今年市政70周年であり、平成25年11月9日(土)、10日(日)に「ご当地グルメで町おこしの祭典! B-1グランプリin TOYOKAWAが開催される予定になっている。同市の公立小中学校36校で使用する物品からIT システムまでを幅広く管理する豊川市教育委員会では、オールオラクル構成による仮想デスクトップ基盤(VDI)を整備し、6 年間で約2,000 台の学校用PCをSun Rayへと置き換える計画だ。これにより、20%のTCO削減、職員の業務効率性、およびセキュリティの向上を実現する。並行して、同市の市役所でも職員用端末としてSun Rayを採用し、約1,100台のリプレースを実施する予定だ。豊川市は今後も、教育や行政の現場のさらなるIT活用と満足度向上を目指していく。

 
PCやNASの老朽化で、故障対応・管理負荷が増大

近隣の自治体を吸収合併し、現在の規模へと大きく拡大した豊川市。同市教育委員会では管轄する市内36校の市立小中学校に、段階的に教職員の事務用PCや生徒の教育用PCを導入してきた。全校への配備が完了したのは2008年のことだった。

 それらのPCやNASの管理は豊川市教育委員会の庶務課がおこなっているが、当時の状況を中尾 成利氏は次のように振り返る。「約2,000台のパソコンのほか、各学校に複数台のNAS(全校合計で約80台)を設置していましたが、管理の煩雑さ、庶務課の負担の大きさが課題でした。更新の時期もバラバラなうえ、台数に比例して故障対応も多い。コストを抑えながら運用することはもはや困難でした。多いときには1カ月で5台のNASを修理したこともありました。36校の所在地は広域にわたるため、往復の移動時間を含めて修理に3時間以上かかることもあり、教育委員会庶務課の本来やるべき計画や企画の業務が滞るほどでした」。

同課の夏目 晋次氏も「効率的な運用と、安全性の確保の両立に苦労していました。先生方とともに、よりよいPCの使い方を検討したり、学校間でのデータ共有やセンターサーバーの設置などを議論したりしていました。しかし予算は現状維持で精一杯だったため、抜本的な改善を必要としていたのです」と説明する。

 豊川市の行政側でも、PCのリプレースにおける負担が課題だった。2011年4月、同市のネットワークやITインフラの担当者が集まって開催された「ネットワーク検討部会」でこうした課題がようやく共有された。「情報システム課では何年も前からシンクライアント化を検討してきましたが、当時のソリューションでは効果に対してコストのほうが高く、断念していました。しかし今回、教育委員会側の課題の解決に最適な方法はシンクライアントなのではないかと考え、提案しました」(豊川市 情報システム課 白井 秀和氏)。

 教育委員会側でも、学校のコンピューター室などでネットワークブート式のシンクライアントを採用しており、シンクライアントの概念や仕組みについてはすでに十分な知識があった。価格がネックだったが、山口県宇部市の導入事例が解決の糸口になった。「さっそく宇部市の担当者に問い合わせました。耐用年数に優れるSun Rayは、長期的に見ると費用対効果が期待できると知ったのです」と白井氏は語る。夏におこなわれた視察を経た夏目氏の感想は「仮想化技術を使用する新しいシンクライアントの方式なら、私たちの課題を改善できる」と、可能性を実感したという。

 
シンクライアント化によって、20%のTCO削減を図る

 
オールオラクル構成で、他社よりも低コストに

 
安全性と利便性を両立したVDI整備を支援。
オールオラクル構成で運用管理コストも抑制

 
起動スピードが5分の1に、生産性・満足度も向上

 
 

 
 

Challenges

  • 各学校のNASやPCの故障対応(修理業務)を低減したい
  • 予算を既存PCのリプレースにしかあてられない状況を改善し、IT環境の抜本的改善をおこないたい
  • リモートで業務できる環境を整え、教職員が外部記憶媒体でデータをもち歩くリスクを低減したい
  • PCのソフトウェア、ハードウェアの管理業務を効率化したい

Solutions

  • PCからシンクライアントへ移行することで、20%のTCO削減の見込み
  • 人事異動や教職員の増減にあわせて、柔軟に現場へ配備できるようになった
  • リモートで業務可能な環境を構築し、外部記憶媒体の紛失による情報漏えい対策を実現
  • 校務PCの盗難の防止と不正アクセス対策などの向上を実現
  • 消費電力を年間約55万円削減(市役所)
  • デスクの省スペース化により、生産性を向上

Why Oracle

  • オールオラクル構成は他社のシンクライアント・システムと比較して低コストであった
  • 学校の追加配備要求に対し、教育委員会ですぐに対応できる端末設定の容易さ
  • 22年耐用という群を抜いた耐久性
  • オラクル1社に依頼できる、ワンストップで高信頼のサポート
  • Engineered Systemsへの高い信頼性

Implementation Process

2011年4月 「ネットワーク検討部会」で教育委員会と情報システム課が課題を相談する
2012月9月 他市町村の導入事例を視察
    10月 見積りの概算要求
    12月 教育委員会で実機デモを実施
    1月 学校現場で実機デモを試験(2週間)
    2月 最終的な要求仕様などを決定
    4月 入札。導入作業の開始
    9月 運用開始
2013年3月 市役所に116台を配備予定

Advice from 豊川市
(中尾氏)ハードウェア配備よりも前に運用ポリシーを見直し、早めに現場とすりあわせることが有効です。現場へのヒアリングを密にすることで、スムーズな移行を支援できます。

(夏目氏)PCの設定や管理は難しく、手間も多い。しかしシンクライアント端末はより簡単で、Sun Ray 3を使う環境ならば、簡単かつ迅速に配備できます。PC管理業務に詳しくない人にこそ、シンクライアントを薦めたい。

(白井氏)オールオラクル構成なら、組織をまたぐリソースの共有と利用が容易。安定性の高いストレージ、パフォーマンスのよいサーバー、耐久性に優れた端末までが1つのメーカーで完結しているので全体の信頼性が高い。

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