このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper 11g 11.1.2.0.0 IDEのおもなコンポーネントについて確認し、これらを使用してJavaベースの基本的なアプリケーションを作成する方法について説明します。
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目的 所要時間 アプリケーション
このチュートリアルでは、JDeveloper IDEの使用方法について説明します。 これから作成するアプリケーションの完成版を確認するには、「Download」ボタンをクリックして最終アプリケーションのzipファイルをダウンロードし、JDeveloperのmyworkフォルダに解凍します。 105分 MyFirstApplicationSolution.zipのダウンロード
ステップ1:Oracle JDeveloperの起動
  1. スタート」→「プログラム」→「Oracle Fusion Middleware 11.1.2.0.0」→「JDeveloper Studio 11.1.2.0.0」を選択して、JDeveloperを起動します。

    プログラム・メニュー

    以前のJDeveloperインストールから設定をインポートするかどうかを確認するダイアログ・ボックスが開いたら、「NO」をクリックします。

  2. Select Roleダイアログで、「Studio Developer」を選択して、「OK」をクリックします。

    ロールの選択
  3. JDeveloper環境では、ユーザーのロールに基づくシェイピング機能を使用して環境を調整できます。 具体的には、メニュー、プリファレンス、新規ギャラリ、およびダイアログ上の個々のフィールドから、それぞれのロールで不要な項目を削除します。 Show more or less詳細表示

    Tip of the Dayウィンドウを閉じます。

  4. ロードが終了すると、JDeveloper IDEが表示されます。 最初にJDeveloperを開くと、Start Pageが表示されます。 後でStart Pageを再表示する場合は、「Help」→「Start Page」を選択します。

    JDeveloperについて学習するためのさまざまなオプションが用意されています。 これらのオプションを確認したら、タブ上の「X」をクリックしてStart Pageを閉じます(タブにマウスを合わせると、Xが表示されます)。

    Start Page
ステップ2:初めてのアプリケーション作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで「New Application」リンクをクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータでNew Applicationメニュー・オプションにカーソルを合わせる
  2. New Galleryで、「Custom Application」を選択して、「OK」をクリックします。

    New GalleryでCustom Applicationを選択
  3. Create Custom ApplicationウィザードのName your applicationページで、デフォルトのアプリケーション名をMyFirstApplicationに変更します。Application Package Prefixフィールドが空欄であることを確認します。 アプリケーション名の変更に従って、ディレクトリ名も変更されることに注意してください。 「Next」をクリックします。

    Create Custom Applicationウィザードの最初のページ - NameフィールドにMyFirstApplicationを指定
  4. ウィザードのName your projectページで、デフォルトのプロジェクト名をMyProjectに変更します。Project FeaturesのAvailableリストで、「JavaServer Faces (JSF)」を選択し、「Add」ボタンをクリックしてSelectedペインに移動します。

    ウィザードのPage 2でNameフィールドにMyProjectを指定し、Avaliableテクノロジー・ペインでJavaServer Facesを指定

    Java、JSP and Servlets、XMLもSelectedペインに移動します。

    SelectedペインにJava、JavaServer Faces、JSP and Servletsが表示される

    Next」をクリックします。

  5. ウィザードのConfigure Java settingsページで、デフォルト値のまま「Finish」をクリックします。 ウィザードのPage 3で、パッケージ名フィールドに'myproject'が表示される

    アプリケーションは、制御構造の最上位レベルです。 これは作業に必要なすべてのオブジェクトのビューになります。 Javaプログラムの開発中は、アプリケーションによってプロジェクトが追跡されます。Show more or less詳細表示
  6. アプリケーション・ナビゲータでは、プロジェクトは階層内の2番目のレベルとして、アプリケーションの下に表示されます。 アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータでMyProjectが表示される
  7. アプリケーション・ナビゲータはJDeveloperのメイン・ウィンドウであり、アプリケーションのコンポーネントにアクセスする際に使用します。 Show more or less詳細表示

    プロジェクト・フォルダはアプリケーション・フォルダの子オブジェクトです。

  8. アプリケーション・ナビゲータで、3つのアコーディオン・ペインの名前を確認します。

    アプリケーション・ナビゲータでMyProjectの他、ウィンドウ下部に3つのアコーディオンが表示される
  9. アコーディオン名をクリックして、アコーディオンを開きます。

    アプリケーション・ナビゲータで1つのアコーディオン・ノード(Application Resources)を開く
  10. 開いたアコーディオンの名前をクリックして閉じます。

    アプリケーション・ナビゲータでアコーディオン・ノードを閉じる
  11. StructureウィンドウやResource Paletteなど、JDeveloperの他のペインでも、アコーディオンを使用できます。

ステップ3:初めてのJavaクラス作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで、「MyProject」ノードを右クリックして、コンテキスト・メニューから「New...」を選択します。

    アプリケーション・ナビゲータで表示されたプロジェクトのコンテキスト・メニューからNewメニュー・オプションを選択
  2. New Galleryが表示されます。 デフォルトでは、Categoriesリストの最初のカテゴリであるGeneralが選択されています。 異なるJDeveloperテクノロジーを使用して、アプリケーションのさまざまな階層を作成できるように、複数のカテゴリが用意されています。
    右側のペインにあるItemsリストで、「Java Class」を選択します。 「OK」をクリックします。

    New GalleryでJava Classを選択
  3. Create Java Classダイアログで、デフォルトのクラス名をDogに変更します。
    その他はすべてデフォルトのままで、「OK」をクリックします。

    Create Java Classダイアログ:
  4. ソース・エディタ内に新しいクラスが自動的に開き、クラス定義のスケルトンが表示されます。
    クラスにメソッドを追加します。 コンストラクタの後ろで[Enter]キーを押して新しい行を作成し、次のコードを入力します。

    public String sayHi()

    ソース・エディタがスケルトン・クラスの定義を含めて表示される。 Students add

    入力した行の下に赤い波線が表示され、構文に問題があることが分かります。 また、ソース・エディタの右側の余白に赤色の四角いマークが表示されます。 この四角いマークや赤い波線にマウスを合わせると、ツールチップによってエラーに関する情報が表示されます。 このチュートリアル内のコード・アシストの使用においても、同様の例が確認できます。

    ソース・エディタで右側の余白の赤色のマークにカーソルを合わせると、 メソッドにreturn文がないことを示すツールチップが表示される
  5. 行の最後で[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら[Enter]キーを押すと、JDeveloperによってメソッド構造が自動補完され、いくつかのエラー表示が消失します。 ただし、まだ完全ではない構文がある場合、いくつかのエラー表示は残ります。

    ソース・エディタで、最後の}(中かっこ)を追加してメソッド宣言を終了しても、 1つの赤色のマーカーが残る

    SourceComplete Statementメニュー・オプションからも自動補完機能にアクセスできます。

    トップ・メニュー・バーにあるSourceメニュー・オプションのComplete Statementメニュー・オプションにカーソルを合わせる
  6. 不足しているreturn文のコードを追加します。
    メソッドの後ろに加えられた{}(中かっこ)の間の空白行に、次のコードを追加します。

    return " woof " + "Kate";

    ソース・エディタのDogクラスのコードで、 追加された新しいreturn文が表示される:

    最初の2重引用符記号(")を入力すると、JDeveloperによって自動的に2番目の2重引用符が表示されてカーソルが囲まれるため、リテラルを簡単に入力できます。 構文エラーがないことを意味する緑色の四角いマークが、右上の余白に表示されることを確認してください。

ステップ4:コード・テンプレートの使用

コード・テンプレートは、Javaソース・エディタの機能です。 コード・テンプレートは、ソース・エディタ内でのコーディングをより効率良く、また迅速にする機能です。 既存のテンプレートを編集することも、独自のテンプレートを作成することもできます。 このステップでは、Dogクラスを使用して、既存のコード・テンプレートを使用する方法について説明します。

  1. Javaクラスには、mainメソッドを追加するコード・テンプレートがあります。
    sayHi()メソッドの後ろで[Enter]キーを押し、新しい行を作成します。 文字mを入力して、[Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押し、コード・テンプレートを起動します。

    ソース・エディタ:文字'm'を入力するとテンプレートが提示される

    mainメソッドのテンプレートが提示されます。

  2. 再度[Enter]キーを押して提示を受け入れ、テンプレートを組み込みます。

    ソース・エディタ:mainメソッド・コード・テンプレートがソースに追加される
  3. 以下のコードを追加して、mainメソッド内でDogオブジェクトを作成します。

    Dog myDog = new Dog();


    ソース・コード・エディタ:Dogオブジェクトを作成するコードをmainメソッドに追加

    myDog変数にマウスを合わせると、変数が使用されていないことを知らせるツールチップが表示されます。

    ソース・エディタ:myDog変数にカーソルを合わせると、変数が使用されていないことを知らせるツールチップが表示される

    このチュートリアル内のコード・アシストの使用においても、同様の例が確認できます。

  4. 新しい行を追加し、[Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押して、使用できるコード・テンプレートのリストを表示します。

    ソース・エディタ - テンプレートのリストを表示
  5. forタイプのコード・テンプレートを使用して、整数ベースのループを作成することにします。 foと入力して、リストを制限します。

    ソース・エディタ:'fo'という文字列を入力して、テンプレート・リストを文字'fo'を含むリストのみに絞り込む

    4つのテンプレートが提示されます。

  6. 提示された4つのうち、3番目のテンプレートである「fori intBased "for" Loop (Simple Limit)」テンプレートをダブルクリックして選択します。

    ソース・エディタでfori intBasedを選択

    テンプレート・コードがファイルに組み込まれます。

    ソース・コード・エディタでテンプレート・コードが挿入される
  7. テンプレート・コードを修正します。
    i」を「count」に変更します。 ループ内の最初の変数名「i」を変更すると、後続のすべての参照個所が変更されることに注意してください。

    ソース・エディタで'i'変数の代わりに'count'という語が表示される

    ループの反復を3回までに制限します。

    ソース・エディタで3つ目の'count'のインスタンスが'3'に置き換えられる
  8. System.out.println文を入力します。
    forループの{}(中かっこ)内の空白行にカーソルを置いて、sopと入力します

    ソース・エディタ:新しい行に'sop'という文字列が表示される

    [Ctrl]キーを押しながら[Enter]キーを押して、テンプレート・コードを組み込みます。

    ソース・エディタ:テンプレート・コードが挿入される
  9. ループを使用してsayHiメッセージを表示するように、コードを追加します。 ()(丸かっこ)の中で、printlnの後に次のコードを入力します。 count + myDog.sayHi() count + myDog.sの入力を開始すると、sayHiメソッドが補完されます。

    ソース・エディタ:()(丸かっこ)の中で、printlnの後に'count + myDog.sayHi()'を挿入

    補完された行は次のようになります。

    System.out.println(count + myDog.sayHi());

  10. エディタ内で右クリックしてメニューで「Reformat」を選択し、JDeveloperによるコードの再編成を行います。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニュー:Reformatオプションを選択
  11. コードは次のようになります。

    ソース・エディタでの再編成後のコード
  12. 変更を保存します。 「File」→「Save All」を選択するか、ツールバーの「Save All」ボタンをクリックします。

ステップ5:Javaクラスのコンパイルと実行

  1. アプリケーション・ナビゲータまたはソース・エディタで「Dog.java」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Make」を選択します。

    アプリケーション・ナビゲータでDog.javaのコンテキスト・メニューからMakeメニュー・オプションを選択
  2. JDeveloper IDEの右下に表示されるログ・ウィンドウに、コンパイルが正しく完了したことが表示されます。 ログ・ウィンドウが表示されない場合、「View」→「Log」を選択します(または、[Ctrl]キーと[Shift]キーを押しながら[L]キーを押します)。

    ログ・ウィンドウでハイライトされたコンパイル成功のメッセージ
  3. .javaファイルのコンパイルが正しく完了すると、プロジェクトの\srcディレクトリ内に.classファイルが作成されます。 また、JDeveloperでクラスをコンパイルすると、.javaファイルが自動的に保存されます。 Show more or less詳細表示
  4. アプリケーション・ナビゲータまたはソース・エディタで「Dog.java」を右クリックし、今回はコンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニューからRunメニュー・オプションを選択
  5. ログ・ウィンドウに、'woof Kate'メッセージが3回表示されます。

    ログ・ウィンドウに、'woof Kate'メッセージが3回表示される

ステップ6:コード・アシストの使用

コード・アシストは、エディタ内のコードを確認し、一般的な問題の修正を支援します。 ここでは、Dogクラスを使用して表示される提案の例について確認していきます。

  1. Catオブジェクトを作成します。
    mainメソッドの開始位置(最初の{}(中かっこ)の後ろ)で[Enter]を押して新しい行を作成します。 新しい行に、次のコードを入力します。

    Cat myCat = new Cat();


    ソース・エディタでCatオブジェクトを作成するコードをmainメソッドに追加
  2. 赤い波線およびマージン・インジケータが再度表示されていることを確認してください。 マージン・インジケータにカーソルを置くと、問題の詳細が表示されます。

    ソース・エディタで赤いエラー・マーカーにカーソルを合わせると、Cat型が見つからないことが示される

    ポップアップ・ボックスが表示され、問題の詳細と同時に問題のある行が示されることを確認してください。

  3. 'cat'行の左側の余白にある電球マークにカーソルを合わせます。 この行に対する'クイック修正とコード・アシスト'が提供可能であることを示すメッセージが表示されます。

    ソース・エディタで電球アイコンにカーソルを合わせると、この行に対する'クイック修正とコード・アシスト'が提供可能であることを示すメッセージが表示される
  4. 詳細を表示するためにアイコンをクリックします。

    ソース・エディタでこの行に対するコードの提案内容のリストが表示される

    Catオブジェクトをインスタンス化するには、Catクラスが必要です。 最初の提案をクリックすると、JDeveloperはCatという名前のクラスを作成します。
    Catクラスの作成をすぐに実行しない場合は、以下のようにタスクを設定し、後で作成するようにしてください。 new Cat();の後で[Enter]キーを押して、新しい行を開き、次のコードを追加します。

    //TODO create a Cat class


    ソース・エディタ:タスク・リスト - Catオブジェクトを作成するためのリマインダ
  5. View」→「Tasks」を選択して、作成したタスクのリストを表示します。

     メニュー項目View→Tasks
  6. タスク・ウィンドウには、作成したタスクのリストが表示されます(この例では、これが唯一のタスクです)。

    ログ・ウィンドウの新しいタブにタスクのリストが(現時点では1つだけ)表示される
  7. リスト内のタスク(ここではcreate a Cat class)をダブルクリックすると、JDeveloperによって関連タスクが表示され、その行の初めにカーソルが挿入されます。

    ソース・エディタ:TODO項目がコード内でハイライトされる
  8. エディタの右上の余白にピンク色のマーカーが表示されていることを確認してください。 これは、タスクを作成した場所を示しています。 マウスを操作してマーカーにカーソルを合わせると、タスクの内容が表示されます。

    ソース・エディタ:右側の余白にあるピンク色のマーカーにカーソルを合わせると、タスクの詳細が表示される
  9. Catオブジェクトを作成する行をコメント・アウトします。 赤色のマーカーが消え、緑色のマーカーへ変わったことに注目してください。このマーカーは、コード内にエラーがないことを示します。

    ソース・エディタで、Catオブジェクトを作成する行の先頭にコメント・マーカーが追加されている
  10. クラスに変数を2つ追加します。 [Enter]キーを押し、クラス宣言の後に新しい行を作成します。 次のように2つの変数を宣言します。

    String name;
    int age;


    ソース・エディタで、name変数とage変数をDogクラスに追加
  11. コード・エディタで右クリックして、コンテキストから「Generate Accessors」オプションを選択します。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニューで、Genearte Accessorsメニュー・オプションを選択

    コード・エディタ・ツールバーのGenerate AccessorsアイコンからもGenerate Accessorsオプションを使用できます。

    ソース・エディタのメニュー・バーにあるGenerate Accessorsアイコン
  12. Generate Accessorsダイアログで、2つの変数に対するGetterメソッドおよびSetterメソッドを生成するDogボックスを選択します。

    Generate Accessorsダイアログ・ボックスで、2つの変数に対するGetterメソッドおよびSetterメソッドを生成するチェック・ボックスを選択

    メソッドのスコープを定義したり、リスナーの使用や新しい値の確認など、他のプロパティの実装をSetterメソッドに定義したりすることができます。

    Generate Accessorsダイアログで、Scopeフィールドで利用できるオプションが表示されている

    OK」をクリックします。 GetterメソッドおよびSetterメソッドがDogクラス内に生成されます。

    ソース・エディタで、name変数とage変数に対するGetterとSetterが生成される
  13. コード・エディタの中を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Source」→「Generate Constructor from Fields」を選択します。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニューからSource→Generate Constructor from Fieldsメニュー・オプションを選択
  14. Generate Constructor from Fieldsダイアログで、両方のフィールドのチェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

    Generate Constructor from Fieldsダイアログで、nameフィールドとageフィールドの左にあるチェック・ボックスを選択
  15. 新しいコンストラクタ・メソッドがコードに追加されます。

    ソース・エディタで、コンストラクタ・メソッドがDogクラスに追加されている
  16. このチュートリアルではこのコンストラクタは使用しませんが、クラス内にさらに充実したコードを含めるためにそのままにしておいてかまいません。

ステップ7:検索/コード・ハイライト機能の使用

コード・エディタでテキストを検索すると、指定した検索条件に該当するすべての個所が表示されます。 オブジェクトのすべての該当個所を取得するハイライト機能も使用できます。

  1. 始める前に、SearchオプションのAuto Code Highlightが選択されていないことを確認します。 メニューから「Search」を選択し、Auto Code Highlightの横にチェック・マークがないことを確認します。

    メイン・メニューのSearchオプションで、Auto Code Highlightが選択されていない
  2. コード・エディタ・ツールバーの左にあるSearchボックスにnameと入力します。 カーソル位置がコード・エディタ内でハイライト表示された後、最初のnameインスタンスが検索されます。

    ソース・エディタで、ウィンドウの左上にある検索ボックスに'name'と入力すると、name変数が選択される
  3. Find next」矢印をクリックして、次の該当する文字列に移動します。

    ソース・エディタのメニュー・バーにある検索ボックスの下矢印
  4. 虫眼鏡アイコン「虫眼鏡アイコン」をクリックして追加オプションを表示し、「Highlight Occurrences」オプションを選択します。 「Find next」矢印をクリックして、すべての該当個所をハイライトします。

    Searchフィールド・オプションの表示:Hightlight Occurrencesオプションを選択し、コードの'name'のすべての該当個所をハイライト

    検索機能によってコードのすべての"name"該当個所がハイライトされていることを確認します。

  5. エディタ・ツールバーの「Clear All Highlighting」アイコンをクリックします。

    ソース・エディタのメニュー・バーにあるClear All Highlightingアイコン
  6. Searchフィールドからnameを削除します。

    ソース・エディタ - 空欄のSearchフィールド
  7. メニューで、「Search」→「Auto Code Highlight」を選択します。

    ソース・エディタのメニュー・バーで、Searchメニュー・オプションを選択し、リストからAuto Code Hightlightメニュー項目を選択
  8. コード・エディタにおいて、Dog(String name, int age)コンストラクタの「age」引数をクリックします。 ハイライトされている個所が同じセマンティック・オブジェクト内に制限され、age変数は除外されています。

    ソース・エディタで'age'パラメータが黄色でハイライトされるが、'age'変数はハイライトされない
  9. age」クラス変数を選択し、この変数のすべての該当個所をハイライトします。

    ソース・エディタ:'age'変数のすべての該当個所が黄色でハイライトされている
  10. 右の余白で、マウスを上部の黄色マーカーの上に合わせて、メッセージを表示します。

    ソース・エディタで右側の余白の黄色のマーカーにカーソルを合わせると、 'age'を使用していることを示すメッセージが表示される
  11. この黄色のマーカーをダブルクリックします。 これによって、コードの対応する使用個所に移動します。

    ソース・エディタで'age'変数が黄色でハイライトされている
  12. ここで、コード・インサイトの動作(いつ、どのくらいの速さで表示されるか)を設定できます。
    メイン・メニューから「Tools」→「Preferences」を選択します。

    ソース・エディタ・メニュー・バーのツール・メニューでPreferencesオプションを選択
  13. Preferencesダイアログで、「Code Editor」ノードを開き、「Code Insight」を選択します。
    その他にも、コーディング環境をカスタマイズするための設定項目が多数提供されています。

    Preferencesダイアログで、左側ペインのCode Insightを選択:右側のペインのスクロール・バーで、Code Insightがメッセージ表示のポップアップにかかる時間を調整

    OK」をクリックします。

  14. 変数やメソッドの定義は、他のファイルに移動したり新しいエディタを開いたりせずに表示できます。[Shift]キーを押しながら変数やメソッドにカーソルを合わせると、その定義をゴースト・ウィンドウで確認できます。 この機能はコードをすばやく確認するのに便利です。作業中のコードに対するカーソル・フォーカスを外す必要はありません。
    Structureウィンドウで、いずれかのノードの上にマウスを移動して、[Shift]キーを押します。 このように、クラス構造からコードの構造を表示することもできます。

    Strucureウィンドウで、sayHiメソッドを選択:ポップアップ・ウィンドウに完全なメソッド・シグネチャが表示される

    ショートカット・キーを離すと、ゴースト・ウィンドウが閉じます。

  15. コード・エディタ・ツールバーの「Reformat」アイコンをクリックし、コードを再フォーマットします。

    ソース・エディタのメイン・メニュー・バーにあるReformatアイコン


ステップ8:コードのリファクタリング

リファクタリングは、プログラムの動作を変更せずにコードの構造を修正する編集テクニックです。 リファクタリング処理は、コンパイルや実行を正しく行いながらプログラム・コードを変換する、シンプルな編集の手順です。 JDeveloperでは、一連のリファクタリング処理が提供されています。

  1. リファクタリング処理の1つの例として、メソッド内の定数表現をメソッド・パラメータで置き換える処理があります。 定数表現は、パラメータ名で置き換えられます。 新しいパラメータがメソッドのパラメータ・リストと、すべてのメソッド起動個所に追加されます。
    これをDogクラスで実行するには、sayHi()メソッドにおいて、リテラルである「"Kate"」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Introduce Parameter...」を選択します。

    ソース・エディタでリテラルの"Kate"からコンテキスト・メニューを起動:Refactor→Introduce Parameterメニュー・オプションを選択
  2. Introduce Parameterダイアログで、「Name」フィールドにnameと入力し、「OK」をクリックします。

    Introduce Parameterダイアログ・ボックスで、Nameフィールドに'name'と入力
  3. コードを調べて、リファクタリング処理の結果を確認します。 メソッド宣言のパラメータ・リストにString nameが含まれており、メソッドの戻り値内のリテラルである"Kate"はnameで置き換えられています。また、リテラル"Kate"は、メソッド・コールのパラメータとして挿入されています。

    ソース・エディタ:リテラルから置き換わった'name'の該当個所が黄色でハイライトされる
  4. その他のリファクタリング処理として、既存クラス内で選択したメソッドから新規インタフェースを作成する処理があります。
    Dogクラスでこれを実行するには、Dogクラス宣言メソッド内で右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Extract Interface...」を選択します。

    ソース・エディタ:Dogクラス宣言のコンテキスト・メニューから、Refactor→Extract Interfaceメニュー・オプションを選択
  5. Extract Interfaceダイアログで、インタフェース名としてIntAnimalを入力し、Extract Interfaceリスト内の「sayHi(String)」メソッドを選択します。 「OK」をクリックします。

    Extract Interfaceダイアログ:インタフェース名フィールドにIntAnimalを入力し、下のメソッドのリストでsayHi(String)の横のチェック・ボックスを選択
  6. IntAnimalインタフェースが作成され、ソース・エディタで開かれます。

    ソース・エディタで、IntAnimalの宣言が表示される
  7. 別の簡単なリファクタリング処理として、メソッド名の変更があります。この処理を利用すると、すべての個所のメソッド名が新しい名前で置き換えられます。
    IntAnimalインタフェースでこれを実行するには、sayHi()メソッド内で右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Rename...」を選択します。

    ソース・エディタのIntAnimalコンテキスト・メニュー:コンテキスト・メニューからRefactor→Renameを選択
  8. Rename Methodダイアログで、メソッド名sayHi()sayHowDoYouDoに変更します。 「Preview」チェック・ボックスを選択し、名前の変更の影響を受ける個所のリストを表示します。 「OK」をクリックします。

    sayHiメソッドのRename Methodダイアログ:Renameフィールドに新しいメソッド名sayHowDoYouDoを入力し、 Previewチェック・ボックスを選択
  9. ログ・ウィンドウに、sayHi()メソッドが使用されているすべての個所のリストが表示されます。 すべての使用個所を調べて、sayHi()sayHowDoYouDo()に変更するかどうかを確認します。すべて変更する場合は、ログ・ウィンドウのツールバーにある「Do Refactoring」をクリックします。

    ソース・エディタの下のログ・ウィンドウに、3つのsayHi()メソッド使用個所が表示されている。 Do Refactoringアイコンにカーソルを合わせる
  10. IntAnimalインタフェース内で、名前の変更が実行されていることに注目してください。

    IntAnimalのソース・エディタで、sayHiメソッドがsayHowDoYouDoに置き換えられている(黄色でハイライト)
  11. また、Dogクラス内でも名前が変更されています。

    Dogクラスのソース・エディタで、新しく名前が付けられたメソッドの該当個所が黄色でハイライトされている
  12. メニュー・バーの「Navigate」をクリックします。 Backメニュー・オプションを使用すると、前の場所に戻ることができます。

    ソース・エディタのメイン・メニュー・バーでNavigateメニュー・オプションを選択し、メニュー項目のリストからBackメニュー項目を選択

    Backボタンを使用して、ツールバーからもこのオプションを使用できます。 Backボタンの横の下矢印をクリックすると、ナビゲーションの履歴が表示されます。

    ソース・エディタのメニュー・バーで、'下矢印'アイコンにカーソルを置くと、以前の場所のリストが表示される
  13. コード・ハイライト・オプションを無効にするには、メニューで、「Search」→「Auto Code Highlight」を選択します。 (コード・エディタ・ツールバーの「Clear All Highlighting」アイコンをクリックすることもできます。)

    メイン・メニュー・バーでSearchメニュー・オプションを選択:オプションのリストから、Auto Code Highlightメニュー項目を選択

ステップ9:コード変更履歴の表示

JDeveloperには、履歴機能が組み込まれています。 このローカル履歴機能を使用すると、バージョン管理システムなしで、最近の変更履歴を表示し、バージョン間の"差分"をビジュアル化することができます。 バージョンは、保存、コンパイル、名前の変更など、ユーザー・インタラクションに基づいて自動的に作成されます。

  1. Dog.javaエディタ・ウィンドウへ移動します。 コード・エディタ・ウィンドウの下部にある3つのタブに注目してください。 「History」タブをクリックします。

    ソース・エディタ・ウィンドウの下部にSource、Design、Historyの各タブが表示されている。 Historyタブにカーソルを合わせる
  2. Historyウィンドウが表示されます。 修正と日付のリストがウィンドウの最上部に表示され、コードに対する変更のリストが下部に表示されています。 2つのウィンドウは同期しているため、ウィンドウの下部に表示される情報は、上のリストで選択した内容と一致します。

    Historyウィンドウに、Dogクラスに対する変更の履歴が表示される
  3. 薄紫色のボックスは、コードに対する変更を示します。
    ウィンドウ上部で、リストの一番上近くにある「Introduce Parameter」を選択します。エディタの左下部分で、sayHi()メソッド宣言を含む薄紫色のボックス内にある、緑色の右矢印にマウスを合わせます。 メッセージが表示され、緑色の矢印をクリックすると直前の変更が置き換わることに注意してください。 ここでは、緑色の矢印をクリックすると、sayHowDoYouDo()メソッドがsayHi()に戻ります。 ここでは元に戻さないでください。

    Historyウィンドウ上部で、Introduce Parameterリビジョンを選択。 ウィンドウの下部、sayHowDoYouDoメソッドのリビジョンの横のsayHiメソッドが選択されている
  4. Historyウィンドウの中央部は、Javaコードの構造に対する変更が記録される領域です。 この例では、Dogクラスの3つのメソッドが含まれています。sayHi()メソッドの横にある赤色のマイナス記号は、このメソッドが削除されたことを示します。また、sayHowDoYouDo()の横にある緑色のプラス記号は、このメソッドが追加されたことを示します。 これらの記号にマウスを合わせると、適切なメッセージが表示されます。

    Historyウィンドウの中央部(Java構造への変更)にフォーカスがあり、Dogクラスのメソッドが説明のとおりに表示される



ステップ10:ソース・コード内のナビゲート

JDeveloperでは、関連するコード間の移動やJavadocへの移動が簡単にでき、コード内のセクションを展開および収縮できるため、大きなプログラムにおけるナビゲーションが容易になります。 これらの機能を確認するには、以下の手順に従います。
  1. エディタで、Dog.javaファイルの「Source」タブをクリックします。 Dog.javaファイル内のsayHowDoYouDo()メソッドの横に表示されている矢印アイコンをクリックします。

    Dogクラスのソース・エディタ:左側の余白、sayHowDoYouDoメソッドの横にある青色の上矢印にカーソルを合わせる

  2. コード内のある部分から、関連する他の部分へとナビゲートできます。 1つの例としては、メソッドからインタフェース内でのメソッド宣言へのナビゲートがあります。 Show more or less詳細表示

  3. JDeveloperによって、IntAnimalインタフェースのメソッド宣言個所に移動し、適切な行がハイライトされます。

    IntAnimalインタフェースのソース・エディタ - sayHowDoYouDoメソッドの宣言個所
  4. Dogクラス内の元の場所に戻るには、ツールバーに表示されている緑の「Back」ボタンをクリックします。

    ソース・エディタのメイン・メニューバー:緑の左矢印にカーソルを合わせてクリックするとDogクラスに戻る

    [Alt]キーを押しながら[左矢印]キーまたは[右矢印]キーを押して、前後に移動することもできます。

  5. また、特定の要素に対するJavadocへ移動することもできます。 エディタのDog.javaファイルで、sayHowDoYouDo()メソッド内を右クリックします。 コンテキスト・メニューから「Quick Javadoc」を選択します。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニューからQuick Javadocメニュー・オプションを選択
  6. Javadocポップアップ・ウィンドウに選択したメソッドの追加情報が表示されます。

    ソース・エディタの手前のウィンドウで、選択したメソッドのJavadoc情報が表示される
  7. String」リンクをクリックして、Stringクラスの詳細情報を取得します。

    ソース・エディタの手前のウィンドウで、Stringクラスの詳細情報が表示される
  8. [Ctrl]キーを押しながら[-](マイナス)キーを押して、Go to Java Typeダイアログをポップアップ表示します。 選択したクラスのソースまたはJavadoc情報を表示できます。

    ソース・エディタの手前にある小さな'Go to Type'ウィンドウ

    NameフィールドにStringと入力し、ハイライトされているString - java.lang上で[Enter]キーを押します。

    上記と同じウィンドウでNameフィールドにStringと入力し、その下のStringベースのクラスのリストでString - java.langを選択
  9. エディタでStringクラスのソース・コードが開きます。

    新しいタブでStringクラスのソース・コードが表示される

    String.javaタブを閉じます。

    String.javaタブのXにカーソルを合わせて、ウィンドウを閉じる
  10. コードの折りたたみ機能を利用すると、コード内のセクションを展開および収縮できるため、サイズの大きなプログラムの管理が容易になります。
    Cat行の左側にある、点線と実線の間の青色の余白にマウスを合わせます。

    ソース・エディタで、左側のmainメソッド本体に沿った狭い青色の縦線が表示される

    mainメソッド本体の横に、青色の縦線が表示されることに注目してください。

  11. 青色の縦線の最上部に表示される「-」(マイナス)記号をクリックし、コードのこのセクションを収縮します。

    Dogクラスのソース・エディタ:コードが収縮されて非表示になっている+記号にカーソルを合わせる
  12. 収縮されたセクションの横に表示された「+」(プラス)記号にマウスを合わせます。 収縮されたコードが、青色のボックス内に表示されます。

    ソース・エディタ:+記号にマウスを合わせると、大きな青色のボックスに'非表示の'コードが表示される
  13. Quick Outline Navigatorを使用すると、クラスとそのスーパークラスのメソッドおよびフィールドへ素早く移動できます。
    コード・エディタのツールバーにある「Quick Outline」アイコンをクリックします。

    ソース・エディタのメイン・メニュー・バー:カーソルはツールバー上の'Quick Outline'アイコンに置く

    Quick Outlineの'ゴースト'ウィンドウが表示されます。

  14. Show Methods」アイコン('ゴースト'ウィンドウの左側から1番目のアイコン)をクリックし、Dogクラス内のすべてのメソッドを表示します。

    ソース・エディタの一番手前にQuick Outlineゴースト・ウィンドウが濃い青色で表示される。カーソルはShow Methodsアイコンに置く
  15. フィールドにgeと入力して、リストをフィルタリングします。

    前のステップと同じウィンドウ:Show Methods入力ボックスに'ge'と入力し、Dogクラスのメソッドを表示
  16. [下矢印]キーかマウスを使用して「getName()」メソッドを選択し、[Enter]キーを押します。

    前のステップと同じウィンドウで、getNameメソッドを選択

    ソース・コードのgetName()メソッドにフォーカスが切り替えられ、メソッドがハイライトされます。

    ソース・エディタで、コード内のgetNameメソッドが表示される
  17. 上にスクロールしてmain()メソッドに戻り、行末の{...}省略記号の中をダブルクリックします。

    ソース・エディタで、以前のステップで収縮されたコードが表示されている。メソッド宣言の行末にある省略記号にカーソルを置く

    JDeveloperは、折りたたまれているコードを開きます。

ステップ11:Oracle JDeveloperデバッガの使用

JDeveloperに組み込まれたデバッガを使用すると、ソース・エディタ内でJavaプログラムをデバッグすることができます。 このステップでは、ブレーク・ポイントの設定によって、プログラムの実行を制御する方法について説明します。 実行中のプログラムがブレーク・ポイントを発見すると、プログラムは実行を停止し、デバッガによってソース・エディタ内のブレーク・ポイントを含む行が表示されます。 ここで、プログラムの状態を参照できます。

  1. Dog.javaファイルにブレーク・ポイントを設定します。 実行するには、次の行の左側の余白をクリックします。

    System.out.println(count + myDog.sayHowDoYouDo("Kate"));

    Dogクラスのソース・エディタに、選択した行の左側の余白にブレーク・ポイント(赤色のドット)が表示される

    赤い丸印のブレーク・ポイント・アイコンが余白に表示されます。

  2. ソース・エディタ内で右クリックし、コンテキスト・メニューから「Debug」を選択します。

    ソース・エディタのコンテキスト・メニューから、Debugメニュー・オプションを選択
  3. プログラムは、ブレーク・ポイントまで実行されます。 ソース・エディタの左側の余白に表示される赤の矢印は、ブレークの発生場所を表しています。 デバッガ・ウィンドウが開き、デバッギング・トレースが表示されます。

    ソース・エディタで、ブレーク・ポイント行が青色で表示され、行の左端に赤の矢印が示される
  4. ツールバーの「Step Over」アイコンをクリックして、myDog.sayHowDoYouDo()メソッドの最初の反復を実行します。

    ソース・エディタ・ツールバーで、Step Overアイコンにカーソルを置く
  5. ログ・ウィンドウの下部の「「Debugging: MyProject.jpr」タブをクリックし、デバッガ・ウィンドウの「Log」タブをクリックします。 ログ・ウィンドウに、1回目の0 woof Kateメッセージが表示されます。

    ソース・エディタの下側にログ・ウィンドウが開き、最初のブレーク・ポイントまでの実行状況が表示される
  6. Debugging Logタブ右部の「Smart Data」ウィンドウをクリックします。 「count」変数を選択してから、「Value」列をダブルクリックして、Modify Valueダイアログを表示します。

    Smart Dataウィンドウで'count'を選択すると、Modify Valueダイアログで現在の値として0が表示される
  7. 新しい値として、2を入力します。 「OK」をクリックします。

    Modify Valueウィンドウで、新しい値として2を入力
  8. ツールバーで、「Resume」をクリックしてプログラム実行を継続します。

    ソース・エディタ・ツールバーで、Resumeアイコンにカーソルを置く
  9. count変数が増加して上限を超えたため、プログラムは終了し、デバッガは切断されます。

    Debuggingウィンドウに、プログラムが終了したことを示すメッセージが表示される


ステップ12:ファイルの管理

JDeveloperを使用して、現在のアプリケーションまたは複数のアプリケーションに属するファイルの検索を実行できます。

  1. メニューから「Application」→「Find Application Files」を選択します。

    ソース・エディタで、メイン・メニューからApplicationメニュー・オプションを選択、次にFind Application Filesメニュー項目を選択
  2. File Listタブで、Look inフィールドを使用して検索の範囲を定義します。 「MyProject.jpr」を選択します。

    File Listタブのドロップダウン・メニューから、MyProject.jprを選択
  3. File Extension」を選択し、.javaを入力してこのタイプのすべてのファイルを取得します。次に、「Search」をクリックします。

    File ListタブのSearchフィールドに.javaと入力し、Searchボタンにカーソルを置く
  4. Resultsウィンドウに検索条件と一致するファイル名が返されます。

    File Listタブに検索結果が表示される

    リストからいずれかのファイル名をクリックして、エディタでファイルを開きます。

  5. Addアイコン「」をクリックしてMatch論理演算子を選択すると、複雑な検索条件を使用できます。

    File Listタブで、緑色の+をクリックすると、より多くの検索条件が表示される
  6. また、アプリケーション・ナビゲータから最近使用したファイルを取得できます。「Recently Opened Files」アコーディオンをクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータで、Recently Opened Filesアコーディオンを開き、Dog.javaファイルとIntAnimal.javaファイルを表示
  7. または、[Ctrl]キーと[=]キーを同時に押してRecent Filesダイアログを表示し、ファイルを選択することもできます。

    Recent Filesダイアログ・ボックスにDog.javaファイルとIntAnimal.javaファイルが表示される

ステップ13:マネージドBeanの作成およびJSFページでの使用
このセクションでは、JDeveloperを使用してページ・フロー・ダイアグラムを作成し、JavaクラスをマネージドBeanとして追加し、このマネージドBeanをJSFページで使用する方法について説明します。 次の手順で使用する例はこれらのコンポーネントの相互関係を示すためだけに作成されたものであり、適切な使用法を示すためのものではありません。
  1. MyProjectプロジェクトの下の「Web Content」ノードを開きます。

    アプリケーション・ナビゲータでWeb Contentノードにカーソルを置き、このノードを開く
  2. WEB-INF」ノードを開き、「faces-config.xml」をダブルクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータでWEB-INFノードを開き、その下のfaces-config.xmlを開く

    ページ・フロー・ダイアグラマが開きます。

    faces-config.xmlタブに、空のページ・フロー・ダイアグラムが表示される
  3. コンポーネント・パレットに、ページ・フロー・ダイアグラムのコンテキストで使用できるコンポーネントが表示されます。

    ページ・フロー・ダイアグラマの左側のコンポーネント・パレットで、ページ・フロー・ダイアグラムで使用できるコンポーネントが表示される
  4. JSF Page」を選択し、ページ・フロー・ダイアグラム上にドラッグします。

    前のダイアグラムでコンポーネント・パレット内でJSF Pageを選択し、ダイアグラマ内のカーソルで選択したコンポーネントをダイアグラムにドロップしようとしている
  5. ページ名としてpage1.jspxと入力します。

    ダイアグラム上のページ・アイコンの名前を選択

    変更を保存します。

  6. ページ・フロー・ダイアグラムの「Overview」タブをクリックします。

    ページ・フロー・ダイアグラムの下部にタブが表示されている。カーソルはOverviewタブに置く
  7. 概要ページのManaged Beansタブを選択した状態で、Addボタン「」をクリックしてマネージドBeanを作成します。

    faces-configの概要ページでManaged Beansタブを選択。 緑色の+アイコンにカーソルを置き、マネージドBeanを作成
  8. Create Managed BeanダイアログでBean NameとしてDogと入力し、クラス名の横の「Browse」ボタンをクリックします。

    Create Managed Beanダイアログで、Bean NameとしてDogを入力し、Class Nameフィールドの横のBrowseボタンにカーソルを置く
  9. Class Browserで「Hierarchy」タブをクリックし、「myproject」ノードを開いて「Dog」クラスを選択します。 「OK」をクリックします。

    Class BrowserでHierarchyタブを選択し、myprojectノードを開き、Dogを選択

    Create Managed Beanダイアログに戻り、「Configuration File」ラジオ・ボタンをクリックして、「OK」をクリックします。

    Create Managed Beanダイアログで、Configuration Fileラジオ・ボタンを選択

  10. Dogという名前のマネージドBeanがページ・フローに追加され、ページからこのクラスを使用できるようになりました。

    概要タブのManaged Beanタブで、作成したDogマネージドBeanが表示される
  11. faces-config.xmlエディタで「Diagram」タブをクリックし、「page1.jspx」ページをダブルクリックしてこのページを作成します。

    faces-configのDiagramタブで表示されるページ・アイコンにカーソルを置く
  12. Create JSF Pageダイアログで、JSP XMLラジオ・ボタンが選択されていることを確認します。

    Create JSF Pageダイアログで、page1.jspxの値が設定されている。 カーソルはJSP XMLラジオ・ボタンを示す

    OK」をクリックします。

  13. 新しいページ設計が開きます。

    ダイアグラマでpage1.jspxが開く
  14. コンポーネント・パレットに、JSFページで使用できるコンポーネントが表示されます。 「Input Text」コンポーネントを選択して、ページにドラッグします。

    page1.jspxタブで、右側のコンポーネント・パレットのInput Textコンポーネントを選択し、カーソルでコンポーネントをページにドラッグ
  15. コンポーネント・パレットから「Command Button」コンポーネントを選択し、ページ内のInput Textコンポーネントの横にドロップします。

    page1.jspxタブのInput Textコンポーネント。 コンポーネント・パレットでCommand Buttonコンポーネントを選択し、ページ上のこのコンポーネントにカーソルを置く
  16. プロパティ・インスペクタで([CTRL]キーと[Shift]キーと[I]を同時に押すか、「View」→「Property Inspector」の順に選択してプロパティ・インスペクタを表示し)、Command ButtonプロパティのValueフィールドにClick Meと入力します。

    page1.jspxに2つのコンポーネントが配置されている:commandButtonを選択。右側のプロパティ・インスペクタにあるValueプロパティにClick Meを表示
  17. page1.jspx」タブを右クリックして、「Split Document」を選択します。

    page1.jspxの設計エディタで、コンテキスト・メニューからSplit Documentメニュー項目を選択
  18. 分割されたドキュメントの一方で「Source」タブをクリックすると、ページのDesignビューとSourceビューを同時に参照できます。 SourceペインでClick Me文字列の最後に感嘆符(!)を追加します。 両方のビューが同期を取って更新されます。

    page1.jspxの設計エディタとソース・エディタの両方で、Click Me文字列を選択
  19. Structureウィンドウで、「h:inputText」コンポーネントを選択します。 DiagramタブとSourceタブでも同じコンポーネントが選択されていることを確認します。

    StructureウィンドウでinputTextコンポーネントを選択し、同じコンポーネントがpage1.jspxのソース・エディタと設計エディタで選択されている
  20. Input Textコンポーネントのプロパティ・インスペクタで、Valueフィールドの横にある下矢印をクリックし、「Expression Builder」を選択します。

    inputTextコンポーネントのプロパティ・インスペクタで、Valueプロパティの右側にドロップダウン・ボックスが表示される。リストからExpression Builderメニュー項目を選択
  21. Expression Builderで、「JSF Managed Beans」→「Dog」→「name」の順に選択します。 「OK」をクリックします。

    Expression Builderダイアログで、JSF Managed Beansノードを開き、DogマネージドBeanでname変数を選択。 式に変数のEL値が表示される
  22. Dogクラスでname変数の静的な値として"Rex"と入力します。

    Dog.javaのソース・エディタで、code = String name =と表示される

    変更を保存します。

  23. アプリケーション・ナビゲータで「page1.jspx」ノードを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

    アプリケーション・ナビゲータでpage1.jspxを選択し、コンテキスト・メニューからRunメニュー項目を選択
  24. これが初めてのOracle WebLogic統合サーバー実行である場合、管理パスワードを要求するプロンプトが表示されます。 デフォルトのパスワードはweblogic1です。

  25. WebLogic serverが開始され、page1ページがブラウザにロードされます。ここで、コンポーネント・パレットのコンポーネントを使用して定義された、マネージドBeanのname値とClick Me!コマンド・ボタンが表示されます。

    ブラウザ・ウィンドウに、名前'Rex'とClick Me!コマンド・ボタンを含む入力フィールドが表示される


まとめ

このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper IDEに関する使用方法について学習しました。 このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。

Oracle JDeveloper IDEの詳細は、下記のWebサイトを参照してください。

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