このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper 11.1.2とOracle Application Development Framework(Oracle ADF)11g Desktop Integrationを使用して、Oracle ADF Webアプリケーションに統合されるExcelワークブックを開発します。
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目的 所要時間 アプリケーション

このチュートリアルでは、Oracle JDeveloperとOracle ADF 11g Desktop Integrationを使用して、Oracle ADF Webアプリケーションに統合されるExcelワークブックを開発する方法について説明します。 これから作成するアプリケーションの完成版を確認するには、「Download」ボタンをクリックして最終アプリケーションのzipファイルをダウンロードし、Oracle JDeveloperのmyworkフォルダに解凍します。

90分 zipファイルのダウンロード
パート1: Oracle ADF Desktop Integrationをサポートする環境の構成

デスクトップ統合の作業を開始する前に、Oracle ADF Desktop Integrationをサポートする各種ソフトウェアを構成する必要があります。 このセクションでは、各ステップを通じてこの方法を説明します。

このチュートリアルで説明しているステップを実行できるようにするには、起動用のFusion Webアプリケーションをロードして、アプリケーションがデータベースに正しく接続できることを確認する必要があります。

これらの作業も、このチュートリアルのパート1で実行します。

ステップ1: Microsoft .NET Programmability Supportの有効化
Oracle ADF Desktop Integrationアドインをインストールする前に、Microsoft Office Excel 2007または2010でMicrosoft .NET Programmability Supportを有効にする必要があります。
Microsoft .NET Programmability Supportは、Microsoft Office Excel 2007または2010のインストール中に有効にできます。 ただし、インストール中に有効にしなかった場合は、次のステップを実行してください。
  1. デスクトップで「スタート」ボタンをクリックします。

    スタート・メニュー・オプション
  2. スタート・メニューから「コントロールパネル」を選択します。

    コントロール・パネル・オプション
  3. コントロールパネル・ウィンドウで、「プログラムの追加と削除」オプションをダブルクリックします。

    プログラムの追加と削除オプション
  4. インストールされているプログラムのリストが表示されたら、下方向にスクロールして「Microsoft Office Standard 2007」(または「Microsoft Office Standard 2010」)を選択します。

    Microsoft Office Standard 2007
  5. 変更」ボタンをクリックします。

    変更ボタン
  6. 機能の追加/削除」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」をクリックします。

    Microsoft Office Standard 2007の変更
  7. Microsoft Office」→「Microsoft Office Excel」の順にノードを展開します。 「.NET Programmability Support」を選択します。 「Continue」をクリックします。

    インストール・オプション
  8. 構成が完了するまで待ちます。

    構成のプログレス・バー

    終了したら、「Close」をクリックします。

    構成プロセスの終了
  9. プログラムの追加と削除ウィンドウを閉じます。

    プログラムの追加と削除ウィンドウの終了
  10. コントロールパネル・ウィンドウを閉じます。

    コントロールパネル・ウィンドウの終了

    これで、Excelに対して.NET Programmability Supportが追加されました。

ステップ2: Excel用のOracle ADF 11g Desktop Integrationアドインのインストール

Oracle ADF Desktop Integrationアドインは、JDeveloperまたは\jdeveloper\adfdi内に提供されているセットアップ・ツールからインストールできます。 チュートリアルのこのセクションでは、JDeveloperからアドインをインストールする方法について説明します。
Oracle ADF Desktop Integrationセットアップ・ツールを実行すると、このツールは、フレームワークを組み込むシステムに必要なソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。 詳細を表示/非表示詳細表示
  1. スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Fusion Middleware 11.1.2.0.0」→「JDeveloper Studio 11.1.2.0.0」を選択して、Oracle JDeveloperを起動します。

    Migrate User Settingsダイアログ・ボックスが開いたら、「NO」をクリックします。

  2. ユーザー・ロールを設定するように指示されたら、「Studio Developer (All Features)を選択します。

    Select Roleダイアログ

    Close」をクリックして、Tip of the Dayウィンドウを閉じます。

  3. JDeveloper IDEが表示されます。

    JDeveloper IDE
  4. Tools」メニューから「Install ADF Desktop Integration」を選択します。

    Tools メニュー・オプション
  5. ライセンスに同意します。

     ライセンスの同意

    Oracle ADF Desktop Integrationインストーラが起動します。

  6. さまざまな検証チェックが実行され、準備の整っていることが確認されると、インストールを開始できる状態になります。 「Install」ボタンをクリックして、インストールを開始します。

    Customization Installer
  7. Oracle ADF Desktop Integrationアドインのインストールが開始されます。 インストールされているソフトウェアによっては、前提条件にある別のソフトウェアをインストールするよう指示される場合があります。また、コンピュータの再起動が必要になる場合もあります。

    Customization Installer
  8. Microsoft Officeのカスタマイズが正常に完了したら、「Close」をクリックしてインストールを終了します。

    Customization Installer

ステップ3: 統合されたExcelワークブックを実行するためのExcelの構成

Oracle ADF Desktop IntegrationからMicrosoft Excelにアクセスできるようにするには、Excelの設定を構成する必要があります。 この手順は、インストールされているExcelに対して1回だけ実行する必要があります。
  1. デスクトップで「スタート」ボタンをクリックします。

    スタート・メニュー・オプション
  2. スタート・メニューから「すべてのプログラム」→「Microsoft Office」→「Microsoft Office 2007」(または「Microsoft Office 2010」)を選択します。

    Excelの起動
  3. Microsoft Excelが起動したら、「Office」ボタンをクリックします。

    ExcelのOfficeボタン
  4. Officeウィンドウで、「Excelのオプション」をクリックします。

    Officeウィンドウ
  5. Excelのオプション・ウィンドウで「セキュリティセンター」タブを選択し、「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリックします。

    Excel Optionsウィンドウ
  6. セキュリティセンター・ウィンドウで「マクロの設定」タブを選択し、続いて「VBAプロジェクトオブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」チェック・ボックスを選択します。 「OK」をクリックします。

    セキュリティセンター・ウィンドウ
  7. Excelのオプション・ウィンドウに戻り、「OK」をクリックします。

    Excel Optionsウィンドウ
  8. Excelに戻ったら、アプリケーションを閉じます。

    Excelアプリケーションの終了
ステップ4: 起動用のFusion Webアプリケーションのロード
起動用のFusion Webアプリケーションは、Oracle ADF Desktop Integrationをできる限り速やかに使用できるようにすることを目的に提供されています。
起動用アプリケーションは標準のFusion Webアプリケーションであり、ModelプロジェクトとViewControllerプロジェクトが含まれています。詳細を表示/非表示詳細表示
  1. JDeveloperに戻り、「Open Application」リンクをクリックします(または、メイン・メニューから「File」→「Open」の順に選択します)。

    Open Application
  2. Open Applicationダイアログで、adfdi_bc.zipファイルを解凍したフォルダを開き、「ADFdi_BC.jws」ファイルを選択します。 「Open」をクリックします。

    Open Applicationダイアログ

    以前のバージョンからアプリケーションを移行するよう指示されたら、処理を受け入れます。

  3. アプリケーションのロードが完了すると、アプリケーション・ナビゲータに2つのプロジェクトが表示されます。 アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータ
  4. JDeveloperメニュー・バーの「Save AllアイコンSave Allアイコンをクリックするか、メニューから「File」→「Save All」の順に選択します。

ステップ5: アプリケーションのデータベース接続の確認
アプリケーションは、データベースに接続できる必要があります。 データベース接続は、起動用のアプリケーション内ですでに作成されています。 このステップでは各タスクを通じて、起動用のアプリケーション内のデータベース接続がデータベースに接続できることを確認します。
  1. Model」プロジェクトを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Project Properties」を選択します。

    Project Propertiesオプション
  2. Project Propertiesダイアログで「Business Components」ノードを選択し、「Load Extension」ボタンをクリックします。

    Business Componentsノード
  3. ロードが終了したら、Connectionフィールドの横にある「Edit」アイコンをクリックします。

    Edit Connection
  4. Edit Database Connectionダイアログで、以下の値が設定されていることを確認します(必要であれば修正します)。

    プロパティ
    Connection Name HRConn
    Connection Type Oracle (JDBC)
    Username hr
    Password hr
    Save Password (チェック)
    Driver Thin
    Host Name (使用するホストの名前、例:localhost)
    JDBC Port (使用するポート番号、例:1521)
    SID XE(または使用するデータベースのSID)
    Edit Database connection
  5. Test Connection」ボタンをクリックして、接続パラメータの設定が成功したことを確認します。

    Test Connection

    OK」をクリックします。 もう一度「OK」をクリックして、アプリケーション・ナビゲータに戻ります。

  6. Model」プロジェクト・ノードを展開し、既存のビジネス・コンポーネントをすべて表示します。 この時点で、アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。

    Modelプロジェクト
  7. AppModule」ノードを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

    コンテキスト・メニューのRunオプション
  8. Business Component Browserが起動されます。

    Business Component Browserは、ビジネス・コンポーネント・アプリケーションのテストとデバッグに非常に有効です。 詳細を表示/非表示詳細表示
    Business Component Browser
  9. DepartmentsView1」ノードをダブルクリックし、Departmentsデータを表示します。

    Business Component Browser
  10. 部門情報を参照するには、右矢印をクリックします。

    Business Component Browser

    Business Component Browserウィンドウを終了します。

  11. JDeveloperメニュー・バーの「Save allアイコンSave Allアイコンをクリックするか、メニューから「File」→「Save All」の順に選択します。

これで、開発環境のセットアップが完了し、Oracle ADF Desktop Integration対応Excelワークブックの開発を開始する準備が整いました。

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