このチュートリアルでは、カスタム・スキン(.cssファイル)を作成してアプリケーションのルック・アンド・フィールを変更する方法について説明します。
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このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper 11g(11.1.2)がすでにインストールされ、また作成されたHRスキーマによってOracleデータベースにアクセスできる状態になっていることを前提としています。

アプリケーションの最終的な外観は、次のようになります。

ブラウザで実行されている最終的なアプリケーション

目的 所要時間 アプリケーション
この実習では、アプリケーションのカスタム・スキン(.cssファイル)を作成する方法を学習し、またスキンに加えた変更がアプリケーションのルック・アンド・フィールにどのように影響するかを確認します。 45分 ソリューションのアプリケーションをダウンロード
ステップ1: はじめに
  1. ADFSkin.zipファイルをダウンロードします。 このアイコンalt textを右クリックしてコンテキスト・メニューから「対象をファイルに保存」を選択し、adfskin.zipファイルを任意のローカル・ディレクトリにダウンロードします。

  2. 選択したローカル・ディレクトリ(labsなど)で、adfskin.zipファイルを解凍します。

  3. スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Fusion Middleware 11.1.2」→「JDeveloper Studio 11.1.2」を選択して、JDeveloperを起動します。

  4. ロールを選択するよう指示されたら、「Studio Developer (All Features)」を選択して、「OK」をクリックします。

    Select Roleダイアログ
  5. Tip of the Dayウィンドウを閉じます。

  6. ロードが終了すると、JDeveloper IDEが表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
    最初にJDeveloperを開くと、Start Pageが表示されます。 後でStart Pageを再表示する場合は、「Help」→「Start Page」を選択します。

    デフォルトで起動されるJDeveloper IDE

    JDeveloperについて学習するためのさまざまなオプションが用意されています。 これらのオプションを確認したら、Start Pageタブ上の「X」をクリックしてStart Pageタブを閉じます(タブにマウスを合わせると、「X」が表示されます)。
  7. アプリケーション・ナビゲータで「Open Application」リンクをクリックします。

    ダウンロードした事前定義済みのアプリケーションから、新しいADFスキン・アフィル(.css)を作成して、サンプル・アプリケーションのルック・アンド・フィールを変更します。

  8. Open Applicationダイアログで、「C:\labs\ADFSkin\ADFSkinSample\ADFSkinSample.jws」ファイルを選択して、「Open」をクリックします。

    Open Application(s)ダイアログ

    プロジェクトを移行するよう指示された場合は、「Yes」をクリックします。

  9. アプリケーションがOracel JDeveloperにロードされた後は、データベース接続を確認します。 「Model」プロジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから「Project Properties」を選択します。

    Open Application(s)ダイアログ
  10. Project Propertiesダイアログで、「Business Components」を選択し、必要であれば「Load Extension」 をクリックして適切なライブラリ・ファイルをロードします。

    Project Propertiesオプション
  11. Connectionフィールドの横にある、「Editアイコン接続パラメータを確認するためのEditアイコンをクリックします。

    Project Propertiesオプション
  12. Edit Database Connectionダイアログで、以下の値を入力します。 ここに例として示した値は、使用環境に合わせて変更する必要があります。

    プロパティ
    Connection Name hrconn
    Username/Password hr/<使用しているhrパスワード>
    Save Password チェック・ボックスを選択
    Driver Thin
    Host Name スキーマがインストールされているマシン(例:localhost)
    SID HRスキーマがインストールされているデータベース(XE、orclなど)
    Open Application(s)ダイアログ
  13. アプリケーションは、データベースと通信できる必要があります。 詳細を表示/非表示詳細表示データベース接続は起動用のアプリケーションですでに作成されていますが、値が現在の環境に適したものであることを確認する必要があります。
  14. Test Connection」をクリックして、接続可能であることを確認します。

    Edit Database Connectionダイアログ
  15. 接続に成功したら、「OK」をクリックします。 詳細を表示/非表示詳細表示
    接続に失敗した場合、正しいパラメータを入力しており、Oracleデータベースとリスナー・サービスが実行中であることを確認します。
    接続は、Initialize Business Components Projectページにも表示されます。
  16. Model」プロジェクト・ノードを開いて、このアプリケーション用に作成されたビジネス・コンポーネントを確認します。 アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータでのModelの階層
  17. Modelプロジェクト・ノードには、アプリケーションに必要なすべてのデータ・モデルのビジネス・コンポーネントが含まれています。 詳細を表示/非表示詳細表示

    これらは、エンティティ・オブジェクト、ビュー・オブジェクト、外部キー・リンク、外部キー関連、アプリケーション・モジュールです。 アプリケーション・モジュールはデータ・コントローラ・プロバイダとして機能し、ページとデータベース間でのデータ・バインディングを可能にします。 アプリケーション・モジュールは、、エンドユーザー・タスクに関連する論理作業ユニットのビジネス・サービス・メソッドおよびUI対応データ・モデルをカプセル化するOracle ADF Business Componentsのコンポーネントです。
    Model」ノードを閉じます。
  18. ここでは、「ViewController」ノードを開いて、各ノード間を自由にナビゲートしてに既存のコンポーネントを確認してください。
    アプリケーション・ナビゲータは、次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータでのViewControlleのr階層

ステップ2: ADFスキンの新規作成およびスキン構成の確認

ADFスキンはCSSファイルの一種で、外観をカスタマイズする必要があるコンポーネントのCSSスタイル・プロパティを、CSS(カスケーディング・スタイル・シート)仕様に基づいて定義します。
  1. アプリケーション・ナビゲータで、「ViewController」プロジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから「New」を選択します。

    ViewControllerプロジェクトのNewオプション
  2. New Galleryダイアログで、「Web Tier」ノードを開き、「JSF/Facelets」を選択し、続いて右側のペインにある「ADF Skin」を項目として選択します。

    New Galleryダイアログで選択された「JSK/Facelets」と「ADF Skin」

    OK」をクリックします。

  3. Create ADF Skin Fileダイアログで、ファイル名をMyNewSkin.cssに変更します。 既存のスキンのディレクトリ・パスに、\MyNewSkinを追加します。 「Use as the default skin family for this project」チェック・ボックスを選択し、Extendsフィールドで、拡張するスキンとしてドロップダウン・リストから「fusionFx-simple-v2.desktop」を選択します。

    OK」をクリックします。

  4. Oracle ADFは、拡張が可能な一連のADFスキンを提供しています。 詳細を表示/非表示詳細表示
    新しいスキン・ファイルは、アプリケーション・ナビゲータの「Web Content」→「skins」→「MyNewSkin」ノードの下に表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータに表示されたスキンの.cssファイル
  5. MyNewSkin.cssは、ナビゲートできるコンポーネントのセレクタ・ツリーで選択すると、デフォルトでは、設計エディタ内に開かれます。 コンポーネントに移動すると、そのコンポーネントのビューによってプレビューが更新されます。

    設計ペインのスキン・ナビゲータ
  6. Source」エディタ・タブをクリックすると、新しい空のスキン・ファイルが表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示


  7. アプリケーション・ナビゲータを下方向にスクロールして、Home.jspxエントリの場所を特定します。 エントリを右クリックして、コンテキスト・メニューから「Run」を選択し、Firefoxブラウザでページを起動します。 これによって、アプリケーションが動作していること、および拡張したスキンfusionFx-simple-v2.desktopのルック・アンド・フィールを確認します。 これは、スキン・ファイルに対する変更と、このスキン・ファイルによるfusionFx-simple-v2ルック・アンド・フィールのオーバーライドをまだ実行していないからです。

    コンテキスト・メニューから「Run」オプションを選択
    JDeveloperを新規インストールした後で、アプリケーションを最初にデプロイするときは、Oracle WebLogic Serverのデフォルト・ドメインを作成する必要があります。 詳細を表示/非表示詳細表示

    「Create Default Domain」ダイアログで、8桁の新しいパスワードを入力して確認します。

    alt text

    OK」をクリックします。
  8. ページがロードされている間に、「WEB-INF」ノードを開き、「trinidad-skins.xml」をダブルクリックしてエディタで開きます。

    アプリケーション・ナビゲータのノードに表示されたtrinidad-skins.xmlファイル
  9. trinidad-skins.xmlファイルは、アプリケーションで利用できるすべてのカスタム・スキンのレジストリ・ファイルです。 詳細を表示/非表示詳細表示
    このファイルは、Oracleルック・アンド・フィールを使用する場合は不要なため、デフォルトでは存在していません。
  10. ソースを表示して、スキン・ファイルMyNewSkinが他の既存スキンに追加されたことを確認します。 これらのスキンは登録済みスキンであり、プロジェクトで使用することができます。

    MyNewSkinのXMLコード
  11. 現在選択しているタブの右隅にある「x」をクリックして、エディタを閉じます。 詳細を表示/非表示詳細表示
    タブを閉じる
  12. trinidad-config.xml」ファイルをダブルクリックします。 アプリケーションに適用されている現在のスキンが、直前に作成したMyNewSkinであることを確認します。

    trinidad-configファイルのXMLコード

    現在選択しているタブの右隅にある「x」をクリックして、エディタを閉じます。

  13. 実行中のアプリケーションに適用されるカスタム・スキンの構成には、ファミリー名が使用されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
    これは、静的な構成として行うことも、Expression Language(EL)を使用して動的に行うこともできます。 値を条件付きで設定するには、表示するスキンを特定するために評価されるEL式を入力します。 たとえば、ユーザーのブラウザでロケールがドイツに設定されているときはGermanスキンを使用し、それ以外のロケールではEnglishスキンを使用する場合は、trinidad-config.xmlファイルに次のエントリを追加します。
    <skin-family>#{facesContext.viewRoot.locale.language=='de' ? 'german' : 'english'}</skin-family>
  14. Firefoxのウィンドウに切り替えると、ブラウザにHomeページがロードされます。

    ブラウザで実行中のページ
  15. メイン・メニュー・ツールバーから、「View」→「Firebug」を選択します。

    FirefoxのFirebugオプション
  16. CSSクラスを検索する簡単な方法は、FirebugというMozilla Firefox用の無料アドオンを使用することです。 詳細を表示/非表示詳細表示
    FirebugはWeb開発用の便利なツールで、あらゆるWebページでCSS、HTML、JavaScript、Netリクエストのデバッグ、編集、および監視ができます。

    FirebugをFirefoxにインストールするには、Firefoxのメニューから「ツール」→「アドオン」を選択し、検索フィールドにfirebugと入力します。 「インストール」をクリックすると、自動的にダウンロードとインストールが実行されます。

  17. ページの下部に表示されているデバッグ・ペインに移動して確認します。 デバッグ・ペインには、デフォルトでHTMLタブが表示されます。

    HTMLソース・コード用のデバッグ・ツール
  18. 右側のペインにあるスタイルタブに、MyNewSkinを使用していることが表示されます。 マウスのカーソルを「MyNewSkin」リンクに合わせると、使用しているスキン・ファイルの場所が表示されます。 その場所が、すでに追加してあるアプリケーションの場所であることを確認します。

    ソース・ファイルを指すリンク
  19. ここでは、ページのルック・アンド・フィールで引き続きデフォルトの融合スタイルが使用されていることに注意してください。 詳細を表示/非表示詳細表示
    新しいプロパティによって拡張するMyNewSkinにまだ変更を加えていないために、ルック・アンド・フィールでデフォルトの融合スタイルが使用されています。
  20. メイン・メニュー・ツールバーから、再び「View」→「Firebug」を選択して、デバッグ・ペインを非表示にします。

    Firebugオプションの無効化
  21. ブラウザ・ウィンドウを閉じないで、JDeveloperに戻ります。

ステップ3: UIの変更 - ページの背景とフォント・ファミリー
ADFスキンは、特定のコンポーネントまたはコンポーネントのグループにCSSスタイル・プロパティをどのように適用するかを規定するルールを定義します。
  1. MyNewSkinの設計エディタで、「Faces Component Selectors」→「Document」→「af|document」エントリを選択します。

    BackgroundフィールドのEditダイアログの呼び出し
  2. プロパティ・インスペクタ(表示されていない場合は、メイン・メニューから「View」→「Property Inspector」を選択)で、背景色を黄色に変更します。 Background Colorフィールドの右側にある下向き矢印をクリックし、「Edit」を選択します。

    BackgroundフィールドのEditダイアログの呼び出し
  3. Background Colorダイアログで、RGB Hexフィールドに#fcfacbと入力します。

    背景色のプロパティ・ダイアログ

    OK」をクリックします。

  4. ドロップダウン・リストを使用して、Background Imageプロパティをnoneに設定します。

    背景画像なしへの変更
  5. ツールバーの「Save All」ボタンalt textをクリックして、作業内容を保存します。

    背景画像なしへの変更
  6. Firefoxのウィンドウに切り替えて、ページを再ロードします。

    Firefoxブラウザでのページの再ロード
  7. 背景の変更がブラウザに反映されていることを確認します。

    アプリケーションの新しいUI
  8. ここからは、アプリケーションのテキスト・フォントを変更します。
    ブラウザ・ウィンドウは閉じないで、JDeveloperに切り替えてスキン・エディタに戻り、「Global Selector Aliases」→「Font」ノードを開いて、「.AFDefaultFontFamily」エントリを選択します。

    スキン・エディタ
  9. 各カテゴリには、これらのタイプのADF Facesスキン・セレクタが1つ以上含まれています。 詳細を表示/非表示詳細表示
    標準セレクタは、スタイルを適用できる要素を直接表すセレクタです。 たとえば、af|bodyはaf:bodyコンポーネントを表します。 このタイプの要素には、CSSスタイル、プロパティ、アイコンを設定できます。
  10. プロパティ・インスペクタのFont/Text セクションで、Font Family属性のドロップダウン・リストから「Times New Roman」を選択します。

    フォント・ファミリーの変更
  11. ナビゲータで、「.AFDefaultFont:aliasを選択します。

    スキン・ナビゲータ
  12. alias疑似クラスは特別な種類のクラスで、スキン・ファイルのコードを体系化する構文支援機能としての役割を果たします。 新規アプリケーション 詳細を表示/非表示詳細表示
    たとえば、この疑似クラスを使用すると、1つ以上のコンポーネントまたはあるコンポーネントの1つ以上の部分に対してスタイルを設定できます。 また、独自のalias疑似クラスを作成して、他のセレクタに含めることもできます。 たとえば、多数のフォーム・コンポーネントのラベル色を指定するalias疑似クラス(.AFLabel:alias)を定義できます。 alias疑似クラスのそれ以降の変更は、alias疑似クラスによって参照されているすべてのコンポーネントに影響を与えます。
  13. Font/Textセクションで、Font Sizeを12 pxに設定します。

    Font Sizeプロパティ
  14. Line Boxセクションで、Line Heightを18 pxに設定します。

    Line Heightプロパティ
  15. ツールバーの「Save All」ボタン「Save All」アイコンをクリックして、作業内容を保存します。

  16. ブラウザ・ウィンドウに切り替えて、ページを再ロードします。

    ページを再ロードする前のアプリケーションのUI
  17. ページのフォントが変更されていることを確認します。

    ブラウザの新しいUI

    ブラウザ・ウィンドウは、閉じないでください。 ここからは、パネル・ヘッダーのルック・アンド・フィールを変更します。

  18. JDeveloperに戻って「Global Selector Aliases」ノードを閉じ、Faces Component Selectorsで「Panel Header」→「Pseudo-Elements」ノードを開き、3つのコンポーネントを更新します。 「title0」ノードを選択します。

    スキン・ナビゲータ
  19. 疑似要素は、コンポーネントの特定領域にスタイルが適用できることを示すために使用されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
    疑似要素であることを示すには、セレクタが表しているコンポーネントの部分の先頭に、2つのコロンを追加します。 たとえば、af|chooseDate::days-rowは、カレンダー・グリッド内にある日付の外観に対応するスタイルとプロパティを提供します。
  20. プロパティ・インスペクタで、title0コンポーネントに対応するBackground Colorの値を#fff27eに設定します(値を入力して[Enter]キーを押す)。

    Background Colorプロパティ
  21. title-text0」→「Font/Text」→「Colorの順に選択してコンポーネントをRedに設定します。

    Colorフィールド
  22. content0」コンポーネントを選択し、プロパティを次のように設定します。

    セクション プロパティ
    Common Background Color White(ドロップダウン・リストから)
    Common Border 1px solid
    Common Border Color #fff27e
    新しいプロパティ値
  23. 設計エディタ内にレンダリングされる新しいパネル・ヘッダーの表示は、次のようになります。

    スキンのレンダリング
  24. ツールバーの「Save All」ボタンをクリックして、作業内容を保存します。

  25. Firefoxで、ページを再ロードします。

  26. UIが変更されたことを確認します。 また、この時点でHomeタブのみが選択可能な状態になっていることも確認します。 他のタブにアクセスするには、ログインが必要です。

    再ロードした後のページ
ステップ4: 表ヘッダーとリンクのルック・アンド・フィールの更新
  1. 表ヘッダーの現在のルック・アンド・フィールを確認するには、アプリケーションにログインする必要があります。 「Login」リンクをクリックします。

    Loginリンク
  2. Loginダイアログで、skingおよびWelcome1234と入力し、「OK」をクリックします。

    Authenticationダイアログ
  3. これで、タブが選択可能な状態になります。 「Employees Overview」タブをクリックします。

    ブラウザ内のページ

    Employees表のヘッダーがレンダリングされていることを確認します。

    Employees Overviewタブ
  4. ここからの手順では、表ヘッダーの背景を黄色およびフォントを赤色に変更します。
    JDeveloperに戻ります。 Faces Component Selectorsで、「PanelHeader」ノードを閉じて「Column」→「Pseudo-Elementsノードを開き、「column-header-table」エントリを選択します。

    JDeveloperのスキン・ナビゲータ
  5. プロパティ・インスペクタのCommonセクションで、次のプロパティを設定します。

    プロパティ
    Background Color #fff27e
    Background Image none

    変更されたプロパティ
  6. Font/TextセクションのColor属性を、ドロップダウン・リストのRedに設定します。

    変更されたプロパティ

    レンダリングされたペインは、次のように表示されます。

    スキンのレンダリング
  7. ツールバーの「Save All」ボタン「Save All」アイコンをクリックして、作業内容を保存します。

  8. Firefoxで、ページを再ロードします。

    Firefoxの再ロード・メニュー・オプション 
  9. Employees Overview」タブをクリックして、表ヘッダーが変更されたことを確認します。

    Employees Overviewタブ
  10. ここからは、パネル・リストにあるリンクのルック・アンド・フィールを変更します。 Welcome to Our Siteメッセージの下にあるパネル・リストを見ていきます。 ハイパーリンク・テキストにマウス・カーソルを合わせて、テキストに下線が表示されることを確認します。

    Homeハイパーリンク
  11. JDeveloperに切り替え、「Column」ノードを閉じて「Panel List」→「Pseudo-Elements」ノードを開きます。 「link」エントリを選択します。

    スキン・ナビゲータのリンク・コンポーネント
  12. レンダリングされたペインには2つのセクションがあり、上側がlinkのプロパティ、下側がlink hoverのプロパティに対応していることを確認します。

    リンク・コンポーネントのレンダリング
  13. linkのプロパティに対しては、プロパティ・インスペクタのFont/Textセクションで、次のプロパティを設定します。

    プロパティ
    Color Red(ドロップダウン・リストから)
    Font Weight bold(ドロップダウン・リストから)
    Text Decoration underline(ドロップダウン・リストから)

    リンクのFont/Textプロパティ

    リンクのFont/Textプロパティ
  14. レンダリングされたペインで「link:hover」セクションをクリックし、プロパティ・インスペクタのFont/Textセクションで、次のプロパティを設定します。

    プロパティ
    Font Weight bold(ドロップダウン・リストから)
    Text Decoration none(ドロップダウン・リストから)

    リンクの新しいプロパティ
  15. ツールバーの「Save All」ボタン「Save All」アイコンをクリックして、作業内容を保存します。

  16. Firefoxで、ページを再ロードします。

    Firefoxの再ロード・ボタン
  17. パネル・リストのUIが変更されたことを確認します。 リンクは、これまでとは逆に、マウス・カーソルを合わせると赤色になり、下線の表示が消えます。

    リンク用ページの新しいUI

 

ステップ5: ペイン本体とタブ形状の更新

ここからは、タブ形状に別のイメージを使用し、また異なるフォントと色を定義することで、タブのルック・アンド・フィールを変更します。 このために、アプリケーションとともに提供されるイメージ・ファイルを使用します。

  1. ブラウザ・ウィンドウは、閉じないでください。 JDeveloperに戻り、「Panel List」ノードを閉じます。

    PanelListコンポーネント
  2. Global Selector Aliasesフォルダへ移動し、「Component Group Tabs」ノードを開きます(新規画面)。

    スキン・ナビゲータ
  3. このノードには、タブを定義している既存のコンポーネントが多数あります。 詳細を表示/非表示詳細表示
    その一部は最上部にあるタブ(Aboveタブ)に対応し、残りはフッターにあるタブ(Belowタブ)に対応します。 各タブには、開始部分、中間部分、終了部分があります。 ここでは、アプリケーションのヘッダー・タブのみを変更します。
  4. AFTabAboveEndSelectedBackground:alias:ltr」エントリを選択します。

    スキン・ナビゲータとレンダリング・エディタ
  5. プロパティ・インスペクタのCommonセクションで、Background Imageプロパティの右端にある下向き矢印をクリックし、コンテキスト・メニューから「Edit」を選択します。

    Background Imageフィールド
  6. Edit Propertyダイアログで、「skins」→「NewImages」→「af_panelTabbed」へナビゲートし、すでに提供されている既存のイメージの中から「t3_above_end_a.png」を選択します。

    Backgroung Imageダイアログ

    OK」をクリックします。 値は、次のようになります。

    エイリアス・コンポーネント Background Image
    .AFTabAboveEndSelectedBackground:alias t3_above_end_a.png
  7. Endタブの次のパラメータに対して、上記と同じ手順を実行します。

    エイリアス・コンポーネント Background Image
    .AFTabAboveEndUnselectedBackground:alias:ltr t3_above_end_n.png
    .AFTabAboveEndUnselectedDisabledBackground:alias:ltr t3_above_end_d.png

  8. 同じ手順を、MiddleコンポーネントとStartコンポーネントに対しても実行できます。 詳細を表示/非表示詳細表示
    次の操作では、用意されたファイルを使用してMiddleコンポーネントとStartコンポーネントの値を設定します。 ファイルを使用しない場合は、次の値を移入する必要があります。
    エイリアス・コンポーネント Background Image
    .AFTabAboveMiddleSelectedBackground:alias t3_above_mid_a.png
    .AFTabAboveMiddleUnselectedBackground:alias t3_above_mid_n.png
    .AFTabAboveMiddleUnselectedDisabledBackground:alias t3_above_mid_d.png
    .AFTabAboveStartSelectedBackground:alias:ltr t3_above_start_a.png
    .AFTabAboveStartUnselectedBackground:alias:ltr t3_above_start_n.png
    .AFTabAboveStartUnselectedDisabledBackground:alias:ltr t3_above_start_d.png
  9. MiddleStartの値を用意されたファイルから移入するには、アプリケーション・ナビゲータreadme.txtファイルを検索し、ファイルをダブルクリックしてソース・エディタで開きます。

    アプリケーション・ナビゲータ
  10. 先頭の2行を除くテキスト全体を、選択してコピーします。

    readme.txtファイルの選択されたテキスト

    readme.txtを閉じます。

  11. MyNewSkin.cssファイルを表示した状態で、エディタ・ペインの下部にある「Source」タブをクリックします。 ファイルを下までスクロール・ダウンして、イメージの使用が最初に定義されている部分を見つけ、それに関連するすべてのコンポーネント定義を選択します。 選択した部分を右クリックして、コンテキスト・メニューから「Paste」を選択します。

    スキンのソースで選択されたテキスト
  12. 選択された文が、ファイルからクリップボードにコピーしたテキストで置き換えられます。

    文がコピーされたソースの新しいコンテンツ
  13. エディタの下部にある「Design」タブをクリックし、「Panel Tabbed」→「af|panelTabbed」を選択して、新しいタブ定義に対応するレンダリングの状態を確認します。

    スキン・ファイルの設計
  14. ツールバーの「Save All」ボタン「Save All」アイコンをクリックして、作業内容を保存します。

  15. Firefoxのブラウザ・ウィンドウに切り替えます。

    ブラウザで実行中のページ
  16. タブに対して定義された新しいルック・アンド・フィールを確認するには、[Ctrl]キーを押しながら「Reload」ボタンを同時にクリックします(この操作でページがリフレッシュされない場合は、JDeveloperからHomeページを再実行します)。 新しいページがレンダリングされたことを確認します。 「Employees Overview」タブをクリックして、タブが選択状態および非選択状態になったときのルック・アンド・フィールを確認します。

    Employees Overviewタブの情報
  17. JDeveloperに戻ります。 ここでは、タブにあるリンクのテキスト色を更新して、現在のスタイリングに合ったものにする必要があります。「af|panelTabbed」ノードにナビゲートして、「Source」タブをクリックします。

    Panel Tabbedのレンダリング
  18. コードの末尾に次の文を入力して、タブの新しい外観を定義します。



    スキン・ナビゲータとレンダリング
  19. ツールバーの「Save All」ボタンalt textをクリックして、作業内容を保存します。

  20. Firefoxに戻ります。

    Employees Overviewタブの情報

    ページを再ロードします。

    Firefoxの再ロード・アイコン
  21. 新しいページがレンダリングされたことを確認します。 「Employees Overview」タブをクリックして、タブが選択状態および非選択状態になったときのルック・アンド・フィールを確認します。

    ブラウザ・ウィンドウ内のページ
ステップ6: 動的スキン変更の実装

動的スキンのUI変更を実装するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. この新しいセクションでは、アプリケーションを再デプロイする必要があるため、ブラウザ・ウィンドウを閉じJDeveloperに戻る必要があります。

  2. Log」ウィンドウで、赤色の「Stop」アイコン内にある矢印をクリックし、「ADFSkinSample」を選択して実行中のアプリケーションを停止します。 IntegratedWebLogicServerを停止させないように注意してください。

  3. ここでは、スキン・ドロップダウン・リストを有効にして、スキンを動的に切り替えられるようにします。 これを行うには、動的コードへの参照を含むtrinidad-configファイルを更新します。 「trinidad-config」ファイル・エディタを選択します。

    アプリケーション・ナビゲータ

    ソースが次のように表示されます。

    trinidad-configの内容
  4. コードからskin-familyタグを含むコメント行をコピーし、アクティブなskin-family MyNewSkinタグの代わりに貼付けます。


    trinidad-configの内容
  5. アプリケーション・ナビゲータで「Home.jspx」エントリをダブルクリックし、設計エディタでページを開きます。

    アプリケーション・ナビゲータで選択されたHome.jspxノード
  6. 設計エディタで、myCompanyLogoの下にあるpanelGroupLayoutコンポーネント内をクリックします。 この選択によって、Structureペインの対応するコンポーネントがハイライト表示になります。

    Homeページ
  7. エディタ・ペインの下部にある「Source」タブをクリックします。 panelGroupLayoutがハイライト表示されます。

    ページのソース内にあるpanelGroupLayoutコンポーネント
  8. コメント化されているセクションがあることを確認します。

    ソース・コード
  9. コメント終了タグ(-->)を切取り、コメント開始タグの行の末尾に貼付けます。


    ソース・コード
  10. ツールバーの「Save All」ボタンalt textをクリックして、作業内容を保存します。

  11. Home.jspx」ページを右クリックし、「Run」を選択してページを再起動します。

    コンテキスト・メニュー
  12. ブラウザ・ウィンドウにページがロードされます。

    コンテキスト・メニュー
  13. Choose a Skinフィールドを使用して、ドロップダウン・リストから「MyNewSkin」を選択します。

    ブラウザ内で実行中のページ
  14. 新しいUIが動的に変更されます。 Choose Skinフィールドを使用して、ドロップダウン・リストから別のスタイルのスキンを選択します(例: princess-skin)。

    Coose a Skinドロップダウン・リスト
  15. UIが動的に変更されます。

    ブラウザ内にレンダリングされた新しいUIのページ
  16. ドロップダウン・リストから別のルック・アンド・フィールのスキンを選択して、動作を確認します。

    ブラウザ内にレンダリングされた別のUIのページ
  17. これで、スキンに関するこのチュートリアルは完了です。

まとめ
このチュートリアルでは、パネル、パネル・タブ、フォント、表ヘッダー、リンクなどのコンポーネントのルック・アンド・フィールを、JDeveloperで独自のスキン(.cssファイル)を作成して変更する方法を確認しました。 さらに、アプリケーションを更新して、実行時にUIを動的に変更できるようにしました。 このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。 ADFスキンについて詳しくは、下記のWebサイトを参照してください。

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