アプリケーション・ファイルを編成するアプリケーションおよびプロジェクト、実行可能なアプリケーション・クラス・ファイル、およびUIコントロールを配置できるフレーム・クラスは、ウィザードを使用して迅速に作成します。
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目的 所要時間 アプリケーション
このチュートリアルでは、JDeveloperのIDEでJava Swingアプリケーションを構築して実行する方法を説明します。 これから作成するアプリケーションの完成版を確認するには、「Download」ボタンをクリックして最終アプリケーションのzipファイルをダウンロードし、JDeveloperのmyworkフォルダに解凍します。 20分 myswingapplication.zipのダウンロード
ステップ1: 新規アプリケーションとプロジェクトの作成
  1. メイン・メニューから「File」→「New」を選択します。 New GalleryのCategoriesで「General」を開き、「Applications」を選択します。 Itemsリストで「Java Desktop Application」を選択し、「OK」をクリックします。

    Java Swingアプリケーションの作成
  2. JDeveloperアプリケーションは、組織構造の最上位レベルです。 アプリケーションの開発中に、操作しているオブジェクトの情報がここに格納されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  3. この例に合わせるため、アプリケーション名としてMySwingApplicationと入力します。

    アプリケーション名の入力
  4. 初期プロジェクト構造(アプリケーションの作業領域内にある名前付きプロジェクト・フォルダ)および追加されるアプリケーション・ライブラリは、選択したアプリケーション・テンプレートによって決まります。 詳細を表示/非表示詳細表示
  5. デフォルト値のままにして、「Finish」をクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータのProjectsパネルは、次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータ

  6. テンプレートから作成された新規アプリケーションは、プロジェクト階層に分割されてアプリケーション・ナビゲータに表示されます。各プロジェクトには関連する機能が設定されています。 詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ2: Javaアプリケーションの作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで、先ほど作成したプロジェクトを右クリックし、「New」を選択します。 New GalleryのCategoriesで、Client Tierの下にある「Swing/AWT」を選択し、Itemsリストから「Java Application」を選択します。 「OK」をクリックします。

    new gallery
  2. 実行可能なアプリケーション・クラス・ファイル、およびUIコントロールを使用して配置できるフレーム・クラス(オプション)を迅速に作成できます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  3. クラスのデフォルトの名前とパッケージを受け入れます。

    Create Java Applicationダイアログ、上部
  4. Optional Attributesで、新しいフレームを作成するデフォルト値を受け入れて、「OK」をクリックします。

    Create Java Applicationダイアログ、下部
  5. Create Frameダイアログで、クラスのデフォルトの名前とパッケージを受け入れます。

    Create Frameダイアログ、上部
  6. Optional Attributesで、フレームのタイトルとしてMy Java Swing Applicationを入力します。 次に「Menu Bar」、「Status Bar」、「About Box」を選択して、この最初のフレームにこれらの項目を作成します。

    Create Frameダイアログ、下部
  7. JDeveloperで必要なインポート文を追加し、デフォルトのコンストラクタとFrame1.javajbInit()メソッドを作成します。このメソッドでは、Javaビジュアル・エディタで使用されるプロパティや他の初期化コードを設定します。 詳細を表示/非表示詳細表示
  8. OK」をクリックします。

  9. Javaアプリケーションを作成する場合、すべてのノードが展開されるとアプリケーション・ナビゲータが次のように表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ3: Javaビジュアル・エディタを使用した編集
  1. コンポーネント・パレットのSwingページのComponentsパネルで、「jbutton iconJButtonコンポーネントを選択して、ビジュアル・エディタのフレームにドラッグ・アンド・ドロップします。

    ビジュアル・エディタとコンポーネント・パレット
  2. JDeveloperのJavaビジュアル・エディタを使用すると、Swingコンポーネントを使用したJavaアプリケーションのユーザー・インタフェース(UI)の要素を迅速かつ容易にまとめることができます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  3. クリックしてグラブ・バーを表示し、バーをドラッグして、コンポーネントのサイズを変更します。

    ビジュアル・エディタ、jbuttonのハンドル
  4. フレーム内のバーをクリックおよびドラッグして、コンポーネントの位置を変更します。

  5. プロパティ・インスペクタの「Visual」セクションを展開し、textフィールドにClick hereと入力して、ボタンに表示されるデフォルトのテキストを変更します。

    プロパティ・インスペクタ、ボタンのテキスト
  6. プロパティ・インスペクタでは、コンポーネント・プロパティを確認および設定し、メソッドをコンポーネント・イベントに関連付けることができます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  7. ボタンを選択したまま、プロパティ・インスペクタの「Events」セクションを展開し、actionPerformedの「browse button」参照ボタンをクリックして、Edit Propertyダイアログを開きます。

    Edit Propertyダイアログ

  8. イベント・ハンドラからコールされる生成済みメソッド・スタブの名前はjButton1_actionPerformedにしたまま「OK」をクリックします。

    actionPerformed
  9. save allSave Allをクリックして作業内容を保存します。

  10. actionPerformedイベントを挿入するとメソッドが生成され、ソース・エディタが自動的にソース・ビューに切り替わり、ソースを編集できるようになります。 詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ4: Javaソース・エディタを使用した編集
  1. ボタンのアクション実行イベントを追加するため、ソース・エディタでサンプル・コードをJDeveloper生成コードに追加します。

    actionPerformedイベントを追加したとき自動的にFrame1.javaファイルに追加された次のコードを置き換えます。

    private void jButton1_actionPerformed(ActionEvent e) { }

    下のサンプル・コードに置き換えて、追加したボタンがクリックされた回数をカウントし、その数をステータス・バーに表示するJavaアプリケーションを作成します。

  2. int i = 1;
    private void jButton1_actionPerformed(ActionEvent e)
    {
    statusBar.setText("Button Clicked: " + i++);
    }


    コード・サンプルを追加すると、Javaソース・エディタの下部のコードは次のようになります。

    ソース・エディタ

    次の手順でアプリケーションを実行すると、作成した新しいダイアログとボタンが表示されます。

    Javaソース・エディタには、アプリケーション開発を促進する機能があります。 たとえば、次のような機能です。 詳細を表示/非表示詳細表示
  3. 独自のコードを(オプションで)追加するには、入力を開始してJavaコード・インサイトをアクティブにします。

  4. たとえば、Java文System.out.println("Hello world");を入力しようとしてSystem.と入力し始めると、Javaソース・エディタは次のようになります。 詳細を表示/非表示詳細表示
  5. クラスを参照する場合にインポート文を(オプションで)追加するには、ギザギザの線の下に表示される文の名前を選択します。

  6. Javaソース・エディタの操作中にインポート文を自動的に追加できます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  7. コードの特定の問題について、コード・アシストによる修正案を(オプションで)表示するには、左余白の「code assist iconCode Assistアイコンをクリックします。

  8. コード・アシストは、エディタ内のコードを確認し、一般的な問題の修正を支援します。 詳細を表示/非表示詳細表示
ステップ5: Javaアプリケーションのコンパイルと実行
  1. アプリケーション・ナビゲータで、プロジェクトを右クリックして、「Make Client.jpr」を選択します。

    プロジェクトのコンテキスト・メニュー
  2. 任意の組合せ(アプリケーション全体、プロジェクト全体、または特定のJavaファイル)でアプリケーションの複数のノードをコンパイルできます。 詳細を表示/非表示詳細表示

    コンパイルの詳細がMessages Logウィンドウに表示されます。

    Logウィンドウ

  3. プロジェクトの完了後、アプリケーション・ナビゲータでプロジェクトを右クリックして、「Run」を選択します。

    プロジェクトのコンテキスト・メニュー

  4. Choose Default Run Targetダイアログでclientフォルダを参照し、mainメソッドを含む「Application1.java」をデフォルトの実行ターゲットとして選択します。 「OK」をクリックします。

    ブラウザ内のStartページ

  5. Project PropertiesダイアログのRun/Debug/Profile設定にデフォルトの実行ターゲットが指定されていないプロジェクトを実行すると、Choose Default Run Targetダイアログが表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示

    コーディングしたアプリケーションUIが表示されます。

    UIの実行

    ボタンをクリックするたびにステータス・バーにメッセージが表示され、ボタンがクリックされた回数が示されます。

    UIの実行、ステータス・バー・メッセージ

    アプリケーションを終了するには、アプリケーションUI上のメニュー・バーから「File」→「Exit」を選択します。

ステップ6: Javaクラスの作成

プロジェクト・ファイルの最初のセットを構築した後は、Create Java Classダイアログで新しいクラスを作成してプロジェクトに追加できます。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、「Client」プロジェクトを選択し、「File」→「New」→「General」→「Java Class」の順に選択して「OK」をクリックします。

    New Gallery、Create Java Class
  2. サンプル・コードを使用している場合は、Create Java Classダイアログで、クラス名にClass1と入力します。 パッケージ名はデフォルトのままにします。

    Create Java Classダイアログ、上部
  3. サンプル・コードを使用する場合、「browse iconBrowseをクリックしてクラス・ブラウザを使用し、Extendsフィールドにjavax.swing.JDialogと入力します。

  4. Optional Attributesで、「Constructors from Superclass」の選択を解除して、Main Methodが選択されていないことを確認します。 「OK」をクリックします。

    Create Java Classダイアログ、下部
  5. 作成したクラスはアクティブ・プロジェクトに追加されます。 クラス・ファイルの編集は、ビジュアル・エディタまたはソース・エディタですぐに開始できます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  6. エディタ・ウィンドウで、上部の「Frame1.java」タブを選択してから下部の「Source」タブを選択し、ソース・エディタにFrame1.javaファイルを表示します。 次に、アプリケーションにこの新しいJavaクラス・ファイルを挿入するコードを追加します。

    Frame1.javaファイルには先ほどこのコード行を追加しました。

    statusBar.setText("Button Clicked: " + i++);

    この後に次のサンプル・コードを追加してアプリケーションを拡張し、ボタンをクリックすると新しいダイアログも表示されるようにします。

  7. Class1 class1 = new Class1();
    class1.setSize(250,100);
    class1.setLocation(50,50);
    class1.getContentPane().add(new JLabel("Click the button again to open additional dialogs"));
    class1.setVisible(true);
    Javaクラスを作成すると、アプリケーション・ナビゲータは次のように表示されます。 詳細を表示/非表示詳細表示
  8. 変更の完了後、アプリケーション・ナビゲータで「Client」プロジェクトを右クリックして、「Run」を選択します。

    アプリケーションUIでボタンをクリックするたびに、作成した新しいダイアログが表示されます。

    アプリケーションの実行

    アプリケーションを終了するには、アプリケーションUI上のメニュー・バーから「File」→「Exit」を選択します。

まとめ
このチュートリアルでは、単純なJava Swingアプリケーションを作成しました。 このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。 Javaアプリケーションの開発およびJDeveloperの詳細は、下記のWebサイトを参照してください。

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