レッスン2: Oracle BI Answersを使用したOLAP 11gデータの問合せ

このチュートリアルでは、Oracle Business Intelligence(Oracle BI)Answersを使用した、Oracle Database 11g OLAPオプションのデータおよび計算の問合せ方法について説明します。

約30分

トピック

このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。

OLAP 11gリポジトリの特定

OLAPデータの問合せ

このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。 (警告:すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によってはレスポンス・タイムが遅くなる場合があります。)

注:各手順に関連したスクリーンショットのみを表示する場合は、それぞれの手順にあるアイコンの上にカーソルを置いてください。 スクリーンショットをクリックすると、非表示になります。

概要

前のレッスン(Creating BI EE Metadata for OLAP 11g Cubes)では、Oracle BI Administration Toolを使用して、Oracle OLAP 11gのサンプル・データを記述する適切なメタデータを含むリポジトリを作成しました。

このレッスンでは、OLAP 11gデータの問合せ用に作成したリポジトリを使用します。 Oracle BI Answersを使用した、OLAPデータの選択方法、表示方法、および検索方法を学習します。

注: 前のレッスンをまだ完了していない場合は、完全なリポジトリをダウンロードできます。 前提条件の項を参照してください。

トピック・リストに戻る

このチュートリアルを始める前に次のことを確認してください。

レッスン1: Creating BI EE Metadata for OLAP 11g Cubesを終了していること。

または

 

1. OLAPオプションを選択してOracle Database 11gをインストールしていること(パッチ・レベル11.1.0.71以上)。
2.

Installing the Oracle OLAP 11g Sample Schema』の手順に従ってサンプル・スキーマの両方のコンポーネントをダウンロードおよびインストールしていること。

注: サンプル・スキーマのインストール・パッケージには次の2つの手順が含まれています。

1. OLAPTRAINベース・スキーマのインストール

2. OLAPTRAINスキーマへのSALESTRACKアナリティック・ワークスペースのインストール

3.

Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 10g Release 3(バージョン10.1.3.4)にアクセスできるか、またはインストール済みであること。

4.

このレッスン用に事前定義された完全なリポジトリである次のファイルをダウンロードして解凍すること。 Sales_Cube_OBE.zip

: File Downloadウィンドウで、ダウンロード先として<ドライブ>:\<OracleBIのインストール場所>\server\repositoryフォルダを選択します。 「Save」をクリックします。

トピック・リストに戻る

OLAP 11gリポジトリの特定

OLAP 11gリポジトリにアクセスする前に、使用するOLAP 11gリポジトリをNQSConfig.iniファイルでデフォルト・リポジトリとして特定する必要があります。

構成ファイルを正しく修正するには、以下の手順を実行してください。

1.

Microsoftのメモ帳などの編集ツールを使用して、NQSConfig.iniファイルを開きます。 このファイルは次のディレクトリにあります。

<ドライブ>:\<OracleBIのインストール場所>\server\Config\

それから、下方向にスクロールして、構成ファイルの[ REPOSITORY ]に移動します。

Oracle BI Enterprise Editionに付属しているサンプル・リポジトリ(samplesales.rpd)が、デフォルト・リポジトリとしてリストされています。

 

2.

以下のとおりに構成ファイルを修正します。

a. リポジトリ文のコピーを作成します。
b. 行の先頭に#(シャープ)記号を追加して、samplesales.rpdリポジトリ文をコメント・アウトします。
c.

次のいずれかを指定するように、コピーしたリポジトリ文を修正します。

- デフォルト・リポジトリとしてSales_Cube.rpdを指定します(前のレッスンを完了している場合)。

- デフォルト・リポジトリとしてSales_Cube_OBE.rpdを指定します(事前定義されたリポジトリをダウンロードした場合)。

 

3.

NQSConfig.iniファイルを保存して、エディタを閉じます。

 

4.

Oracle BI Serverサービスを停止してから再起動します。

この手順によって、Oracle BI Serverは、自動的に新しいリポジトリを読み込みます。

トピック・リストに戻る

OLAPデータの問合せ

Oracle BI Answersのサブジェクト・エリアとしてSALESキューブ・リポジトリにアクセスして分析レポートを作成するには、以下の手順を実行してください。

トピック・リストに戻る

SALESキューブ・サブジェクト・エリアを開く

1.

スタート」メニューをクリックし、「プログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「Presentation Services」を選択します。

注: Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(Oracle BI EE)サーバーがローカル・コンピュータにない場合は、ブラウザで次のURLを指定するとログイン画面にアクセスできます。

http://<ホスト名>:9704/analytics/saw.dll?Answers

結果: ブラウザにOracle Business Intelligenceログイン画面が表示されます。

 

2.

ログイン画面で、次のようにUser IDとしてolaptrain、Passwordとしてoracleを入力します。

次に、「Log In」をクリックします。

注: Oracle BI Presentation Servicesを使用してログインした場合は、手順3に進んでください。Oracle BI AnswersのURLを使用してログインした場合は、手順4に進んでください。

 

3.

Presentation Serverウィンドウで、「Answers」リンクをクリックします。

結果: Oracle BI Answersがブラウザに表示されます。

 

4.

Subject Areasボックスで、次の「SALESTRACK Sales Cube」リンクをクリックします。

結果: SALESキューブ・プレゼンテーション・カタログがロードされ、サブジェクト・エリアがAnswers選択ペインに表示されます。

トピックに戻る

OLAPデータの問合せを実行する

Oracle BI Answersを使用して、データソースと同じようにOLAPデータの問合せを実行します。 前のレッスンで説明したように、Oracle BI Answersにより、キューブ・ビューによってOLAPキューブに対するSQL問合せが直接生成されます。

Oracle BI Answersを使用するには、次の手順に従ってください。

選択ペインの任意のフォルダを開き、参照する項目をクリックします。 各項目は、Criteriaタブの列として表示されます。

フィルタは、選択した列に適用されます。また、さまざまなフォーマット基準が適用されます。

最後に、「Results」タブをクリックして、問合せを実行してデータを表示します。

以下の手順を実行して、サンプルのOLAPデータの問合せを作成および修正します。

1.

Answers選択ペインを使用して、以下の手順を実行します。

a.

Channel」、「Geography」、「Product」、および「Time」の順にドリルします。

結果: Presentationレイヤーで定義したディメンション列が表示されます。

 

b.

Sales Cubeをドリルします

結果: Presentationレイヤーで定義したフォルダに、保存されたメジャーと計算されたメジャーが表示されます。

必要なメジャーとディメンション・レベルを選択した場合、次のように動作します。

OLAPキューブ・ビューに対して問合せが記述されます。
OLAPエンジンにより、保存されたデータが取得され、要求した詳細レベルで選択した計算のすべてが解決します。

 

c.

Geographyノードで、「Region」をクリックします。

結果: Geography {Region}がCriteriaタブに追加されます。

 

d. Sales Cubeノードで、「Sales」メジャーを選択します。

表示結果は次のようになります。

 

2.

Results」タブまたは「Display Results」ボタンをクリックします。 Geographical領域の売上が表示されます。

注: Sales値は、他の3つのディメンションの"全"レベル(Channel = "All Channels"、 Product = "All Products"、Time = "All Years")に対して返されます。 リポジトリの一部であるレベル認識のOLAPキューブ・メタデータにより、これらのディメンションに対する正しいレベルの集計が返されます。


3.

Resultsタブで、「Europe」をドリルします。 ヨーロッパ諸国の売上データが返されます。

 

4.

Answers選択ペインで、「Time」をドリルして、「Calendar Year」を選択します。 結果の表示は次のようになります。

 

5.

Criteria」タブをクリックして、次にTimeで「Filter」ツールをクリックします。

 

6.

ValueボックスにCY2009と入力して、2009年を選択します。 「OK」をクリックします。

結果: 次のフィルタ基準が表示されています。

 

7.

CriteriaタブのColumnsセクションで、次のようにSalesの前に「Time」タイルをドラッグします。

 

8.

Results」タブをクリックします。 レポートは、次のように表示されます。

 

9.

Franceの行で、「CY2009」をドリルします。 次の結果が表示されます。

問合せは、ドリル・パスで最低レベルのデータを自動的に返します。

 

10.

もう一度、「Criteria」タブをクリックします。

次の図のように、Oracle BI AnswersのレコードがFiltersセクションの問合せに変更されます。 フィルタを修正、保存、削除できます。

次のようにCalendar Yearのフィルタを保存します。

a.

Filtersセクションで次の手順を実行します。

- 最初にRegionフィルタとCountryフィルタそれぞれの隣にあるDeleteアイコン([X])をクリックして、2つのフィルタを削除します。 結果は次のように表示されます。

- その後、「Save Filter」ボタンをクリックします。

 

b.

Save Filterウィンドウで次の手順を実行します。

- 「My Filters」をクリックします。

- 名前としてCY2009を、説明としてCalendar Year 2009を入力します。

- 「OK」をクリックします。

結果: 保存されたフィルタが、My Filtersフォルダに追加されます。

 

11.

新しい問合せを開始するには、「Remove Filters」ボタンをクリックします。

次に、「Remove All」(列)ボタンをクリックします。

 

12.

Oracle BI Answersのナビゲーション・ペインで、次の項目を(指定された順序で)クリックします。

All Regions」(Geographyから)
Calendar Year」(Timeから)
Department」(Productから)

続いて、Sales Cubeメジャー・フォルダから次の項目を選択します。

Sales
Sales Ytd Pr Yr Pct Chg
How is Sales Ytd

結果の条件は次のように表示されます。

 

13.

保存したフィルタを使用して、前に作成したTimeディメンションに同じフィルタを適用します。

a.

My FiltersのCY2009」項目をクリックします。

結果: Apply Saved Filterウィンドウが表示されます。

 

b.

Apply Saved Fitlerウィンドウで、「Apply contents of filter ...」オプションを選択して、「OK」をクリックします。

結果: フィルタが問合せ条件に追加されます。

 

14.

Sales Ytd Prior Year % Changeメジャーを、小数点以下2桁を表すように修正します。

a.

次のように、Sales Ytd Pr Yr Pct ChgでColumn Properties」ツールをクリックします。

 

b.

Column PropertiesウィンドウのData Formatタブで次のように実行します。

- 「Override Default Data Format」オプションを選択します。

- Decimal Placesオプションの値として「2」を選択します。

- 「OK」をクリックします。

 

15.

Results」タブをクリックして、データを表示します。

注:

How is Sales Ytdメジャーは、Sales Ytd Prior Year % Changeメジャーの結果に基づくテキスト値を返すカスタムのOLAP計算です。 YTD Salesのパーセンテージ変化が15%を超える場合は、"Outstanding"が返されます。 パーセンテージ変化が0~15%の間の場合は、"On track"が返されます。 パーセンテージ変化がマイナスの場合は、"Needs Improvement"が返されます。

選択したディメンション・レベルに応じて個々のメジャーが正しく計算された結果とともに、保存されたOLAPデータおよび計算されたOLAPデータが返されます。 この場合、次のようになります。 Geography = "All Regions"、Time = "Calendar Year"(ここでYear = CY2009)、Product = "Department"、Channel = "All Channels"

 

16.

表の「CY2009」リンクをクリックして、ドリルダウンします。 この時点で、結果は次のように表示されます。

再び、すべてのメジャー・データが完全に計算されます。

 

17.

次に、表の「Q1-CY2009」リンクをクリックして、ドリルダウンします。 表は次のようになります。

How is Salesメジャーが、カメラとビデオカメラ製品部門が1月と2月の不採算部門であることを示していることを確認します。 Sales Ytd Prior Year % Changeメジャーが、データ・ポイントを提供しています。

 

18.

Feb-2009で「Cameras and Camcorders」リンクをクリックして、ドリルダウンします。 表は次のようになります。

カメラとアクセサリ製品カテゴリが選択した期間における問題分野であることを確認します。

このように、Oracle OLAP11gオプションの機能とパフォーマンスは、Oracle BI Answersおよび他のOracle BI EEツールで簡単に利用できます。 さらに、Creating BI EE Metadata for OLAP 11g Cubesで説明されているように、適切なメタデータの作成は迅速かつ簡単です。

 

19.

データの操作が終了したら、ブラウザを閉じて、Oracle BI Answersを終了します。

トピックに戻る

このOLAPデータ・モデルのOracle BI Answersのデモンストレーションを参照するには、『Fast Answers to Tough Questions Using Simple SQL』をクリックします。
このチュートリアルで使用されているOLAPデータは、『Building OLAP 11g Cubes』チュートリアルで説明されている手順を使用して作成されました。 Oracle OLAP 11gデータ・モデルおよびその作成方法について、詳しくはリンクをクリックしてください。

トピック・リストに戻る

このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットが非表示になります。