このチュートリアルでは、Oracle Business Intelligence Discoverer(Oracle Discoverer)のメタデータを、Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを使用してOracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition(Oracle BI EE)に移行する方法について学習します。
このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。
| 概要 | |
| シナリオ | |
| ソフトウェア要件 | |
| 前提条件 | |
| 参考資料 | |
| Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantの使用について | |
| リポジトリ・メタデータの分析 | |
| まとめ |
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Oracle BI EEは、真のエンタープライズ・デプロイメントのために設計された次世代アーキテクチャを基盤として幅広いビジネス・インテリジェンス(BI)機能を提供する、革新的かつ包括的なビジネス・インテリジェンス・プラットフォームです。 これにより各組織は、データが単一のデータウェアハウス内にあるのか、複数の運用ソースや分析ソースにまたがっているのかに関係なく、あらゆるエンタープライズ・データに関する一元化された論理ビューを定義できます。 また、ビジネス・ユーザーにとっても、この情報にアクセスし、データを相互にやり取りして活用することで効率向上を図るという、新たなレベルのセルフ・サービス型機能を手にすることで、大きなメリットを得ることになります。 Oracle BI EEのおもな長所としては、以下の3つを挙げることができます。
| 組織全体への幅広いサポート:BIに関する特別な専門知識やパワー・ユーザー・レベルのスキルがなくても、100% Webベースのきわめて直感的でインタラクティブなユーザー・インタフェース(UI)環境によって、各部門やデータソース全体にまたがる企業情報が網羅された総合的で一貫性のあるビューを構築できます。また、タイムリーで実用的な情報により組織全体のあらゆるレベルの強化が可能となるほか、新しいリスクや機会を迅速に特定して対応したり、ビジネス・プロセスを最適化してリアルタイムで結果を反映させたりすることもできます。 | |
妥協を排した包括的な機能:インタラクティブなインテリジェンス・ダッシュボード、非定型分析、事前検出およびアラート機能、インテリジェント・ワークフロー、エンタープライズ・レポート、独立した分析機能、Microsoft Officeの統合、リアルタイムの予測分析機能などのあらゆる種類のBI機能を利用できます。また、モデル駆動型のエンタープライズ・セマンティック・レイヤー、異種データへのアクセスと統合、最新のサービス指向アーキテクチャ(SOA)、ミッション・クリティカルなスケーラビリティとパフォーマンスをはじめとする、次世代の革新的な機能も提供されています。 |
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| ホット・プラガブル:Oracleと非Oracleのデータベース、アプリケーション、カスタム・ソリューションを含む既存のIT投資を有効活用できます。 |
Oracle Business Intelligence Answers(Oracle BI Answers)は、Oracle BI EEのOracle Business Intelligenceインタフェースで、各組織のデータへの問合せに使用します。 これにより、リクエスト結果の保存、編成、共有、およびほかのコンテンツとの統合を実行できます。 また、情報の確認と操作、グラフ、ピボット・テーブル、レポートによるデータの可視化、および結果の保存、編成、共有も可能となります。
Oracle BI Answersで作成するリクエストは、Oracle Business Intelligence Presentation Catalog(Presentation Catalog)に保存して、Oracle Business IntelligenceのホームページまたはOracle BI Interactive Dashboardsに統合できます。 また、グラフ、結果のレイアウト、計算、およびドリルダウン機能によって結果を拡張することもできます。
racle Business Intelligence Presentation Services(Presentation Services)では、Oracle Business Intelligence Server(Oracle BI Server)からのデータを可視化するために使用される、Oracle BI AnswersおよびOracle BI Interactive Dashboardsコンポーネントのユーザー・インタフェースが生成されます。 ユーザーがセッションを開始すると、Oracle Business Intelligence Presentation Server(Oracle BI Presentation Server)は、Oracle BI ServerにユーザーのIDを送信し、ユーザー認証をおこなってから、ユーザーが確認できるデータベース、表、列などをOracle BI Serverに要求します。 要求されたオブジェクトは、UIのサブジェクト領域、フォルダ、および列として表示されます。 また、Oracle BI Serverにより、データ型や集計ルールなどの列プロパティに関するOracle BI Presentation Serverのメタデータ情報も提供されます。
リポジトリの構築、管理、および保守には、Oracle Business Intelligence Administration Tool(Oracle BI Administration Tool)を使用します。 このツールは、Oracle Business Intelligence Repository(Oracle BI Repository)を独立した3つのペイン(レイヤー)として分割して表示するWindowsアプリケーションです。 表示される3つのレイヤーの名前は、Physical、 Business Model and Mapping、およびPresentationです。 このリポジトリのファイル( .rpd)には、ほかのクライアントでレンダリングされるメタデータに加え、Oracle BI AnswersおよびOracle BI Interactive Dashboardsクライアントでのレンダリングの対象となるBIメタデータが格納されます。
具体的には、PhysicalレイヤーにはOracle BI Serverによる問合せの送信先となる物理データソースの情報が含まれます。 Physicalレイヤーへ移入するためのもっとも一般的な方法は、データベースおよびそのほかのデータソースからメタデータをインポートすることです。 メタデータをインポートすると、データソースに関するプロパティの多くは、インポート処理の際に収集された情報に基づいて自動的に構成されます。 構成された物理オブジェクトは、ツリー構造で表示されます。また、各物理オブジェクトには、データを格納するオブジェクト(データベース、Microsoft Excelスプレッドシート、XMLファイルなど)に対するマッピングが含まれています。 さらに、このレイヤーには、複数のマッピングの相互関連状況に関する情報も、主キーと外部キーの形式で含まれています。
Business Model and Mappingレイヤーは、Physicalレイヤー内のオブジェクト同士の関連についてのマッピングが含まれた論理レイヤーです。 Oracle DiscovererとOracle BI EEとの重要な相違点は、このレイヤー、とくにディメンションとファクトの作成にあります。 メジャーは、Oracle Discovererメタデータにおける配置の設定と集計に関するデフォルト設定によって識別されます。 配置の値が データ・ポイントとして設定され、デフォルトの集計値が noneと detailのいずれでもない属性は、すべてメジャーとして定義され、メジャー以外の属性はすべてディメンションとみなされます。
Presentationレイヤーには、エンドユーザーに対して表示されるメタデータのビューが含まれています。 このビューでは、物理モデル(データベース・モデル)と論理ビジネス・モデルのどちらのレイヤーについても、ダイアグラム形式で表示できます。 これにより、メタデータ・オブジェクトが互いにどのように関連しているのかについての迅速かつ明確な理解が可能となります。
このチュートリアルでは、以下のステップについて説明します。
| Oracle Discoverer Administratorを使用して、 .eexファイルを作成する | |
Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを実行して、リポジトリ( .rpd)ファイルを作成する |
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| Oracle BI Administration Toolを開いて新しく作成したリポジトリを確認する | |
| リポジトリ・データの正確性とユーザビリティを確保する |
このOBEでは、Oracle Discoverer Administratorを使用し、End User Layer(EUL)をエクスポートして .eex ファイルを作成する方法と、Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantにアクセスして実行し、Oracle BI Administration Toolを使用してメタデータの結果を確認する方法について学習します。
ソフトウェア要件は、以下のとおりです。
Oracle Business Intelligenceツール:
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以下のブラウザがサポートされます。
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クライアントのオペレーティング・システム:
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| Oracle BI Suite EE (10.1.3.4.0) for Microsoft Windows
(For Oracle BI EE Plusの要件については、このリンクをクリックしてください。) |
このチュートリアルを始める前に次の点を確認してください。
| 1. | 次のコンポーネントが適切にインストールおよび構成されていること。
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| 2. | 自社のシステムでBIリポジトリを構成するための適切な権限があること。 |
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| 3. | Oracle DiscovererとOracle Discoverer Administratorのコンセプトについての確かな知識があること。 | ||||||
| 4. | MS Windows( ソフトウェア要件に示されているバージョン)がインストールされていること。 | ||||||
| 5. | Java SDK 1.5.0以上がインストールされていること。 | ||||||
| 6. | 画面の解像度が1024x768以上に設定されていること。 |
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| 7. | Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを、Oracle BI EEがインストールされているマシンと同じマシン上で実行していること。 注: Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantは、コマンドラインでの実行が可能です。 実行可能ファイルの名前は MigrateEUL.exeで、このファイルは <installdrive>\OracleBI\server\bin に配置されています。 |
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そのほかの注意事項:
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| ドキュメント:
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| そのほかのリソース: Oracle BI Insight to Action—Mike Durranのブログ(アクセスするには、このリンクをクリックしてください。) |
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| トレーニング:
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このトピックでは、Oracle Discovererのメタデータをエクスポートし、Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを使用してOracle BI EEのリポジトリ・ファイルを作成する方法について説明します。
| Oracle Discovererメタデータのエクスポート | ||
| Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantの実行 | ||
このサブトピックでは、Oracle BI Discoverer Administratorを使用してOracle Discovererのメタデータをエクスポートする方法を説明します。
| 1. | Oracle BI Discoverer Administratorアプリケーションを開始します。 Oracle BI Discoverer Administratorが表示されたら、資格証明を入力して「 Connect」をクリックします。 Load Wizardダイアログ・ボックスで、「 Cancel」をクリックします。 |
| 2. | Oracle BI Discoverer Administratorのメニュー・バーで、「 File」→「 Export」の順に選択します。 Export Wizard:Step 1ダイアログ・ボックスが表示されます。
「 The entire End User Layer」を選択し、「 Next」をクリックします。 使用可能なEULオブジェクトすべてをまとめたリストを準備していることを示す簡単なメッセージが表示されます。
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| 3. | Export Wizard: Step 2ダイアログ・ボックスで「 Browse」をクリックし、エクスポートするファイルが含まれたフォルダを指定します。
インストール・ドライブに DiscoMigrationという名前の最上位レベルのフォルダを新規に作成し、エクスポート・ファイルの名前を video.eexと指定して、「 Save」をクリックします。
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| 4. | 「 Finish」をクリックします。
注: video.eex がすでにあることを示すメッセージが表示された場合は、「 Yes」をクリックして既存のファイルを上書きします。 EULのエクスポート処理がおこなわれます。 Export Logウィンドウが表示されたら、画面をスクロールして結果を参照し、エラーが発生していないことを確認します。
「 Close」をクリックします。 また、あとで参照できるようにログを保存することもできます。
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| 5. | 「 File」→「 Exit」を選択し、Oracle Discoverer Administratorを閉じます。
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Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantは、Oracle Discovererのメタデータを初期の開始ポイントとして使用することで、Oracle BI EEメタデータの作成をより迅速におこなうことができるコマンドライン・ユーティリティです。 Oracle Discovererでは、以下のようなシステムに対するレポートを作成できます。
| データウェアハウス(スター・スキーマなど): 変換対象として最適なメタデータのタイプは、Business Model and Mappingレイヤーの性質によって決まります。 変更はほとんどなく、あったとしても問合せを作成する前におこなう必要のある変更はごくわずかです。 | |
独自に作成したOLTPスキーマ:一部、手動での変換が必要となる場合があります(フォルダと循環結合間の複数の結合パスなど)。 この問題は、Business Model and Mappingレイヤーで追加オブジェクト(別名のディメンションおよびファクト表など)を作成することで解決できます。 詳細については、『 Migrating Oracle BI Discoverer to Oracle BI Enterprise Edition』を参照してください。 |
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| Oracle Applications(特注システムなど)におけるレポート: それぞれのシナリオにおけるOracle Business Intelligence ApplicationのFusion Edition製品に関する評価をおこないます。これは、特定のアプリケーションについては、事前構築済みのデータウェアハウス、スキーマ、ETL(抽出、変換、ロード)ルーチン、Oracle BI EEメタデータ、およびベスト・プラクティスに合わせて構築されたダッシュボードなどを使用することで、より迅速に価値を実現できる可能性があるためです。 |
このサブトピックでは、Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを実行する方法を説明します。
| 1. | この移行アシスタント(Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistant)は、 前提条件の項で説明したように、Oracle BI EEインストールと同じマシンで実行する必要があります。 <installdrive>\OracleBI\server\Bin ディレクトリへ移動します。 このディレクトリには、移行アシスタントの実行可能ファイル( MigrateEUL.exe)とプロパティ構成ファイル( MigrationConfig.properties)の2つの重要なファイルが含まれています。
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| 2. | MigrationConfig.properties ファイルを使用することで、移行処理を制御できます。 次の表は、使用可能な構成オプションを示しています。
MigrationConfig.properties ファイルの例:
このチュートリアルでは、デフォルトを受け入れます。
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| 3. | A. 移行アシスタントは MigrateEul.exe ファイルです。 「 スタート」→「 ファイル名を指定して実行」の順にクリックします。 ファイル名を指定して実行ダイアログ・ボックスが表示されたら、 cmdと入力して「 OK」をクリックすると、コマンド・プロンプト・ウィンドウが開きます。
B. <installdrive> プロンプトで cd DiscoMigrationと入力し、「 Enter」を押します。 これにより、インストール・ドライブ上の適切なサブディレクトリが表示されます。
C.MigrateEul.exe video.eexと入力し、「 Enter」を押します。
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| 4. | メタデータの移行が正常におこなわれると、 .eexファイルが含まれているディレクトリと同じディレクトリにリポジトリ・ファイルが作成されます。
これらのファイルには、変換対象のOracle Discovererビジネス・エリアごとに、以下の詳細が含まれています。
以下の表では、移行アシスタントの結果に関する詳細を取り上げ、Oracle DiscovererとOracle BI EEのアイテムがそれぞれどのように対応するのかを説明します。 (注: プロパティの移行の概要については、Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantに関するドキュメントのトピック3.4、"Description of output from the conversion assistant"を参照してください。このドキュメントには、このリンクからアクセスできます。)
このチュートリアルで取り上げているビデオの移行に関する2つの ログ・ファイルは、以下のように表示されます。 Video.migrationファイルのサンプル:
Video.exceptionファイルのサンプル:
この例外ファイルは、別の複合フォルダからのアイテムに基づく複合フォルダがあることを示しています。このバージョンのOracle Discoverer Metadata Conversion Assistantでは、こうした性質を備えた複合フォルダを自動的に作成することはできません。 また、Oracle Discovererの複合フォルダに基づく階層を移行することもできません。これは、このような階層はBusiness Model and Mappingレイヤーで定義されたディメンション表に基づいているためです。 このイメージで示されている最後の例外は、Oracle Discoverer Administratorで定義されたオプションの条件に関するものです。 将来的には、ワークブックの変換に対するサポートを開始したあとにリリースされるバージョンのOracle Discoverer Metadata Conversion Assistantにおいて、これらのオプション条件をフィルタに移行する機能の提供を予定しています。 次のトピックでは、リポジトリ・ファイルを新しく作成し、それをOracle BI EEで確認する方法について取り上げます。 |
ここでは、移行したメタデータを確認し、Oracle BI Administration Toolを開いて、メタデータを問合せで使用できるようにする方法について説明します。
| 移行したメタデータの評価 | ||
| ビデオ・リポジトリの確認 | ||
このサブトピックでは、新しく作成したリポジトリ・ファイルを開く方法について説明します。
| 1. | ここまでのステップで移行ファイルの作成が完了しましたが、次にその内容を確認する必要があります。 この処理をおこなうには、まず デフォルトでユーザーとして指定されている Administratorを受け入れ、「 OK」をクリックしてオフライン・モードでリポジトリを開きます。 |
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| 2. | Oracle BI EEで必要なメタデータの3つのレイヤーは、すべて移行時に作成されています。
A. Physicalレイヤーの「 Video Store Tutorial」を展開します。
B. 「VIDEO5」を展開します。
ここに表示されているPhysicalレイヤー・オブジェクトは、Oracle Discovererメタデータのプロパティ(OwnerおよびObject)から取得されたものです。
また、変換時には、Oracle Discovererの結合プロパティも使用されています。
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| 3. | 次に、Business Model and Mappingレイヤーのオブジェクトを確認します。 このレイヤーは論理レイヤーです。 Business Model and Mappingレイヤーの「 Video Store Tutorial」を展開します。
このレイヤーの取得もPhysicalレイヤーと同様におこなわれていますが、ディメンションについては、Oracle Discovererの階層から取得されています。
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| 4. | Presentationレイヤーのオブジェクトを確認します。 Presentationレイヤーの「 Business Area:Video Store Tutorial」を展開します。
このレイヤーには、Oracle Discovererでエンドユーザーに対して表示されるように定義されたオブジェクトだけでなく、生成済みの複合フォルダも含まれています。 次のイメージは、Oracle BI EEのリポジトリ・レイヤーで表示されるOracle DiscovererのProductフォルダを示したものです。
Oracle Discovererのメタデータは、移行アシスタントにより以下のように変換されます。
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| 5. | 次に、データへのアクセスをテストできるようにするため、接続プールのパラメータを入力する必要があります。 Physicalレイヤーのペインで「 ConnectionPool」を右クリックし、「 Properties」を選択します。
Connection Pool Propertiesダイアログ・ボックスが表示されます。
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| 6. | Call interfaceドロップダウン・リストから「 OCI 10g/11g」を選択し、使用するデータソース名(このチュートリアルで使用しているマシンのデータソース名は ORCL)と、ユーザー名およびパスワードを入力してデータソースにアクセスします。 ここでは、入力したダイアログ・ボックスは次のようになります。
「 OK」をクリックし、プロンプトが表示されたらパスワードを確認します。 ここで、データを表示することで接続をテストできます。
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| 7. | 「 Product」フォルダを右クリックして、「 View Data」を選択します。
Product表のView Dataダイアログ・ボックスが開き、接続が正常に動作していることがわかります。
「 Close」をクリックします。
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| 8. | このリポジトリを問合せなどのために使用する前に、一貫性チェックを実行する必要があります。 Oracle BI Administration Toolを使用することで、リポジトリが特定の要件を満たすようにできます。具体的な要件としては、すべての論理列が直接的または間接的に1つ以上の物理列にマッピングされること、あらゆる論理ディメンション表に論理キーが含まれていること、すべての論理表に別の論理表に対する論理結合関係が含まれていること、またはビジネス・モデルに対するPresentation Catalogがあることなどが考えられます。 リポジトリまたはリポジトリ内のオブジェクトに一貫性がない場合は、詳細なエラー・メッセージが表示されます。 Consistency Check Managerで表示されるメッセージには、以下の3つのタイプがあります。
「 File」→「 Check Global Consistency」を選択します。 Consistency Check Managerで、すべてのエラー、警告、およびベスト・プラクティスに関する情報メッセージが表示されます。
警告メッセージが深刻なエラーではないため、「 Close」をクリックしてConsistency Check Managerを終了し、「 File」→「 Save」の順に選択してリポジトリを保存します。 ( 注:リポジトリを保存する前に、変更の確認が必要であることを示すメッセージが表示された場合は、「 OK」をクリックしてください。)
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| 9. | このリポジトリを問合せで使用するための準備における最終的な段階を完了するには、そのリポジトリ・ファイルを、リポジトリ用の適切なロケーションにコピーして、NQSConfig.iniファイルを編集する必要があります。 A. <installdrive>\DiscoMigrationへ移動します。 「 video.rpd」ファイルを選択し、 「 Edit」→「 Copy」の順に選択します。 B. <installdrive>\OracleBI\server\Repositoryへ移動します。 「 Edit」→「 Paste」の順に選択します。 video.rpd ファイルが、リポジトリのサブディレクトリにコピーされます。
C. NQSConfig.iniファイルは、初期化ファイルです。 このファイルのRepositoryセクションを更新することで、指定したリポジトリが起動時にメモリにロードされるようにOracle BI Serverを設定します。 <installdrive>\OracleBI\server\Configへ移動します。 NQSConfig.iniファイル(Notepadなどのテキスト・エディタを使用して編集できます)をダブルクリックし、画面を下方向にスクロールして[REPOSITORY]セクションへ移動します。
D. [REPOSITORY]セクションに、 Star = video.rpd, DEFAULT;と入力します。 アクティブなリポジトリ・ファイル(この例では paint.rpd)の前に #を入力し、「 File」→「 Save」の順に選択してリポジトリを登録します。 NQSConfig.ini ファイルは次のようになります。
NQSConfig.ini ファイルを閉じます。
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| 10. | NQSConfig.iniファイルに対する変更をおこなったあとは、そのリポジトリをサポートしているOracle Business Intelligenceのサービスを再起動する必要があります。 A. 「 スタート」→「 すべてのプログラム」→「 管理ツール」→「 サービス」の順にクリックします。 B. スクロールしてOracle BI Serverを特定して選択します。 Restartアイコン「
Servicesウィンドウを開いたままで、Oracle BI Presentation ServerとOracle BI Java Hostサービスも起動していることを確認します(これらのサービスはOracle BI Answersで必要となります)。
Servicesウィンドウを閉じます。 |
このサブトピックでは、Oracle BI Administration ToolおよびOracle BI Answersを使用して移行結果を確認する方法について説明します。
| 1. | リポジトリが適切に構成されていることを確認するには、まず、Oracle BI Administration Toolをオンラインで開きます。 「 スタート」→「 すべてのプログラム」→「 Oracle Business Intelligence」→「 Administration」の順にクリックします。 Oracle BI Administration Toolが表示されます。 Open Onlineアイコン
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| 2. | 「 Open」をクリックします。 ビデオ・リポジトリが開きます。これにより、このリポジトリを問合せの実行に使用できることがわかります。
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| 3. | このリポジトリの使用が可能であることをより確実に検証するには、Oracle BI Answersを使用してビデオ・リポジトリに対する問合せを作成して実行してみます。 A. 「 スタート」メニューをクリックし、「 すべてのプログラム」→「 Oracle Business Intelligence」→「 Presentation Services」を選択します。 Oracle Business Intelligenceのログイン・ウィンドウが表示されます。 B. User IDフィールドに Administrator と入力し、「 Log In」をクリックします。
My Dashboardページが表示されます。
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| 4. | 「 Answers」リンクをクリックします。 Answers Startページが表示されます。
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| 5. | Answers Startページは、2つのペイン(SelectionおよびWorkspace)で構成されています。 左側のSelectionペインにはCatalogタブとDashboardタブが含まれており、これらのタブから操作するアイテムを選択します。 Presentation Catalog(Catalog)には、Oracle BI AnswersおよびOracle BI Interactive Dashboardsで作成されたコンテンツが格納されています。 コンテンツは、共有または個人のフォルダにまとめることができます。 Catalogに格納できるコンテンツのタイプには、Oracle BI Answersで作成したリクエスト、HTMLコンテンツに加え、そのほかのイメージや、ドキュメント、サイトへのリンクなどがあります。 ダッシュボードは複数の情報セクションで構成されており、各セクションに含まれるアイテムとしては、Oracle BI Answersリクエストの結果、外部Webコンテンツ、HTMLテキスト、グラフィックス、ほかのサイトへのリンク、リクエストなどの埋込みオブジェクトなどが挙げられます。 ダッシュボード・コンテンツは複数のページで構成されています。 ページは、Oracle BI Interactive Dashboardsの画面上部のタブに表示されます。
画面右側のWorkspaceペインには、実行できるアクションのリストと使用できるサブジェクト領域が表示されます。 サブジェクト領域に表示されるのは、Oracle Business Intelligenceのデータです。 各サブジェクト領域の列には、組織のビジネス領域または組織内のユーザー・グループに関する情報が表示されます。 サブジェクト領域の名前は、各領域に含まれる情報のタイプ( Marketing Contracts、Service Requests、Ordersなど)に対応しています。 列の名前も、それぞれの列に含まれる情報のタイプ(AccountやContactなど)を示します。 次のイメージのサブジェクト領域は、Oracle BI Administration Toolのサブジェクト領域と同じです。
Workspaceペインの上部に表示されている"機能リンク"からは、ほかのOracle Business Intelligenceの機能にアクセスできます。
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| 6. | 「 Business Area:Video Store Tutorial」サブジェクト領域をクリックします。
Answersワークスペース・ページが表示されます。
Answersワークスペースには、リクエストを使用するための次のタブが表示されます。
各タブには、画面上に表示される情報に加え、リクエストの作成、アクセス、および管理をサポートするボタンがあります。
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| 7. | 次のステップでは、製品販売に関する情報を提供する簡単な問合せを作成する方法を説明します。 A. 「 Products」フォルダおよび「 Sales Facts」フォルダを展開し、それぞれの列を確認します。
B. Productsフォルダの「 Product Category」をクリックし、Criteriaワークスペースに追加します。 C. Productsフォルダの「 Product Description」をクリックし、Criteriaワークスペースに追加します。 D. Sales Factsフォルダの「 Sales Sum」をクリックし、Criteriaワークスペースに追加します。 ワークスペースは次のようになります。
「 Display Results」をクリックします。 問合せが表示されます。
Oracle Discovererでは、これに対応する問合せは以下のように表示されます。
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このチュートリアルで学習した内容は、次のとおりです。
| Oracle Discoverer Administratorを使用して .eexファイルを作成する | |
Oracle Discoverer Metadata Conversion Assistantを実行してリポジトリ( .rpd)ファイルを作成する |
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| Oracle BI Administration Toolを開いて新しく作成したリポジトリを確認する | |
| リポジトリ・データの正確性とユーザビリティを確保する |
このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットが非表示になります。