Oracle WebLogic Server 10g Release 3での Oracle Coherence*Web 3.4.2の使用
第1部:インストール

このチュートリアルでは、Oracle WebLogic Server 10g Release 3に対して、Oracle Coherence*Web 3.4.2のサポートを追加する方法について説明します。

約30分

トピック

このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。

Oracle Coherence Cache Serverの起動スクリプトの作成

このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。 (警告: すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によってはレスポンス・タイムが遅くなる場合があります。)

注: 各手順に関連したスクリーンショットのみを表示する場合は、それぞれの手順にある各アイ コンの上にカーソルを置いてください。

概要

Oracle Coherence*WebはOracle Coherenceの拡張モジュールであり、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere、TomcatなどのWebアプリケーション・サーバーのHTTPセッション管理を行います。 Oracle Coherence*WebはネイティブのOracle WebLogicのセッション管理用のサービス・プロバイダ・インタフェース(SPI)としてパッケージ化されているため、Oracle WebLogic Server(Oracle WLS)へOracle Coherence*Webのサポートをわずか数ステップで追加できます。

このチュートリアルは、2部で構成されたチュートリアルの第1部であり、Oracle WLSドメインへOracle Coherence*Webをインストールする方法について説明します。 第2部では、実際にOracle Coherence*Webを使用するためにアプリケーションを設定し、2つに区分けされた実行中のドメインに対してテストを行います。

 

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Oracle Coherence*Webを使用するには、Oracle WebLogic Server 10g Release 3にパッチを適用する必要があります。 Oracle Application Serverにバンドルされている更新ユーティリティを使用することで、パッチの入手とインストールが簡単に実行できます。 サーバーの準備が整った時点で、対象のドメインのlibフォルダにライブラリをコピーし、これを共有ライブラリとしてインストールすることで、 Oracle Coherence*Webに対するサポートを追加できます。

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前提条件

このチュートリアルを始める前に次のことを確認してください。

1.

次のソフトウェアをインストールしていること。

  • Oracle Coherence 3.4.2 for Java(ダウンロードはこちら
  • Oracle WebLogic Server 10g Release 3(ダウンロードはこちら

Oracle CoherenceおよびOracle WebLogic Serverの開発環境をセットアップする方法(およびEclipse IDEの使用方法)について説明したチュートリアルが以前に提供されています。 本チュートリアルを開始する前に、以前のチュートリアルを完了してください(Oracle CoherenceおよびOracle WebLogic Serverをインストールし、本チュートリアルで必要になるOracle WebLogic Serverドメインをセットアップする方法が記載されています)。 こちらから参照できます。

希望する場所に製品をインストールできますが、このチュートリアルでは、それぞれに対応する以下の 汎用ラベルを使用しています。

  • $MIDDLEWARE_HOME: Oracle WebLogic Serverがインストールされている場所(現在のインストール・ドキュメントでは、BEA_HOMEになっています。)
  • $COHERENCE_HOME: Oracle Coherenceがインストールされている場所
  • $DOMAIN_HOME: Oracle WebLogic Serverドメインを作成する場所

 

2.

次のドキュメントを参照していること。

 

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Oracle WebLogic Serverへのパッチの適用

Oracle WebLogic Server 10g Release 3でOracle Coherence*Webを使用するには、インストールされたOracle WLSにパッチを適用する必要があります。 Oracle WebLogic ServerのインストールにはSmart Updateと呼ばれるユーティリティが含まれており、パッチの検出、ダウンロード、インストールに使用できます。 このユーティリティを使用するには、Oracle Supportのアカウントが必要です。

Oracle WebLogic Serverへのパッチの適用

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Oracle Coherenceのパッチをダウンロードし、Oracle WebLogic Server 10g Release 3へ適用するには、以下の手順に従います。

1.

スタート」→「プログラム」→「Oracle WebLogic」→「Smart Update」の順に選択して、Smart Updateユーティリティを起動します。

 

2.

ログイン画面が表示されたら、有効なOracle Support IDを使用してログインします。

: オラクルのお客様でOracle Support IDが不明な場合は、Oracle Supportへ問い合わせてください。

 

3.

Get Patches」タブをクリックし、N41Dパッチ のチェック・ボックスを選択します。 次に、「Download Selected」をクリックします。

 

4.

競合チェックで「No」を選択してから、「OK」をクリックし ます(競合チェックは、パッチをダウンロードした後で行います)。

 

5.

Manage Patches」タブをクリックしてから、ダウンロード済みのパッチの「Apply」 ボタンをクリックします。

 

6.

Oracle Support Noticeダイアログ ボックスとTesting Validationダイアログ ボックスの両方で、「OK」をクリックします。

 

7.

パッチがインストール済みとして表示されたら、Smart Updateユーティリティを終了します。

 

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Oracle WebLogic Serverドメインの作成とOracle Coherence*Webのライブラリのインストール

Oracle WebLogic Server Coherence*Web SPIは、Oracle Coherenceをインストールした$COHERENCE_HOME\libディレクトリにあるcoherence-web-spi.warファ イルに格納されています。 また、Oracle WebLogic ServerでOracle Coherence*Webの機能を有効にするには、同じディレクトリにあるcoherence.jarファ イルも必要です。

Oracle Coherenceの必要なライブラリ・リソースのコピーとデプロイ

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Oracle WebLogic Serverドメインを作成するには、以下の手順に従います。

1.

ドメイン構成ウィザードを使用してOracle WebLogic Serverドメインを作成する方法については、次のドキュメントを参照してください。

http://edocs.bea.com/common/docs103/confgwiz/index.html

 

2.

スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle WebLogic」→「WebLogic Server 10gR3」→「Tools」→「Configuration Wizard」の順に選択して、 WebLogic Domain Configuration Wizardを起動します。

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3.

Create a new WebLogic domain」を選択して、「Next」 をクリックします。

 

4.

Oracle WebLogic Serverベースのドメインを作成します(表示されたデフォル トをそのまま使用します)。 「Next」をクリックします。

 

5.

ログインに使用する資格証明を入力します。 ユーザー名にweblogicを、 パスワードにweblogicを入力します。

 

6.

Development ModeおよびJDK(Sun SDK 1.6) の選択をデフォルトのままにし、「Next」をクリックします。

 

7.

その他の変更については「No」を選択し、 「Next」をク リックします。

 

8.

ドメイン名にWLS_Aを入力し、ドメインの場所を選択したら、「Create」 をクリックしてドメインを作成します。

 

9.

完了したら、Start Admin Serverがチェックされていないことを確認し、 「Done」 をクリックします。

WLS_Aという名前の完全なOracle WebLogic Serverドメインが作成されました。 このインスタンスには、デフォルトのOracle WebLogic Serverの管理ポートとして7001が 設定されています。

 

10.

2番目のOracle WebLogic Serverドメインを作成します。

前のステップを繰り返し、2番目のドメインとしてWLS_Bを作成します。 ドメイン名以外の唯一の違いは、Customize Environment and Services Settingsダイアログ ボックスで「Yes」 を選択することです。 「Next」をクリックします。

以下の手順に従って、WLS_Bドメインの作成を完了します。

 

11.

Configure RDBMS Security Store Databaseダイアログ ボックスで、「Next」 をクリックします。

 

12.

Configure the Administration Serverダイアログ ボックスでポート番号を7201に変更したら、「Next」をクリックします。

 

13.

Create WebLogic Domain画面が表示されるまで、「Next」をクリックし続 けます。

ドメイン名をWLS_Bに変更し、WLS_Aドメインを作成した場所と同じ 場所を設定します。

Create」をクリックします。

 

14.

Done」をクリックして、ドメインを作成し、ウィザードを終了します。

 

15.

各ドメインの起動テストを実行し、第1項でインストールしたパッチがドメインに適用されていることを確認します。

起動スクリプトの$DOMAIN_HOME\WLS_A\startWebLogic.cmdを 実行してドメインを起動し、表示されるパッチを確認します。 上方向にスクロールして、画面バッファの最上部を表示したら、 次の行を探します。

<Mar 27, 2009 7:38:04 PM EDT> <Info> <Management> <BEA-141107> 
<Version: WebLogic Server Temporary Patch for CR385210 Fri Jan 16 10:54:29 IST 2009
WebLogic Server 10.3 Fri Jul 25 16:30:05 EDT 2008 1137967 >

WLS_Bドメインの起動テストも実行します。

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Oracle Coherence*Webの必要なライブラリをOracle WebLogic Serverドメインにインストールするには、以下の手順に従います。

1.

$COHERENCE_HOME\libフォルダから$DOMAIN_HOME\WLS_A\libフォルダへ、coherence-web-spi.warファ イルをコピーします。

2.

WLS_Aドメイン・サーバーが実行中であることを確認したら、次のURLを使用してWebブラウ ザからOracle WebLogic Serverの管理コンソールを開きます。

http://localhost:7001/console(資格証明としてweblogic/weblogicを使用します。)

(ドメインに指定した任意の資格証明を使用しても構いません。)


3.

Deployments」をクリックします。

 

4.

Install」ボタンをクリックし、$DOMAIN_HOME/WLS_A/libフォ ルダを参照して「coherence-web-spi.war」 を選択します。

Next」をクリックします。

 

5.

Install this deployment as a library」を選択し、「Next」 をクリックします。

 

6.

すべてデフォルトのままにし、 「Finish」をクリックします。

 

7.

デプロイメント・ステータスがActiveと表示されていることを確認します。

 

8.

重要:Log Out」リンクをクリックして、サーバーの管 理コンソールからログアウトします。

注:WLSの管理コンソールがアクティブ状態にある場合、デフォルトで構成がロックされるため、こ のログアウトは重要です。 構成がロックされている場合、以下のチュートリアルでEclipseからOracle WebLogic Serverをデプロイすることができません。

 

9. WLS_Bドメインに対して、ステップ1~8を繰り返します。 ステップ2で使用するポート番号は7201であることに注意してください。

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Oracle Coherence Cache Serverの起動スクリプトの作成

Oracle Coherenceを起動するためのデフォルト・スクリプトであるcache-server.cmdを使用した場合、 Oracle Coherence*Webに必要なライブラリが参照されません。 この項では、Oracle Coherence Cache ServerがOracle WebLogic Serverに対してHttpSessionキャッシュを処理できるように、構成を正しく変更した起動スクリプトを作成します。

Oracle Coherence Cache Serverの起動スクリプトの作成

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正しい構成のOracle Coherence*Web Cache Serverの起動スクリプトを作成するには、以下の手順に従います。

1.

$COHERENCE_HOME\binフォルダへ移動し、cache-server.cmdのコピーを作成し、web-cache-server.cmdと いう名前を付けます。

2.

テキスト・エディタでweb-cache-server.cmdを開き、以 下(太字部分)を使用して起動部分を編集します。

         java -server -Xms512m -Xmx512m -cp <Coherence installation dir>/lib/coherence.jar;
<Coherence installation dir>/lib/coherence-web-spi.war
-Dtangosol.coherence.management.remote=true
-Dtangosol.coherence.cacheconfig=WEB-INF/classes/session-cache-config.xml

-Dtangosol.coherence.session.localstorage=true com.tangosol.net.DefaultCacheServer

<Coherence installation dir>は、 Oracle Coherenceがインストールされている場所のパスです。)


3.

web-cache-server.cmdスクリプトを実行して Oracle Coherence Cache Serverを起動し、正しく起動されたことを確認します。

 

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このレッスンで学習した内容は次のとおりです。

Oracle Coherence*Webに必要なパッチの検出とOracle WebLogic Serverへの適用

ここまでで、Oracle WebLogic Server上で実行されるアプリケーションに対して、Oracle Coherence*Webがスケーラブルな外部Webセッション・キャッシュとして機能するために必要なライブラリのインストールが完了しました。 しかし、これですべてのアプリケーションに自動的に対応できるわけではありません。 Oracle Coherence*Webキャッシュは、Oracle WebLogic Serverのネイティブ・セッション・システムに取って代わるものではないため、アプリケーション側で専用の構成を行う必要があります。また、構成には 複数のモデルが存在します。

このチュートリアルの第2部では、Oracle Coherence*Webを使用してセッション・データをキャッシュするアプリケーションを簡単に開発、構成、デプロイ、およびテストする方法について 説明しています。

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Oracle Coherence*Webの詳細については、下記のWebサイトを参照してください。

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