Fusion Analyticsの機能に関する詳細

追加データ・ソースによる分析の拡張

どの組織にも固有のデータ・ニーズがあり、Oracle Cloud Applicationsにあるデータ・ソース以外にも、複数のデータ・ソースからの分析が必要となります。Oracle Fusion Analyticsは、セルフサービスの方法から、よりガバナンスが効き、キュレーションされたアプローチまで、このようなデータを取得するさまざまな方法を提供します。

さまざまな方法で新たなデータ・ソースを追加

Oracle Fusion Analyticsは、データ・ソースを追加して拡張するために以下の方法を提供します。

1.Oracle Cloud Applicationの記述フレックスフィールド拡張は、自動的にOracle Fusion Analyticsデータ・モデルまで拡張されます。

2.Fusion Analyticsのデータ拡張コネクター*または任意のデータ統合ツールを使用して、外部データをOracle Cloud Applicationsのデータと同じデータ・モデルにロードします。Fusion Analyticsの拡張フレームワークを使用して、セマンティック・モデルをカスタマイズします。

3.Oracle Analytics Cloudプラットフォームのセルフサービス機能の活用により、ネイティブなコネクターまたはデータ・ファイルを介して外部データ・ソースと接続します。


*サポートされるデータ・ソースについては、製品ドキュメントをご覧ください。

外部データのデータ・モデルへのロード

デフォルトのデータモデルとセマンティックモデルは、Oracle Fusion Analyticsのアップグレード全体にわたり拡張および保持が可能です。

図1: Fusion Analyticsのデフォルトおよび拡張性アーキテクチャ

Fusion Analyticsのデータ拡張コネクターを使用して追加のデータ・ソースをロードします。

Fusion Analyticsは、サポートされているデータ・ソース(Salesforce、Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、Shopify)をOracle Cloud Applicationデータと同じデータ・リポジトリに抽出およびロードするためのデータ拡張コネクターを提供します。

サポートされるデータ・ソースについては、製品ドキュメントをご覧ください。

図2: マネージド・データ・パイプライン機能

データ・モデルの拡張

Oracle Cloud Applicationsデータ向けのデフォルトのデータ・モデル(スター・スキーマ)は読み取り専用で、デフォルトのKPIや分析が壊れることがなく、同じ組み込みのOracle Autonomous Data Warehouseサービス内のカスタムで構築されたデータベース・スキーマに外部データ・ソースを追加することで、データ・モデルを簡単に拡張することができます。Fusion Analyticsは、Oracle Data Integration、あらゆるサードパーティ・ツール、プレーンSQLといった、データをロードするためのあらゆるデータ移行ツールをサポートしています。

セマンティック・モデルの拡張

セマンティック・モデルは、シンプルでウィザードドリブンなインターフェースを使用して拡張することができ、マルチユーザーによる開発および公開プロセスをサポートします。以下のカスタマイズをご利用いただけます。

  • 既存のサブジェクト・エリアへのディメンジョンの追加
  • 既存のサブジェクト・エリアへのファクト表の追加
  • 既存のサブジェクト・エリアにおけるディメンション表への階層の追加
  • 分析に含めることができるセッション変数の追加
  • 別のデータ・ソースからの追加属性によるディメンジョンの拡張
  • 既存のサブジェクト・エリアへの派生列の追加
  • サブジェクト・エリアの作成
  • サブジェクト・エリアの変更
図3:セマンティック・モデルの拡張機能

すべてのセマンティック・モデルの変更は、テストから本番への、バージョン管理された公開プロセスに従います。データ・エンジニア/ITは、提供されたテスト環境で拡張性とテストのタスクを実行できます。変更の準備ができたら、本番環境に公開することができます。すべてのカスタマイズは、Oracle Fusion Analyticsのアップグレードやパッチ適用全体にわたり保持されます。

データ・ソースおよびファイルとの接続

セルフサービスで分析にデータ・ソースを追加するには、さまざまな方法があります。

ネイティブコネクター

Oracle Fusion Analyticsは、Oracle Autonomous Database、Oracle Fusion Cloud EPM、Google Big Query、Salesforce、Snowflakeなど、さまざまなソースへの50以上のネイティブなコネクターをサポートしています。また、どのJava Database Connectivity(JDBC)ベースのデータ・ソースにも接続できます。Oracle Cloud Applicationsコネクターを使用して、Oracle Cloud Applicationsからのリアルタイム・データを取得します。

図4:ネイティブなセルフサービス・コネクターの例

個人およびサードパーティのデータセットとファイル

スプレッドシートやカンマ区切り値(CSV)ファイルなどの個人データセットをアップロードします。これらのデータセットは単独で分析、またはOracle Cloud Applicationデータのデフォルトのサブジェクト・エリアと組み合わせて分析できます。

図5:データ準備中にアップロードされたスプレッドシートの例

セルフサービスによるデータ準備と変換

セルフサービス・データフローのコード不要な機能により、分析に必要なすべてのラストマイルのデータ準備と強化タスクを実行します。クラウド、オンプレミス、個人データの抽出など、複数のデータ・ソースをクラウド上の統合的なデータ・セットに接続します。結果は、組み込みのOracle Autonomous Data Warehouse、Oracle Analyticsストレージ、接続されたRDBMS、またはOracle Essbaseに保存できます。

図6:セルフサービスによるデータ準備の例