Container Instancesは、Kubernetesなどのコンテナ・オーケストレーション・プラットフォームを必要としない分離されたコンテナの操作に最適です。API、Webアプリケーション、CI/CDジョブ、自動化タスク、データやメディアの処理、DevTest環境やテスト環境などのユースケースに適しています。ただし、コンテナ・オーケストレーション・プラットフォームに置き換わることはできません。コンテナ・オーケストレーションが必要なユースケースには、OKEを使用します。
Container Instancesでコンテナを実行する場合、VMやサーバーを自分でプロビジョニングおよび管理する必要はありません。コンテナ・イメージを指定し、構成をローンチして、コンテナ・インスタンスでコンテナを実行できます。OCIは、コンテナの実行に必要な基礎となるコンピュートを管理します。仮想マシンでコンテナを実行する場合は、サーバーの管理と、仮想マシンでのコンテナ・ランタイムのインストールおよび保守を担います。
OCI Container Instancesでは、コンテナ・インスタンスによって使用されたインフラストラクチャ・リソースに対してのみ料金が発生します。コンテナ・インスタンスに割り当てられたCPUおよびメモリー・リソースの価格は、 選択したシェイプのOCI Compute Instancesの価格と同じです。コンテナ・インスタンスの使用には追加料金はかかりません。OCPU時間およびギガバイト(メモリー)時間の一部が消費されると、最低料金として1分間分が請求され、使用量は秒単位で集計されます。各コンテナ・インスタンスには、追加料金なしのデフォルトで15 GBのエフェメラル・ストレージがあります。詳細については、ontainer Instancesの価格ページをご参照ください。
コンテナ・インスタンスを作成する際、基礎となるコンピュート・シェイプを選択して、シェイプによって提供される最コアおよびメモリー・リソースまで割り当てることができます。通常のコアの上限は、x86(AMD)シェイプでは8コア、Arm(Ampere)シェイプでは16コアです。負荷の高いワークロードには、より多くのコアを割り当てることができます。たとえば、AMD E4Flexシェイプを選択した場合、最大64コア(128 vCPU)および1,024 GBのメモリをコンテナ・インスタンスに割り当てることができます。拡張されたコアのあるコンテナ・インスタンスは、拡張コアのないコンテナ・インスタンスよりも作成に時間がかかることがあります。
はい。コンテナ・インスタンスの作成時に、1つ以上のコンテナとコンテナ・イメージを指定することが可能です。オプションとして、コンテナごとに環境変数、リソース制限、起動オプションなどを指定することができます。
通常、コンテナ・インスタンスは単一のアプリケーションを実行します。ただし、アプリケーション・コンテナには、ロギング・サイドカーやデータベース・コンテナなどのサポート・コンテナが要件となる場合があります。1つのコンテナ・インスタンスで、同じアプリケーションの複数のコンテナを実行することを選択できます。同じコンテナ・インスタンスで実行されるコンテナは、CPU/メモリー・リソース、ローカル・ネットワークおよびエフェメラル・ストレージを共有します。CPU/メモリー・リソース制限をコンテナ・レベルで適用して、コンテナごとのリソース消費量を制限できます。
OCI Container Registryなど、Open Container Initiativeに準拠したコンテナ・レジストリをサポートしています。
はい。Armベースのプロセッサを使用することで、現在のワークロードをより安価に実行し、優れた経済性とパフォーマンスで新しいアプリケーションを構築することができます。OCI Container Instancesを使用することで、Armベースのプロセッサ上でコンテナ化されたアプリケーションを実行できます。これは、コンテナ・インスタンスをセットアップする際にCI.Standard.A1.FlexなどのAmpereシェイプを選択することやアプリケーションにArm互換またはマルチアーキテクチャのコンテナ・イメージを使用することで実現できます。また、Ampere A1 Flexシェイプでは、3,000 OCPU時間と18,000 GB時間の無料ティアもご利用いただけます。このFree Tierの利用は、ベアメタル、VM、コンテナ・インスタンス全体にまたがって共有されます。
各コンテナ・インスタンスには、デフォルトで15 GBのエフェメラル・ストレージがあります。これは、コンテナ・イメージの保存や、各コンテナのルート・オーバーレイ・ファイル・システムのバックアップなど、さまざまな目的で使用されます。コンテナ・インスタンスあたりのコンテナ・イメージのサイズが7.5 GBを超える場合、コンテナ・インスタンスの作成は失敗する可能性があります。コンテナ・インスタンスのライフサイクルとは無関係に永続化する必要があるアプリケーション・データの保存には、外部データベースを使用することを推奨します。今後、OCI Block StorageとOCI File Storageに永続ボリュームをアタッチするオプションが提供される予定です。
コンテナ・インスタンスは、そのインスタンス内のすべてのコンテナが停止し、再起動ポリシーが有効になっていない場合、すぐに非アクティブになります。つまり、CI/CDパイプライン、クラウド運用の自動化タスク、データおよびメディア処理などのエフェメラルなワークロードに使用されるコンテナ・インスタンスは、ワークロードが実行されると停止します。お客様は、ジョブの実行期間中のみ支払いが必要です。
Webアプリケーションに使用されるような常時稼働が必要なコンテナ・インスタンスに対しては、再起動ポリシーを設定することができます。これにより、障害発生時にコンテナ・インスタンス内のコンテナを再起動し、アプリケーションが常に稼働している状態を確保できます。このようなアプリケーションの高可用性を実現するには、あるリージョン内の2つの可用性ドメインまたはフォルト・ドメインにまたがって複数のコンテナ・インスタンスを作成することを推奨します。