Oracle Health Checksを使用すると、世界中にある一連のバンテージ・ポイントから、公開サービスの可用性とパフォーマンスを監視する機能をOracle Cloud Infrastructureに追加できます。Health Checksでは、Oracle Cloud内およびハイブリッド・インフラストラクチャ全体でホストされているすべてのサービスに対して外部監視とアラートを定義できます。また、Health Checksは、DNS Traffic Managementサービスの背後で基盤となる障害検出を提供しています。
Oracle Cloud Infrastructureで実行するようにサービスを構成したら、それらを監視およびテストすることが重要です。それらを監視およびテストすることは、CPU消費量が目的に適していること、また処理しているデータに十分なストレージが利用可能であることを確認するのに役立ちます。また、ターゲット市場のユーザーが確実にサービスを利用できるようにすることができます。Oracle Health Checksは、ホストされているWebサイト、API、または外部に接続されているロード・バランサなど、公開サービスの可用性とパフォーマンスを監視し、ユーザーにアラートおよび通知を送信します。Oracle Health Checksにより、ユーザーは顧客に影響を与える可用性に関する問題をすぐに知ることができるようになります。
Health Checksはサービスの可用性に関する障害を検出する基盤となるメカニズムを提供し、DNS Traffic Managementはその情報を使用してトラフィック・ステアリングをインテリジェントに決定します。簡単な構成の場合は、新しいDNS Traffic Managementワークフローの一部としてHealth Checksを作成できます。より柔軟で高度な構成オプションを利用する場合は、Health Checksを個別に作成することもできます。
Health Checksは、Webページおよびアプリケーション向けのHTTPおよびHTTPSテスト、またパブリックIPアドレス向けのTCPおよびICMP PINGテストを提供しています。
Oracle Cloud Infrastructureのバンテージ・ポイントは世界中に置かれており、それらによりユーザーはOracle Cloud Infrastructureがホストするサービスに対してテストを実行することができます。バンテージ・ポイントを使用することで、さまざまな場所からテストを実行することができます。オラクルでは、関連するポートを承認できるように、バンテージ・ポイントに関連付けられたIPアドレスを提供しています。
その答えは「はい」です。オラクルでは、REST APIを介して承認できるように、バンテージ・ポイントIPアドレスのリストを提供しています。
いいえ。現時点で、オラクルは、プライベートIPアドレスの監視をサポートしていません。
監視できるのは、パブリック・インターネット上で利用可能な、一般に公開されているIPアドレスとFQDNのみです。オラクルは、プライベートFastConnectリンクを監視することはできません。
現時点で、オンデマンド・テストは、APIを介してのみ提供されており、UIを介して提供されていません。将来のリリースの一部として、UIを介してオンデマンド・テストを完全に統合する予定です。現時点では、Internet Intelligenceトラブルシューティング・ツールを利用して、ICMP対応のエンドポイントに対してオンデマンドICMPテストを実行することをお勧めします。
その答えは「はい」です。各ユーザーは、基本テスト500個とプレミアム・テスト500個を含む、合計で最大1000個のエンドポイント・テストを構成できます。
これらのデータはオラクルのテレメトリ・サービスに統合されており、それらのデータをプログラムで構成および取得することができる完全なREST APIも提供されています。
テレメトリ・サービスおよびREST APIを介して、最大90日間の履歴データを利用できます。
いいえ。データは、90日後に自動的に削除されます。
オラクルのロードマップには、次のものが含まれています。
テストの頻度は、タイムアウト値に依存します。テストの重複を回避するため、またユーザーが再構築できないほど結果のメトリックが複雑にならないようにするため、タイムアウトよりも高い頻度を選択できないようになっています。タイムアウト値を小さくすると、より高い頻度のテストを選択できるようになります。
現時点では、Health Checks履歴セクションをUIで自動的に更新させることはできません。このことは、オラクルのロードマップに含まれており、将来のリリースで更新される予定となっています。現時点では、ブラウザでページを手動で更新することをお勧めします。
この現象は、監視対象のWebサイトがHTTPリダイレクトを使用している場合に発生する可能性があります。ターゲットFQDNが「2xx成功」の範囲外のHTTPステータス・コードで応答しています。リダイレクトを追跡する機能がHealth Checksロードマップに含まれています。この機能により、ユーザーは任意のHTTPステータス・コードを正常性チェックの成功基準として定義できるようになります。