OCI Workflowには、エラー処理、タイムアウト、再試行ロジック、条件ベースの分岐、ループおよび並列計算などのプリミティブがあります。これにより、プリミティブの基本セットに依拠することができ、アプリケーション・コードでこれらのプリミティブを実装する必要がなくなります。
OCI Workflowは、実行中にワークフローの状態を維持します。ユーザー側で複雑な状態管理システムをソリューションに組み込む必要はありません。ある状態の出力が、自動的に次の状態への入力になります。
OCI Workflowには、再試行およびエラー処理のためのフロー制御が組み込まれています。デフォルト・エラーまたはカスタム・エラーを捕捉し、エラーの処理方法に関するロジックを指定できます。エラー応答の一部として、再試行の動作を指定したり、ワークフローを終了させたり、カスタマイズされたエラー処理ロジックのためにワークフロー内の別の状態に遷移したりできます。
ビジュアル・デザイナを使用すると、ワークフローの構築やビジュアル化に容易にアクセスできます。ワークフローは、ビジュアル・デザイナでフローチャートの一連のステップを作るようにして迅速に作成できます。可観測性が統合されたビジュアル・インタフェースにより、コンセプトを簡単に確認できます。
OCI WorkflowはOCIサービスとネイティブに統合されているため、統合コードを記述するのではなく、コンピュート、ネットワーキング、ストレージなどの複数のOCIサービスにわたるワークフローのオーケストレーションに集中できます。
OCI Workflowは、JSON問合せ言語(JMESPath)式を使用したJSONフィルタリングのネイティブ・サポートを提供します。これにより、ステップ間を移動するワークフロー実行のフィルタリングや変更を行えます。
OCI Workflowを使用すると、コンソールベースのデザイナを使用して、すべてのワークフロー実行の詳細を表示できます。このデザイナを使用することで、入力および出力状態を含む各ステップの詳細なログを確認できます。過去のすべての詳細実行履歴を閲覧できます。
OCI Workflowでは、crontab構文を使用してスケジュールに基づくトリガーを設定できます。
OCI Workflowの定義には、最新バージョンとライブ・バージョンの概念があります。ユーザーが新しいバージョンを作成しても、現在実行中のワークフロー実行が影響を受けることがありません。これにより、開発者はバージョンを本番環境に昇格させる前に変更をテストできます。
OCI Workflowでは、あるワークフローで別のワークフローをコールできます。これにより、ユーザーは、組織全体で共有可能な一連のベスト・プラクティス・ワークフローを作成でき、より大きなワークフローの作成に利用できます。