日本オラクル特集記事

Uberを真似るAmazon:
変化に順応するディスラプター

Bob Evans

 

約30年前、Digital Equipment Corporation(DEC)という名の革新的で成長著しいコンピュータ・メーカーが、IBMの牙城を崩す寸前まで追い込んでいた。低価格ながらもパワフルな“ミニコンピュータ”というイノベーションで、IBMのメインフレーム・ビジネスから相当な規模の売上を奪い取っていた。

パラダイムシフトは明らかで、守旧派であるIBMの地位は脅かされ、DECが業界の新たな先導者として絶対的な地位を確立しようとしていた。

しかし、フレッシュな思考で長年続いたコンピュータ業界の秩序をひっくり返せたのはほんの数年、DECのリーダーには固定観念が定着し、パーソナル・コンピュータ(PC)を取るに足らない玩具として無視し、自らの終わりの引き金を引いてしまった。ほんの数年後、まさに先見の明でIBMの牙城を揺さぶったDEC自身がCompaqに買収された。そう、PCカンパニーのCompaqに・・・。

世の中をあっと言わせたイノベーターが、底なし沼から抜け出せない毛深いマンモスのように変異してしまうのはなぜだろうか。目を閉ざし、視野を狭め、現実を凝視しない理由は何なのか。

そうした考えを抱きながら、Wall Street Journalが2015年6月16日に発行した記事 “Amazon’s Next Delivery Drone: You“(Amazonが次に投入する配達ドローンは:あなたです)を興味深く読んだ。この記事は、「米国シアトルに本社を置く小売業者であるAmazonが、あるモバイル・アプリを開発中だ。それはUPSのような配達業者ではなく一般の人に料金を支払い、どこかの目的地に行く途中に荷物を配達してもらうという仕組みだ」、と紹介している。

15年前に社名が動詞として使われ持てはやされた会社が(例えば、「外に出なきゃダメ、Amazon化しちゃうよ」)、いまとなってはUberが提唱している斬新なアイデアを活用しようとしている。同紙の言葉を借りるのならば、宅配ビジネスの“ラスト・ワンマイル”を“一般人”が務めようとしているのだ。

人類史上、一般人(ここでは普通すぎることはしない人々という意味で)が共鳴・共存することが大きなテーマである。一方で、学んだことを教訓として心に留めて置くのは難しいのも現実だ。興味深いことに、ビジネス史上、またはテクノロジー業界史上、ディスラプターが、ディスラプト(破壊される)されることも頻繁にあることなのだ。

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
http://www.forbes.com/sites/oracle/2015/06/29/amazon-apes-uber-the-disruptor-adapts/