日本オラクル特集記事

AT&Tがオラクルのクラウド利用で「歴史的」合意

オラクル・コーポレーション
ロブ・プレストン

AT&Tは、数千におよぶ既存のオラクルのデータベースと付随するアプリケーションのワークロードをOracle Cloudへと移行する ―― オラクルがクラウドで提供するプラットフォーム、インフラストラクチャ、ソフトウェアを利用する長期契約の一部として公表した。

AT&Tのようなグローバル通信事業者の広範なサービスを支えるデータベースとアプリケーションには、膨大なペタバイト級のデータが含まれている。

この契約の一環として、AT&TはOracle Field Service Cloud Service(OFSC)を導入し、同社の現場技術者70,000人以上のスケジュールと派遣管理の最適化に活用する。自社の機械学習とビッグデータの機能にOFSCを連携させることで、現場技術者の生産性向上、業務着手から完了までの正確な時間配分を管理できると見込んでいる。

オラクル CEOのマーク・ハードが5月4日に開催したプレスイベントでの発言によると、契約の一環としてAT&Tが実装するさまざまなオラクルのクラウド・アプリケーションのうち、OFSCが最初のサービスとなる。

「これは歴史的な合意です。Oracle Cloudにより、AT&Tが保有する技術資産のすべての階層において、オラクルのテクノロジーをより効率的に活用できるようになります。この合意には、膨大なオラクルのデータベースの移行、すなわち高いコスト効果を発揮するExadata as a ServiceなどのOracle Cloud Platformを活用することも含まれています。」

AT&Tは同社のNetwork 3.0 Indigoプログラムの元、通信および有料テレビ業界におけるグローバル広域ネットワークを仮想化しソフトウェア管理することで新サービスの投入と顧客のニーズを迅速に対応できるようになる。AT&Tの目標では、コアネットワークを2017年までに55%、2020年には75%の仮想化を目指している。

AT&T テクノロジー&オペレーションのチーフ・ストラテジ・オフィサー 兼 グループ・プレジデントのジョン・ドノバン氏は「すべては顧客にとってシームレスで直感的なネットワークサービスの体験を実現するためです。オラクルと協業することで、ネットワークの刷新とクラウドへの移行を加速し、その結果、効率、パフォーマンス、コスト削減を改善できることに加え、顧客サービス全体の向上にもつながります」と述べている。

企業が「自律走行ソフトウェア」を求める理由

現在、あらゆる企業が抱える大きな課題の一つに、オンプレミスで稼働しているデータベース、ミドルウェアなどのプラットフォーム製品を、専任の担当者がインストールし、構成・設定し、定期的にパッチをあて続けていることだと、オラクルのプレジデントであるトーマンス・クリアンは指摘する。

データベースやアプリケーションのワークロードをオラクルのパブリッククラウド上に、またはOracle Cloud at Customerとして提供される、あたかも自社内でクラウドを利用し、管理はオラクルが行うサービスに移行することで、企業はITが生み出す負担を軽減できるだけでなく、コアとなる事業へよりフォーカスできるようになる。

クリアンはこの事象を自律走行車のトレンドに例え、オラクルのPlatform as a Serviceを「自律走行ソフトウェア」と表現していた。すなわち、顧客のアプリケーションの容量が増減したとしても、車の修理工に頼らず必要に応じて、プラットフォームを安定稼働させることができるようになるということだ。

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
https://www.forbes.com/sites/oracle/2017/05/05/att-taps-oracle-cloud-services-in-historic-agreement/