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日本オラクル特集記事

キーパーソンが語るOracle Autonomous Databaseの価値と未来

 2018年12月3日、オラクル・コーポレーションのデータベース・サーバー技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのアンドリュー・メンデルソンが来日し、「Oracle Autonomous Database」の最新動向について語る記者説明会を開催した。その模様をレポートする。

オラクル・コーポレーション データベース・サーバー技術担当
エグゼクティブ・バイスプレジデント
アンドリュー・メンデルソン

 記者説明会の冒頭、メンデルソンはクラウド市場の全体について「エンタープライズクラウド市場で成熟しているのはSaaSで、多くの企業で活発に使われています。IaaSもほぼ成熟しつつあり、多くのベンダーがしのぎを削っている状況です」と説明した。その上で「新しい領域はデータベース、あるいはデータマネジメントをクラウド上で行うサービスで、これは立ち上がったばかりのマーケットです」と話し、次のように続けた。

「ビジネスの中核にあるのはデータであるため、クラウドを選定する際にはデータを中心に考えなければならないと私たちは考えています。ビジネスがデータドリブンに行われるようになったためです」

 このように話した上でメンデルソンが説明したのは、自律型データベースである「Oracle Autonomous Database」の特長だ。

「現在はデータベースを運用するために人手が必要です。サーバーやストレージ、ネットワークといったものを管理しなければならないほか、データベースを適切に運用するにはDBAの存在も欠かせません。そこで私たちが目標としたのは、人手がかかる管理作業を自律型にする、自己稼働できるようにするということです。これがOracle Autonomous Databaseのもっとも大きな特徴であり、人手をかけずにデータベースや下位レイヤーにあるインフラストラクチャを稼働させることができます」

 さらにデータベースの運用においては、当然ながらデータの保護や安定稼働に向けた配慮も欠かせない。こうした点について、メンデルソンは「セキュリティおよび高可用性のベストプラクティスをクラウドへ展開している」と説明し、これもオラクルのクラウドサービスの特長だとした。

 こうした特長が生み出すメリットとして挙げられたのは、コスト削減とリスクの低減だ。

「自律的なデータベースの要素として必要になるのは『自己稼働』と『自己保護』、そして『自己修復』です。サーバーやデータベースの管理が不要になり、チューニングも必要がない自己稼働により、まず人件費が削減できます。そしてパッチの適用や暗号化を自動化する自己保護によってリスクを低減します。我々がクラウドで提供するデータベースは、パッチ適用も含めてダウンタイムは月に2.5分未満であり、サーバーダウンなどのリスクも軽減することが可能です」

「30年間の技術の蓄積が自律化を可能にした」

 このように大きなメリットを提供するOracle Autonomous Databaseだが、自律的にデータベースを運用できる仕組みは容易に実現できるものではないとメンデルソンは語る。その具体例として示したのは、インフラ面におけるオラクルの優位性だ。

「クラウド上で提供するOracle Autonomous Databaseのインフラには、『Oracle Exadata Database Machine』の技術を使っています。このExadataには数多くの自動化機能が組み込まれており、これをクラウドに移行させることで他社のサービスとの差別化が図れているほか、もっともパフォーマンスおよび信頼性が高いサービスにできたというわけです」

 データベースソフトウェアそのものにおいても、それぞれのバージョンにおいて自動化のための機能を積極的に投入してきたとする。そして「我々は30年間ずっとデータベースを改善することにより、リーダーとしてデータマネジメントの分野を牽引してきたのです。このような多様な自動化のための機能は、ほかのクラウドサービスにはありません」と自信を見せた。

 機械学習の活用も自律型データベースを実現した大きなポイントとなっている。具体的にはサーバーやストレージ、スイッチの故障や不調の検出とリカバリ、データベースのハングの管理や異常検知、さらにはクエリの最適化や自動索引などといった領域で機械学習のテクノロジーが活かされている。

自律型データベースとして提供される2つのクラウドサービス

 このようなテクノロジーを組み込んだクラウドサービスとしてリリースされたのが、「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Autonomous Transaction Processing」だ。

 それぞれのサービスは異なるワークロードを想定している。まずOracle Autonomous Data Warehouseはデータ分析ワークロードに最適化されており、データマート/データウェアハウスを使ってビジネス分析、機械学習などの用途で利用するデータサイエンティスト向けのサンドボックス、そしてすべてのデータを蓄積するデータレイクといった用途だ。

 Oracle Autonomous Data Warehouseを導入し、大きな成果を収めているのがプロスポーツ・リーグやチームに対してデータ分析サービスを提供している、アメリカのQLX.COMだ。同社はデータ分析基盤にOracle Autonomous Data Warehouseを採用したことで、データロードが4倍も高速化されたことで迅速な顧客の志向分析が可能になったほか、機械学習によるシーズン・チケットの更新顧客層の予測などを実現した。これにより、顧客の個人消費の50%向上が実現したとする。

 また、日本市場でOracle Autonomous Data Warehouseの導入を検討されている企業もあると、メンデルソンは明かした。

「Oracle Autonomous Data Warehouseにとって日本は極めて大きな市場であり、実際に数多くのお客さまが導入を検討し、テストを実施しています。近い将来、日本の成功事例を発表できると考えており、私自身もわくわくしています」

 一方、Oracle Autonomous Transaction Processingは、トランザクション処理と混合ワークロードに最適化したサービスだ。ミッションクリティカルアプリケーションのデータベースとしての利用のほか、トランザクションとデータ分析の双方で利用する混合ワークロード、さらにはアプリケーション開発の基盤などとしての利用が想定されている。

 メンデルソンは「競合はアナリティクスに対応できるもの、あるいはトランザクションに対応可能なデータベースしかなく、このような混合ワークロードには対応できません」と説明し、Oracle Autonomous Transaction Processingの優位性を強調した。

Oracle Autonomous Databaseのロードマップ

 それぞれのサービスにおける今後の拡充についても説明が行われた。まずOracle Autonomous Data Warehouseについて「今後さらなる自動化を推し進めていきます。具体的には、データウェアハウスにおいて欠かせない処理であるローリング・ウィンドウの自動化を検討しているほか、プロセッサーのスケールアップ/ダウンをお客さまが簡単にできるようにしていきます」と説明した。

 Oracle Autonomous Transaction Processingでは、ほかのユーザーとリソースを共有しない、専用のExadataのコンピュート/ストレージ/RDMAファブリックを使ったサービスを追加する予定だとする。さらにユーザー企業のデータセンター内でクラウドサービスを利用できる「Cloud at Customer」のサポートも追加される。

 こうしてOracle Autonomous Databaseのメリットや今後の展開について説明したメンデルソンは、「データは企業にとっても、そのお客さまにとっても極めて重要なものです。そのデータの活用において、Oracle Autonomous Databaseがどのようなベネフィットをもたらすのかについてご理解いただきたいと考えています」と話し、データドリブンなビジネスに貢献するクラウドサービスがOracle Autonomous Databaseであるとした。

そして最後に「私たちのミッションは世界中のデータを管理および保護し、価値をもたらすことです。その実現において、Oracle Autonomous Databaseは大きく貢献してくれると期待しています」と述べ、記者説明会を締めくくった。

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