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日本オラクル特集記事

ジェンダーダイバーシティを考える、国際女性デーイベントを開催

昨今注目を集める3月8日の「国際女性デー」。 1904年3月8日に、ニューヨークで婦人参政権を求めるデモが行われたのをキッカケに制定された記念日を祝うため、オラクルでは女性の活躍推進を支援するOracle Women’s Leadership(OWL)のメンバーを中心に、毎年各国でイベントを開催している。


(写真:日本オラクル)

今年、日本オラクルでは「社員がお互いの考えを共有・尊重し、より良い人生と会社を紡いでいく」という想いを込め、“Balance for Better”をテーマに開催。ゲストスピーカーに辻和美さん(ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社執行役員)を迎え、組織におけるジェンダーダイバーシティの重要性と、女性が満足のいくキャリア形成をするために必要なことを講演。後半は、経験豊かな社員から、それぞれが抱える悩みについて助言をもらえる「スピードメンタリング」が行われた。

なぜ、ジェンダーダイバーシティが重要なのか?

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 執行役員 辻 和美さん
(写真:日本オラクル)

辻さんが勤めるブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、がん免疫療法のパイオニアとして、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑教授が開発に貢献した「オプジーボ」で注目された、製薬会社である。同社は、イノベーションをコアバリューとしているため、独自のカルチャーを築くためにジェンダーダイバーシティを大切にしているという。
「優れた戦略やプロセスがあっても、簡単にコピー&ペーストできてしまう時代です。一方で、そこで働く人たちやカルチャーは、簡単にコピー&ペーストができません。そこで大切な柱となるのが、ジェンダーダイバーシティです」

女性役員の比率が高い企業は、高いパフォーマンスを発揮しているという調査結果を紹介し、「これは女性が優秀だからという意味ではなく、まさにジェンダーダイバーシティの結果です。異なった考えやカルチャーを持つ人々のアイディアが集結することにより、大きな力を発揮できるのです」と語った。

日本は少子高齢化が進み、すでに人手不足が深刻化している業種では、外国人労働者の受け入れが始まっている。女性の労働参加率の向上が、GDP(国内総生産)の引き上げには大切なことであるとしつつ、女性を単なる労働力として位置づけるのではなく“女性が参加することの意義”を訴えた。

脳科学の観点からも、ジェンダーダイバーシティを考える

なぜ、ジェンダーダイバーシティが重要なのか?
辻さんはその理由を、男女の脳では神経回路の連携に違いがあるとする、ペンシルベニア大学の研究結果を用いて、脳科学の観点からも説明した。

男性脳は、右脳左脳の機能を徹底して使い分ける《俯瞰力》があり、女性脳は、右脳左脳を頻繁に連携させる《臨機応変力》が備わっているという。
また、感性アナリスト・黒川伊保子氏の著書から引用した、男性脳と女性脳の対話のスタイルの違いについても紹介した。男性脳は結論から考える《ゴール指向問題解決型》であり、女性脳はプロセスを大切にする《プロセス指向共感型》であるとされている。素早く問題点を見つけ出し、解決法を提案する男性脳に対し、女性脳は、出来事の経緯を話していくことで問題解決ができる。

「仕事に向き合うタフさにおいても、男性脳は集中力と瞬発力があり、女性脳は変化に強いといった違いがあります。違った角度でモノを見て対応できる人たちが集まれば、必ず組織は強くなると思います」
辻さんは、どちらが良い悪いではなく、男性脳と女性脳が混在することが大切であると語り、組織におけるジェンダーダイバーシティは、脳科学の観点からも有要であることを伝えた。

女性が活躍していくために“常識”からの脱却を

講演に真剣に耳を傾ける参加者たち
(写真:日本オラクル)

スピーチの後半では、「満足のいくキャリアを作るためのレシピとは?」と題し、キャリアウーマンとしての自らの経験が語られた。 辻さんは、病院へ医薬品の導入を勧めるMR(医薬情報担当者)としてキャリアをスタート。今では900名ほどいる部隊を束ねる執行役員として活躍している。入社当時配属された香川県では、全メーカーを含めても女性MRが2名しかいなかったという中で、独自のキャリアを築き上げてきた。

「20代は、仕事にやりがいを感じていたものの、組織や社会に対して息苦しさを感じていました」と言い、その原因が何なのかを見出せない中、30代を目前にしてMBAを取得するために渡米することを決断したという。
アメリカで多様なカルチャーを持つ人たちと触れ合い、自分を苦しめていたのは、女性らしさや上司らしさといった、誰かが決めた価値観の中で生きていたことであり、そこには“自分”がないことに気づいた辻さん。
「そこに気づいてから、自分らしくあろうと心に決めました。すると、すごく自由になれた気がしたんです」と、自分に変化をもたらした出来事を語った。

自分の心に正直に、勇気を持って一歩踏み出すこと

スピードメンタリングの模様。写真左が日本オラクル所属車いすテニス選手 堂森佳南子さん
(写真:日本オラクル)

90歳以上の方に、人生で後悔していることを聞いた調査結果によると、「冒険やチャレンジをしなかったこと」という回答が、8割以上に及んだことを例に挙げ、「一日一日、ひとつひとつを全身全霊で取り組んでいれば、たとえ結果が上手くいかなかったとしても清々しい気持ちになれます。チャレンジすることが大切です」と、渡米した自身の経験を交えて振り返る。

辻さんのモットーは、Impossible?を、I'm possible!(不可能を可能にすること)。

「不可能か可能かを決めているのは、結局は自分の心だと思います。できないと思ったときと、できると思ったときに考えることは、まったく違いますよね? その後の一歩が大きく違ってきます。英会話もままならないのにアメリカに渡った自分を、今でも勇気があったなと思います。自分ができると思った瞬間に、すべては変わるんです。自分を信じて、一歩前へと進んでほしいと思います」と、目を輝かせながら最後のメッセージを送った。

部署やキャリアの垣根を超えて

7つのテーブルに分かれて、日本オラクルの管理職がメンターを務め、スピードメンタリングを実施
(写真:日本オラクル)

イベントの後半はグループに分かれ、女性社員たちが抱えるキャリアやワークライフバランスの悩みについて、メンターとなる社員に相談できる「スピードメンタリング」を実施。入社したての社員やベテラン社員、そして部署の垣根を超え、なごやかな雰囲気の中で進められた。グループごとに様々な話が繰り広げられたが、その一部をご紹介したい。

スピードメンタリングには、日本オラクルに所属する車いすテニスのパラリンピアン、堂森佳南子さんも参加。「選手とコーチの間で、ジェンダー差について感じることはありますか?」という質問に対し、「選手は結果を求める点で、女性であっても男性的な面がありますし、男性のコーチであってもストーリーを組み立てて選手と向き合うので、女性的な部分があると思います。意見がぶつかっても、それを乗り越えることで絆を深くすることができます」と、立場や役割でも言動が異なるのではないかということを語り、参加者は興味深く耳を傾けていた。

また、別のグループでは、子育てをしながら働く女性や、今後のキャリアに悩む女性たちが集まった。人生100年時代と言われる中で、「いつまで働けるのか?」「どうキャリアアップしていくべきか」といった議論が交わされる。
「とても優秀なのに、子どもがいることを理由にキャリアアップを望んでいない人がいて残念です」と語る社員に対し、メンターを務めた斉藤千春さんは、「それがその人の生き方であるなら尊重するべきだけれど、ただ、周囲があなたを必要としていますということは、きちんと伝えると思います」と、尊重と対話が必要であるとアドバイスした。

国際女性デーは、考えるキッカケになる重要な日

最後に、今回のイベント主催者でありOWLリーダーの斉藤千春さんより、参加者へメッセージが送られた。
「キャリアを考えるとき、メンターを探すとき、ほかの部署はどういう仕事をしているのかを知りたいときなど、OWLのメンバーがいることや、こういったイベントがあることを思い出してもらえるとい嬉しいです。私自身『国際女性デー』は、この変化の激しい世の中で、どういう活躍やチャレンジをしていくかを考える重要な日と位置づけているので、人生がハッピーになる方法を、今後もみなさんと一緒に考えていきたいです」
参加者からは、女性社員のみならず、もっと多くの社員に参加してほしいという声が上がった。考えることも大きな一歩だと心に刻み、最後は参加者全員で写真に収まり、笑顔でイベントが締めくくられた。

日本オラクル Oracle Women’s Leadership リーダー 斉藤千春さん
(写真:日本オラクル)
(写真:日本オラクル)

全社をあげて女性活躍推進へ

全社をあげて女性活躍推進へ

国際女性デーにあたり、日本オラクル 取締役 執行役社長 最高経営責任者のフランク・オーバーマイヤーもメッセージを送った。
「この国際女性デーは、毎年、私にとってとても重要な日です。その理由は、『Balance for Better』という今年のテーマが表現しています。より多くの女性がリーダーシップを発揮することで、物事の考え方や、決定における準備、実行の仕方によい変化が生まれます。より多くの女性が日本オラクルで活躍できるよう、私自らが貢献していくことをお約束します。」