日本オラクル特集記事

日本オラクルのLGBT対応 5つの取り組み

日本オラクル 広報室
谷地田 紀仁

2017年のゴールデンウィーク期間中に開催した国内最大級のLGBT関連イベント「東京レインボープライド 2017」。特に盛り上がりを見せたのは最後の2日間で、代々木公園を会場に実施したフェスタとパレードには、のべ10万人が参加した。同イベントは2012年に開始以来、最高の動員数を記録した。

全世界で社員数13万人超を有するオラクルは、LGBT当事者と支援者が集うコミュニティ「Oracle Pride Employee Network(略称:OPEN)」を支援している。日本オラクルで活動する「OPEN Japan」のメンバーも「東京レインボープライド 2017」に参加した。コミュニティメンバー、日本オラクルの社員ボランティアなど40名超が、昨年に引き続きパレードに参加、今年は初めて「OPEN Japan」のブース出展も行った。


「OPEN Japan」は2015年にLGBT当事者とアライと呼ばれる支援者により発足

日本オラクルは自社のウェブページ上で、「人種、肌の色、民族、性自認、性的指向、社会経済的地位、年齢、文化、宗教的、政治的信条、身体的なチャレンジ、視点や考え方の違いなどによって、従業員や取引のあるすべての企業の社員の方々を差別することはありません」と明言している。ダイバーシティ経営がLGBTにも視点を広げるなか、日本オラクルはLGBTへどのような対応しているか。5つの取り組みについて紹介する。

LGBT対応を包含する多様性のある福利厚生制度

日本オラクルでは「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進し、性別、年齢や国籍など多様化する人材を積極的に採用、長期的に活躍してもらうための環境を整えている。新規採用者の女性比率が向上し、外国籍の人材も多数在籍している。このように多様化する人材を受け入れ、企業として高い生産性を発揮するために、2017年1月にLGBT対応も包含した福利厚生制度へと拡充した。

具体的に、同性カップルや事実婚などの関係にある社員に対しても、法令で婚姻関係にある社員が享受できている福利厚生制度等を可能な限り同様のレベルで適用するよう制度改定を行った。例えば、慶弔金や育児・介護休職や家族を対象とした傷病休暇、あるいはカフェテリア・プラン(選択型福利厚生制度)の家族対象のメニュー、さらには企業負担の加入保険についても適用を拡大した。多様化する社員にとって「働きがいのある会社」として前進する取り組みを人事制度の面でも積極的に取り入れている。

社内のLGBTへの理解を推進する「OPEN」

冒頭で紹介した「OPEN Japan」は2015年にLGBT当事者とアライと呼ばれる支援者により発足した。共通の問題意識をもった社員同士がつながり、コミュニティで認識する課題についてオラクル社内の理解を促す環境づくりに取り組んでいる。約30名のメンバーが所属する「OPEN Japan」には当事者であるかどうかを表明せずに参加でき、安心できる職場環境の確保とビジネス成功のために必須なトップタレントを保持することを目的にして活動している。日本では、当事者とアライが集まりカジュアルな雰囲気で情報交換をする定例のランチ会に加え、LGBT当事者を招きOPENに所属していない社員向け勉強会を定期的に開催している。これまで、「OPEN」が主催・協力したイベントでは、参加者にOPENのシールを配り、パソコンなどに貼ってもらうことでアライの可視化を図っている。シールを受け取った社員は700名以上にのぼる。


6月のLGBTプライド月間に「Rainbow Week」と題して、日本オラクルのカフェテリアでレインボーの各色を取り入れたスペシャルメニューの提供や、センターテーブルでのレインボーカラー装飾やPOPを設置

LINEのチャットボットでLGBTお悩み相談

日本オラクルの社員が、オラクルのクラウドサービスを利用したLGBTに関するお悩み相談をLINEのチャットボットで行える 「れいん坊」を開発。「東京レインボープライド 2017」のブースでは、より豊富なデータを取得するため新たな悩みや回答を来場者から募集し、用意したパネルがほぼ埋まってしまうほどの多くの悩みと回答が寄せられた。当事者が若い世代の悩みに同じ経験した先輩として回答、また自身の悩みにどのような回答がついているのかを確認するなど、クラウドテクノロジーを活用したLGBTの啓発、当事者・支援者同士の交流を図るきっかけとなった。(注:現在、「れいん坊」のチャットボットは公開を終了しています)

LGBTに関するお悩み相談をLINEのチャットボットで行える「れいん坊」

「PRIDE指標」のシルバーを受賞

任意団体 work with Prideは、2016年に日本で初めてとなる、企業・団体等におけるLGBTに関する取組みの評価指標「PRIDE指標」を策定した。評価項目は、方針、コミュニティ、啓発活動、人事制度、社会貢献などで構成されている。日本オラクルは昨年、5項目中4つに該当するシルバーを受賞した。この1年の間、コミュニティ活動の活性化、啓発活動の定例化、人事制度拡充などLGBT対応を強化してきたことで、2017年度の「PRIDE指標」ではゴールド受賞を目指している。

LGBTを支援するNPO法人に寄付

日本オラクルは2016年5月、コーポレート・シチズンシップ活動の一環として、「子どもの教育」と「職場のダイバーシティ&インクルージョン」に焦点を当て、日本のNPO法人5つに寄付を行うことを発表した。その1つが「特定非営利活動法人 Good Aging Yells」。LGBTがより良く年を重ねていける社会づくりをめざし、5年で1万人のカミングアウト写真撮影を行うプロジェクト「OUT IN JAPAN」と企業のLGBT対応支援プロジェクト「work with Pride」を展開している。日本オラクルは「Good Aging Yells」との交流を通じて、職場でのLGBT対策に関するアドバイスを受けている。