オラクルCEO Mark Hurdのキーノート

「世界の主役になるのは人である」

企業にとってクラウド、ソーシャル、モバイル・テクノロジーへの適応は必須

Michael Hickins著


CIOは予算の制約に関係なくイノベーションの方法を探っている

Mark Hurd

オラクルCEOのMark Hurdは、勝ち組の企業がどのようにテクノロジーを導入しているかを語りました。

オラクルCEOのMark HurdはOracle OpenWorld 2014で、ソーシャル・テクノロジーとモバイル・テクノロジーの新時代において、クラウドが追い風となり、企業はビジネス運営方法の変更を余儀なくされている、と語りました。「世界は劇的な変化を遂げています」とHurdは言います。

変化の重大性とスピードは、月曜日午前中のHurdによるキーノート・セッションに参加した大手7社の最高情報責任者(CIO)の発言からも明らかでした。

変化を加速する要因としては、クラウド・テクノロジー、データの爆発的な増加、ソーシャル・ビジネス、モビリティの出現、消費者のスキルの向上などが挙げられる、とHurdは述べています。「今後10年間の世界で主役になるのは人であると私は予測しています。つまり、従業員と顧客です。従業員は働きたいように働き、顧客は買いたいように買うようになります」

システムを更新しようとするCIOが直面する最も重大な課題の1つは、運用の予算が削減されたり、よくても頭打ちであることが多いなかで、さらなるイノベーションを求められることだ、とHurdは語ります。CIOが更新しようとしているアプリケーションは、時として20年以上前のもので、クラウドやモバイル・アクセス用に開発されてはいません。しかし、IT部門は予算の80%に上る多額のコストをレガシー・アプリケーションの維持に費やしているにもかかわらず、「販売や請求の業務を継続し、決算処理もおこなわなければならず、システムを一時停止して構築し直すことは不可能なのです」とHurdは言います。

Walgreensのインフォメーション/イノベーション/インプルーブメント担当チーフ・オフィサー、Tim Theriault氏はこれに同意し、「イノベーションへの要求は高まっていますが、だからといって予算が増えているわけではないのです」と語りました。

Kim Stevenson

IntelのCIO、Kim Stevenson氏によると、IntelではIT部門の変革にクラウドを利用しています。

オラクルでは「そうした機能をクラウドに移行することで」お客様のコスト削減とリアルタイムのイノベーションを支援しようと考えている、とHurdは述べています。

業務の生産性

IntelのCIO、Kim Stevenson氏は「どの業界も、テクノロジーによって生じた、なんらかの混乱状態にあります」と語ります。

Stevenson氏によると、Intelでは、オラクルのマーケティング・クラウド・アプリケーション(「ソーシャル、モバイル、分析、クラウドの累積的な価値」)により、トップセールスマンが新たな引き合いをすばやく特定して契約に結びつけられるようになり、2か月で3500万ドルの収益が新たに生み出されました。「この時代にカギになるのは業務の生産性です」とStevenson氏は言います。

Intelでは「従来のエンタープライズ・ワークロードの多くをクラウドに移行」して、IT部門の変革とイノベーション力の向上を図る予定である、と同氏は付け加えました。

Filippo Passerini

P&GのFilippo Passerini氏は、ビジネス上の問題に対する総体的アプローチに注目しています。

P&GのCIO、Filippo Passerini氏は、オラクルとのパートナーシップを通じて、個々のテクノロジー製品ではなくビジネス上の問題に対する総体的アプローチを「共同で策定」しようとしている、と語りました。同氏は「まず第一にビジネス目標を念頭に置いたソリューションを目指しています」と述べています。

Hurdは、ゲスト・スピーカーの発言に共通するテーマを強調しました。「私が述べた問題に皆さんが直面しておられます。それぞれのお話から受ける印象は異なりますが、それは各社の戦略が異なるからであり、ITにまつわる課題もさまざまなのです。しかし、根本的な問題は同じです。それは、こうした世の中の変化や予算の制約を受けて、私はどのような変革を成し遂げればよいのか、ということです」


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