Entel社、Oracle Cloud上で稼働するVMwareアプリケーションの使用を拡大し、コストを50%削減

Oracle Cloud Infrastructure上に何百ものVMwareワークロードを移行することで、Entel社は導入期間を数ヶ月から2日未満に短縮し、コストを50%、管理・監視作業を90%削減しました。
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Oracle Cloud Infrastructureの素晴らしいところは、2つの地域にある2つの会社のVMwareのワークロードや、その他のミッションクリティカルなアプリケーションを、1つのクラウド・インフラストラクチャ上ですべて実行できる点です。

Alfredo Vaz PintoInfrastructure Manager, Entel

ビジネス課題

チリの通信事業者であるEntel社は、その高いサービスレベルが消費者に認められており、 携帯電話、家庭用テレビ、4G、5Gモバイルサービスに対する需要の高まりに対応しています。COVID-19対策のためのチリとペルーにおける隔離施策の延長も、その需要に拍車をかけています。Entel社は、継続的なイノベーションに取り組んでいます。同社は、2012年にNexTel Peru社を買収し、主にモバイルおよびデータサービスを提供する成長市場に参入しました。

Entel社は、成長の機会を逃さないように、デジタル化された、よりスリムでアジャイル的な組織を構築する必要がありました。同社の課題は、新製品の数が限定的であったことでした。これは、新製品の開発に3カ月以上要していたためです。また、オンライン・チャネルには必要な機能や最新の操作性が欠けており、100人以上のスタッフで運用・保守を行う高価なレガシー・システムに悩まされていました。Entel社は、Transformacion Digital Entelというプロジェクトを通じて、クラウドへの移行が必要であると判断しました。

2018年2月までに、Entel社はすべてのビジネス・アプリケーションをOracle Cloud Infrastructureに移行し、ハードウェアの購入や保証の管理、冗長なプラットフォームやデータセンターの運用に終止符を打つことができました。

Entel社がオラクルを採用した理由

Entel社は複数のクラウドベンダーを検討した中で、オラクルを採用しました。理由としては、サンチアゴを拠点とする専門のアーキテクト・チームがある点、隣国ブラジルにクラウド・リージョンがある点、そしてオンプレミスで稼働していたEntel社のVMwareのワークロードやその他多くの重要なビジネスアプリケーションを実行するためのクラウド・サービスを容易に構成できる点でした。

結果

Entel社は、クラウドでネイティブに実行することを目的として複数のアプリケーションや技術プラットフォームを再構築するのではなく、VMwareのアップデート、パッチ、新規導入を完全にコントロールしながら、ほとんどのVMware環境を数ヶ月でクラウド移行することができました。Entel社は、5つのソフトウェア・プロジェクトの開発とテストからクラウド移行を始め、現在では数百のアプリケーションを本番環境で運用しています。

Oracle Cloud Infrastructureに移行してから、Entel社はインフラストラクチャの実装にかかる時間を数ヶ月から2日未満に短縮することができました。また、物理的なハードウェアの購入に支払っていたコストは50%になり、管理や監視にかかる手間も90%削減されました。

また、VMwareベースのワークロードをOracle Cloud Infrastructureに移行することで、これまでオンプレミスで稼働していたデジタル契約、請求書作成、在庫管理などの重要なアプリケーションを含め、VMware上で稼働しているアプリケーションの利用可能な年数と投資額を延ばすことができます。また、Entelは、OCI Functionsなどのサーバーレス・クラウド・ネイティブ・サービスで使用可能な新しいセキュリティ機能および高パフォーマンス・コンピューティング機能からもメリットを得ています。システムとサービスの相互接続は、OCI APIゲートウェイによって容易になります。

また、Oracle Analytics Cloudを使用することで、より精度の高い収益予測、不正行為の検出、信用リスクの評価を行うこともできます。

公開日:2020年7月31日