ビジネス課題
General Dynamics Mission Systems社は、米国の航空宇宙・防衛企業であるGeneral Dynamics社の10事業部のうちの1つです。同社は、地上、海上、航空、宇宙、サイバースペースの各分野に深い専門知識を持つテクノロジー・インテグレーターであり、オリジナル機器メーカーです。C4ISR(コマンド、制御、通信、コンピュータ、インテリジェンス、監視、偵察)およびサイバーセキュリティのアプリケーション向けに構築された、業界をリードする技術と独自の製品・機能の組み合わせを有しています。
General Dynamics Mission Systems社は、長年にわたる事業拡大に伴い、従来のオンプレミスの財務およびサプライチェーン・アプリケーションの近代化および統合を必要としていました。
以前は、経営陣が財務やサプライチェーンのパフォーマンスを確認するための中央ダッシュボードが存在していませんでした。その報告は手作業で行われ、従業員は異なる部門やビジネスユニットのデータを収集・統合してから、経営陣が確認できるような報告書を印刷しなければならなかったのです。
General Dynamics社がOracleを選んだ理由
同社は、クラウドベースのERPとサプライチェーン・マネジメント・アプリケーションを統合して標準化することを決定しました。目標の一つとして、買収した企業の効率化と統合を図り、リアルタイムに近い情報をもとにした意思決定能力を向上させることがありました。
最近の買収によって、General Dynamics Mission Systems社は、オンプレミス・アプリケーションから、財務、受注管理、製造、調達、在庫管理、サプライチェーン計画、製品ライフサイクル管理のコアモジュールを含むOracle Cloud ERP、Oracle Cloud EPM、Oracle Cloud SCMスイートへ移行する機会を得ました。
結果
General Dynamics Mission Systems 社の経営陣は、調達オプション、調達、価格、注文のオーケストレーションとステータス、製品構成、在庫、リードタイム、需要予測などに関するさまざまな指標やKPIをオンライン・ダッシュボードからほぼリアルタイムに可視化することで、より良い意思決定を行ことができるようになりました。
Oracle Cloudは、販売、受注処理、および財務機能を1つの統合管理システムに統合することで、同社の注文から入金・支払までのプロセス全体を効率化し、注文の正確な把握、注文の処理状況の把握、あらゆるソースからの需要と供給のマッチング、生産スケジュールによる納期の予測、および収益性を確保するための価格設定の一元管理などを支援しています。
これまで手作業で行っていたプロセスを自動化することで、General Dynamics Mission Systems社は業務効率を向上させました。その一例として、製造現場の作業指示、エンジニアリングの変更指示、品質管理などがOracle Cloud SCMの製造モジュールで処理されるようになり、労働力の管理やリソースのキャパシティを計画するための可視性が向上しました。
また、クラウドモデルの主なメリットとして、システムのメンテナンスコストと責任の軽減、最新のアプリケーション機能とセキュリティパッチの定期的な自動更新、イノベーションの迅速化、無限のスケーラビリティ、そしてパンデミック時に特に重要な、いつでもどこからでもアクセスできるアプリケーションを実現することが可能になりました。