マツダモーターロジスティクス、サプライチェーン全体の可視性を向上

Oracle Cloudを使用することで、ヨーロッパの販売代理店の納期遵守が強化され、決算に要する時間を75%削減しました。

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Oracle Transportation ManagementとOracle Business Intelligenceを組み合わせることで、ヨーロッパの配送センターと地域の倉庫のKPIを測定することができます。これにより、同じKPIで同様に自社の倉庫のパフォーマンスを比較することができます。

Kris Van Vosselマツダモーターロジスティクス、イノベーション・マネージャー

ビジネス課題

欧州全域でマツダの自動車や部品の配送を行うマツダモーターロジスティクスは、従来の倉庫管理システムに輸送管理モジュールが搭載されておらず、マツダは製品の出荷状況を把握することができませんでした。納期遅延は顧客満足度の低下を招くだけでなく、競合他社が製造した、マツダの認定を受けていない部品に市場シェアが奪われるというリスクがありました。

これまで従業員は、ファイルの管理や請求書の手動計算に多くの時間を費やしていました。現在では、Oracle Transportation Managementツールによって完全に自動化されています。

Kris Van Vossel氏Innovation Manager, Mazda Motor Logistics

マツダモーターがオラクルを採用した理由

マツダモーターロジスティクスの親会社であるマツダ株式会社は、下記の3つの理由からオラクルを採用することを決定しました。まず、オラクルのグローバルサポートと柔軟なソリューションがある点、次に、マツダのグローバル組織全体で機能するようなソフトウェアのソリューション設計である点、そしてオラクルがヨーロッパにOracle Transportation Managementセンターを持っており、コンピテンシー・センターをサポートしている点でした。マツダは、コンピテンス・センター(センター・オブ・エクセレンス)モデルを活用して、特定のソフトウェア・システムに関する専門知識をひとつの地域に集中させ、世界中のマツダとその子会社をサポートしています。

また、マツダには多くのオラクル・ユーザーがいるため、従業員がベストプラクティスを共有しやすいというメリットもありました。卓越した輸送を実現するために、マツダモーターロジスティクスは、Oracle Integrationによって、3つのソリューション(受注・在庫管理のOracle E-Business Suite、荷降ろし・段取り・積み込み作業のためのOracle Warehouse Management、輸送管理・コンテナ積載計画のためのOracle Transportation Management)を導入しました。同社のゴールは、連携して機能する製品のシステムを構築することでした。具体的には、部品の動きを可視化し、マツダのネットワーク全体で商品を輸送するための最適なロジスティクス・ソリューションを識別するために必要なデータを提供できるものが求められていました。

成果

マツダモーターロジスティクスでは、注文から配送までの可視性を担保し、輸出担当者はソフトウェアからログアウトすることなく、輸送業者の予約、請求書の発行、課金を確認できるようになりました。同社は、業務プロセスからMicrosoft ExcelとMicrosoft Accessのファイルをなくし、すべての輸送予約を完全に自動化することができるようになりました。同社は、Oracle Product Hubを導入して、クラウドに初めて移行しました。この結果、さまざまな部門の完全な承認フローによって、製品マスターデータのすべてをOracle Cloudで管理できます。

オラクルのシステムを導入する前は、前月の帳簿の締めに4日を要していました。今では、この作業の所要時間は1日もかかりません。マツダモーターロジスティクスにとってさらに重要なことは、手作業を削減すると、リソースをカスタマー・サービスに割り当てることができることです。また、コンピテンス・センター・モデルによって、マツダのグローバル・エンタープライズ全体にオラクル・ソリューションを導入できます。さらに、オラクルのソリューションはアップグレードの頻度が高いことから、マツダモーターロジスティクスのシステムを、将来を見据えた形で効果的に高度化することができ、新機能が利用可能になった際には簡単に導入することができます。

公開日:2020年8月21日