オラクルはグローバルなAccounting Hubをデプロイすることで、信頼できる財務情報の単一のソースを確保

Oracle Financeチームは、年間収益400億ドルのグローバル・ソフトウェア会社の財務レコード管理と四半期決算処理を担当し、32の異なる勘定科目表を運用していました。そのため、同チームは財務データをグローバルに整合させるために、さまざまなプロセス（すべてのプロセスに一貫性があり、ベストプラクティスをサポートしているとは限りません）を使用する必要がありました。

分断された異機種混在のシステムセットは、維持管理にコストがかかり複雑であったため、同チームはレポートの一貫性を簡単に確保することができませんでした。また、グローバルな決算処理にも時間がかかっていました。

Oracle Financeチームは、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning（ERP） を使用してAccounting Hubをデプロイしました。同チームは、オラクルでの会計管理のコストと複雑さを軽減しながら、レポートの一貫性を得ることができるOracle Cloud ERPを選びました。

Oracle Financeチームは、Oracle Cloud ERPにAccounting Hubを9か月でデプロイして、決算処理に必要な時間を1日短縮し、可視性と制御を強化しました。Accounting Hubは、ほぼすべてのソースの情報を統合して調整する堅牢な会計処理エンジンです。これにより、同チームは高度なレポート機能と分析機能を備えた、信頼できる財務情報の単一のソースを確立することができました。

その過程で、Oracle Financeチームは、90の冗長な元帳を排除し、配分を削減しました。また、一般会計ダッシュボードの勘定科目モニターを使用して、決算処理中に潜在的な問題がある勘定科目を監視しました。Oracle Financeチームは、Oracle Enterprise Data Managementをリポジトリとして使用して、グローバルな勘定科目表の変更を確認しています。また、会計階層を合理化し、what-if分析を生成して、すべての変更の監査証跡を保持しています。

Accounting Hubを活用して、Oracle Financeチームは多くの会計処理を自動化し、より正確な財務情報と会計情報を同社に迅速に提供しています。Standard & Poor'sの500社のうち、四半期末から10日以内に米国証券取引委員会に収益を報告しているのはオラクルのみです。同社の最終的な目標は、1日の決算処理の実現です。

会計調整や会計差異の調査のために、同チームはAccounting Hubを使用して、総勘定元帳から、トランザクションが発生した補助元帳にドリル・ダウンすることができます。Accounting Hubでは、決算処理中に処理を再実行しなくても増分ロードが可能になったことで、時間を節約し、会計入力の一貫性を確保できるようになりました。

企業の視点からみると、Accounting Hubにより、元帳の決算処理サイクルで制御と透明性が向上しています。一方、同チームは、世界中の給与トランザクションで補助元帳を試験的に導入するなど、ハブの使用におけるイノベーションを生み出し続けています。これにより、手動の仕訳入力エンティティを削減し、給与の透明性をさらに確保しながら、信頼できる監査および調整データを提供できます。