Oracle Instant Client ODBCソフトウェアは、簡単なインストールによって、Oracle ODBCドライバの完全な機能(Microsoft Transaction Server向けのOracleサービスを除く)を提供するスタンドアロン・パッケージです。
Instant Client ODBCを使用するには、Oracle Instant Client BasicまたはBasic Lightパッケージ(ロケールの要件によります)をインストールすることも必要です。お使いのオペレーティング・システム向けのパッケージをOTNからダウンロードし、ダウンロード・ページのインストール手順に従います。たとえば、WindowsではC:\instantclient_12_2に、Linuxおよびその他のプラットフォームでは/opt/oracle/instantclient_12_2にパッケージを解凍します。もしくは、yumを使用してRPMパッケージをLinuxにインストールします。
Oracle Instant Clientについて詳しくは、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。Instant Client BasicパッケージをLinuxにインストールするビデオは、Application Development with Oracle Databaseチャネルで視聴できます。
LinuxおよびUNIXの場合
使用方法: odbc_update_ini.sh <ODBCDM_Home> [<Install_Location> <Driver_Name> <DSN> <ODBCINI>]
パラメータ | 説明 |
---|---|
ODBCDM_Home | unixODBCドライバ・マネージャのホーム・ディレクトリ・パス(必須) |
Install_Location* | Oracle Instant Clientディレクトリのパス。デフォルトのパスは現在のディレクトリ(./)です |
Driver_Name* | 現在のOracle Instant Clientホームに常駐するOracle ODBCドライバを識別するためのドライバ名。Oracle 12c Instant Clientでは、デフォルト名は"Oracle 12c ODBC driver"です |
DSN* | ODBC DSN名を設定します。Oracle 12c Instant Clientでは、デフォルト名は"OracleODBC-12c"です |
ODBCINI* | .odbc.iniファイルのディレクトリ・パス。デフォルトのパスはユーザーのホーム・ディレクトリ(~/.odbc.ini)です |
* - オプションのパラメータ
Windowsの場合
ODBCアプリケーションは、Oracle Instant Client ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイル(次のセクションを参照)をロードして、Oracle Databaseに接続する必要があります。Linux/Unixでは、共有ライブラリのディレクトリ・パスは、環境変数LD_LIBRARY_PATH またはプラットフォームの該当変数で設定する必要があります。/etc/ld.so.confで設定することもできます。Windowsでは、環境変数 PATHで設定する必要があります。
データベース接続文字列、およびTNS_ADMIN、TWO_TASK、LOCALをはじめとする関連の環境変数の設定について詳しくは、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』の「OCI Instant Clientの環境変数」および「OCI Instant Clientのデータベース接続文字列」トピックを参照してください。
LinuxおよびUNIX | Windows | 説明 |
---|---|---|
libsqora.so.12.1またはlibsqora.so.11.1 | sqora32.dll | Oracle ODBCドライバ共有ライブラリ |
odbc_update_ini.sh | odbc_install.exe、odbc_uninstall.exe | インストール・ファイル |
非提供 | sqoras32.dll、sqresus.dll、sqresja.dll | Oracle ODBCドライバ構成ダイアログ・ウィンドウ(GUI) |
help/ | help/ | ヘルプ・システム |
注:パッチを適用する前に、Oracle ODBCドライバ共有ライブラリとその他のファイルをバックアップします。
LinuxおよびUNIXの場合
Linux/UNIX でのInstant Client ODBCドライバへのパッチ適用は、Instant Client ODBCパッケージとBasicまたはBasic Lightパッケージをパッチの適用されたORACLE_HOMEに生成することで行うことができます。Oracle 12cでInstant Client ODBC、BasicおよびBasic Lightパッケージをパッチ適用および生成する手順は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』に記載されています。次にこれらの新しいパッケージを、パッチを適用する必要のあるInstant Clientディレクトリに解凍する必要があります。この方法でパッチを適用することが推奨されます。
別の方法としては、以下のファイルをパッチの適用されたORACLE_HOMEからコピーすることで、Oracle Instant Client ODBCドライバにパッチを適用できます。
12c:libsqora.so.12.1
11g:libsqora.so.11.112c:libociei.so、libclntshcore.so.12.1、libclntsh.so.12.1、libnnz12.so、libons.so
11g:libclntsh.so.11.1、libociei.so、libnnz11.so12c:libclntsh.so.12.1、libclntshcore.so.12.1、libociicus.so、libnnz12.so、libons.so
11g:libclntsh.so.11.1、libociicus.so、libnnz11.soWindowsの場合
Windows でのInstant Client ODBCドライバへのパッチ適用は、ODBCドライバ共有ライブラリ・ファイルとサポートするライブラリ・ファイルを、パッチの適用された ORACLE_HOMEまたは未解凍のOracle Databaseバンドル・パッチから手作業でコピーすることによってのみ、行うことができます。これらのファイルを、Instant Clientディレクトリにコピーする必要があります。Instant Client ODBCパッケージの生成は、Windowsでは使用できません。
Instant Clientディレクトリにコピーする必要のあるファイルは以下のとおりです。
注:Oracle Databaseバンドル・パッチからコピーする間に、上記のファイルの一部がなくなる場合があります。これは、そのファイルが変更されておらず、パッチを適用する必要がないことを表します。
LinuxおよびUNIXの場合
Linux/UNIXでInstant Client ODBCをアンインストールする手順は以下のとおりです。
Windowsの場合
WindowsでInstant Client ODBCをアンインストールする手順は以下のとおりです。
Instant Client 12.2:
プラットフォーム | unixODBCドライバ・マネージャのバージョン |
---|---|
Linux 32ビット、64ビット | 2.3.4 |
Solaris SPARC64 32ビット、64ビット | 2.3.4 |
Solaris 32ビット、64ビット | 2.3.4 |
AIX 5L 32ビット、64ビット | 2.3.4 |
HP IA64 32ビット、64ビット | 2.3.4 |
z/Linux 31ビット、64ビット | 2.3.4 |
Instant Client 12.1:
プラットフォーム | unixODBCドライバ・マネージャのバージョン |
---|---|
Linux 32ビット、64ビット | 2.3.1 |
Solaris SPARC64 32ビット、64ビット | 2.3.1 |
Solaris 32ビット、64ビット | 2.3.1 |
AIX 5L 32ビット、64ビット | 2.3.1 |
HP IA64 32ビット、64ビット | 2.3.1 |
z/Linux 31ビット、64ビット | 2.3.1 |
Instant Client 11g:
プラットフォーム | unixODBCドライバ・マネージャのバージョン |
---|---|
Linux 32ビット、64ビット | 2.2.11、2.2.14 |
Solaris SPARC64 32ビット、64ビット | 2.2.11 |
Solaris 32ビット、64ビット | 2.2.11 |
AIX 5L 32ビット、64ビット | 2.2.11 |
HP IA64 32ビット、64ビット | 2.2.11 |
z/Linux 31ビット、64ビット | 2.2.11 |