Oracle Database 12c Administration: (1Z0-062) サンプル問題

問題1:

データベース・インスタンスやディスパッチャ・プロセスに関する情報を Oracle Net Listener に登録するバックグランドプロセスとして、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. ARCn
  2. 2. CKPT
  3. 3. PMON
  4. 4. LREG

解答:4

解説:
インスタンスやディスパッチャに関する情報をリスナーに登録するバックグラウンドプロセスはLREGです。これはOracle Database 12cからの変更点です。11gまではPMONプロセスが同じことを行っていました。

問題2:

データベース・ライター・プロセス(DBWn)について説明した文章として、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. ユーザー・プロセスによってトランザクションがコミットされた場合や、ログ・スイッチが発生した場合にREDOログ・バッファをディスク上のREDOログ・ファイルに書き込む。
  2. 2. チェックポイント発生時や、データベース・バッファ・キャッシュに空き領域が無くなった場合に、バッファキャッシュ内の更新済みデータをデータ・ファイルに書き込む。
  3. 3. 使用されなくなった一時セグメントのクリーンアップの実施や、インスタンス障害後の起動時にインスタンス・リカバリを実行する。
  4. 4. 分散データベース構成で使用されるバッググランドプロセスである。

解答:2

解説:
DBWnはバッファキャッシュ上の更新済みデータをデータ・ファイルに書き込みます。
REDOログ・バッファの内容をREDOログ・ファイルに書き出すのはLGWRプロセスです。
一時セグメントのクリーンアップ、インスタンス・リカバリはSMONプロセスです。

問題3:

Enterprise Manager Database Express (EM Express) について正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. Oracle データベースの起動/停止を行うことができる。
  2. 2. ARCHIVELOG の有効化/無効化を行うことができる。
  3. 3. SQLチューニング・アドバイザの機能を使用できる。
  4. 4. EM Express を使用するには専用のHTTPまたはHTTPSポートの構成が必須である。
  5. 5. 複数のデータベースを開始することが可能である。

解答:3,4

解説:
EM ExpressからSQLチューニング・アドバイザの機能を使用できます。また、EM Expressを使用するにはhttpまたはhttpsポートの構成が必要です。
EM Expressからはインスタンスの起動/停止は行えません。
EM ExpressからはArchivelogの有効化/無効化は行えません。何故ならインスタンスの起動/停止を伴う操作だからです。

問題4:

初期化パラメータ値の変更について、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. 静的パラメータはデータベースがオンラインの場合に変更することが可能である。
  2. 2. 動的パラメータの変更内容はデータベースを再起動すると必ずクリアされるため再起動後は再設定が必要である。
  3. 3. 静的パラメータを有効にするためには、データベースを停止して再起動する必要がある。
  4. 4. 動的パラメータ値をシステム全体に対して有効にするためには ALTER SESSION 文を使用する。

解答:3

解説:
静的なパラメータを変更するにはインスタンスを再起動する必要があります。
動的なパラメータの変更は、SPFILEを使用していて、SCOPE=BOTHで変更すればインスタンス再起動後も引き継がれます。
システム全体に対してのパラメータ値変更は、ALTER SYSTEM文を使用します。

問題5:

Oracle Database インスタンスの起動において、MOUNT時の動作として正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. SGA領域を割り当てる。
  2. 2. バックグランドプロセスの起動を行う。
  3. 3. 制御ファイルの内容を読み取り、データ・ファイルやオンラインREDOログファイルの名前、ステータスを取得する。
  4. 4. データ・ファイルやオンラインREDOログファイルを開く。

解答:3

解説:
NOMOUT時に初期化パラメータファイルが読み込まれインスタンスが起動します。MOUNT時には制御ファイルが読み込まれます。OPEN時にデータファイルやオンラインREDOログファイルが開かれます。

問題6:

セッション情報を取得する動的パフォーマンスビューとして正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. v$session
  2. 2. dba_session
  3. 3. user_session
  4. 4. v$dba_session

解答:1

解説:
動的パフォーマンスビューの名前はV$で始まります。

問題7:

初期化パラメータ・ファイルについて、正しい説明を1つ選択してください。

  1. 1. PFILEを使用してインスタンスを起動した場合、ALTER SYSTEMコマンドは常にエラーとなる。
  2. 2. PFILEが存在しないとSPFILEを作成することはできない。
  3. 3. SPFILEを使用している場合、すべてのパラメータを動的に変更できる。
  4. 4. SPFILEとPFILEの両方がデフォルトの位置に存在している場合、デフォルトではSPFILEが使用される。

解答:4

解説:
SPFILEとPFILEの両方のファイルがデフォルトの位置に存在している場合、明示的に指定しなければSPFILEが優先的に使用されます。

問題8:

次の説明は、どの構成について説明しているものですか。正しいものを1つ選択してください。

【説明】サーバー・プロセスとユーザー・プロセス間に1対1の関係があり、このサーバー・プロセスは、接続の際にリスナーが生成する。
この接続構成はデータベース管理や長時間バッチ処理などを行うユーザーに適している。

  1. 1. 専用サーバ構成
  2. 2. 共有サーバ構成
  3. 3. HAクラスタ構成
  4. 4. OLTP構成

解答:1

解説:
サーバープロセスとユーザープロセスが1対1ということなので、専用サーバー構成です。
多数のユーザープロセスを少ない数のサーバープロセスで対応する構成が共有サーバー構成です。

問題9:

ロールの説明について、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. ユーザー名と同じ名前のロールを作成することが可能。
  2. 2. ロールは作成したユーザーによって所有し使用することができる。
  3. 3. ロールはシステム権限とオブジェクト権限の両方で構成することができる。
  4. 4. CREATE SESSION権限はRESOURCEロールに含まれる。

解答:3

解説:
ロールにはシステム権限、オブジェクト権限の両方を含むことができます。ユーザーとロールは名前空間が同じなので、ユーザーとロールとで同じ名前をつけることはできません。ロールはスキーマオブジェクトではなくシステムオブジェクトなので所有という概念はありません。RESOURCEロールにはCREATE SESSION権限は含まれません。

問題10:

データベース記憶域構造の説明について、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. BIGFILE表領域にデータ・ファイルを追加することにより大容量のデータを扱うことが可能である。
  2. 2. UNDO表領域や一時表領域は読み取り専用にすることはできない。
  3. 3. Oracle 12c ではデータベース記憶域構造の管理に、必ず Oracle Managed Files(OMF)を使用する必要がある。
  4. 4. SYSTEM表領域の補助領域としてSYSAUX表領域がある。

解答:2,4

解説:
BIGGILE表領域には複数のデータ・ファイルを割り当てることはできません。
また、必ずOMFを使用しなければならないというわけではありません。

問題11:

表領域の領域管理の説明について、正しいものを3つ選択してください。

  1. 1. ローカル管理領域の空き領域・使用領域は、LRUリスト(Least Recently Used List)を使用して追跡する。
  2. 2. 行が連鎖、または移行すると、行情報を取得するためにデータブロックのI/Oが増えるためパフォーマンスが低下する場合がある。
  3. 3. 領域監視の一つとして表領域によってしきい値を設定することができる。
  4. 4. 領域を節約するための追加機能が実装されており、すべてのUNUSABLE索引と索引パーティションは、セグメントなしで作成される。

解答:2,3,4

解説:
ローカル管理表領域の空き領域・使用領域はファイルヘッダーにあるビットマップによって管理されます。LRUリストはデータベース・バッファ・キャッシュの管理で使用されています。

問題12:

一時UNDOの有効化/無効化を制御するパラメータについて、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. TEMP_UNDO_DISABLED
  2. 2. TEMP_UNDO_ENABLED
  3. 3. UNDO_RETENTION
  4. 4. UNDO_MANAGEMENT

解答:2

解説:
一時UNDOを有効化するときに設定するパラメータはTEMP_UNDO_ENABLEDです。
UNDO_RETENTIONはUNDOの保存期間、UNDO_MANAGEMENTは自動UNDO管理か手動管理かの設定です。

問題13:

UNDO保存期間の低しきい値(秒)を指定する初期化パラメータについて、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. TEMP_UNDO_DISABLED
  2. 2. TEMP_UNDO_ENABLED
  3. 3. UNDO_RETENTION
  4. 4. UNDO_MANAGEMENT

解答:3

解説:
UNDO保存期間の低しきい値を指定する初期化パラメータUNDO_RETENTIONです。

問題14:

ロック競合の原因について、考えられるものを3つ選択してください。

  1. 1. コミットされていない変更
  2. 2. 長時間実行トランザクション
  3. 3. 必要以上に高いロック・レベル
  4. 4. UNDO表領域の不足

解答:1,2,3

解説:
ロック競合の原因は、コミットされていない変更、長時間実行トランザクション、必要以上に高いロックレベルです。

問題15:

統合監査を有効化する方法について、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. 統合監査については Oracle 12c ではデフォルトで有効となっているため特に設定操作は不要である。
  2. 2. DBMS_FGAパッケージを使用して監査ポリシーを設定する。
  3. 3. データベース、リスナーを停止後、OSのmakeコマンドを使用して必要な実行ファイルを有効化する必要がある。
  4. 4. 初期化パラメータの AUDIT_TRAIL を DB にすることで有効になる。

解答:3

解説:
統合監査を有効化するには、インスタンス、リスナーを停止後、OSのmakeコマンドを使用して必要な実行ファイルを有効化する必要があります。統合監査を使用すると様々な監査証跡が一つに集約されます。また監査のパフォーマンスが向上します。

問題16:

高速リカバリ領域を構成する初期化パラメータについて、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. DB_FAST_RECOVER_DEST
  2. 2. DB_FAST_RECOVER_AREA
  3. 3. DB_RECOVERY_FILE_DEST
  4. 4. DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
  5. 5. DB_FAST_RECOVERY_AREA_SIZE

解答:3,4

解説:
高速リカバリ領域を指定するパラメータは、DB_RECOVERY_FILE_DEST、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEの二つです。

問題17:

RMANのレベル0の増分バックアップを取得するコマンドについて、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. RMAN> backup database;
  2. 2. RMAN> backup incremental level 0 database;
  3. 3. RMAN> backup incremental level 0 cumulative database;
  4. 4. RMAN> backup database plus archivelog delete input;

解答:2

解説:
レベル0の増分バックアップなので、incremental level 0というキーワードを指定しています。
Incremental level 0 cumulativeとすると累積増分バックアップとなります。

問題18:

REDOロググループのメンバーが失われた場合のインスタンスの動作について、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. REDOロググループのメンバーが失われた場合でもグループに一つ以上のメンバーが残っていれば通常の操作が可能である。
  2. 2. 即座にインスタンスダウンする。
  3. 3. グループに一つ以上のメンバーが残っていれば即時にダウンすることは防げるが、REDOログが循環するといずれはダウンする。
  4. 4. グループに一つ以上のメンバーが残っていれば、正常停止した後にバックアップファイルをリストアすることで復旧することができる。
  5. 5. グループに一つ以上のメンバーが残っていればデータベースを停止することなく復旧が可能である。

解答:1,5

解説:
グループに一つ以上のメンバーが残っていれば操作が可能です。インスタンスがダウンすることはありません。

問題19:

外部表について、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. 外部表に使用されるアクセス・ドライバとして ORACLE_DATAPUMPアクセス・ドライバとORACLE_UNLOADアクセス・ドライバがある。
  2. 2. 外部表に対して索引を作成して高速にアクセスすることが可能である。
  3. 3. 外部表に対してDML文を実行し、データの変更を行うことが可能である。
  4. 4. ORACLE_DATAPUMPアクセス・ドライバを使用して、複雑な問合せの結果を外部ファイルにアンロードできる。

解答:4

解説:
外部表に対して索引を作成することはできません。また、外部表に対してDMLを実行することはできません。
外部表に使用されるアクセス・ドライバはORACLE_LOADERとORACLE_DATAPUMPの二種類があります。

問題20:

SQL*Loaderについて、正しいものを1つ選択してください。

  1. 1. 一度に1つの表のみにデータをロードできる。
  2. 2. 外部ファイルからのデータのロードには、従来型パスのみを使用できる。
  3. 3. エクスプレス・モードを使用する場合、制御ファイルは不要である。
  4. 4. 並列で処理することはできない。

解答:3

解説:
Oracle Database 12cからの機能拡張であるSQL*Loaderのエクスプレス・モードを使用するとSQL*Loaderの制御ファイルを用意することなくダイレクト・パス・ロードでデータをロードできます。並列度は自動調整です。

問題21:

SQLチューニング・アドバイザで出される推奨項目として、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. オブジェクト統計の収集
  2. 2. マテリアライズド・ビューの作成
  3. 3. 表のパーティション化
  4. 4. SQLプロファイルの作成

解答:1,4

解説:
マテリアライズド・ビューの作成、表のパーティション化は、SQLチューニング・アドバイザではなく、SQLアクセス・アドバイザによる推奨項目です。

問題22:

Oracle Schedulerの構成要素について、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. 1つのプログラムを複数のジョブ定義で使用することができる。
  2. 2. ジョブはプログラム内に含まれる構造である。
  3. 3. ジョブ・チェーンを用いて依存関係に基づくスケジューリングを実装できる。
  4. 4. 複数のジョブに対して同じ時間帯のスケジュールを指定することはできない。

解答:1,3

解説:
同一のプログラムを複数のジョブ定義で共有することができます。
依存関係に基づくスケジューリングを実装するにはジョブチェーンを使用します。
プログラムはジョブに含まれる構造です。複数のジョブに対して同じ時間帯のスケジュールを指定することができます。

問題23:

スケジューラ・ウィンドウ、リソース・マネージャ・プランおよびジョブ・クラスについて、正しいものを2つ選択してください。

  1. 1. ウィンドウがオープンになるとアクティブになるリソース・プランを指定することができる。
  2. 2. 複数のウィンドウを同時にアクティブにすることができる。
  3. 3. スケジューラ・ウィンドウはジョブ・クラスを使用してリソース割当てを制御できる。
  4. 4. スケジューラ・ウィンドウでは、ジョブの優先度属性のみによってジョブにリソースが割り当てられる。

解答:1,3

解説:
ある時点においてアクティブにできるウィンドウは一つのみです。複数のウィンドウを同時にアクティブな状態にすることはできません。
リソースの割り当てはジョブグループに対して行います。

問題24:

DBCAを使用してデータベースを作成する際にデフォルトで選択できるテンプレートについて、正しいものを3つ選択してください。

  1. 1. 汎用またはトランザクション処理
  2. 2. 一般またはトランザクション処理
  3. 3. カスタム
  4. 4. データウェアハウス

解答:1,3,4

解説:
デフォルトで選択できるテンプレートは、汎用またはトランザクション処理、データウェアハウス、カスタムの三種です。

問題25:

Oracle Database Upgrade Assistant(DBUA)を使用してできないことを1つ選択してください。

  1. 1. アップグレード前にデータベースのバックアップを取得
  2. 2. preupgrd.sqlによる、アップグレードに必要なすべてのスクリプトを実行
  3. 3. 構成チェック
  4. 4. 異なるプラットフォームでのアップグレード

解答:4

解説:
Oracle Database Upgrade Assistant(DBUA)では異なるプラットフォームでのアップグレードはできません。