オブジェクト・ストレージから400TBのデータを、Redshiftの8倍、Snowflakeの2.7倍高速にロード可能
最大512ノードに拡張でき、オブジェクト・ストア内のAuroraおよびRedshiftのバックアップなど、複数ファイル形式の数百テラバイトのデータを処理
Oracle CloudWorld, ラスベガス—2022年10月19日(本資料は米国2022年10月18日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは本日、「MySQL HeatWave Lakehouse」を発表しました。お客様は、CSVやParquet、AuroraおよびRedshiftのバックアップなど、各種ファイル形式でオブジェクト・ストアに保存されている数百テラバイトのデータに対して処理およびクエリ実行ができるようになります。「MySQL HeatWave Lakehouse」は、単一のMySQLデータベース内にトランザクション処理、アナリティクス、機械学習、機械学習をベースとした自動化を組み合わせた唯一のクラウドサービスである「MySQL HeatWave」ポートフォリオに追加される最新の製品です。
大規模な並列スケールアウトが可能なMySQL HeatWaveのアーキテクチャにより、「MySQL HeatWave Lakehouse」は、クエリの実行とデータのロードにおいて、競合クラウド・データベース・サービスより大幅に優れた性能を提供することが業界標準ベンチマークによって示されています。また、お客様はMySQLデータベース内のトランザクション・データとオブジェクト・ストア内のデータを標準のMySQL構文で、一つのSQL文で結合できます。オラクルはまた、「MySQL HeatWave Lakehouse」の性能を向上させ、より使いやすくするために、「MySQL Autopilot」の新機能も発表しました。「MySQL HeatWave Lakehouse」は、現在ベータとしてお客様に提供されており、2023年前半に一般提供が開始される予定です。
AWS、Google、オンプレミスから移行するお客様は、マーケティング・アナリティクス、特に広告キャンペーン・パフォーマンスのリアルタイム分析や効果的なキャンペーンを構築するための顧客データ・アナリティクスなど、さまざまなユースケースに「MySQL HeatWave」を利用してきました。AWSから移行するお客様には、自動車、通信、小売、ハイテク、医療業界のリーダー企業が含まれます。
オラクルのチーフ・コーポレート・アーキテクトであるエドワード・スクリーベン(Edward Screven)は次のように述べています。「『MySQL HeatWave』は、長年の研究と先進的な開発の成果であり、すべてのMySQLユーザーにとって、より大きな課題に対応するための画期的なイノベーションになろうとしています。この『MySQL HeatWave Lakehouse』の発表は、『MySQL HeatWave』において今年3回目の大きな発表となります。データベース以外に保存されるデータは大幅に増加しています。『MySQL HeatWave Lakehouse』を利用することで、お客様はオブジェクト・ストアに存在するデータに対しても『HeatWave』のすべてのメリットを活用できます。今回の発表で、『MySQL HeatWave』は、トランザクション処理、データウェアハウスやデータレイクを横断するアナリティクス、ETLを必要としない機械学習を単一の統合サービスとしてマルチクラウドで提供します。この組み合わせにより、性能、自動化、コストを大幅に向上し、『MySQL HeatWave』は他のクラウド・データベース・サービスと一線を画す存在になります。」
オラクルは、新しいレイクハウス・ベンチマークも公開し、「MySQL HeatWave Lakehouse」と「MySQL Autopilot」の革新的な機能を紹介しています。
「MySQL Autopilot」は、「MySQL HeatWave」向けに機械学習ベースの自動化を提供します。「MySQL HeatWave Lakehouse」では、自動プロビジョニング や 自動クエリ実行計画改善 などの既存の「MySQL Autopilot」機能も強化されます。データベース管理のオーバーヘッドはさらに解消され、性能も向上します。また、「MySQL HeatWave Lakehouse」では、多数の新しい「MySQL Autopilot」の機能を利用できます。
機械学習やVS Codeのプラグインなど、「MySQL HeatWave」の多数の強化内容も発表されました。「MySQL HeatWave」のインデータベース機械学習がさらに強化され、予測モデルがサポートされるようになりました。「MySQL HeatWave」に最適化された新しい機械学習の説明技術が追加されました。アルゴリズムの選択、機能の選択、スコアリング・メトリック、説明技術など、自動化された「HeatWave ML」トレーニング・パイプラインの様々な段階に対してデータ・サイエンティストが影響を与えられるようになりました。「HeatWave ML」も強化され、お客様は「HeatWave」に機械学習モデルをインポートできるようになりました。
新しいマルチエンジンHypergraphクエリ・オプティマイザーは、複雑なクエリ性能をさらに向上させ、結合順序を指定する必要をなくしました。ゾーンマップが追加され、「MySQL HeatWave」による幅広いクエリ実行が高速化されました。また、MySQL向けのVS Codeのプラグインが強化され、「MySQL HeatWave」の機能がサポートされるようになりました。
「MySQL HeatWave」は、新たにMicrosoft Azure でも利用可能となり、既に利用可能なOCIやAWSと合わせてマルチクラウドで展開します。データベース・ワークロードをパブリック・クラウドに移行したくない組織は、「OCI Dedicated Region」の一部としてオンプレミスで利用できます。お客様は、オンプレミスのMySQL OLTPアプリケーションから「MySQL HeatWave」にデータを複製し、リアルタイムに近いアナリティクスを利用することもできます。「MySQL HeatWave」は、常に最新バージョンのMySQLデータベース上にあります。
* ベンチマーク・クエリはTPCベンチマークに由来しますが、TPC仕様に準拠していないため、結果を公開済みのTPCベンチマーク結果と比較することはできません。
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