Press Release

日本メクトロン、オラクルの自律型データベースでデータドリブンな販売管理基盤を実現

グローバル拠点に分散するデータの一元化と可視化、多様な分析を可能にする販売管理データ統合基盤を自社の業務部門のみで構築、運用管理。コストを大幅に削減しながら集計処理時間を短縮

東京—2023/02/27
Nippon

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、日本メクトロン株式会社(本社:東京都港区、以下、日本メクトロン)が、同社のデータドリブンな販売管理を支援する統合データ基盤を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」に加え、「Oracle Essbase」で自社構築し、2022年10月より稼働開始したことを発表します。新たな販売管理データ統合基盤は、OCIの優れた機能性と使いやすさで業務部門での構築、運用管理の内製化を可能にし、大幅なコストを削減しながら、集計処理時間も短縮しています。販売状況や市場ニーズ変化の把握、可視化および多様な分析、タイムリーな共有を実現し、部門を横断したデータ利活用を促進することで、迅速な意思決定による販売管理の効率化を支援しています。

日本メクトロンは、電子部品やモバイル機器向け精密ゴム・樹脂部品などの製造・販売事業をグローバルに展開しています。グローバル競争の激化やIT・技術革新による市場の急激な変化に伴い、経営における迅速な意思決定・対応力が求められています。同社では、販売計画や実績などの膨大なデータを分析し、販売および経営管理を行ってきました。近年、よりタイムリーな需要予測や開発の効率化が求められていました。

これらの急速な変化にも迅速に対応するために、同社では販売情報に引き合いデータを加えた最新の予実データを蓄積し、グローバル拠点に分散するデータの集約を一元化する必要がありました。そこで、明細レベルまで追跡できるようにデータ・レイクハウスとしての活用が可能な統合データ管理基盤を自社構築することを決定しました。その際に、膨大なデータ処理を行うための高い性能、複雑かつ多様なデータ分析や可視化を低コストで実現し、これまでシステム子会社に依頼していたシステム変更なども業務部門のみで迅速に対応できるように内製化することが求められていました。これらの要件のもと、日本メクトロンは2022年4月に、OCIで提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」と「Oracle Analytics Cloud」に加え、「Oracle Essbase」を選定し、これらのサービスおよびソフトウェアをOCI上で連携させることで要件に合ったデータ管理基盤の自社構築を実現しました。

日本メクトロンは、2022年6月に「Oracle Autonomous Data Warehouse」および「Oracle Analytics Cloud」による新たなデータ分析基盤の構築、移行を完了し、稼働を開始しました。また、2022年10月に多次元データベースである「Oracle Essbase」の稼働を開始しました。OCIの使いやすいコンソールや「Oracle Autonomous Database」の自律機能により、構築、移行、運用管理を業務部門のみで行い、構築期間を短縮し、数千万円と見込まれた外注費やシステム変更に伴うコストも削減しています。「Oracle Autonomous Data Warehouse」は、自律機能によりデータベース構築、運用の負荷を軽減しながら、「Oracle Exadata」テクノロジーをベースとし、利用ユーザー数やデータ量が増加しても高い性能を低コストで実現し、大幅な業務時間の短縮を実現しています。また、付属のローコード開発ツール「Oracle Application Express(APEX)」で、現場担当者がリアルタイムに情報反映を行うための入力フォームを簡単な操作で実装し、製品情報のマスターへの迅速な反映や引き合いに関するコメントの共有など、データ・マネジメントの効率化およびタイムリーなデータ利活用を実現しています。「Oracle Analytics Cloud」をあわせて活用することで、短時間かつ簡単な操作で洗練されたチャートを作成し、拠点、取引先、製品などのデータを組み合わせた多様な分析を直感的に把握できるようにダッシュボード化しています。このダッシュボードで日々の販売活動の進捗やセグメント別取引推移を誰もが容易にリアルタイムで共有でき、部門を横断してデータの利活用を促進しています。また、同じデータを多次元データベースである「Oracle Essbase」と共有することで、従来のExcelと高い作業親和性を維持した状態で、予実管理を実現しています。

本発表に向けたお客様からのコメント: 

今回、業務部門主導で統合データ基盤の導入を行いました。OCIの分かりやすいインターフェイスや「Oracle Autonomous Database」の自律機能やローコード開発ツールの活用で、弊社の要件に合った統合データ基盤を迅速に構築できました。運用をIT部門に依存することなく、部門主導で内製化を実現し、構築、移行や運用管理の外注コストも削減しています。新しいデータ基盤を導入することで、移り変わりの激しい市況環境下でタイムリーな分析対応を提供することができました。また、OCIは従量制で利用でき、将来的な分析画面の追加やデータ量および利用ユーザー数の増加にもコスト増加の懸念がなく、利用コストの最適化にもつながっています。今回のデータ活用基盤の構築、内製化で蓄積されたスキルや経験をもとに、新たな要件に合わせた拡張対応や他のシステムでのOCIの活用拡大を検討していきたいと思います。

日本メクトロン株式会社 営業本部 営業管理部 部長 加藤貴史 氏

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日本オラクル株式会社

広報室 石山
03-6834-3238

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