Press Release

オラクル、人事部門の生産性向上に役立つジェネレーティブAI機能を発表

候補者、従業員、マネージャー、採用担当者の人事プロセスを合理化し、業務効率を向上させるOracle Fusion Cloud HCMのジェネレーティブAIを利用した新機能

テキサス州オースティン—2023年7月7日

(本資料は2023年6月28日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」にジェネレーティブAIが搭載された機能を追加したこと発表しました。「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」のジェネレーティブAIサービスに支えられた新機能は、既存の人事プロセスに組み込まれ、より迅速なビジネス価値の推進、生産性の向上、候補者および従業員エクスペリエンスの強化、人事プロセスの合理化を実現します。

Oracle Cloud HCMのアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるクリス・レオーネ(Chris Leone)は次のように述べています。「ジェネレーティブAIは、生産性を向上させ、スキル、アイデア、クリエイティビティの新しい世界の扉を開き、ワークプレイスに直ちに影響を与えることができます。コンテンツの要約、オーサリング、推薦などの機能を備えるジェネレーティブAIは、従業員が重要な人事業務を遂行する際の負荷を減らす上で役立ちます。たとえば、『Oracle Cloud HCM』に新たに搭載されるジェネレーティブAI機能を利用することで、お客様は大規模な言語モデルを活用してタスクの完了に必要な時間を大幅に短縮し、従業員エクスペリエンスを向上させ、従業員インサイトの精度を高め、最終的にはビジネス価値を高めることができます。」

 

OCI上に構築され、クラス最高のAIサービスを活用した「Oracle Cloud HCM」に組み込まれたジェネレーティブAI機能は、高いレベルのセキュリティ、パフォーマンス、ビジネス価値を提供するように設計されています。内蔵のプロンプトは、事実誤認や先入観などを軽減しながら、お客様が最良の結果を得られるよう支援します。「Oracle Cloud HCM」では、お客様は独自のデータを使用して、特定のビジネス・ニーズに合わせてモデルを改良します。各お客様専用のジェネレーティブAIモデルは、お客様独自のデータに基づいてのみ調整されます。オラクルは、ジェネレーティブAIが使用するデータをお客様が制御できるようにすることで、機密情報の安全性確保に貢献します。

「Oracle Cloud HCM」の新しいジェネレーティブAI機能は、すでに数千人ものユーザーに利用されている既存の組み込みAI機能を強化するものです。1つの統合ソリューション内のプロセスを合理化してコンテンツの生成を自動化することで、候補者、従業員、マネージャー、人事部門の生産性を変革する上で役立ちます。新たに搭載されるジェネレーティブAI機能の主な特長は次のとおりです。

  • オーサリング支援: 従業員、マネージャー、人事部門のリーダーは、迅速かつ容易にコンテンツを作成し、生産性と時間効率を大幅に向上させることができます。新しいジェネレーティブAI機能は、ユーザーがより付加価値の高い業務に集中できるように、求人情報や業績目標の下書きなどの短いプロンプトを使ってコンテンツを迅速に生成し、ユーザーがレビュー、修正、承認できるようにします。オーサリング支援の活用例としては、職務記述書(ジョブディスクリプション)や募集要項の作成、詳細の説明や目標達成にむけた指標を含む目標の自動作成、従業員が人事タスクを効率的にこなせるよう人事向けに問い合わせのあったナレッジを作成することなどがあります。
  • 提案: 自然言語処理とベストプラクティスに基づいて、より良い結果をより迅速に得られるようにユーザーを導きます。ジェネレーティブAIを利用した「Oracle Cloud HCM」の新しい提案機能は、ユーザーの成功を向上させるだけでなく、個人がより迅速かつ正確にタスクを完了できるよう支援します。提案の活用例としては、従業員向け調査を実施する際、その調査タイプに基づいた調査項目の自動提案や、マネージャーが従業員に与えるキャリア開発のヒントなどがあります。さらに、お客様のコントロールの下で、大規模言語モデル(LLM)を使用してトレーニングされた提案コンテンツには、組織自体の言語スタイルと文化的DNAを反映させることができます。
  • 要約: 1つまたは複数のデータソースから得られる重要なインサイトを浮かび上がらせることで、生産性の向上に貢献します。新しいジェネレーティブAI機能は、シンプルかつインパクトを持たせるために、コンテンツの主要要素を要約します。要約の活用例としては、従業員、同僚、またはマネージャーから年間を通じて収集されたフィードバックや、目標の進捗状況や達成度合に基づいた、評価をする際(四半期・半期・期末等)に提出するパフォーマンスの要約の提供などがあります。

クリス・レオーネはさらに次のように述べています。「オラクルはすでに、人事におけるジェネレーティブAIの高付加価値シナリオを100以上特定しています。しかし、これは始まりに過ぎません。オラクルは、製品のアップデートの約80%を推進するお客様の協力のもと、組織が継続的なイノベーションを受け入れ、人事プロセスと生産性の永続的向上を実現するための新しいユースケースを継続的に組み込んでいます。」

お客様とアナリストのコメント

  • Hearst社のHCMオペレーション担当バイスプレジデントであるキム・コールマン (Kim Kohlman)氏は次のように述べています。「ジェネレーティブAIはワークプレイス・テクノロジーの未来であり、人事プロセスを変革する可能性を秘めています。『Oracle Cloud HCM』において開発中の新しいジェネレーティブAI機能は、職場と労働力の両方を高め、従業員や候補者の貴重な時間やリソースの節約に役立つと予想されます。ジェネレーティブAIのこうした改善によって、当社のチームは生産性の向上や有意義なビジネス価値の推進に集中できるようになるでしょう。そこからどのような恩恵がもたらされるのか、大いに楽しみにしています。」
  • Co-op社のHCM ビジネス・プラットフォーム ドメイン・プリンシパルであるガレス・アブレウ(Gareth Abreu)氏は次のように述べています。「HCMアプリケーションでジェネレーティブAIが活用できるようになれば、組織は大きく変革するでしょう。ジェネレーティブAIによってこの領域でどのようなことが実現できるようになるのか、とても楽しみです。『Oracle Cloud HCM』でジェネレーティブAIを活用することにより、業務を合理化して、より効率的なアクションが取れるようになること、個々の従業員に対してよりインテリジェントなガイダンスを与えて成果を高めること、従業員エクスペリエンスを向上することなど、数多くのメリットが期待されます。このテクノロジーには、私たちの仕事に対する考え方を完全に変えてしまう可能性があり、人事の仕事はこれまでとはまるで違うものになるかもしれません。」
  • Constellation Researchのプリンシパル・アナリスト&バイスプレジデントであるホルガー・ミュラー(Holger Mueller)氏は次のように述べています。「オラクルは、ビジネス・アプリケーションにAI機能を急速に追加しており、ジェネレーティブAIによって、HCMは、マネージャー、従業員、人事担当者に向けて前例のない効率化を達成できるフロントランナーです。オラクルは、クラウドでジェネレーティブAIのワークロードを実行するOCIの優位性により、HCMの競合他社に対して優位に立っているでしょう。アプリケーションとインフラストラクチャを一緒に設計することで、オラクルはより安く、より速く、より統合されたプロセスを提供でき、競争優位性を生み出すことができます。」

「Oracle Cloud HCM」のジェネレーティブAIサービスは、OCI上に構築されます。オラクルのジェネレーティブAIサービスは、NVIDIA GPUを搭載したベアメタル・コンピュート、クラウド上で最高帯域のリモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)ネットワークを含むOCI Superclusterを活用することで、最高性能かつ最低コストで大規模言語モデル(LLM)のトレーニングを高速化します。これにより、オラクルは業界最速のAIイノベーションをOCI上に構築、提供でき、Cohereを始めエンタープライズに特化した最高のイノベーター企業を引き付け、イノベーションのフィードバックサイクルに一層貢献できるようになります。さらに、OCIのジェネレーティブAIサービスは、エンドツーエンドのセキュリティを提供して、お客様がデータの完全なコントロールと所有権を持つことができます。

クラウド・ネイティブに構築された「Oracle Cloud HCM」は、採用から退職まで、すべての人事プロセスを連携させた完全なソリューションです。すべての従業員データを単一のプラットフォームに関連付けることで、人事部門は、信頼できるデータに一元的にアクセスし、人事戦略に役立てることができます。搭載されたAIがアドバイザーの役割を果たし、従業員データの分析を支援し、人事部門の業務改善に役立つ提案を行います。

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