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しばちょう先生の試して納得!DBAへの道
[番外編] Autonomous Database = 究極のOracle Database

皆さん、こんにちは。お元気ですか?さて、昨年サンフランシスコで開催されたOracle Open World にて初めてそのコンセプトが語られたAutonomous Database。そのコンセプトを具現化してリリースされた一つ目のクラウドサービスがAutonomous Data Warehouse Cloud (以降、ADW)です。既に数多くのお客様からご要望を頂いており、そのコストパフォーマンスの高さに驚きの声が上がっています。今回は番外編として、Autonomous Databaseが求められる背景からそのコンセプト、さらにはADWの真価についてスライドベースで紹介させて頂きます。


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2018年3月27日に、Larry EllisonからOracle Autonomous Databaseの最初のサービスであり、世界初のSelf-managing, Self-securing, Self-reparingなデータベース・クラウドサービスである、Oracle Autonomous Database Warehouse Cloud(以降、ADW)を発表させて頂きました。Larry曰く、「インターネット登場に匹敵する革新的なテクノロジーであり、これは全てを変える。データの運用管理を行ってきた業務のやり方が、大きく変化する」と宣言しています。

[News Release]

現在データベースの運用管理に携わられている方も多いと思いますが、このメッセージをストレートに受けてしまうと、自分たちの仕事が取って代わられてしまうのでは?と少々ネガティブに捉えてしまうかもしれませんが、まずはもう少し上の次元で起きていることをおさらいするために、経済産業省の調査レポートを見て頂きましょう。

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データベースの運用管理に限定した技術者数ではありませんが、調査を行った2015年時点でも約17万人分が不足しており、2020年には約37万人不足、さらにスライドには掲載していませんが、2030年には約80万人が不足する見通しです。また、データ量も増加の一途をたどっている(こちらは経済産業省のレポートではありません)のは言うまでもありませんね。つまり、今までのやり方で業務を行っていては今以上の長時間労働に繋がることは容易に想像できてしまいます。これはどうにかしなければいけません。そうなのです!どうにかやり方を変えなければいけない状況に既に突入しているわけですね。

もう一つ改めて考えて頂きたいことがあります。少し話が変わるのですが、これまで数多くのお客様にOracle Databaseをご購入/運用して頂いておりますが、お客様の最終的なゴールは何か?と改めて考えるタイミングにも来ていると私は思います。

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お客様の最終ゴールは「ビジネスを成長させること」であり、そのためにデータ活用されています。さらに、そのデータ活用のためのデータ管理です。そうなのです。データ管理は、ビジネス成長という目的のための手段にしか過ぎません。お客様はデータを安全に保管し、必要な時に高速にデータを抽出できれば良いだけです。適切な言葉が見つかりませんが、「仕方なく」データベースを構築・運用・管理して頂いていると、改めて認識しなければならないタイミングが来ているのかもしれません。

前述のように、IT技術者が大幅に不足する時代がやってきます。また、より簡単に構築が出来て、運用も楽で、コスト・パフォーマンスが高いデータ管理のソリューションが求められています。このような背景に呼応するように、Larry EllisonがOracle Autonomous Databaseを発表させて頂いたのです。という、勝手な私の持論です(笑)

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Oracle Autonomous Databaseのコンセプトをベースとして最初にリリースされたクラウド・サービスである、Autonomous Data Warehouse Cloudはリリース初期の時点で上記スライドの左下に記載させて頂いている項目が実現されており、お客様の最終ゴールである「ビジネスの成長」を達成するために最適なデータベースを目指して、驚くほど圧倒的なスピードで次々と機能追加・進化をし続けています。例えば、少し大袈裟かもしれませんが、事実、このような記事やスライドを作成している最中に新たな機能が追加されて資料の手直しが必要になったこともあります。。。

とは言え、そもそも・・・Oracle Autonomous Databaseとは、今までのOracle Databaseと何が違うのか?オラクルがこれまでのOracle Databaseと全く異なるデータベースを製品化したのか?という皆様の根本的なご質問にお答えしていきましょう。

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Oracle Autonomous Databaseは、これまで40年以上、途方もない研究開発費を投入し、日々お客様の要件を満たす改善、自動化機能の実装組み込んで進化してきたOracle Databaseがベースです。そのOracle Databaseの最適なプラットフォームとして、直近10年間、Oracle Exadata Database Machineに注力して高性能、高可用性を探求し続けた結果、数多くのミッション・クリティカルなシステムでの稼働実績を上げてきました。そして今、その唯一無二の存在であるExadataをOracle Cloud上で展開し、クラウドサービスならではのメリットもご提供可能な最高のデータベースである、Oracle Autonomous Databaseの誕生に至っています。これまでのオラクルの全ての開発/投資は、このOracle Autonomous Databaseの実現へ続いてきたと言えるでしょう。

Oracle Autonomous Database = Oracle Database + Oracle Exadata Database Machine + Oracle Cloud including Cloud Tools

そう、Oracle Autonomous Databaseはオラクルが誇るフラッグシップモデルであるOracle Exadata Database Machineの最高のパフォーマンスと最高の可用性をCloud上で簡単に安価にご利用いただけるクラウド・サービスなのです。これにご納得いただくために、以降は構成要素についてご紹介していきましょう。

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Oracle Autonomous Databaseの一つ目の構成要素であるOracle Databaseは、前述のように40年以上もの長い年月の間、自動化と最適化に投資してきた歴史があります。Oracle Databaseの自動化機能は?と聞かれた場合、皆様はどのような機能を思い浮かべますか?私は自動UNDO管理を始めとして、特に、Automatic Storage Management(ASM)には本当に驚かされましたし、私が最も愛する機能の一つでもあります。上記のスライドに掲載した自動化機能は一部ではありますが、従来は手動でデータベース技術者の方の個別チューニングが必要だった大部分が、現在の18cでは自動化されてきたという事実がありますね。ちなみに、初の商用版Oracle DatabaseであるOracle V2がリリースされたのは1979年で私は同い年です。すいません。関係ないことを(笑)

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次に、Oracle Autonomous Databaseの2つ目の構成要素であるOracle Exadata Database Machineですが、Oracle Databseを管理されているデータベース技術者の方であれば(おそらく)一度は使ってみたい夢のマシンとして、その存在価値を認めて頂けていると思っています。Exadataを開発してきたメンバーに話を聞いたことがあるのですが、「13~14年前からOracel Databaseの理想的なプラットフォームを探求してきた。パフォーマンス、スケーラビリティ、そして高可用性を追求してきたものがExadataである」と。彼の言葉の通り、最新H/Wを最適に利用するSoftware開発が続けられてきたと私も思っています。

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上のスライドは、私自身がExadataの特徴的な機能を図示したものですが、とにかくアーキテクチャとして美しさがありますよね。しかし、Oracle Autonomous Databaseであれば、このアーキテクチャを細かく理解する必要はありません。各機能がどのような役割を果たし、どのような効果があるのかを理解する必要はありません。理解しなくても簡単にExadataをご利用いただける時代がやってきたのですね。

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オラクル自身がOracle Exadata Database Machineの素晴らしさを語るよりも、実際に数多くのお客様にご採用頂いている事実の方が重要ですよね。ということで、こちらのスライドも掲載させて頂きました。ご協力頂けているお客様、ありがとうございます。

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Oracle Autonomous Databaseのコンセプトをベースとして最初にリリースされたクラウド・サービスである、Autonomous Data Warehouse CloudはExadataでしか実現できない高速化テクノロジーがすべてデフォルトで有効化されています。よって、前述のように、これらの機能をどのように利用するのかを知らなくても問題ありません。表を作成してデータを投入するだけで、これらの機能が自動的に最適に動作し、圧倒的なパフォーマンスを体感することができるでしょう。

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ちなみに、上のスライド内の左側の小さなスライドは、オンプレミスのExadataのパフォーマンスをご紹介していた過去のもので、現行システム(非Exadata)で142秒を要していた検索処理を、Exadataに乗せて索引を削除し、データを圧縮すると3~6秒(約32倍~46倍)まで高速化するという実証例ですが、デフォルトでExadataの高速化テクノロジーがすべて有効化されているOracle Autonomous Data Warehouse Cloudはをご利用いただく場合は、これらのチューニング済みの状態からいきなりスタートできるという最大の特徴を持っています。さあ、ADWを使いたくなってきませんか?

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もちろんパフォーマンスだけではありません。Oracle Databaseが誇る高可用性テクノロジーの集合体でもある、Maximum Availability Architecture(MAA)も事前構成されてご提供させて頂きます。Oracle Databaseと言えば、Real Application Clustersですよね。もちろん使われていますよ!手動で構築するのが難しい印象があったと思いますが、いよいよ全てボタン一つで簡単に構成できてしまう時代が来たのです。(ADWにおいて、まだ一部実装・提供されていない機能も上のスライドには含まれています)

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ということで、繰り返しになりますが、Oracle Autonomous Databseはベストプラクティスの塊でもあるOracle Exadata Database Machineを必要な時に必要なリソースを柔軟に利用できるクラウド・サービスであり、高性能かつ高可用で十分な実績のあるExadataだからこそ、多くのお客様が求める「データを入れて使うだけで、データベースの管理が(ほとんど)不要」を実現することが可能となっています。Operating Systemの知識も不要ですから、これまでLinux/Unixのご経験が無い方でも、簡単に利用できるのも特徴ですね。乱暴に言ってしまえば、Oracle Databaseのご経験が無くてもご利用いただけると思っています。データを格納して検索するだけです。PaaS := Platform as a Serviceに位置づけられていますが、利用の仕方としてはFaaS := Fanction as a Serviceに非常に近いサービスだと私は思っています。

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私のおススメとしては、まずはじめはシステムの重要度があまり高くないデータベースをAutonomous Databaseへ置き換えて頂き、その真価を試して頂ければと考えています。その上でこれまでは手が回らなかったお客様のビジネスへの貢献度の高いタスク(重要度の高いデータベースの管理、業務固有のタスク)へ、人的リソースを集中することできるようになることが理想的だと思います。

例えば、Autonomous Databaseは自動的にパッチが適用されていきますので、既知の不具合に遭遇するケースが極小化するでしょう。また、最適なバックアップも自動的に取得されているので、いざというときにも簡単にUI画面から復旧させることも可能です。つまり、沢山のデータベースを安定的に運用するために、定期的なパッチ適用、バックアップ設計、可用性設計、メモリ関連パラメータのチューニング等、正直ルーティンワーク的なタスクで消費してしまっていた時間はAutonomous Database側に任せて頂き、もっとドキドキワクワクするタスクに対して技術者の高いスキルを振り向けて頂けると信じています。

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以上、私の独自観点からやや乱暴にご説明してしまったかもしれませんが、オラクルが満を持してリリースしたOracle Autonomous Data Warehouse Cloudは、 オラクルのフラッグシップモデルでもあり数多くのミッション・クリティカル・システムでの稼働実績のあるOracle Exadata Database Machineを1OCPU/1TBという非常に低価格からご利用いただけるクラウド・サービスです。IT技術者が大幅に不足する時代に、お客様の真の最終ゴールでもある「ビジネスを成長させること」を実現するべく、より簡単に構築が出来て、運用も楽で、コスト・パフォーマンスが高いデータ管理のソリューション、それが、Oracle Autonomous Databaseであり、究極のOracle Databaseです。ぜひとも一度お試し頂ければと思います!!