エラスティック拡張

エラスティシティ(Elasticity:弾力性)とは、デプロイされているクラスタをオンラインで動的に拡張できる性質を指します。容量、パフォーマンス、信頼性、またはこれらすべては、ストレージ・ノードを追加することで増強できます。成長を続けるビジネスにとって、Oracle NoSQL Databaseのオンデマンド・クラスタ拡張機能から得られるメリットとは何でしょうか。詳しく見てみましょう。

  • データ容量の増加
必要に応じて、データベースのデータ容量を増やすことができます。その方法としては、既存のストレージ・ノードにディスク・ドライブを追加して各ストレージ・ノード(SN)の容量パラメータを変更する方法と、独自の処理能力とローカル・ディスク・ドライブを備えたストレージ・ノードを追加する方法があります。

クラスタにリソースを追加し終わったら、クラスタに新たに追加された容量を考慮した新しいトポロジのクローンを作成し、これに基づいて自動的にシャードを追加したり、新しいレプリケーション・ノード(RN)を作成したりできます。レプリケーション係数(RF)を変更しない場合は、クラスタにシャードが追加されてデータ容量が増加します。
 
シャードの拡張

図1:シャードを追加してストレージを拡張したことで、ストレージ容量が増え、パフォーマンスが向上する様子を示しています。

 

  • スループットの向上:
ビジネス・アプリケーションでWebトラフィックが増加しているために、I/O容量とスループット(1秒あたりの操作件数)パフォーマンスを増強することが必要になる場合があります。

クラスタのパフォーマンスを方程式で表そうとすると、ディスク・ドライブの速度、ディスク・ドライブの数、CPUの速度、ネットワーク帯域幅といった多くの変数があるため複雑になりますが、クラスタのシャードの数やレプリケーション係数でパフォーマンスを表すこともできます。クラスタに含まれるシャードの数が多いほど読み書きのスループットが向上し、レプリケーション係数が大きいほど読取り操作を処理する場所が増え、読取りパフォーマンスの向上に直結します。

 
  • レプリケーション係数の拡張:
スケーラブルなNoSQLデータベースの重要な側面は可用性です。Oracle NoSQL Databaseでは、同じデータセンター内にある各シャードのレプリケーション係数(RF)を大きくすることができるだけなく、独自のレプリケーション係数を持つ新しいデータセンターを追加することもできます。たとえば、プライマリ・データセンターのレプリケーション・ノードの大半はRF=3のままにし、地理面から見た可用性を確保するために新しいデータセンターをRF=1で追加できます。
 
レプリケーション係数の拡張

図2:地理的に異なる場所へ配置された新しいストレージ・ノードでレプリケーション係数(RF)を増やし、可用性を向上させている様子を示しています。

上記の要因のいずれかがきっかけとなり、クラスタの拡張が必要になっても、Oracle NoSQL Databaseであればプロセスは非常にシンプルになり、クラスタのSLAが維持されます。