Oracle Data Miner Extension for SQL Developer 4.0リリース・ノート

(2013年12月)

デモを見る(YouTube)

このリリース・ノートにはOracle Data Miner 4.0に関する次の情報が含まれます。

  • Oracle Data Minerの機能
  • 新機能
  • 作業を開始する前に
  • サポート
  • はじめに
  • 移行
  • Data Minerの使用方法を学ぶには
  • 全般的な注意事項と制限事項

Oracle Data Minerの機能

Oracle Enterprise EditionのOracle Advanced Analyticsオプションの一部であるOracle Data Miningには、Oracleデータベースに保存されたデータを活用するための優れたデータ・マイニング機能が備わっています。

Oracle Data MinerはOracle Data Miningのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)です。Oracle Data MinerはOracle SQL Developerの拡張機能です。

Oracle Data Miningを使用すると、次の用途に使用できるわかりやすい予測モデルを構築できます。

  • 顧客行動の予測
  • 有望な販売機会の特定
  • 顧客維持に関わるリスクの特定
  • 顧客のクラスタ、セグメントおよびプロファイルの発見
  • 異常な行動の検出

Oracle Data Miningについて詳しくは、Oracle Technology NetworkのOracle Data Miningを参照してください。

新機能

Oracle SQL Developer 4.0のOracle Data Miner拡張には次の新機能が含まれています。

  • これらの機能は、Data Minerをサポートするすべてのデータベース・バージョン(Oracle Database 11.2.0.1以上)でサポートされます。
    • ワークフローSQLスクリプトのデプロイメント
      • ワークフロー・コンテンツ全体のデプロイメントをサポートするSQLスクリプトを生成します
    • SQL問合せノード
      • データを変換したり新しいデータソースを提供したりするSQL問合せを統合しました
      • R言語スクリプトを実行したり、Rで生成されたデータや図形を表示できます
    • グラフ・ノード
      • 折れ線グラフ、散布図、棒グラフ、ヒストグラム、箱ひげ図を生成できます
    • ワークフロー実行機能
      • ワークフローのパラレル問合せ設定:問合せ処理に必要な並列度をワークフロー・ノードごとに指定できます
      • 表の圧縮:表の生成に表圧縮機能を使用できます
    • モデル構築ノードの改良
      • 基盤となるモデルに適用されるデータの使用をノードレベルで指定できます
      • テキスト変換を管理するテキストをノードレベルで指定できます
      • プレディクタ列の除外に使用されるヒューリスティック・ルールを表示できます
      • 分類テストや回帰テストで生成される結果の量を制御できます
      • チューニング結果の生成のオン/オフをモデル・チューニング・オプションで切り替えられます
    • 表示データ
      • カスタム・オブジェクトやネストされた表をドリル・インして表示できます
    • モデル詳細ノード
      • Cluster Centroid Detailsが追加されました
    • 参照ノードおよび変換ノード
      • NULLの処理が改善されました
    • 参照ノード
      • 特定の統計出力を選択できます
    • ワークフローの実行オプションおよび検証オプション
      • ワークフローの実行オプションを呼び出すときに複数のノードを選択できます
      • ワークフローを検証モードで実行できる検証オプションが追加されました
    • ワークフローのインポート
      • インポートされるワークフローに含まれる機能がターゲット・デーベースのバージョンでサポートされるかどうか検証します
    • モデルのチューニング
      • モデル構築後のチューニングに使用される結果の生成を制御するオプションを追加しました
    • 列のフィルタ・ノード
      • 属性の重要度のサンプリング手法を自動的に決定するオプションが追加されました
    • モデル・テストのパフォーマンス
      • CASE IDの指定により分類および回帰テストのパフォーマンスが向上します
    • ビューアおよびエディタ
      • 実行時間の長いプロセスや問合せによりトリガーされるブロッキング・ダイアログを削除しました
    • コピーおよび貼付けの機能追加
      • グラフをクリップボードにコピーするかファイルに保存できます
      • データ・グリッドをクリップボードにコピーできます
      • クラスタおよびディシジョン・ツリー・ルールをクリップボードまたはファイルに簡単にコピーできます
      • ターゲット・リポジトリとソース・リポジトリに互換性があれば、異なるData Minerリポジトリ間でもワークフローのコピー/貼付けができます
    • グラフ
      • すべてのグラフのデータ・コンテンツを表示およびコピーできます
    • デモ・データ
      • デモ・データ・スクリプトにODMR_CARS_DEMO表を追加しました
    • バックアップとリカバリ
      • ワークフローレベルのバックアップおよびリカバリ・オプションを提供するスクリプトを新たに追加しました
  • 11.2.0.4以上のOracle Databaseの場合、ワークフローを保存、実行、およびロードする際のData Minerリポジトリのパフォーマンスが大幅に向上します
  • 次の機能を使用するには、Oracle Database 12c Release 1以上に接続する必要があります
    • 予測問合せノード
      • 分析問合せを使用してモデルを構築しなくても予測結果が得られます
      • データ・パーティションに基づく予測の制度が向上しました
    • クラスタリング・ノードの新しいアルゴリズム
      • 期待値最大化アルゴリズムを追加しました
    • 特徴抽出ノードの新しいアルゴリズム
      • 特異値の分解アルゴリズムと主成分分析アルゴリズムを追加しました
    • テキスト・マイニングの機能強化
      • モデルの自動データ準備機能の一部としてテキスト変換を統合しました
      • モデル構築ノードにテキストの構築ノードの仕様をインポートできます
    • 予測結果の説明
      • スコアリングの詳細で予測結果を説明します
    • 一般化線形モデルの新しいアルゴリズム設定
      • 特徴選択と特徴生成ができる新しいアルゴリズム設定を追加しました
    • 拡張データ型のサポート
      • サイズが32767のVARCHAR2がサポートされます

作業を開始する前に

Oracle Data Minerを使用するには、次の要件を満たすOracle Databaseに接続する必要があります。

  • Oracle Data Miningがインストールされている:Oracle Data Miningは、Oracle Database Enterprise Editionをインストールすると自動的にインストールされます。

    Oracle Database 12c Release 1でなければ新機能が使用できない場合があります。

  • Oracle Textがインストールされている:Oracle Textは、Oracle Database Enterprise Editionをインストールすると自動的にインストールされます。

    Oracle Textを使用してテーマを抽出する計画がある場合は、『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』の説明に従ってOracle Databaseサンプルをインストールして、ナレッジ・ベースをインストールする必要があります。

  • Oracle XML DBがインストールされている:Oracle XML DBは、Oracle Database Enterprise Editionをインストールすると自動的にインストールされます。

  • Oracle By Exampleチュートリアルで使用するデータにはSHスキーマが必要です。Oracle Database Enterprise Editionをインストールするときに初期データベースをインストールすれば、SHは自動的にインストールされます。

Data Minerには次の2つのコンポーネントがあります。

  • リポジトリ:Oracle Database上で動作します。1つのリポジトリに多数のクライアントを接続でき、接続したクライアントから独自のデータベース・アカウントに接続することも、共通のデータベース・アカウントを共有することもできます。
  • クライアント:SQL Developerがサポートする任意のプラットフォーム(Windows、MacまたはLinux)上で動作します。

サポート

リリース済みの製品は、現在ご使用中のOracle Databaseサポート・ライセンスに基づいてOracle Supportがサポートします。Oracle Data Minerのバグや問題があった場合は、My Oracle Supportから報告してください。

Oracle Data Minerに関する質問や問題をData Mining Forumに投稿し、他のData MinerユーザーやOracle Data Mining開発チームから回答を得ることができます。役立つ投稿の最新情報が得られるように、Data Minerフォーラムを"フォロー"することをお勧めします。

はじめに

次の手順に従って、Data Minerの前提条件となっている製品とData Minerリポジトリをインストールします。

  • 手順1:11g Release 2以上のOracle Databaseをインストールします。使用可能なすべてのデータ・マイニング機能を利用できるようにするには、Oracle 12.1をインストールしてください。

    • Oracle Databaseソフトウェア・ダウンロードからソフトウェアをダウンロードします。

    • Oracle Data Minerを使用するには、作業を開始する前にに指定されている要件を満たすOracle Databaseに接続する必要があります。
    • Oracle Database 11g Release 2については、『Oracle Data Miner Administrator's Guide』に、Oracle Database Enterprise EditionをMicrosoft Windowsにインストールする方法が記載されています。他のプラットフォームでの手順は、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリインストールとアップグレードを参照してください

      Oracle Database 12c Release 1については、『Oracle® Data Miningユーザー・ガイド』にOracle Data Miningのインストール方法が記載されています。

      Oracle Data Miningドキュメントには、Data Miningドキュメントの表示方法が記載されています。

  • 手順2:SQL Developer 4.0をSQL Developerからダウンロードします。ダウンロードしたファイルをシステム上の任意のディレクトリに解凍してSQL Developerをインストールします。

    なお、SQL Developer 4.0を使用するには、Javaバージョン1.7以上が必要です。

  • 手順3:Oracle By ExampleのチュートリアルSetting Up Oracle Data Minerの手順に従って、Data Miner GUIを使ってData Minerリポジトリをインストールします。

    または、インストール・スクリプトを使用してData Minerリポジトリをインストールすることもできます。インストール・スクリプトはSQLDevHome\sqldeveloper\dataminer\scriptsにあります。なお、SQLDevHomeはSQL Developerをインストールしたディレクトリです。スクリプトの使用は任意です。スクリプトの説明は、SQLDevHome\sqldeveloper\dataminer\scripts/install_scripts_readme.htmlとData Minerのオンライン・ヘルプで参照できます。

    SQL Developer 4.0をインストールしたら、次の手順を実行してData Minerの起動手順を表示することもできます。メニュー項目「Help」→「Table of Contents」を選択し、Help Centerで「Data Miner Concepts and Usage」を展開し、「Data Miner 4.0」とそのサブフォルダ「Install Prerequisites and Oracle Data Miner Repository」を展開します。

Oracle Data Miningのドキュメント

Oracleドキュメントはドキュメントから表示またはダウンロードできます。Databaseに移動して、該当するデータベースのドキュメント・ライブラリを探してください。Oracle Data MiningはOracle Advanced Analytics Optionのコンポーネントです。Oracle Advanced Analyticsの説明はデータウェアハウスとビジネス・インテリジェンスのページを参照してください。

移行

Data Minerのナビゲータから既存のData Minerリポジトリへの接続を初めて開くと、リポジトリの更新を求めるプロンプトが表示されます。リポジトリの更新は、ガイド付きのGUIプロセスを通じて実行されます。

スクリプトを手動で実行して移行を実行する場合は、SQLDevHome\sqldeveloper\dataminer\scriptsにあるインストール・スクリプトを使用します。なお、SQLDevHomeはSQL Developerをインストールしたディレクトリです。スクリプトの説明は、scriptsディレクトリにあるinstall_scripts_readme.htmlとData Minerのオンライン・ヘルプで参照できます。

Data Minerの使用方法を学ぶには

Data MinerのOracle By Example(OBE)チュートリアルが、Oracle Learning LibraryのOracle Data Mining 12c OBEシリーズにあります。Oracle Data Minerのセットアップ方法および使用方法は、OBEを参照してください。

詳しいホワイト・ペーパーは、Oracle Data Mining技術情報という見出しの下から次のトピックで入手できます。

  • Generate a PL/SQL script for workflow deployment
  • Integrate Oracle R Enterprise Algorithms into workflow using the SQL Query node
  • Using Oracle Data Miner 11g Release 2 with Star Schema data - A Telco Churn Case Study

全般的な注意事項と制限事項

  • ワークフローの実行時間が長すぎると思われる場合は、イベント・ビューアを使用してワークフローのステータスを確認できます。イベント・ビューアを開くには、ワークフロー・ツールバーにある「Event Viewer」アイコンをクリックします。イベント・ビューアのツールバーにある「Info」アイコンをクリックすると、警告やエラーの他にイベントの情報ログを表示できます。

    ワークフローは完了しているのにUIにはワークフローが実行中と表示される場合は、ワークフローを閉じてからもう一度開いてください。

  • 11.2.0.3以下からOracle Database 11g Release 2(11.2.0.4)以上にアップグレードする場合は、ODMRSYSリポジトリもアップグレードする必要があります。データベースのアップグレード後にSQL Developer 4.0を起動すると、Data Minerのアップグレードの実行を求めるプロンプトが表示されます。アップグレード・プロセスはData Miner GUIで全自動で実行されます。

  • Oracle Database 12cからは、VARCHAR2NVARCHAR2、およびRAWの各データ型に最大32767バイトのサイズを指定できます。

    拡張データ型(4000バイトを超えるサイズが宣言されているVARCHAR2の列)のデータを表示するとエラーになります。

    拡張データ型を表示するには、次の手順に従って接続プロパティを設定する必要があります。

    1. SQL Developerで「Tools」→「Preferences」→「Database」→「Advanced」の順に移動します。
    2. Use Oracle Client」をクリックします。
    3. 続いて「Configure」をクリックします。
    4. Client TypeをOracle Homeに設定し、Client LocationをOracle 12cのフル・クライアントかローカル・システムにインストールしたOracle Database 12cのOracle Homeの値に設定します(Client TypeをInstant Clientに設定すると、このリリースの時点では動作しません)。