Oracle SQL Developer Data Modeler 18.4


リリース・ノート


2019年1月


 


概要

Oracle SQL Developer Data Modelerはデータ・モデリングと設計の無償ツールであり、論理モデル、多次元モデル、ユーザー定義データ型モデル、リレーショナル・モデル、物理 データ・モデルに対する開発手段を提供することで、開発者の生産性を向上します。このツールは、論理ERDモデルからリレーショナル・モデルへのエンジニ アリング、およびその逆、データ・ディクショナリからのインポート、DDLスクリプトの生成など、包括的なフォワード・エンジニアリング機能を提供しま す。Data Modelerを使用すると、各種のソースとターゲットを対象としたインポートおよびエクスポートや、事前定義された設計ルール・セットとの比較によるモ デルの検証を実行できます。また、さまざまな書式設定オプションが提供されています。

バージョンの更新内容

改良された点

  • ブラウザのオブジェクトで"DDLプレビュー"を使用できるようになりました。

プラットフォーム・サポートとシステム要件

Oracle SQL Developer Data Modelerは次のオペレーティング・システム上で実行されます。

- Microsoft Windows(x64を含むWindows 7、Windows 8)
- Linux
- Mac OS X

正しくインストールして実行するには、次の要件を満たす必要があります。

- JDK 1.8
- 約250 MBのハード・ディスク空き容量
- 512 MB(最小)~1 GB(推奨)のRAM

注:
- ダウンロードにはJDKが含まれているファイルと含まれていないファイルがあります。JDKが含まれていないファイルをダウンロードすると、起動時にJDKのパスの入力を求めるプロンプトが表示されます。
- Linuxにインストールする場合は、.rpmファイルをダウンロードしてください。Macにインストールする場合は、macosx.tar.gzファイルをダウンロードしてください。

作業を開始する前に

インストール前の作業

すでにSQL Developer Data Modeler 2.0リリースを使用している場合、「Tools」→「General Options」メニューで指定したデフォルト設計ディレクトリや書式設定オプションなどのデフォルト設定を保存して、再利用できます。SQL Developer Data Modeler 18.4をインストールした後で、「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」メニューにあるインポート/エクスポート機能を使用して、settings.xmlファイルをエクスポートまたはインポートします。

JDK 1.8の要件

  • 必要とされるJavaバージョンはJDK1.8です。

インストール

  • の新規ディレクトリにファイルをダウンロードし、解凍します。既存のインストールに上書きする解凍は避けてください
  • ダウンロードしたファイルにJDKが含まれない場 合は、プロンプトが表示されたら、JDK 1.8ディレクトリのパスを入力します。すでにJDK 1.8がインストールされており、デフォルトとして設定されている場合、プロンプトは表示されません。この場合、\datamodeler\ datamodeler\binディレクトリのdatamodeler.confファイルを編集し、SetJavaHomeを追加します(例: SetJavaHome /usr/lib/jdk18)。
  • 64ビット対応:SQL Developer Data Modelerは64ビット・プラットフォームでサポートされています。zipファイルに含まれる64ビットの実行可能ファイルを使用してください。64 ビットのData Modeler実行可能ファイルを使用する場合は、64ビット・バージョンのJDKを使用する必要があります。

バージョニング

プリファレンスの"Use Versioning functionality"設定が変更された場合は、Data Modelerを再起動する必要があります。

:Data Modelerのバージョン4.2以降ではSVNプロパティが維持されないため、バージョニング機能について4.2より前のバージョンとの下位互換性はあ りません。バージョニング機能を使用する場合は、すべてのワークステーションで同じバージョンのData Modelerを使用することを推奨します。

Mozila Rhino

"Mozila Rhino"スクリプト・エンジンはJVMと一緒に配布されなくなりました。このエンジンは"Oracle Nashorn"スクリプト・エンジンに置き換えられています。既存のスクリプトでは、エンジンを変更する必要があります。他のJavaScriptエン ジン("Google V8"など)も使用できます。"Mozila Rhino"エンジン(js.jarおよびjs-engine.jar)の取得方法については、https://wiki.openjdk.java.net/display/Nashorn/Using+Rhino+JSR-223+engine+with+JDK8を参照してください。

事前定義済みのRDBMS

事前定義されたRDBMSサイトはファイルdefaultRDBMSSites.xmlで配布されなくなりました。また、このファイルの既存バージョンからは削除される予定です。

別名保存の使用

SQL Developer Data Modeler 2.0と3.0で構築したモデルを開く場合、SQL Developer Data Modeler 18.3で変更を加える前に"Save As"を使用する必要があります。

SQL Developer Data Modeler 18.4ではバージョン3.1.xで作成された設計を開いて元の場所に保存できますが、それ以降、このような設計の保守をData Modelerバージョン3.1.xで行うことは、データ消失の可能性があるため推奨されません。

注:ファイル・システムで、オブジェクトが個別のファイルによって示されることはなくなりました。これらのファイルは設計を保存すると削除されます。

書出し

PDF、PNG、JPGなどの各種ファイル形式にダイアグラムを書き出すことができます。

datamodeler.confおよびdatamodeler64.confファイルで、書出しおよびPDFエクスポート用のカスタムUnicodeフォントを設定できます。

レポート・リポジトリの使用

レポート・リポジトリに設計をエクスポートできます。詳しくは、オンライン・ヘルプまたはFAQを参照してください。また、レポート・リポジトリの作成およびレポート・リポジトリへのアクセスとレポートの実行を簡単に説明したOracle by Exampleチュートリアルも提供されています。チュートリアルの一覧を表示するには、Oracle Learning Libraryで"Data Modeler"を検索してください。

レポート

カスタム・レポートはRTFにエクスポートできません。

Oracle Designerのインポート

SQL Developer Data ModelerはOracle Designerリポジトリに接続して、直接インポートを実行します。

Oracle Designerからのインポートがサポートされているオブジェクトは次のとおりです。

  • ドメイン、オブジェクト(構造化)型、コレクション型
  • エンティティ、リレーションシップ、アーク、エンティティ継承階層
  • 表、ビュー、外部キー、アーク
  • 表とビューのトリガー
  • スナップショット、クラスタ、シノニム、シーケンス
  • 表を含む各ダイアグラムは、リレーショナル・モデルのサブビューに変換されます。
  • エンティティを含む各ダイアグラムは、論理モデルのサブビューに変換されます。
  • オブジェクト(構造化)型を含む各ダイアグラムは、データ型モデルのサブビューに変換されます。
  • SQL Developer Data Modelerでは、Oracle Designerリポジトリから表領域、ストアド・プロシージャ、パッケージ、ファンクション、データ・フロー・ダイアグラムをインポートできません(こ れらのサポートは将来のリリースで予定されています)。これらの構造は製品でサポートされているため、ユーザーはOracleデータ・ディクショナリに直 接接続することで、これらの定義をSQL Developer Data Modelerへインポートできます。
  • ユーザー定義の拡張子は、ユーザー定義のプロパティとしてインポートされます。

ドメイン

  • SQL Developer Data Modelerにはデフォルト・ドメイン・ファイルが含まれていません。
  • 新しいドメイン定義を作成するには、「Tools」→「Domains Administration」を選択し、「Add」をクリックして独自のドメインを作成および追加します。これらのドメインはデフォルト・ファイルであるdefaultdomains.xmlに追加され、すべてのプロジェクトで使用できるようになります。

論理モデルの比較

2つの論理モデルを比較するには、1つの論理モデルを開いた状態で「File」→「Import」→「Data Modeler Design」を選択します。次に、比較対象となる論理モデルを選択します。選択が完了すると、Compare Mergeダイアログが表示されます。

リレーショナル・モデルの比較とAlter DDLスクリプトの生成

  • 2つのリレーショナル・モデルを比較するには、設計で1つのリレーショナル・モデルを開いた状態で「File」→「Import」→「Data Dictionary」(または「DDL」) を選択します。Importダイアログに、"Swap Target Model"オプションが表示されます。このオプションで、正しいモデルを指定し、その結果がMerge Compareダイアログに反映されます。ここでは、モデルをマージするか、またはデータ・ディクショナリを更新するDDLを参照するためにDDLを表示 するかを選択できます。
  • Tools」→「Compare /Merge Models」を使用すると、現在のモデルを別のData Modelerの設計と比較できます。

セキュリティ

物理モデルに設定されているすべてのパスワードが、設計をファイル・システムに保存する際に暗号化されます。

削除ルール

新しい外部キーを作成する場合は、「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」→「Model」→「Relational」→「Default Foreign Key Delete Rule」を選択して、削除ルールを定義します。DDLスクリプトをインポートしてモデルを作成する場合、インポート前にこのオプションが必要に応じて設定されているようにします。

物理モデル

  • クローニング
    モデル間で物理情報をクローニングする場合、クローン元のデータベースが保存さ れていることを確認します。クローンできるのは、同じリリースか、それ以前のリリースのデータベースのみです。つまり、Oracle Database 11gの新しい物理モデルを移入する場合は、Oracle Database 11gまたはそれ以前の保存済みデータベースを選択できます。
  • 列プロパティ
    列プロパティの"Default On Null"は、Oracle Database 12cの物理モデルからリレーショナル・モデルに移動しています。

Subversionリポジトリへの設計の追加

Subversionリポジトリに設計を追加する方法はいくつかあり、SQL Developer Data Modeler内から、または独立したクライアントを使用して実行できます。

  • 推奨される方法は、Data Modeler内からSubversionリポジトリに設計を追加する方法です。
    • Data Modelerで新しいリモート・ディレクトリを作成し、このディレクトリをチェックアウトします。
    • Data Modelerで設計を開き、チェックアウトしたディレクトリにこの設計を保存します。この設計がバージョン管理の対象として追加されます。また、設計の ディレクトリにsvn:ignoreプロパティが設定されて、*.localファイルがSVNリポジトリに表示されなくなります。

重要:設 計は、コミット、更新、マージの操作を実行する前に、完全に保存しておく必要があります。更新操作とマージ操作が完了した後、特に競合が解消された後は、 設計をいったん閉じてから再び開くことを推奨します。更新操作とマージ操作の実行中または実行後は、設計を保存しないでください。

SQL Developer Data ModelerでSubversionを使用する方法について、詳しくは関連ドキュメントとオンライン・デモを参照してください。

ユーザー定義の設計ルールと変換の作成

SQL Developer Data Modelerでは、ユーザー定義の設計ルールと変換のスクリプトを作成できます。オブジェクト・プロパティについては、 "datamodeler/datamodeler/xmlmetadata/doc"ディレクトリを参照してください(index.htmlを使用)。

製品には、ユーザー定義の設計ルールと変換に関するいくつかのサンプルが提供されています。詳しくは、関連ドキュメントとオンライン・デモを参照してください。

メモリ設定

  • メモリ設定はproduct.confファイルに移動します。product.confファイルは、C:\Users\user_name \AppData\Roaming\datamodeler\18.4にあります(Windows 7/64ビットとData Modeler 18.1.XXXを使用している場合)。
  • datamodeler.confファイルのメモリ設定は、product.confの設定が削除されると有効になります。

サポートされているインポート形式

別のモデリング・ツールからのインポート

    - Oracle Designer 9i以上
    - CA Erwin Data Modeler 4.xおよび7.x
    - Sterling COOL:DBA V2.1、Sterling Bsnteam V7.2、およびCayenne Bsnteam V7.2形式
    - 多次元モデルの場合
         XMLA

データベースからのインポート

Oracle SQL Developer Data Modelerでは、次のデータベースからのインポートがサポートされています。

- サポートされているOracle Database、Microsoft SQL Server 2012、IBM DB2/LUW V10、IBM DB2 for z/OS v11、JDBCに準拠したデータ・ディクショナリ

重要: オラクルはOracleドライバ以外のドライバを同梱していません。Oracle以外のデータベースにアクセスするには、必要なドライバをダウンロードして追加する必要があります。

必要なドライバを追加するには、「Tools」→「Preferences」→「Data Modeler」→「Third Party JDBC drivers」へ移動します。

サポートされているエクスポート形式

- サポートされているOracle Database、Microsoft SQL Server、IBM DB2のスクリプト・ファイル
- 多次元サポート
- XMLAとOracle ROLAPおよびMOLAP(AW)
- CSVファイル

サポート

Oracle Databaseのサポート・ライセンスを持つすべてのユーザーは、My Oracle Supportを通じてSQL Developer Data Modelerのサポートを受けられます。

ドキュメント

Oracle SQL Developer Data Modelerのヘルプ・ドキュメントを利用するか、またはオンライン・マニュアルへアクセスしてください。

追加情報

詳細は、OTN-JのOracle SQL Developer Data Modelerを参照してください。質問がある場合は、Oracle SQL Developer Data Modelerフォーラムを利用してください。