Oracle Application Express 3.1でのPDFレポートの作成
このチュートリアルでは、Oracle Application Express 3.1でPDFレポートを作成する際に使用するいくつかの新機能を説明します。
約30分
このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。
このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。 (警告:すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によってはレスポンス・タイムが遅くなる場合があります。)
注:各手順に関連したスクリーンショットのみをロードして表示する場合は、それぞれの手順にあるアイコンの上にカーソルを置いてください。 個々のスクリーンショットはクリックすると、非表示になります。
レポート問合せは、複数のSQL文をサポートしています。そのため、単一ドキュメントへ複数のレポートを挿入するか、異なる結果セットに基づいたレポートとグラフを組み合わせることができます。 印刷ドキュメントの出力形式は、ページまたはアプリケーション・アイテムを使用して実行時に設定できます。 PDF、Word、Excel、HTMLに加え、XML形式のドキュメントをダウンロードすることも可能です。 レポート問合せとレポート領域の両方で、クライアントへの印刷ドキュメントのダウンロード方法を指定でき、添付としてのダウンロード、ファイルのダウンロード/保存ダイアログの表示、またはブラウザ・ウィンドウ内におけるドキュメントのインライン表示のいずれかを選択できます。 レポート領域に基づく印刷ドキュメントの列サイズ指定が改善され、パーセンテージに加えポイントでのサイズ指定が可能になりました。 詳細はヘルプをクリックし、Printing(印刷)で検索してください。
Oracle Application Express 3.1の新機能に関する詳細は、ここ(英語)で確認してください。
トピック・リストに戻る
このチュートリアルを始める前に以下を確認してください。
| 1. |
Oracle Database 9.2.0.3以上がインストールされ、データベースにOracle Spatialが構成されていること。
|
| 2. |
Oracle Application Express 3.1がダウンロードおよび構成されていること。
|
| 3. |
OEHR Sample Objectsパッケージ・アプリケーションをここからダウンロードしていること。 アプリケーションとそのサポート・オブジェクトをOracle Application Express 3.1インスタンスにインポートおよびインストールしていること。
|
| 4. |
このチュートリアルのレポートを作成するために必要なレポート・レイアウトRTFファイルを含むapexnf.zipファイルをダウンロードおよび解凍していること。
|
| 5. |
このチュートリアルの前に、『Oracle Application Express 3.1のインタラクティブ・レポートの構築およびカスタマイズ』と、『Oracle Application Express 3.1のBLOBデータの定義および表示』チュートリアルを実行する必要があります。 または、Oracle Application Expressのパッケージ・アプリケーションとして、Oracle by Example(OBE)のNew Featuresアプリケーションをインポートできます。 apexnf.zipファイルをダウンロードおよび解凍して、blobobe_packagedapp.sqlパッケージ・アプリケーション・ファイルをインポートしてください。
|
注:このチュートリアルでは、レポート・レイアウトの作成に必要なRTFファイルを提供します。 RTFテンプレートの作成方法を学習するには、チュートリアル『Oracle Application Express 3.0の高度な印刷の活用』の手順を実行するか、『マスター・ディテールPDFレポートの作成方法』の章(『Oracle Database Application
Express アドバンスト・チュートリアル リリース3.1』内)を確認してください。
トピック・リストに戻る
Oracle Application Express 3.1では、標準のPDFレポートの出力をより制御できます。 以下の手順を実行します。
| 1. |
Oracle Application Expressにログインして、New Featuresアプリケーションへ移動します。 「Maintain Employee Information」レポート・ページをクリックします。
|
| 2. |
Regionsの「Report」リンクを選択します。
|
| 3. |
「Print Attributes」タブをクリックします。

|
| 4. |
Enable Report Printingに「Yes」、View File Asに「Inline」を選択して、「Report Columns」タブをクリックします。 View File AsにAttachmentを選択した場合、レポートのダウンロード・リンクをクリックするとファイルのオープン/保存ダイアログが表示されます。 Oracle Application Express 3.1では、ブラウザ・ウィンドウに直接レポート・ドキュメントを表示するインラインを選択できます。 content-disposition属性を使用したドキュメントのHTTPヘッダーにこの選択が含まれます。

|
| 5. |
PHOTO列の「Include in Export」のチェック・ボックスの選択を解除して、「Recalculate」をクリックします。
|
| 6. |
含まれるすべての列の間隔が均等になっていることを確認します。 手動で数値を変更できます。 「Apply Changes」をクリックします。

|
| 7. |
「Run Page」をクリックします。
|
| 8. |
レポート下部の「Print」リンクを選択します。

|
| 9. |
PDFレポートが表示されます。 Oracle Application Expressのレポートに戻るには、ブラウザの「Back」ボタンをクリックします。

|
| 10. |
次の項では、選択リストから出力形式を得ます。 開発者ツールバーの「Edit Page」リンクを選択します。

|
トピック・リストに戻る
出力形式を選択するには、選択する形式のリストを含むアイテムを作成する必要があります。 以下の手順を実行します。
| 1. |
Itemsの下の「Create」アイコンをクリックします。

|
| 2. |
「Select List」をクリックします。

|
| 3. |
Select List Control TypeにSelect Listが選択されていることを確認して、「Next」をクリックします。

|
| 4. |
名前をP<#>_OUTPUT_LISTに変更して、「Next」をクリックします。

|
| 5. |
ページ下部でレポートの出力タイプのリストを指定する必要があります。 「Create or edit static List of Values」リンクを選択します。

|
| 6. |
次の各値を入力して、「Apply」をクリックします。
| 表示値 |
戻り値 |
| PDF |
PDF |
| Word |
RTF |
| Excel |
XLS |
| HTML |
HTM |
| XML |
XML |

|
| 7. |
Display Null Optionに「No」を選択して、「Next」をクリックします。

|
| 8. |
LabelをOutput Formatに変更して、「Next」をクリックします。

|
| 9. |
DefaultにPDFと入力して、「Create Item」をクリックします。

|
| 10. |
出力形式のリストが作成されたので、Printリンクを選択して出力形式を変更する必要があります。 Regionsの「Print」リンクを選択します。

|
| 11. |
Printingで、Output Formatに「Derive from Item」、Itemに作成されたアイテム「P<#>_OUTPUT_LIST」を選択して、「Apply Changes」をクリックします。

|
| 12. |
「Run Page」をクリックします。

|
| 13. |
レポートが表示されたあと、出力形式のリストから「Excel」を選択します。 注:Oracle Application Express 3.1で、XML形式が追加されました。

|
| 14. |
レポート下部の「Print」リンクを選択します。

|
| 15. |
Excelファイルを開くプログラムを要求するウィンドウが表示されます。 「OK」(使用するブラウザによってはOpen)をクリックします。 Excelが開いて、レポートが表示されます。 Excelウィンドウを閉じます。


|
| 16. |
レポート下部でPrintリンクをクリックせず、出力形式に基づいてレポートを生成するボタンを作成することも可能です。 「Edit Page」をクリックします。

|
| 17. |
Buttonsの下の「Create」アイコンをクリックします。

|
| 18. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 19. |
「Create a button displayed among this region's items」を選択し、「Next」をクリックします。

|
| 20. |
Button NameにP<#>_Print、LabelおよびRequestにPrintを入力して、Button Styleに「HTML Button」を選択します。 次に、「Create Button」をクリックします。

|
| 21. |
領域の印刷リンクには、領域のIDが含まれます。 リンクではなくボタンで印刷を呼び出すので、印刷ボタンが押されてから実行される動作をアプリケーションが認識できるように、ブランチを作成して、アクションのRequestフィールドにFLOW_XMLP_OUTPUT_R###パラメータを指定する必要があります。 Regionsの「Print」リンクを選択します。

|
| 22. |
Print URLフィールドのFLOW_XMLP_OUTPUT_R###セクションで[Ctrl]+[C]を押します。 ボタンで印刷を呼び出すので、Label LinkフィールドのPrintを削除して、「Apply Changes」をクリックします。

|
| 23. |
Branchesの下の「Create」アイコンを選択します。

|
| 24. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
|
25.
|
Pageに現在のページを入力し、コピーしたFLOW_XMLP_OUTPUT_R###パラメータをRequestフィールドに貼りつけて、「Next」をクリックします。

|
|
26.
|
When Button Pressedに「P<#>_PRINT」を選択して、「Create Branch」をクリックします。

|
|
27.
|
「Run Page」をクリックします。

|
|
28.
|
Output Formatに「XML」を選択して、「Print」をクリックします。

|
|
29.
|
XMLが表示されます。

|
トピック・リストに戻る
Oracle Application Express 3.1で複数の問合せをPDFレポートに追加できます。 以下の手順を実行します。
| 1. |
新機能のアプリケーション・ページへ移動します。 「Shared Components」をクリックします。

|
| 2. |
Reportsの下の「Report Queries」を選択します。

|
| 3. |
「Create」をクリックします。

|
| 4. |
名前にmultiqueryと入力して、「Next」をクリックします。

|
| 5. |
次の問合せを入力して、「Next」をクリックします。
select "OEHR_EMPLOYEES"."FIRST_NAME" as "FIRST_NAME", "OEHR_EMPLOYEES"."LAST_NAME" as "LAST_NAME", "OEHR_EMPLOYEES"."EMAIL" as "EMAIL", "OEHR_EMPLOYEES"."HIRE_DATE" as "HIRE_DATE", "OEHR_EMPLOYEES"."SALARY" as "SALARY" from "OEHR_EMPLOYEES" "OEHR_EMPLOYEES" where "OEHR_EMPLOYEES"."JOB_ID" like 'IT_PROG'
order by "OEHR_EMPLOYEES"."LAST_NAME"

|
| 6. |
複数の問合せを実行するために、「Add Query」をクリックします。

|
| 7. |
次の問合せを入力して、「Create」をクリックします。
select "OEHR_DEPARTMENTS"."DEPARTMENT_NAME" as "DEPARTMENT_NAME", "OEHR_EMPLOYEES"."FIRST_NAME" as "FIRST_NAME", "OEHR_EMPLOYEES"."LAST_NAME" as "LAST_NAME", "OEHR_LOCATIONS"."CITY" as "CITY", "OEHR_LOCATIONS"."STATE_PROVINCE" as "STATE_PROVINCE" from "OEHR_LOCATIONS" "OEHR_LOCATIONS", "OEHR_EMPLOYEES" "OEHR_EMPLOYEES", "OEHR_DEPARTMENTS" "OEHR_DEPARTMENTS" where "OEHR_DEPARTMENTS"."MANAGER_ID"="OEHR_EMPLOYEES"."EMPLOYEE_ID" and "OEHR_DEPARTMENTS"."LOCATION_ID"="OEHR_LOCATIONS"."LOCATION_ID"
order by "OEHR_DEPARTMENTS"."DEPARTMENT_NAME"

|
| 8. |
問合せが定義されました。 「Next」をクリックします。

|
| 9. |
前提条件のapexnf.zipファイルには、レポート・レイアウトがすでに定義されていますので、このファイルをアップロードする必要があります。 「Browse...」をクリックし、「multiquery.rtf」ファイルを選択して、「Open」をクリックします。

|
| 10. |
「Next」をクリックします。

|
| 11. |
「Test Report」をクリックします。

|
| 12. |
「OK」をクリックし、ファイルを開いて、レポートを表示します。

|
| 13. |
レポートが表示されます。 事前に定義されたレポート・レイアウトを使用して、2つの問合せが実行および表示されます。 このウィンドウを閉じます。

|
| 14. |
「Finish」をクリックします。

|
| 15. |
レポートの問合せが正しく作成されました。 これをアプリケーションのページに関連づけることができます。 「Application」ブレッドクラムをクリックします。

|
| 16. |
「Maintain Employee Information」ページを選択します。

|
| 17. |
ボタンを作成して、レポートを実行します。 Buttonsの下の「Create」アイコンをクリックします。

|
| 18. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 19. |
デフォルトの「Create a button in a region position」を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 20. |
名前にEmployee Manager Reportを入力し、Actionに「Download Printable Report Query」を選択して、「Next」をクリックします。

|
| 21. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 22. |
「[Top]」を選択し、「Next」をクリックします。

|
| 23. |
Report Queryに「multiquery」を選択して、「Create Button」をクリックします。

|
| 24. |
「Run Page」をクリックします。

|
| 25. |
「Employee Manager Report」ボタンをクリックします。

|
| 26. |
「OK」をクリックして、PDFファイルを開きます。

|
| 27. |
レポートが表示されます。 このウィンドウを閉じてください。 次の項では、レポートとグラフを作成します。

|
トピック・リストに戻る
この項では、グラフを使用したレポートを作成します。 簡潔にするため、レポート・レイアウトとしてRTFファイルが提供されています。 最初からレポート・レイアウトを作成するには、Oracle BI Publisher Desktopをインストールして、Microsoft Wordでレイアウトを作成する必要があります。 OBEの『Oracle Application Express 3.0の高度な印刷の活用』には、最初からレポート・レイアウトを作成する手順が記載されています。 以下の手順を実行します。
| 1. |
New Featuresアプリケーション・ページへ移動します。 「Shared Components」をクリックします。

|
| 2. |
Reportsの下の「Report Layouts」を選択します。

|
| 3. |
「Create」をクリックします。

|
| 4. |
「Named Columns (RTF)」を選択し、「Next」をクリックします。

|
| 5. |
Layout Nameにreportwchartを入力し、前提条件のzipファイルに含まれる「reportwchart.rtf」ファイルを選択します。 次に、「Create Layout」をクリックします。

|
| 6. |
「Shared Components」ブレッドクラムをクリックします。

|
| 7. |
Reportsの下の「Report Queries」を選択します。

|
| 8. |
multiqueryレポート問合せおよびレポートとグラフの問合せの間にいくつかの変更があるので、既存の問合せをコピーします。 「Copy」をクリックします。

|
| 9. |
Copy Report Queryに「multiquery」を選択し、Report Query Nameにreportwchartを入力して、「Copy」をクリックします。

|
| 10. |
グラフおよびレポート・レイアウトの問合せを変更する必要があります。 「reportwchart」レポート問合せを選択します。

|
| 11. |
Report Layoutに「reportwchart」を選択し、「Source Queries」タブを選択します。

|
| 12. |
最初の問合せは、最初のレポートと同じです。 2つ目の問合せを変更する必要があります。 2つ目の問合せの先頭にある「Edit」アイコンをクリックします。

|
| 13. |
次のコードに問合せを変更して、「Apply Changes」をクリックします。
select "OEHR_DEPARTMENTS"."DEPARTMENT_NAME" as "DEPARTMENT_NAME", "OEHR_EMPLOYEES"."SALARY" as "SALARY" from "OEHR_EMPLOYEES" "OEHR_EMPLOYEES", "OEHR_DEPARTMENTS" "OEHR_DEPARTMENTS" where "OEHR_DEPARTMENTS"."MANAGER_ID"="OEHR_EMPLOYEES"."EMPLOYEE_ID"

|
| 14. |
「Test Report」をクリックします。

|
| 15. |
「OK」をクリックして、PDFレポートを開きます。

|
| 16. |
レポートとグラフが表示されます。 このウィンドウを閉じてください。

|
| 17. |
「Apply Changes」をクリックします。

|
| 18. |
「Application」ブレッドクラムを選択します。

|
| 19. |
「Maintain Employee Information」レポート・ページを選択します。

|
| 20. |
Buttonsの下の「Create」アイコンをクリックします。

|
| 21. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 22. |
デフォルトの「Create a button in a region position」を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 23. |
名前にSalary by Departmentを入力し、Actionに「Download Printable Report Query」を選択して、「Next」をクリックします。

|
| 24. |
デフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

|
| 25. |
「[Top]」を選択し、「Next」をクリックします。

|
| 26. |
Report Queryに「reportwchart」を選択して、「Create Button」をクリックします。

|
| 27. |
「Run Page」をクリックします。

|
| 28. |
「Print Report with Chart」ボタンをクリックします。

|
| 29. |
「OK」をクリックして、PDFファイルを開きます。

|
| 30. |
レポートが表示されます。

|
トピック・リストに戻る
このチュートリアルで学習した内容は、次のとおりです。
 |
標準のPDFレポートの作成 |
 |
出力形式を選択するPDFレポートの作成 |
 |
複数のソースの問合せを使用したPDFレポートの作成 |
 |
レポートとグラフを使用したPDFレポートの作成 |
トピック・リストに戻る
Oracle Application Expressの詳細は、次のドキュメントで確認できます。
|
関連ドキュメント
|
説明
|
|
オンライン・ヘルプ
|
このヘルプへアクセスするには、Oracle Application Expressの上部右隅に表示されている「Help」ボタンをクリックしてください。 関連するトピックを検索します。
|
|
リリース・ノート
|
このノートには、Oracle Application Expressドキュメントに掲載されていない重要な情報が含まれています。
|
|
インストレーション・ガイド
|
このガイドでは、Oracle Application Expressのインストール方法および構成方法を説明します。
|
|
2日で開発者ガイド
|
ここでは、このガイドを使用した開発環境の設定方法、またはホストのデモ環境へのアクセス方法が示され、初期アプリケーションの構築、変更、プレビューについて段階的に説明します。
|
|
ユーザーズ・ガイド
|
このガイドでは、Oracle Application Express開発環境を使用して、データベース中心のWebアプリケーションを構築およびデプロイする方法を説明します。 Oracle Application Expressを使用して単独のOracleデータベースを共有サービスへと移行することで、分割されたデータベースでアプリケーションを実行している場合と同様に、アプリケーションに対し、複数のワークグループによる構築およびアクセスが可能となります。
|
|
アドバンスト・チュートリアル
|
上級チュートリアルは、Oracle Application Express開発環境を使用して、さまざまなアプリケーション・コンポーネントおよびすべてのアプリケーションを作成する方法に関して、段階的な手順で説明します。
|
トピック・リストに戻る
このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットが非表示になります。
|