JDeveloper 10gからのJ2EEアプリケーションのデプロイ

目的

このチュートリアルでは、JDeveloperを使用してOracle Application Server 10gに対してJ2EEアプリケーション（ADFまたは非ADFアプリケーション）のアーカイブとデプロイを行う方法を示します。

デプロイとは、アプリケーションを構成するファイルをアーカイブ・ファイルとしてパッケージ化し、アプリケーションが稼動するサーバーにそのアーカイブを転送するプロセスです。このチュートリアルでは、アプリケーション・サーバー接続を通じてOracleASにアプリケーションをデプロイするためにJDeveloperを使用する方法を示します。その基本手順は次のとおりです。

1. JDeveloperプロジェクトとしてアプリケーションを作成します。

2. プロジェクト・コンポーネントをデプロイ・プロファイルにパッケージ化し、デプロイ・リソースを指定します。

3. Oracle Application Serverに対するアプリケーション・サーバー接続を作成します。

4. Oracle Application Serverにパッケージ化したアプリケーションをデプロイします。

トピック

このチュートリアルの内容は次のとおりです。

	概要
	前提条件
	JDeveloper からのアプリケーションのコンパイルと実行
	Application Server に対する接続の作成
	J2EE アプリケーションのデプロイ
	ADF ベースのJ2EEアプリケーションのデプロイ
	まとめ

所要時間

約1時間

スクリーンショットの表示

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概要

このチュートリアルでは、JDeveloperを使用してモデルをパッケージ化およびデプロイする方法、およびJ2EEアプリケーションとADFアプリケーションのコンポーネントを表示する方法を説明します。

J2EEアプリケーションは、モデル・コンポーネントとしてのEJBと、ビュー・コンポーネントとしてのJSPで構成されています。モデルは、WARファイルにデプロイされたJSPとともにEJB JARファイルにデプロイされます。各コンポーネントが適切なアーカイブにデプロイされると、いずれもEARファイルに含められ、Oracle Application Server 10gにデプロイされます。

ADFアプリケーション・ビュー・コンポーネントは、 WARファイルにアーカイブされ、Oracle Application Server 10gにデプロイされます。 J2EEデプロイとADFデプロイのどちらの場合も、ブラウザを使用してアプリケーションにアクセスできます。

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シナリオ

このOBE （Oracle by Example）を完了するには、2つのJDeveloper作業領域をダウンロードし、インストールする必要があります。それぞれには、デプロイのためのサンプル・アプリケーションが入っています。これらのアプリケーションは、Sample Schema Human Resourcesデータベース・オブジェクトにアクセスします。前提条件の2番目の手順に示すとおり、JDeveloperデータベース接続を確立し、必ず名前を付けてください。

前提条件

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このレッスンを始める前に、次のことを実行しておく必要があります。

1.	Oracle JDeveloper 10g のインストール
2.	Oracle Application Server 10g のインストール。開始および停止のために、管理者のユーザー名とパスワードが必要になります。
3.	サンプル・スキーマのインストール、およびこのチュートリアルで使用すHRまたはHR8スキーマに対する接続の確立。 JDeveloperでのデータベース接続の作成方法の詳細は、オンラインデモ：DB開発を参照してください。接続の名前がtutorial_jdbc_connectionであることを確認してください。
4.	使用しているマシンへのdeploySamples.zipファイルのダウンロード。これには、このOBEで使用するサンプルJDeveloper作業領域が含まれます。

JDeveloperからのアプリケーションのコンパイルと実行

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この手順では、JDeveloperに2つのアプリケーション作業領域をロードし、埋込みOC4Jサーバーを使用してアプリケーションをテストします。 1つの作業領域には、ビューとしてのJSPおよびEJBが定義するビジネス・ルールとともに、J2EEアプリケーションが入っています。もう1つの作業領域には、ADFアプリケーションが入っています。

1.	使用しているマシンの<JDEVELOPER_HOME>\jdev\mywork\ディレクトリにdeploySamples.zipファイルをダウンロードし、解凍します。 deployment_j2eeおよびdeployment_adfの2つのディレクトリが作成されます。 deployment_j2eeディレクトリにはJ2EEアプリケーションが入り、deployment_adfにはADFアプリケーションが入ります。
2 .	JDeveloperを呼び出し、この2つの作業領域をそれぞれ別々に開きます。「File」メニューから「Open」を選択し、<JDEVELOPER_HOME>\jdev\mywork\deployment_j2eeディレクトリにナビゲートします。 J2EEApplication.jwsファイルを選択し、「OK」をクリックして、J2EE作業領域をロードします。「Open」操作を繰り返し、<JDEVELOPER_HOME>\jdev\mywork\deployment_adfディレクトリのADFApplication.jwsファイルを選択します。
3.	Application NavigatorでJ2EEApplication作業領域を選択し、コンテキスト・メニューから「Make」オプションを選択することにより、J2EEアプリケーションをコンパイルします。
4.	J2EEアプリケーションを実行します。「View」ノードと「Application Sources」ノードを展開します。「login.java」を右クリックし、「Run」を選択します。
5.	アプリケーションが呼び出された後、 Employee Idとして100、 Employee NameとしてKingを使用してログインします。
6.	Kingとして同じ部門に属する3人の従業員が表示されます。
7.	Application NavigatorでADFApplication作業領域を選択し、コンテキスト・メニューから「Make」オプションを選択することにより、ADFアプリケーションをコンパイルします。
8.	ADFアプリケーションを実行します。「ViewController」ノードと「Web Content」ノードを展開し、「Login.jsp」を選択します。コンテキスト・メニューから「Run」を選択します。
9.	アプリケーションが呼び出された後、 Employee Idとして100、 Employee NameとしてKingを使用してログインします。
10.	Executive部門に属する3人の従業員が表示されます。

Application Server に対する接続の作成

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JDeveloperは、アプリケーション・サーバー接続を介して、各種の本番アプリケーション・サーバーに対するアプリケーションのデプロイをサポートします。 JDeveloperからOracle Application Server 10gに対して直接アプリケーションをデプロイするには、接続を作成する必要があります。

1.	Navigatorで「Connections」タブをクリックします。「Application Server」を右クリックし、「New Application Server Connection」を選択します。
2.	初期ページを確認し、「Next」をクリックします。接続に「OracleAS10g」という名前を付け、接続タイプとして「Oracle Application Server 10g」を指定します。「Next」をクリックします。
3.	ias_adminユーザーのパスワード（例: welcome1）を入力し、「Next」をクリックします。
4.	デフォルトのホスト名とポートを受け入れ、Oracle Application Server 10gインストールのORACLE_HOMEディレクトリ（例: D:\Oracle\OraAS10g）を指定し、「Next」をクリックします。
5.	EJBクライアント接続のデフォルト値を受け入れ、「Next」をクリックします。
6.	「Test Connection」をクリックします。成功を示すステータス・メッセージが表示されたら、「Finish」をクリックします。

J2EEアプリケーションのデプロイ

この手順では、J2EEコンポーネント用のアーカイブを作成し、それをOracle Application Server 10gにデプロイし、ブラウザからテストします。

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	J2EE EJBモデル・プロジェクト用のJARファイルの作成とデプロイ
	J2EE ビュー・プロジェクト用のWARファイルの作成とデプロイ
	完全なJ2EEアプリケーション用のEARファイルの作成とデプロイ
	J2EE アプリケーションのデプロイのテスト

J2EE EJBモデル・プロジェクト用のJARファイルの作成とデプロイ

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1.	Application Navigatorの「J2EEApplication」ノードを展開し、「 Model」ノードを右クリックし、「New」を選択します。
2.	「Deployment Profiles」カテゴリから、「EJB JAR File」を選択し、「OK」をクリックします。
3 .	デフォルトのデプロイ・プロファイル名（ejb1）を受け入れます。「OK」をクリックします。
4 .	「EJB JAR Deployment Profile Properties」ペインで、エンタープライズ・アプリケーション名をhrejbとして指定します。「OK」をクリックします。
5 .	Application Navigatorの「Resources」ノードで、デプロイ・プロファイル（ejb1.deploy）を右クリックし、「Deploy to JAR file」を選択します。
6 .	「Deployment」ウィンドウで、 EJB JARファイルが作成され、エラーが発生しなかったことを確認します。

J2EEビュー・プロジェクト用のWARファイルの作成とデプロイ

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1.	Application Navigatorの「J2EEApplication」ノードを展開し、「View」ノードを右クリックし、「New」を選択します。
2.	「Deployment Profiles」カテゴリから、「WAR File」を選択し、「OK」をクリックします。
3 .	デフォルトのデプロイ・プロファイル名（webapp1）を受け入れます。「OK」をクリックします。
4 .	「Specify J2EE Context Root」を選択し、コンテキスト・ルートとしてhrappと入力します。「OK」をクリックします。
5 .	「Resources」ノードで、デプロイ・プロファイル（webapp1.deploy）を右クリックし、「Deploy to WAR file」を選択します。
6 .	「Deployment」ウィンドウで、.warファイルが作成されたことを確認します。

完全なJ2EEアプリケーション用のEARファイルの作成とデプロイ

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1.	Application Navigatorの「J2EEApplication」ノードを展開し、「View」ノードを右クリックし、「New」を選択します。
2.	「Deployment Profiles」カテゴリから、「EAR File」を選択し、「OK」をクリックします。
3 .	デフォルトのデプロイ・プロファイル名（application1）を受け入れます。「OK」をクリックします。
4 .	「EAR Deployment Properties」ペインの「General」カテゴリで、アプリケーションにhrという名前を付けます。
5 .	「Application Assembly」ノードで、「ejb1.deploy」と「webapp1.deploy」のチェックボックスを選択し、それらをEARデプロイの一部として含めます。「OK」をクリックします。
6 .	「Resources」ノードで、デプロイ・プロファイル（application1.deploy）を右クリックし、「Deploy to ->」を選択し、アプリケーション・サーバー接続の名前（OracleAS10g）を選択します。
7 .	メッセージ・ウィンドウに「Deployment Finished」というテキストが表示されれば、アプリケーションはデプロイされました。ハードウェア仕様によっては、この手順を完了するのに最大5分かかります。

J2EE アプリケーション・デプロイのテスト

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http://localhost/hrapp/loginというURLを使用して、アプリケーションにアクセスします（アプリケーションは、/loginにマップされたLogin.javaというスタータ・サーブレットを持っています）。

アプリケーションをテストし、Employee Idとして100、Employee NameとしてKingを使用してログインします。

Kingとして同じ部門に属する3人の従業員が表示されます。

ADFアプリケーションのデプロイ

この手順では、ADFコンポーネント用のアーカイブを作成し、それをOracle Application Server 10gにデプロイし、ブラウザからテストします。 .

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	ADF ランタイム･ライブラリのインストール
	ADF ViewControllerプロジェクト用のWARファイルの作成とデプロイ
	ADF アプリケーションのデプロイのテスト

ADFランタイム･ライブラリのインストール

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1.	デフォルトではhttp://localhost:1810にある Application Server Controlにナビゲートします。管理者のユーザー名とパスワードを入力します。「Stop All」を選択して、稼動中のコンポーネントをすべて停止します。「Yes」をクリックして、停止を確認します。
2.	オペレーティング・システムから Application ServerサービスのOracleASControlとOracleProcessManagerを停止します。サービスの名前は、システムによって異なる場合があります。
3.	JDeveloperで、「Tools」 →「ADF Runtime Installer」→「Oracle Application Server」を選択します（これは、Oracle9iASまたはOracle Application Server 10gのいずれかのために必要なランタイム・ファイルをインストールします）。
4.	初期ページを確認し、「Next」をクリックします。
5.	Application Serverホーム・ディレクトリを指定し、「Next」をクリックします。
6.	「Installation Options」ページで、「Install a new version of the ADF runtime」が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
7.	「Summary」ページで、設定が正しいことを確認し、「Finish」をクリックします。
8.	インストール完了後、ias.htmlを表示し、インストールが成功したことを確認します。
9.	WindowsでApplication Serverサービスを再起動します。
10.	http://localhost:1810にアクセスし、「Start All」を選択して、アプリケーション・サーバー・コンポーネントを開始します。

ADF ViewControllerプロジェクト用のWARファイルの作成とデプロイ

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1.	Application Navigatorの「ADFApplication」ノードを展開し、「ViewController」ノードを右クリックし、「New」を選択します。
2.	「Deployment Profiles」カテゴリから、「WAR File」を選択し、「OK」をクリックします。
3 .	デフォルトのデプロイ・プロファイル名（webapp1）を受け入れます。「OK」をクリックします。
4 .	「Specify J2EE Context Root」を選択し、adfappと入力します。「OK」をクリックします。
5 .	「Resources」ノードで、デプロイ・プロファイル（webapp1.deploy）を右クリックします。「Deploy to ->」を選択し、アプリケーション・サーバー接続の名前（OracleAS10g）を選択します。
6 .	メッセージ・ウィンドウに「Deployment Finished」というテキストが表示されれば、アプリケーションはデプロイされました。ハードウェア仕様によっては、この手順を完了するのに最大5分かかります。

ADFアプリケーションのデプロイのテスト

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http://localhost/adfapp/Login.jspというURLを使用してアプリケーションにアクセスします（アプリケーションはスタータ・ページとしてLogin.jspを持っています）。

アプリケーションをテストし、Employee Idとして100、Employee NameとしてKingを使用してログインします。

Executive部門に属する3人の従業員が表示されます。

まとめ

このチュートリアルでは、J2EEアプリケーションとADFアプリケーションをアーカイブし、Oracle Application Server 10gにデプロイしました。

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- J2EEアプリケーションのモデル・コンポーネント用のJARアーカイブの作成
- J2EEアプリケーションのビュー・コンポーネント用のWARアーカイブの作成
- アプリケーション全体用のEARアーカイブの作成
- Oracle Application Serverに対するJ2EEアプリケーションのデプロイ
- J2EEアプリケーションのデプロイのテスト
- ADFランタイム･ライブラリのインストール
- ADFアプリケーションのビュー・コンポーネント用のWARアーカイブの作成
- Oracle Application Serverに対するADFアプリケーションのデプロイ
- ADFアプリケーションのデプロイのテスト

このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットが非表示になります。

JDeveloper 10gからのJ2EEア プリケーションのデプロイ

目的

トピック

スクリーンショットの表示

概要

シナリオ

前提条件

JDeveloperからのアプリケーションのコンパイルと実行

Application Server に対する接続の作成

J2EEアプリケーションのデプ ロイ

ADFアプリ ケーションのデプロイ

ADFランタ イム･ライブラリのインストール

ADF ViewControllerプロジェクト用のWARファイルの作成とデプロイ

JDeveloper 10gからのJ2EEアプリケーションのデプロイ

J2EEアプリケーションのデプロイ

ADFアプリケーションのデプロイ

ADFランタイム･ライブラリのインストール