Oracle Sensor Edge Server 10g (10.1.2) を使用したセンサー・イベントのOracle Streamsへの転送

このチュートリアルでは、Streams Dispatcherを使用してセンサー・イベントをOracle StreamsからSensor Data Hubへ転送する方法について説明します。

約30分

このチュートリアルの内容は次のとおりです。

概要
前 提条件
デー タベースの構成
Streams およびSimulatorを使用するためのOracle Sensor Edge Serverの構成
ま とめ

このアイコ ンの上にカーソルを置くと、このチュートリアルのすべてのスクリーンショットが表示されます。 (注意: この操作によりすべてのスクリーンショットが同時に読み込まれるため、使用しているインターネット接続の種類によっては応答が遅い場合があります。)

注意: 各手順に関連するスクリーンショットのみを表示する場合は、それぞれの手順のアイコンの上にカーソルを置いてくださ い。

Oracle Sensor Edge Serverは、センサーおよび他のタイプのコマンドまたはレスポンス表示装置をアプリケーションに統合する中間層コンポーネントです。 センサーは、特定の状態遷移を観察するハードウェアまたはソフトウェアのエンド・ポイントです。 Sensor Edge Serverでは、これらのセンサーを使用してセンサー・データおよびアプリケーションを統合します。

Sensor Edge Serverは、アプリケーションおよびエージェントへの配布メカニズムとして、Oracle Streamsへのデータ転送をサポートします。 データの転送には、Streams Dispatcherを使用します。 Streams Dispatcherの場合、イベントは直接アプリケーションへはマップされません。 Dispatcherは、イベントをOracle Streams のステージング・エリアにドロップします。 これらのイベントの解釈は、データベースのデータおよびイベント分散層で行われます。

バックグラウンド・ジョブが、イベントを取り込み、一連の ルールと照合して評価します。 このルールとは、イベントに適用される条件です。 イベントについての条件が満たされると、適切な処理が行われます。 このメカニズムによって、システムはアプリケーションおよびセンサーに依存せず、目標に基づくビジネス・インテリジェンス・モデルの処理に必要な高品質で 詳細なデータを提供します。

 

前提条件

このチュートリアルを始める前に、次のことを実行しておく必要がありま す。

1. Oracle9i Databaseリリース2(またはそれ以上のバージョン)のインストール
2. Oracle Sensor Edge Server 10.1.2 ソフトウェアのダウンロード。このソフトウェアをhttp://otn.oracle.co.jp/か らダ ウンロードし、解凍してフォルダに入れます。 このチュートリアルでは、このソフトウェアはC:\edgeserverフォルダにあります。

Oracle Sensor Edge Serverのインストール

Oracle Sensor Edge Serverをインストールするには、次の手順を実行します。

1.

Windows Explorerで、C:\edgeserver\Disk1\installにナビ ゲートします。 setup.exeをダブルクリックします。

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2.

「Oracle Universal Installer: Welcome」画面で、「Next」 をクリックします。

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3.

デフォルトの名前およびインストール・パスを承認するか、または別の名前とパスを指定し、 「Next」 をクリックします。

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4.

インストール・タイプから「Complete (97MB)」を選択します。 「Next」 をクリックします。

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5.

OC4Jコンテナのパスワードを「Enter Password」フィールドと「Confirm Password」フィールドの両方に入力します。 「Next」をクリックします。

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6.

Install」をクリックします。

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Exit」、「Yes」の順にクリックし、確認ウィンドウを閉じ ます。

 

データベースは、センサー・データのアーカイブとして使用するように構成 できます。 データベースを構成するには、次の手順を実行します。

1.

コマンド・ウィンドウを開き、ディレクトリを<edgeserver_home>\edge\sqlに 変更します。edgeserver_homeには、 Sensor Edge Serverがインストールされているフォルダの名前を指定します。 次のコマンドを入力し、systemユーザーとしてSQL*Plusにログインします。

sqlplus system/<password for system>

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2.

スクリプトcreate_edg_user.sqlを 実行します。 このスクリプトによって、ユーザーedgeが 作成され、このユーザーに権限が割り当てられます。
ユーザーedgeのパスワードを入力するよう要求され ます。 この例では、パスワードはedgepwdで す。

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3.

新規ユーザーとして接続し、edg_create_streams.sqlお よびedg_create_sdh.sqlの 2つのスクリプ トを実行します。

edg_create_streams.sql: このスクリプトでは、内部キュー、ルールセット、ストリーム関連のスキーマが作成されます。 Streams Dispatcherでは、キューを使用して関連するアプリケーションにメッセージを伝播します。


edg_create_sdh.sql: このスクリプトでは、Sensor Data Hubスキーマが作成されます。 Sensor Data Hubは、すべてのセンサー情報のグローバル・ビューを提供する単一のリポジトリです。

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SQL*Plusを終了します。

 

センサー・イベントを処理するために、Streams DispatcherおよびInternal Simulatorを構成します。 Oracle Sensor Edge Serverのすべてのパラメータおよびランタイム設定は、edgeserver.xmlファ イルで定義します。 サーバーが起動すると、このファイルが読み込まれ、すべてのランタイム・データが設定され、必要なコンポーネントと拡張機能がロードされます。

 

1.

<edgeserver_home>\edge\configフォ ルダ内にあるedgeserver.xmlファイルを開きます。 様々なタグが使用されていますが、その中で最も重要なタグは、次のとおりです。

<EdgeServer>: ルート要素で、調節可能な様々なパラメータを設定するためのタグが含まれています。


<DispatcherList>: システムにアップロードされているすべてのディスパッチャを指定します。
ここには、アップロード済のすべてのディスパッチャを定義する一連の<Dispatcher>が含まれています。 <EdgeServer> ノードに存在する<DispatcherList>は、1つのみです。


<CurrentDispatcher>: 使用するディスパッチャおよびそのパラメータを定義します。


<DeviceGroups>: 実行時にロードする実際のデバイスおよびフィルタのインスタンスが含まれています。

edgeserver.xml構成ファイル内のタグのほとんどは、他のタグで参照 できるように、固有の識別子を定義する必要があります。 識別子は、属性IDで定義し、ファイル内で一意である必要があります(ただし、連続している必要はありません)。

Streams Dispatcherの<Dispatcher> タグを検索し、属性およびパラメータのタグを確認します。 Streams Dispatcher用として、urlusernameお よびpasswordの3つのパラメータがあることを確認します。 <Dispatcher> タグのID属性の値に注意してください。

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2.

<CurrentDispatcher>タグを確認します。

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ディスパッチャが、参照3のNullDispatcherに設定されていることに注意してください。

 

3.

ディスパッチャをStreams Dispatcherに設定し、参照属性の値を 手順1で確認した値に変更します。
Streams Dispatcher拡張機能で定義した各パラメータについて、<ParameterInst>エントリを現 行のディスパッチャに定義する必要があります。 前述の手順で、Streams Dispatcher拡張機能には、urlusernameお よびpasswordの3つのパラメータがあることを確認しました。 次のスクリーンショットに示されているように、3つのパラメータすべてについて値を指定します。
注意: sample.xmlファ イルをダウンロードし、ハード・ディスクに保存します。 <CurrentDispatcher>タグは、このファイルからコ ピーし貼り付けることができます。

urlというパラメータの値の中のデータベースSIDを変更します。 この例では、pingというSIDが使用されています。

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edgeserver.xmlファイルを保存します。

 

4.

デバイスをSensor Edge Serverに追加すると、イベントはどのデバイスから取り出されます。 内部シミュレータをSensor Edge Serverに追加します。 edgeserver.xmlファ イルで、エッジ・シミュレータ・ドライバを検索し、IDが43であることを確認します。シミュレータに、IDが45で、名前がFileNameの パラメータが1つ定義されていることにも注意してください。

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5.

XMLファイル内のデバイス・グループを検索します。 <DeviceList> に、現在デバイスが存在しないことに注意してください。 そのため、このタグは閉じられています。

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6.

次のスクリーンショットに示されているように、ファイルを変更してデバイスを追加します。 追加した後、ファイルを保存します。
注意: 手順3でダウンロードしたsample.xmlファイルから<DeviceList> タグをコピーし貼り付けることができます。

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1.

OC4Jサーバーを起動します。 コマンド・プロンプトに切り替え、ディレクトリを<edgeserver_home>\j2ee\homeに 変更し、次のコマンドを入力します。

java -jar oc4j.jar

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2.

サーバーを起動するごとに、イベントの削除が行われます。 edge*.logファ イルは、<edgeserver_home>\edge\logに作成する必要があります。 このファイルを開き、ディスパッチされているイベントを確認します。

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3.

別のコマンド・プロンプトを開き、edgeユー ザーとしてSQL*Plusへログインします。 次の問合せを実行します。

SELECT count(*) FROM SDH_EVENTS;

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このレッスンでは、次の ことを学びました。

Oracle Sensor Edge Server 10.1.2 のインストール

センサー・イベントを処理するためのStreams Dispatcherの構成

RFIDデバイスをシミュレートするためのシミュレータの接続


このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットが非表示になります。

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