Oracle WebLogic Server 12c： WebLogic Scripting Toolの使用

ドメインの管理サーバーがまだ実行されていない場合は、これを起動します。 ターミナル・ウィンドウでドメイン・ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

$ ./startWebLogic.sh

ユーザー名とパスワードを入力するよう指示されたら、ドメイン管理者の資格証明を入力します。

注： Oracle WLSTへのアクセスに、管理サーバーの実行は必須ではありません。 しかし、このチュートリアルではOracle WLSTから管理サーバーへ接続するため、管理サーバーの実行が必要になります。

新しいターミナル・ウィンドウを開き、インストール・ディレクトリ<ミドルウェア・ホーム>に移動します。 このチュートリアルで使用したディレクトリは、/u01/app/oracle/Middlewareです。

次に、cdを使用して、<ミドルウェア・ホーム>内のwlserver_12.1/server/binディレクトリに移動します。

setWLSEnv.shスクリプトを実行して、Oracle WLSTに必要な環境を次のとおりに設定します。

$ source setWLSEnv.sh

これによって、PATHおよびCLASSPATHが設定されます。

ターミナル・ウィンドウに次のコマンドを入力し、インタラクティブ・モードでOracle WLSTを開きます。
java weblogic.WLST

注： Oracle WLSTの使用が初めてである場合は、Jythonによるjarファイルのスキャンに関する追加メッセージが表示されます。

Oracle WLSTプロンプトに次のコマンドを入力して、実行中の管理サーバーに接続します。

wls:/offline> connect('<ユーザー名>', '<パスワード>', 't3://<管理ホスト>:<管理ポート>')

使用するドメイン環境に応じて、サンプルの引数値を置き換えてください。 このチュートリアルで使用したコマンドは、以下のとおりです。

wls:/offline> connect('weblogic', 'Welcome1', 't3://host01.example.com:8001')

専用プロトコルt3が使用されている点に注意してください。 Oracle WLSTは常にt3（またはt3s）を使用してサーバーに接続します。

次のコマンドを使用して、編集モードに変更します。

wls:/dizzyworld/serverConfig> edit()

次のコマンドを使用して編集セッションを開始します。

wls:/dizzyworld/edit> startEdit()

次のコマンドを使用して、管理サーバーのLogディレクトリに移動します。

wls:/dizzyworld/edit !> cd('Servers/<サーバー名>/Log/<サーバー名>')

使用するドメイン環境に応じて、サンプルの引数値を置き換えてください。 このチュートリアルで使用したコマンドは、以下のとおりです。

wls:/dizzyworld/edit !> cd('Servers/AdminServer/Log/AdminServer')

管理サーバーのログ・ファイルのFileCountプロパティを8に設定します。 次に、ls()コマンドを使用してサーバー・プロパティが変更されたことを確認します。

wls:/dizzyworld/edit/Servers/AdminServer/Log/AdminServer !> set('FileCount', '8')
wls:/dizzyworld/edit/Servers/AdminServer/Log/AdminServer !> ls()

次のコマンドを使用して変更を保存し、アクティブ化します。

wls:/dizzyworld/edit/Servers/AdminServer/Log/AdminServer !> save()
wls:/dizzyworld/edit/Servers/AdminServer/Log/AdminServer !> activate()

Oracle WLSTプロンプトで、次のコマンドを入力します。

wls:/dizzyworld/edit/Servers/AdminServer/Log/AdminServer> shutdown()

注： デフォルトでは、Oracle WLSTのshutdown()コマンドは現在接続しているサーバーを停止します。

Oracle WLSTを終了するには、プロンプトで次のコマンドを入力します。

wls:/offline> exit()