このOBEチュートリアルでは、weblogic.Deployerコマンドライン・ツール
を使用して新規Webアプリケーションをデプロイし、初期のバージョン識別子と関連づけます。
Webブラウザでこのアプリケーションをテストしたあと、同じツールを使用して新しいバージョンのアプリケーションを再デプロイします。
最後に、元のブラウザ・セッションが引き続き古いバージョンのアプリケーションを使用し、新しいクライアントが新しいバージョンに接続していることを確認
します。
約20分
このOBEチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。
| 概要 | ||
| システム要件 | ||
| バージョンを指定したアプリケーションのデプロイ | ||
| アプリケーションのテスト | ||
| アプリケーションの新しいバージョンの再デプロイ | ||
| 既存のアプリケーション・クライアントおよび新しいアプリケーション・クライアントのテスト | ||
| まとめ | ||
| 関連情報 | ||
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Oracle WebLogicのプロダクション再デプロイメントには、更新されたアプリケーションの新しいバージョンとそのアプリケーションの古いバージョンのデプロ イが含まれます。 Oracle WebLogic Serverは、新しいクライアントのリクエストのみが新しいバージョンに転送されるように、自動的にクライアントの接続を管理します。 再デプロイメントの間に、すでにアプリケーションに接続していたクライアントは、引き続き古いバージョンのアプリケーションを使用して作業を完了します。 完了した時点でWebLogic Serverが古いアプリケーションを自動的に廃止します。
バージョン識別子をアプリケーションに割り当てる方法は、2つあります。 1つは、デプロイ済みのJavaEEエンタープライズ・アプリケーションまたはJava EE WebアプリケーションにMANIFEST.MFファイルを追加して、バージョンを指定する方法です。 もう1つは、管理コンソール、またはweblogic.Deployerコ マンドライン・ツールの引数appversionを使用して、デプロイメント時にバージョンを指定する方法です。
システム環境で次の要件が満たされていることを確認します。
ソフトウェア要件
このチュートリアルを始める前に、次のチュートリアルを先に完了しておく必要があります。
Oracle
WebLogic Serverのインストールとドメインの作成
Oracle
WebLogic Serverの管理対象サーバーの構成
最小ハードウェア要件
| 項目 | 仕様 |
| プロセッサ速度 | 1GHz |
| メモリ | 1GB |
| ハードディスク空き容量 | 500MB |
以下の手順を実行します。
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1. |
管理サーバーおよび管理対象サーバー(dizzy1)を起動し ます(まだ起動していない場合)。 プロンプトが表示されたら、ドメインの管理用ユーザー名とパスワードを入力します。
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2. |
サンプルのJavaEE WebアプリケーションdizzyHRWeb.warを ダウンロードします。 |
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3. |
新しいコマンド・シェルを開きます。 <INSTALL_HOME>/wlserver_10.3/server/binディ レクトリに移動します。<INSTALL_HOME>は、Oracle WebLogic Serverがインストールされているディレクトリです。
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4. |
setWLSEnvスクリプトを実行します。 たとえば、Linuxの場合、以下を入力します。 source setWLSEnv.sh
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| 5. |
ディレクトリをdizzyHRWeb.warファイルの置かれた場所に変更します。
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| 6. |
weblogic.Deployerを使用してアプリケーションをデプロイします。 java weblogic.Deployer -adminurl t3://localhost:7001 -user admin -password welcome1 -deploy -name dizzyHRWeb -source dizzyHRWeb.war -targets dizzy1 -appversion v1 ヒント:ドメインの管理用の資格証明がadmin/welcome1で
ない場合、ドメインのアカウントに置き換えます。
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| 7. |
アプリケーションのデプロイが成功すると、次のようなメッセージが表示されます。 Target state: deploy completed on Server dizzy1 |
以下の手順を実行します。
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1. |
Webブラウザを起動して、ドメインの管理コンソールにアクセスします。 デフォルトのポートは7001です。 http://localhost:7001/console
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2. |
ドメインの管理用ユーザー名とパスワードを使用してコンソールにログインします。
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| 3. |
Domain Structureパネルで、「Deployments」をクリックします。
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| 4. |
dizzyHRWeb (v1)アプリケーションがアクティブで あることを確認してください。
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| 5. |
Webブラウザで以下のURLに移動します。 http://localhost:7003/dizzyHRWeb
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| 6. |
このブラウザのウィンドウは閉じないでください。 |
以下の手順を実行します。
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1. |
dizzyHRWeb.warの 更新されたバージョンをダウンロードします。 ローカル・ファイル・システムにある現在のコピーを置き換えます。 |
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2. |
weblogic.Deployerを使用してアプリケーションを再デプロイします。 java weblogic.Deployer -adminurl t3://localhost:7001
-user admin -password welcome1 -redeploy -name dizzyHRWeb
-source dizzyHRWeb.war -appversion v2 |
以下の手順を実行します。
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1. |
ブラウザをリフレッシュします。 背景色は青色のままです。 |
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2. |
ブラウザを再起動します。 ブラウザでhttp://127.0.0.1:7003/dizzyHRWebに 移動します。 新バージョンの背景色が黄色であることがわかります。
ヒント:続いて、キャッシュされたホームページを目にするかもしれません。 ブラウザの「更 新」ボタンをクリックしてキャッシュを回避します。または、URLとしてマシンの実際のIPアドレスを使用してみます。
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| 3. |
管理コンソールのDeploymentsページに戻ります。
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| 4. |
新旧両方のアプリケーション・バージョンが表示されており、古いバージョンのアプリケーションが廃止中で あることがわかります。
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このレッスンで学習した内容は次のとおりです。
| weblogic.Deployerを 使用して、新しいアプリケーションをインストールし、指定のバージョン識別子を割り当てて起動する | ||
| 管理コンソールを使用してアプリケーションの バージョンを監視する | ||
| weblogic.Deployerを使用し、新しいバージョン識別子を割り当ててアプリケー ションを更新する | ||
| このOBEチュートリアルについての質問は、OBE Discussion Forumに投稿してください。 |
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