Oracle JDeveloper IDEの概要

このチュートリアルでは、Oracle JDeveloper 11g 11.1.1.2.0 IDEのおもなコンポーネントについて確認し、これらを使用してJavaベースの基本的なアプリケーションを作成する方法について説明します。

約50分

トピック

このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。

JDeveloper 11gの起動
初めてのアプリケーション作成
初めてのJavaクラス作成
ソース・エディタを使用したJavaクラスの開発
Javaプログラムのデバッグ
ファイルの管理
JSFページとマネージドBeanの作成

このアイコンの上にカーソルを置くと、すべてのスクリーンショットがロードし、表示されます。 (警告: すべてのスクリーンショットが同時にロードされるため、ご使用のインターネット接続によってはレスポンス・タイムが遅くなる場合があります。)

注: 各手順に関連したスクリーンショットのみを表示する場合は、それぞれの手順にあるアイコンの上にカーソルを置いてください。 スクリーンショットをクリックすると、非表示になります。

概要

このチュートリアルでは、簡単なJavaクラスを作成する方法について学習します。 次に、新しいクラスを使用して、コード・アシストやデバッガなど、JDeveloper IDEの機能について確認します。

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前提条件

このチュートリアルを始める前に、次のことを確認してください。

Oracle JDeveloper 11g 11.1.1.2.0にアクセスできるか、またはインストール済みであること。 この製品は、OTNダウンロード・ページからダウンロードできます。

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JDeveloper 11gの起動

1.

スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle Fusion Middleware 11.1.1.2.0」→「JDeveloper Studio 11.1.1.2.0」を選択して、Oracle JDeveloperを起動します。

以前のバージョンのJDeveloperから移行するかどうかを確認するダイアログ・ボックスが開いたら、「NO」をクリックします。

2.

Select Roleダイアログで、「Default Role」を選択して、「OK」をクリックします。

注: JDeveloper環境では、ユーザーのロールに基づくシェイピング機能を使用して環境を調整できます。 具体的には、メニュー、プリファレンス、新規ギャラリ、およびダイアログ上の個々のフィールドから、それぞれのロールで不要な項目を削除します。 また、シェイピング機能を使用してツール内のダイアログ・フィールドのデフォルト値をコントロールすることもできます。 Oracle JDeveloperを最初に開始する場合、ロールの選択を指示されます。このロールはOracle JDeveloperの使用方法を表しています。 "Java Developer"、"CRM Applications Developer"、"Default Role"のロールでは、それぞれまったく異なるユーザー・エクスペリエンスが得られます。

Tip of the Dayウィンドウを閉じます。

 

3.

ロードが終了すると、JDeveloper IDEが表示されます。 最初にJDeveloperを開くと、Start Pageが表示されます。 後でStart Pageを再表示する場合は、「Help」→「Start Page」を選択します。

JDeveloperについて学習するためのさまざまなオプションが用意されています。 これらのオプションを確認したら、タブ上の「X」をクリックしてStart Pageを閉じます(タブにマウスを合わせると、「X」が表示されます)。

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初めてのアプリケーション作成

アプリケーションは、制御構造の最上位レベルです。 これは作業に必要なすべてのオブジェクトのビューになります。 Javaプログラムの開発中は、アプリケーションによってプロジェクトが追跡されます。

アプリケーションは、.jws拡張子のファイルとして保存されます。 JDeveloperを開くと、最後に使用したアプリケーションがデフォルトで開かれるため、作業を中止した場所から再開できます。

新規アプリケーションを作成する場合、テンプレートを使用してアプリケーションを作成できます。 選択したアプリケーション・テンプレートによって、初期のプロジェクト構造が決定されます。これは、アプリケーション内の名前付きプロジェクト・フォルダです。

JDeveloperでは、常にアプリケーションに含まれるプロジェクトを使用して作業を行います。 JDeveloperのプロジェクトは、関連するファイルを論理的にグループ化します。 ソース・コードのアクセス、変更、および再利用を簡単にするために、複数のプロジェクトをアプリケーションに追加できます。

アプリケーション・ナビゲータはJDeveloperのメイン・ウィンドウであり、アプリケーションのコンポーネントにアクセスする際に使用します。 アプリケーション・ナビゲータの構造は階層化されており、アプリケーション、プロジェクト、イメージ、.htmlファイルなどをサポートします。 デフォルトでは、JDeveloper IDEの左側にアプリケーション・ナビゲータが表示されます。

アプリケーションを作成するには、以下の手順に従います。

1.

アプリケーション・ナビゲータで「New Application」リンクをクリックします。

 

2.

Create Applicationダイアログで、デフォルトのアプリケーション名をMyFirstAppに変更します。Application Package Prefixフィールドが空欄であることを確認します。 アプリケーション名の変更に従って、ディレクトリ名も変更されることに注意してください。

 

3.

Application Templateペインを下方向にスクロールして、使用できるテンプレートのリストを確認します。 「Generic Application」を選択します。これにより、すべてのJDeveloperテクノロジーを使用できる1つのプロジェクトがアプリケーションに設定されます。

Next」をクリックします。

 

4.

この新しい手順で、デフォルトのProject NameをMyProjectに変更して、「Finish」をクリックします。

 

5.

アプリケーション・ナビゲータでは、プロジェクトは階層内の2番目のレベルとして、アプリケーションの下に表示されます。 アプリケーション・ナビゲータは、次のようになります。

プロジェクト・フォルダはアプリケーション・フォルダの子オブジェクトであることに注意してください。

 

6.

Visual Editorは、JDeveloperの各種カテゴリに関するアプリケーション概要情報を表示します。また、各カテゴリ最下部のリンクから、そのカテゴリに関する詳細情報を確認できます。

 

7.

アプリケーション・ナビゲータ内に3つのアコーディオン・ペインが表示され、それぞれにタイトルがつけられています。

8.

アコーディオン・タイトルをクリックして開きます。

9.

開いたアコーディオンのタイトル・バーをクリックして閉じます。

10.

StructureペインやResources Paletteなど、JDeveloperの他のペインでも、アコーディオンを使用できます。

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初めてのJavaクラス作成

新しいJavaクラスを作成するには、以下の手順に従います。

1.

アプリケーション・ナビゲータで、「MyProject」ノードを右クリックして、コンテキスト・メニューから「New...」を選択します。

 

2.

New Galleryが表示されます。 デフォルトでは、カテゴリ・リストの最初のカテゴリであるGeneralが選択されています。 異なるテクノロジーを使用して、アプリケーションのさまざまな階層を作成できるように、複数のカテゴリが用意されています。

Generalカテゴリの左側にある「」サインをクリックして、使用できるサブカテゴリについて確認します。

Java」ノードを選択し、ウィンドウの右側にある項目リストから「Java Class」を選択します。 「OK」をクリックします。


3.

Create Java Classダイアログで、デフォルト名をDogに変更します。

アプリケーションの作成時にパッケージ名を指定していないため、パッケージ名にはデフォルトで小文字のプロジェクト名が使用されています。 必要に応じて、このプロジェクト名を変更できますが、このチュートリアルでは変更する必要はありません。

その他はすべてデフォルトのままで、「OK」をクリックします。

 

4.

ソース・エディタ内に新しいクラスが自動的に開き、クラス定義のスケルトンが表示されます。

クラスにメソッドを追加します。 コンストラクタの後ろで[Enter]を押して新しい行を作成し、次のコードを入力します。

public String sayHi()

入力した行の下に赤い波線が表示され、構文に問題があることが分かります。 また、ソース・エディタの右側の余白に赤色の四角いマークが表示されます。 これらの四角いマークや赤い波線にマウスを合わせると、ツールチップによってエラーに関する情報が表示されます。 このチュートリアル内のコード・アシストの使用においても、同様の例が確認できます。

 

5.

行の最後で[Ctrl][Shift]を押しながら[Enter]を押すと、JDeveloperによってメソッド構造が自動的に完了し、いくつかのエラー表示が消失します。 ただし、まだ完全ではない構文がある場合、いくつかのエラー表示は残ります。

SourceComplete Statementメニュー・オプションからも自動完了機能にアクセスできます。


6.

不足しているreturn文を追加します。

メソッドに追加された{}(中かっこ)内の空白行に、次のコードを追加します。

return " woof " + "Kate";

最初の2重引用符記号(")を入力すると、JDeveloperによって自動的に2番目の2重引用符が表示されてカーソルが囲まれるため、リテラルを簡単に入力できます。 構文エラーがないことを意味する緑色の四角いマークが、右上の余白に表示されることを確認してください。

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ソース・エディタを使用したJavaクラスの開発

エディタは、ほとんどのアプリケーション開発作業を行う場所です。ここでコードを記述し、ユーザー・インタフェースを設計します。 このトピックでは、Javaソース・エディタのいくつかの機能について確認していきます。

コード・テンプレートの使用

コード・テンプレートは、ソース・エディタ内でのコーディングをより効率良く、また迅速にする機能です。 既存のテンプレートを編集することも、独自のテンプレートを作成することもできます。 このトピックでは、Dogクラスを使用して、既存のコード・テンプレートを使用する方法について説明します。

1.

Javaクラスには、mainメソッドを追加するコード・テンプレートがあります。
sayHi()メソッドの後ろで[Enter]を押し、新しい行を作成します。 文字mを入力して、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押し、コード・テンプレートを起動します。

mainメソッドのテンプレートが提示されます。

 

2.

再度[Enter]を押して提示を受け入れ、テンプレートを組み込みます。


3.

以下のコードを追加して、mainメソッド内にDogオブジェクトを作成します。

Dog myDog = new Dog();

myDog変数にマウスを合わせると、変数が使用されていないことを知らせるツールチップが表示されます。

このチュートリアル内のコード・アシストの使用においても、同様の例が確認できます。

 

4.

新しい行を追加し、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押して、使用できるコード・テンプレートのリストを表示します。

 

5.

forタイプのコード・テンプレートを使用して、整数ベースのループを作成することにします。 foと入力して、リストを制限します。

4つのテンプレートが提示されます。

 

6.

提示された4つのうち、3番目のテンプレートである「fori intBased "for" Loop (Simple Limit)」をダブルクリックして選択します。

テンプレート・コードがファイルに組み込まれます。

 

7.

テンプレート・コードを修正します。
icountに変更します。 ループ内の最初の変数名iを変更すると、すべての個所が変更されることに注意してください。

ループの反復を3回までに制限します。

 

8.

System.out.println文を入力します。
forループの{}(中かっこ)内の空白行にカーソルを置いて、System.と入力します (単語の末尾に必ずドットを追加してください)。 提示されるコードのリストが表示されます。

文字oを入力してから、[Enter]を押して提示されたoutコードを選択します。

.(ドット)を入力し、提示されるコード・リストが表示されたら、文字pを入力し、提示されたコードを下方向にスクロールして println()をダブルクリックします。

注:System.out.println()文を素早く入力するには、sopと入力し、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押します。 上記のテクニックは、コードを完了させる方法です。

 

9.

ループを使用してsayHiメッセージを表示するように、コードを追加します。 ()(丸かっこ)の中で、printlnの後にcount + myDog.sayHi()コードを入力します。 count + myDog.の入力を開始し、リストから「sayHi」メソッドを選択します。

行は次のようになります。

System.out.println(count + myDog.sayHi());

 

10.

エディタ・ビュー内で右クリックして「Reformat」を選択し、JDeveloperによるコードの再編成を行います。

 

11.

コードは次のようになります。

 

12.

変更を保存します。 「File」→「Save All」を選択するか、ツールバーのSave Allボタン「」をクリックします。

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Javaクラスのコンパイルと実行

.javaファイルのコンパイルが正しく完了すると、プロジェクトの\srcディレクトリ内に.classファイルが作成されます。 また、JDeveloperでクラスをコンパイルすると、.javaファイルが自動的に保存されます。 クラスを実行すると、自動的にクラスがコンパイルされて保存されます。

1.

アプリケーション・ナビゲータまたはソース・エディタで「Dog.java」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Make」を選択します。

 

2.

JDeveloper IDEの右下に表示されるログ・ウィンドウに、コンパイルが正しく完了したことが表示されます。 ログ・ウィンドウが表示されない場合、「View」→「Log」を使用します(または、[Ctrl][Shift]を押しながら[L]を押します)。

Makeオプションを使用してクラスをコンパイルすると、JDeveloperによってプロジェクト内のすべてのファイルが保存されます。

 

3.

アプリケーション・ナビゲータまたはソース・エディタで「Dog.java」を右クリックし、今回はコンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

.

4.

ログ・ウィンドウに、'woof Kate'メッセージが3回表示されます。

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コード・アシストの使用

コード・アシストは、エディタ内のコードを確認し、一般的な問題の修正を支援します。 ここでは、Dogクラスを使用して表示される提案の例について確認していきます。

1.

Catオブジェクトを作成します。

mainメソッドの開始位置で、最初の{}(中かっこ)の後ろで[Enter]を押して新しい行を作成します。 新しい行に、次のコードを入力します。

Cat myCat = new Cat();

 

2.

赤い波線およびマージン・インジケータが再度表示されていることを確認してください。 マージン・インジケータにカーソルを置くと、コード・ポップアップ・ウィンドウで問題の詳細が表示されます。

ポップアップ・ボックスが表示され、問題の詳細と同時に問題のある行が示されることを確認してください。


3.

'cat'行の左側の余白にある電球マークにカーソルを合わせます。 この行に対する'クイック修正とコード・アシスト'が提供可能であることを示すメッセージが表示されます。

 

4.

詳細を表示するためにアイコンをクリックします。

Catオブジェクトをインスタンス化するには、Catクラスが必要です。 最初の提案をクリックすると、JDeveloperはCatという名前のクラスを作成します。

Catクラスの作成をすぐに実行しない場合は、以下のようにタスクを設定し、後で作成するようにしてください。 new Cat();の後で[Enter]を押して、新しい行を開き、次のコードを追加します。

//TODO create a Cat class


5.

View」→「Tasks」を選択して、作成したタスクのリストを表示します。


6.

タスク・ウィンドウには、作成したタスクのリストが表示されます(この例では、これが唯一のタスクです)。


7.

リスト内のタスク(ここではcreate a Cat class)をダブルクリックすると、JDeveloperによって関連タスクが表示され、その行の初めにカーソルが挿入されます。


8.

エディタの右上の余白にピンク色のマーカーが表示されていることを確認してください。 これは、タスクを作成した場所を示しています。 マウスを操作して、そのマークの上にマーカーを合わせると、タスクの内容が表示されます。


9.

Catオブジェクトを作成する行をコメント・アウトします。 赤色のマークが消え、緑色のマークへ変わったことに注目してください。このマークは、コード内にエラーがないことを示します。


10.

コード・エディタの新しいツールバーを確認してください。

クラスに変数を2つ追加します。 [Enter]を押し、クラス宣言の後に新しい行を作成します。 次のように2つの変数を宣言します。

String name;
int age;

 

11.

コード・エディタで右クリックして、コンテキストから「Generate Accessors」オプションを選択します。

コード・エディタ・ツールバーのGenerate AccessorsアイコンからもGenerate Accessorsオプションを使用できます

 

12.

Generate Accessorsダイアログで、2つの変数に対するGetterメソッドおよびSetterメソッドを生成するDogボックスを選択します。

メソッドのスコープを定義したり、リスナーの使用や新しい値の確認など、他のプロパティの実装をSetterメソッドに定義したりできます。

OK」をクリックします。 GetterメソッドおよびSetterメソッドがDogクラス内に生成されます。

 

13.

コード・エディタの中を右クリックし、コンテキストから「Source」→「Generate Constructor from Fields」を選択します。

 

14.

Generate Constructor from Fieldsダイアログで、両方のフィールドを選択して、「OK」をクリックします。

 

15.

新しいコンストラクタ・メソッドがコードに追加されます。

 

16.

このコンストラクタ・メソッドは必要ないので、「Undo」ボタンをクリックします。

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コードの検索およびハイライト

コード・エディタでテキストを検索すると、検索基準に該当するすべての個所が表示されます。 オブジェクトのすべての該当個所を取得するハイライト機能も使用できます。

1.

Search/Codeハイライト機能を使用します。 コード・エディタ・ツールバーの左にあるSearchボックスにnameと入力します。 カーソル位置がコード・エディタ内でハイライト表示された後、最初のnameインスタンスが検索されます。

 

2.

'下'矢印をクリックして、次の該当する文字列に移動します。

 

3.

双眼鏡アイコン」をクリックして追加オプションにアクセスし、「Highlight Occurrences」オプションを選択します。 矢印をクリックして、すべての該当個所をハイライトします。

検索機能によってコードのすべての該当する文字列が取得されていることを確認します。

 

4.

エディタ・ツールバーの「Clear All Highlighting」アイコンをクリックします。

 

5.

Searchフィールドからnameを削除します。

 

6.

メニューで、「Search」→「Auto Code Highlight」を選択します。

 

7.

コード・エディタにおいて、setAgeメソッドのageパラメータをクリックします。 ハイライトされている個所が同じセマンティック・オブジェクト内に制限されることに注意します。 age変数は除外されています。

 

8.

setAgeメソッドのage変数を選択して、その変数のすべての該当個所をハイライトします。

 

9.

右の余白で、マウスを上部の黄色マーカーの上に合わせて、コードを表示します。

 

10.

この黄色のマーカーをダブルクリックします。 これによって、ソース・エディタの対応する場所に移動します。

 

11.

'ghost'ウィンドウに追加情報が表示されるように、JDeveloperの設定を行います。 メイン・メニューから「Tools」→「Preferences」を選択します。

 

12.

Preferencesダイアログで、「Code Editor」ノードを開き、「Code Insight」を選択します。 ここで、コード・インサイトの動作(いつ、どのくらいの速さで表示されるか)を設定できます。 その他にも、開発環境をカスタマイズするためのプリファレンスが多数提供されています。

OK」をクリックします。

 

13.

変数の定義やメソッドは、他のファイルへ移動したり新しいエディタを開いたりすることなく表示できます。[Shift]キーを押しながら変数やメソッドにカーソルを合わせると、その定義をghostウィンドウで確認できます。 この機能はコードをすばやく確認するのに便利です。作業中のコードに対するカーソル・フォーカスを外す必要はありません。
構造ペインで、いずれかのノードの上にマウスを移動して、[Shift]を押します。 このように、クラス構造からコードの最初の構造を表示することもできます。

ショートカット・キーを離すと、ghostウィンドウが閉じます。

 

14.

ソース・エディタ・ウィンドウに戻って、System.out.println(count + myDog.sayHi());sayHiメソッドの上にマウスを合わせて、[Ctrl]を押しながら[1]を押します。 メソッドの定義が表示されます。

 

15.

コード・エディタ・ツールバーの「Reformat」アイコンをクリックし、コードを再フォーマットします。

 

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コードのリファクタリング

リファクタリングは、プログラムの動作を変更せずにコードの構造を修正する編集テクニックです。 リファクタリング処理は、コンパイルや実行を正しく行いながらプログラム・コードを変形させる、シンプルな編集の手順です。 JDeveloperでは、一連のリファクタリング処理が提供されています。

1.

リファクタリング処理の1つの例として、メソッド内の定数表現をメソッド・パラメータで置き換える処理があります。 定数表現は、パラメータ名で置き換えられます。 新しいパラメータがメソッドのパラメータ・リストと、すべてのメソッド起動個所に追加されます。

これをDogクラスで実行するには、sayHi()メソッドにおいて、リテラルである「"Kate"」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Introduce Parameter...」を選択します。

 

2.

Introduce Parameterダイアログで、「Name」フィールドにnameと入力し、「OK」をクリックします。


3.

コードを調べて、リファクタ処理の結果を確認します。 メソッド宣言のパラメータ・リストにString nameが含まれており、メソッドの戻り値内のリテラルである"Kate"はnameで置き換えられています。また、リテラル"Kate"は、メソッド・コールのパラメータとして挿入されています。

 

4.

その他のリファクタリング処理では、既存クラス内で選択したメソッドから新規インタフェースを作成します。

Dogクラスでこれを実行するには、「Dog class declaration method」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Extract Interface...」を選択します。

 

5.

Extract Interfaceダイアログで、インタフェース名としてIntAnimalを入力し、Extract Interfaceリスト内の「sayHi(String)」メソッドを選択します。 「OK」をクリックします。

 

6.

IntAnimalインタフェースが作成され、ソース・エディタで開かれます。

 

7.

もう1つの簡単なリファクタリング処理例として、名前の変更があります。この処理を利用すると、すべての個所のメソッド名が新しい名前で置き換えられます。

IntAnimalインタフェースでこれを実行するには、sayHi()メソッド内で右クリックし、コンテキスト・メニューから「Refactor」→「Rename」を選択します。

 

8.

Rename Methodダイアログで、メソッド名sayHisayHowDoYouDoに変更します。 「Preview」ボックスをチェックし、名前の変更の影響を受ける個所のリストを表示します。 「OK」をクリックします。

 

9.

ログ・ウィンドウが表示され、sayHi()メソッドが使用されているすべての個所のリストが表示されます。 すべての使用個所を調べて、sayHi()sayHowDoYouDo()に変更したいかどうかを確認します。 すべて変更する場合は、ログ・ウィンドウのツールバーにある「Do Refactoring」ボタンをクリックします。

 

10.

IntAnimalインタフェース内で、名前の変更が実行されていることに注意してください。

 

11.

また、Dogクラス内でも名前が変更されています。

 

12.

Navigate」メニュー・オプションを選択します。 Backオプションを使用すると、前の場所に戻ることができます。

Backボタンを使用して、ツールバーからもこのオプションを使用できます。 Backボタンの横の下矢印をクリックすると、ナビゲーションの履歴が表示されます。

 

13.

メニューから「Search」→「Auto Code Highlight」を選択して、このオプションを無効にします。コード・エディタ・ツールバーの「Clear All Highlighting」アイコンをクリックします。

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コード変更履歴の表示

JDeveloperには、履歴機能が組み込まれています。 このローカル履歴機能を使用すると、バージョン管理システムなしで、最近の変更履歴を表示し、バージョン間の"差分"をビジュアル化することができます。 バージョンは、保存、コンパイル、名前の変更など、ユーザー・インタラクションに基づいて自動的に作成されます。

1.

エディタ・ウィンドウの下部にある3つのタブに注目してください。 「History」タブをクリックします。

 

2.

Historyウィンドウが表示されます。 修正と日付のリストがウィンドウの最上部に表示され、コードに対する変更のリストが下部に表示されています。 2つのウィンドウは同期しているため、ウィンドウの下部に表示される情報は、上のリストで選択した内容と一致します。

選択した日付と時間の修正をまとめたものが、IDEの最下部のステータス行に表示されます。この例では、6 differences: 3 added, 0 removed, 3 changedです。


3.

薄紫色のボックスは、コードに対する変更を表示します。

ウィンドウ上部で、リストの一番上近くにある「Introduce Parameter」を選択します。

エディタの左下部分で、sayHi()メソッド宣言を含む薄紫色のボックス内にある、緑色の右向き矢印にマウスを合わせます。 メッセージが表示され、緑色の矢印をクリックすると直前の変更が置き換わることに注意してください。 ここでは、緑色の矢印をクリックすると、sayHowDoYouDo()メソッドがsayHi()に戻ります。 ここでは元に戻さないでください。

 

4.

緑色のボックスは、コードに対する追加を表示します。

ウィンドウ上部で、リストの最下部近くにある「Load External State」を選択します。

ウィンドウの右下に表示された緑のボックスで、//Cat myCat = new Cat();行を選択します。 赤の「X」マークにマウスを合わせます。 追加を削除する場合はXをクリックするように指示するメッセージが表示されます。

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コード内のナビゲート

JDeveloperでは、関連するコードやJavadocへ簡単に移動でき、コード内のセクションを展開および収縮できるため、大きなプログラムにおけるナビゲーションが容易になります。 これらの機能を確認するには、以下の手順に従います。

1.

エディタで、Dog.javaファイルの「Source」タブをクリックします。

コード内のある部分から、関連する他の部分へとナビゲートできます。 1つの例としては、メソッドからインタフェース内でのメソッド宣言へのナビゲートがあります。

インタフェースの宣言を実装するメソッドには、左側の余白にコールアウト・アイコンが表示されます。 このアイコンをクリックすると、メソッドが宣言されている個所に移動します。

Dog.javaファイル内のsayHowDoYouDo()メソッドの横に表示されている矢印アイコンをクリックします。

 

2.

JDeveloperによって、IntAnimalインタフェースのメソッド宣言個所に移動し、適切な行がハイライトされます。


3.

Dogクラス内の元の場所に戻るには、ツールバーに表示されている緑の「Back」ボタンをクリックします。

[Alt]を押しながら左矢印または右矢印のキーを押して、前後に移動することもできます。

 

4.

また、特定の要素に対するJavadocへ移動することもできます。 エディタのDog.javaファイルで、sayHowDoYouDo()メソッド内を右クリックします。 コンテキスト・メニューから「Quick Javadoc」を選択します。


5.

Javadocポップアップ・ウィンドウに選択したメソッドの追加情報が表示されます。


6.

String」リンクをクリックして、Stringクラスの詳細情報を取得します。

コード・エディタ・ウィンドウ内をクリックして、docの'ghost'ウィンドウを閉じます。

 

7.

[Ctrl]を押しながら[-](マイナス)キーを押して、Go to Java Classダイアログをポップアップ表示します。 選択したクラスのSourceまたはJavadoc情報を表示できます。

NameフィールドにStringと入力し、ハイライトされているString - java.lang 上で[Enter]キーを押します。

 

8.

エディタでStringクラスのソース・コードが開きます。

String.javaタブを閉じます。

 

9.

コードの折りたたみ機能を利用すると、コード内のセクションを展開および収縮できるため、サイズの大きなプログラムの管理が容易になります。

Cat行の左側にある、点線と実線の間の青色の余白にマウスを合わせます。

mainメソッド本体の横に、青色の縦線が表示されることに注目してください。


10.

青色の縦線の最上部に表示される「-マイナスサインをクリックすると、このセクションが縮小されます。


11.

縮小されたセクションの横に表示された「+プラスサインにマウスを合わせます。 縮小されたコードが、青色で縁取られたボックスに表示されます。

 

12.

新しいQuick Outline Navigatorを使用すると、クラスとそのスーパークラスのメソッドおよびフィールドへ素早く移動できます。

コード・エディタのツールバーにある「Quick Outline」アイコンをクリックします。

Quick Outlineの'ghost'ウィンドウが表示されます。

 

13.

Show Methods」アイコン(左側から1番目のアイコン)をクリックし、Dogクラス内のすべてのメソッドを表示します。

 

14.

フィールドにgeと入力して、フィルタリングします。

 

15.

下矢印キーかマウスを使用して「getName()」メソッドを選択し、[Enter]キーを押します。

これは、参照しているクラスの組込みナビゲーションを提供する新機能です。

 

16.

コード・エディタに戻って、main() {...}メソッドの省略記号の中をダブルクリックします。 JDeveloperは、折りたたまれているコードを開きます。

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Javaプログラムのデバッグ

JDeveloperに組み込まれたデバッガを使用すると、ソース・エディタ内でJavaプログラムをデバッグすることができます。 このトピックでは、ブレーク・ポイントの設定によって、プログラムの実行を制御する方法について説明します。
実行中のプログラムがブレーク・ポイントを発見すると、プログラムは実行を停止し、デバッガによってソース・エディタ内のブレーク・ポイントを含む行が表示されます。
ここで、プログラムの状態を参照することができます。

1.

Dog.javaファイルにブレーク・ポイントを設定します。 実行するには、
System.out.println(count + myDog.sayHowDoYouDo("Kate"));
行の左側の余白をクリックします。

赤い丸印のブレーク・ポイント・アイコンが余白に表示されます。

 

2.

ソース・エディタ内で右クリックし、コンテキスト・メニューから「Debug」を選択します。

 

3.

プログラムの実行は、ブレーク・ポイントまで進みます。 ソース・エディタの左側の余白に表示される赤の矢印は、ブレークの発生を表示します。 デバッガ・ウィンドウが開き、デバッギング・トレースが表示されます。


4.

ツールバーの「Step Over」アイコンをクリックして、myDog.sayHowDoYouDo()メソッドの最初の反復を実行します。


5.

ログ・ウィンドウの下部の「Debugging: MyProject.jpr」タブをクリックし、デバッガ・ウィンドウの「Log」タブをクリックします。 ログ・ウィンドウに、1回目の0 woof Kateメッセージが表示されます。


6

Debugging Logタブ右部のSmart Dataウィンドウに注目してください。 「count」変数を選択してから、「Value」列をダブルクリックして、Modify Valueダイアログを表示します。


7.

新しい値として、2を入力します。 「OK」をクリックします。


8.

ツールバーで、「Resume」をクリックしてプログラム実行を継続します。


9.

count変数が増加して上限を超えたため、プログラムは終了し、デバッガは切断されます。


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ファイルの管理

統合されたJDeveloperツールを使用して、現在のアプリケーションまたは複数のアプリケーションに属するファイルの検索を実行できます。 これらの機能を試すには、以下の手順に従います。

1.

メニューから「Application」→「Find Application Files」を選択します。

 

2.

File Listタブで、Look inフィールドを使用して検索の範囲を選択します。 「MyProject.jpr」を選択します。

 

3.

File Extension」を選択し、.javaを入力してこのタイプのすべてのファイルを取得します。次に、「Search」をクリックします。


4.

Resultsウィンドウに基準と一致するファイル名が返されます。

リストからいずれかのファイル名をクリックして、エディタでファイルを開きます。


5.

Addアイコンと論理的な条件オペレータを組み合わせると、複雑な検索基準を作成できます。


6.

また、アプリケーション・ナビゲータから最近使用したファイルを取得できます。「Recently Opened Files」をクリックして、アコーディオンを開きます。

 

7.

または、[Ctrl]キーと[=]を同時に押してRecent Filesダイアログを表示し、ファイルを選択することもできます。

 

8.

ファイルを取得するには、[Ctrl][Alt]を押しながら[-]を押して、ダイアログを開きます。 File NameフィールドにDと入力し、リストから「Dog.java」を選択して、[Enter]を押します。

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JSFページとマネージドBeanの作成

このセクションでは、JDeveloperを使用してページ・フロー・ダイアグラムを作成し、JavaクラスをマネージドBeanとして追加し、このマネージドBeanをJSFページで使用する方法について説明します。 次の手順で使用する例はこれらのコンポーネントの相互関係を示すためだけに作成されたものであり、適切な使用法を示すためのものではありません。 これらのコンポーネントを作成するには、以下の手順を実行してください。

1.

MyProject」プロジェクトを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Project Properties」を選択します。

 

2.

Technology Scope」ノードを選択し、AvailableペインからSelectedペインへJSFテクノロジーを移動します。 同様に、JavaJSP and ServletsもSelectedペインに移動します。

 

3.

Web Contentノード内に新しい階層が作成されました。 「faces-config.xml」ノードをダブルクリックします。

ページ・フロー・ダイアグラムが開きます。


4.

コンポーネント・パレットに、ページ・フロー・ダイアグラムのコンテキストで使用できるコンポーネントが表示されます。

 

5.

JSF Page」アイコンを選択し、ページ・ダイアグラム上にドロップします。

ページ名としてpage1.jspxと入力します。

変更を保存します。


6.

ページ・フロー・ダイアグラムの「Overview」タブをクリックします。

 

7.

概要表示のManaged Beansタブを選択した状態で、「AddボタンをクリックしてマネージドBeanを作成します。

 

8.

Create Managed BeanダイアログでBean名としてDogと入力し、クラス名の横の「Browse」ボタンをクリックします。

Class Browserで「Hierarchy」タブをクリックし、「myproject」ノードを開いて「Dog」クラスを選択します。

OK」をクリックします。 Create Managed Beanダイアログに戻り、「OK」をクリックします。

 

9.

Dogという名前のマネージドBeanがページ・フローに追加され、ページからこのクラスを使用できるようになりました。

変更を保存します。

 

10.

faces-config.xmlエディタで「Diagram」タブをクリックし、「page1.jspx」ページをダブルクリックしてこのページを作成します。

 

11.

Create JSF Pageダイアログで、Create as XML Documentチェック・ボックスが選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

 

12.

新しいページ設計が開きます。

 

13.

コンポーネント・パレットに、ページ・コンテキストで使用できるコンポーネントが表示されます。 「inputText 」コンポーネント選択して、ページにドロップします。

 

14.

コンポーネント・パレットから「Command Button」コンポーネントを選択し、ページ内のinputTextコンポーネントの横にドロップします。

 

15.

プロパティ・インスペクタで[CTRL]キーと[Shift]キーと[I]を同時に押すか、「View」→「Property Inspector」の順に選択してコマンド・ボタンを表示し、値フィールドにClick Meと入力します。

 

16.

Page1.jspx」タブを右クリックして「Split Document」を選択し、ページのDesignビューとSourceビューを同時に開きます。

 

17.

Sourceペインで文字列Click Meに感嘆符(!)を追加します。 両方のビューが同期を取って更新されます。

 

18.

いずれかのペインで、「inputText」コンポーネントを選択します。

 

19.

inputTextのプロパティ・インスペクタで、値フィールドの横にある矢印をクリックし、「Expression Builder」を選択します。

 

20.

Expression Builderダイアログで、「JSF Managed Beans」→「Dog」→「name」の順に開きます。

OK」をクリックします。

 

21.

コンポーネント間をナビゲートします。
Sourceペインで[CTRL]キーを押しながらdog.name上でクリックすると、faces-config.xmlエディタの概要が表示されます。

 

22.

Source」タブをクリックし、[CTRL]キーを押しながらクラス名Dog上でクリックします。

クラス定義が表示されます。

 

23.

Dogクラスでname変数の静的な値として"Rex"と入力します。

 

24.

変更を保存します。

 

25.

アプリケーション・ナビゲータで「page1.jspx」ノードを右クリックし、コンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

 

26.

WebLogic Serverが起動され、ブラウザにpage1ページがロードされます。 コンポーネント・パレットのコンポーネントを使用して定義したとおりに、name変数の値とコマンド・ボタンが表示されます。

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このチュートリアルでは、JDeveloper IDEを使用した基本的なプログラミングについて確認しました。 1つのアプリケーションと1つのプロジェクト、および1つのJavaクラスを作成しました。 さらに、このクラスを使用してJava IDEの数々の機能を確認しました。確認した機能には、コード・テンプレートの組込み、コード・アシストの使用、リファクタリング、コード変更履歴の表示などが含まれます。 また、組込みデバッガを使用してプログラムをデバッグする方法について確認しました。 最後に、JavaクラスをマネージドBeanとして使用してJSFページを作成し、このページをブラウザで実行しました。

このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。

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