| 1. |
スクリプトを実行して仮想マシンを作成する前に、いくつかの情報を把握しておく必要があります。
- 仮想マシンの名前。 この例では、vm01という名前を使用します。
- 仮想マシンに割り当てるメモリの量(メガバイト単位)。この例では、1536(1.5G)を使用します。
- ディスクへのパス。 ディスクへのパスは、Oracle VM Managerの標準と合わせるために、/OVS/running_poolの下に設定します。 この例では、パス/OVS/running_pool/vm01/system.imgを使用します。 Oracle VM Managerの形式は、/OVS/running_pool/<vm name>/system.imgです。
- ディスクのサイズ(ギガバイト単位)。 この例では、20を使用します。
- グラフィックス・サポートを有効にする場合(yesまたはno)。 GUI OSのインストールまたはテキスト・ベースのOSインストールを実行します。 この例では、「yes」を選択して、GUI OSをインストールします。
- インストール・メディアの場所、nfs:oraclevmserverhostname:/el/EL5-x86。 これは、nfs、コロンとマウント・ポイントを含んでいるボックスのホスト名、およびマウント・ポイントといった形式になっています。 この例では、stcovmsvr01.us.oracle.comを使用します。domUを作成しているOracle VM Server上のNFSマウント・ポイントをホストしている場合は、ホスト名の代わりにOracle VM ServerのIPアドレスを使用する必要があります。
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仮想マシン・ファイル/OVS/running_pool/vm01を格納するディレクトリを作成します。
mkdir /OVS/running_pool/vm01
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virt-installコマンドを実行して、仮想マシンを作成します。
virt-install
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以下のプロンプトに答えます。
What is the name of your virtual machine? vm01 How much RAM should be allocated (in megabytes)? 1536 What would you like to use as the disk (path)? /OVS/running_pool/vm01/system.img How large would you like the disk to be (in gigabytes)? 20 Would you like to enable graphics support? yes What is the install location? nfs:oraclevm_server_ip_address:/el/EL5-x86
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続いて、次のような内容が表示されます。
Starting install...
libvir: Xen Daemon error: GET operation failed:
Unable to connect to graphical host: DISPLAY is not set.
Please connect to localhost :5900
Domain installation still in progress. You can reconnect
to the console to complete the installation process.
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Oracle VM Serverは、グラフィックスが有効になっているオペレーティング・システムのインストールに接続を試みます。 virt-installは非GUI環境から実行されるため、既定のウィンドウ内にコンソールを表示できません。
GUI OSのインストールを表示するために、Oracle VM Serverにより、ポート5900のVNCセッションでGUIセッションが起動されています。別のコンピュータから、VNCビューアを使用して、仮想マシンのコンソールを表示します。 virt-installを使用して仮想マシンを作成するときは、パスワードを入力せずにVNCビューアに接続できます。 virt-installを開始する前に、パスワードを求める設定を構成することもできます。
次のメッセージが表示されます。 "Please connect to localhost:5900." VNCセッションには、別のコンピュータからアクセスする必要があります。 別のコンピュータからホスト名localhostを使用しても機能しません。Oracle VM Serverのホスト名を使用する必要があります。 値59xxが、ホスト名とともに提供されるポートを決定します。 ポートが5900の場合は、VNCビューアのポートは0です。 ポートが5901の場合は、VNCビューアのポートは1になります。
VNCビューアでは、形式oraclevm_server_hostname:portを使用して、domUのコンソールに接続します。
TightVNC内のオプションに以下の変更を加えると、セッション内でのマウス・コントロールが向上します。
「Options」をクリックします。 ConnectionタブにあるMouse cursorセクションで、「Let remote server deal with mouse cursor」を選択します。
GlobalsタブにあるLocal cursor shapeセクションで、「No local cursor」を選択します。
「OK」をクリックします。
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言語を選択します。
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キーボードを選択します。
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TCP/IPを設定します。 動的(DHCP)や手動など、ユーザーのネットワーク環境に適した選択を実行します。 ここでは、手動の例を示します。 手動構成を選択すると、追加のTCP/IP設定画面が表示されます。
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手動のTCP/IP構成。 IPv4アドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、ネーム・サーバーなど、ユーザーのネットワーク環境に適したエントリを設定します。
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「Next」をクリックします。
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「Yes」をクリックします。
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デフォルトのパーティションを選択すると、Oracle Databaseのインストールで必要な領域よりも小さなスワップ領域が作成されます。 パーティションのレイアウトを変更する必要があります。
「Review and modify partitioning layout」の横のチェック・ボックスにチェックを入れます。 「Next」をクリックします。
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警告が表示されるので、確認します。
「Yes」をクリックします。
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VolGroup00をハイライトします。 「Edit」をクリックします。
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LogVol00をハイライトします。 「Edit」をクリックします。
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Size (MB)で、値を16256に変更します。
「OK」をクリックします。
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LogVol01をハイライトします。 「Edit」をクリックします。
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Size (MB)で、値を4096に変更します。
「OK」を続けて2回クリックします。
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「Next」をクリックします。
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| 21. |
「Next」をクリックします。
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| 22. |
「Next」をクリックします。
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適切なタームゾーンを選択します。 「Next」をクリックします。
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安全なパスワードを入力します。 「Next」をクリックします。
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| 25. |
「Software Development」の横のチェック・ボックスにチェックを入れ、「Customize now」を選択します。 「Next」をクリックします。
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「Base System」を選択します。 「Legacy Software Development」の横のチェック・ボックスにチェックを入れ、「Optional packages」をクリックします。
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| 27. |
「compat-db」の横のチェック・ボックスにチェックを入れ、「Close」をクリックします。
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「Base System」を選択します。 「System Tools」の横のチェック・ボックスにチェックを入れ、「Optional packages」をクリックします。
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下方向にスライドして、「sysstat」の横のチェック・ボックスにチェックを入れます。 「Close」をクリックします。
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| 30. |
「Next」をクリックします。
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| 31. |
「Next」をクリックします。
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| 32. |
パッケージがインストールされます。
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| 33. |
「Reboot」をクリックします。
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「Reboot」をクリックすると、準仮想化マシンdomUがシャットダウンします。 VNCセッション接続も閉じます。 インストールを続行するには、domUを再起動する必要があります。 Oracle VM Server管理ドメイン(dom0)に接続する端末ウィンドウで、次のコマンドを発行してdomUを再起動します。
xm create vm01
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| 35. |
VNCにコンソールを表示するために使用するポートは、以前のポートと同じにする必要があります。 検証するには、次のコマンドを実行します。
xm list -l
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| 36. |
VNCビューアでは、形式oraclevm_server_hostname:portを使用して、domUのコンソールに接続します。
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| 37. |
「Forward」をクリックします。
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ライセンス契約を確認します。 同意する場合は、「Yes, I agree to the License Agreement」を選択します。
「Forward」をクリックします。
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| 39. |
Firewallドロップダウン・メニューをクリックし、「Disabled」を選択します。 「Forward」をクリックします。
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| 40. |
警告を確認します。 「Yes」をクリックします。
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| 41. |
SELinux Settingドロップダウン・メニューで「Disabled」を選択します。 「Forward」をクリックします。
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| 42. |
警告を確認します。 「Yes」をクリックします。
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| 43. |
「Forward」をクリックします。
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| 44. |
正しい日付と時間を設定します。 「Forward」をクリックします。
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| 45. |
「Forward」をクリックします。
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| 46. |
警告を確認します。 「Continue」をクリックします。
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| 47. |
「Forward」をクリックします。
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「Finish」に続いて、「OK」をクリックします。
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| 49. |
FinishとOKを順にクリックすると、domUがリブートします。 今回VNCビューア・セッションは閉じますが、domUを手動で起動する必要はありません。 VNCビューア・セッションを、以前のセッションと同じポートを使用して再度開始します。 VNCビューア・セッションをクイック・スタートすると、エラーが発生します。 オペレーティング・システムが再起動するのを待ってから、VNCビューア・セッションを開始します。
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| 50. |
OSのインストールが完了しました。
ユーザーを root、パスワードをoracleと入力し、 ログインします。
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端末ウィンドウを開きます。 端末ウィンドウを開く方法は、次の2つです。
1. デスクトップを右クリックして、「Open Terminal」を選択します。
2. メニュー・バーから「Applications」→「Accessories」→「Terminal」を選択します。
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| 52. |
Oracle Databaseのインストールに必要な追加のRPMをインストールします。
OSインストール・メディアをマウントします。
開いた端末ウィンドウで、次のコマンドを実行します。
mkdir /mnt/el5 mount -t nfs -o ro oraclevm_server_ip:/el5/EL5-x86 /mnt/el5 cd /mnt/el5/Server
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| 53. |
RPM libaio-develをインストールします。
次のコマンドを実行します。
rpm -ivh libaio-devel*
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| 54. |
RPM unixODBCおよびunixODBC-develをインストールします。
次のコマンドを実行します。
rpm -ivh unixODBC-2* unixODBC-devel-2*
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